モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

月に思うのは

2022-03-23 23:26:04 | 学生


七海 中1 岩絵具・銀箔/パネルに和紙

寒暖差が激しいですね、ナツメです。今回ご紹介するのは火曜学生クラスのナナミの日本画です!

月と青い鳥(今調べてみたらルリビタキという名前の鳥だそうです)の絵。写真では白飛びしてしまっていますが月と星には銀箔が貼ってあるため、実物は更に繊細で幻想的な雰囲気になっています。

ナナミがこの鳥を選んだのは偶然かもしれませんが、最終的には全体が寒色で描かれている画面の中で翼の下の毛がオレンジ色になっている部分が補色の役割を担っていて、絵をキュッと引き締めています。指などでオレンジ色を隠していただくと分かりやすいのですが、もしこれがオオルリなどの青と白だけの鳥だったら青と白と緑!というように色数が少なく単調な絵になってしまっていたと思います。その中でも青はそのまま明度を下げたようなものを使っているのに対して、地面の緑の場所は影に青緑を置いたり茶色をまばらに乗せたりと幅広い色相から選んでいるため複雑になっており、鳥ばかりが目立ってしまわないような気配りがされているのも素晴らしいですね!

鳥が月を見ているのか、それとも別のどこかを見ている鳥を月が照らしているのかルリビタキの眉毛のような模様のお陰で、何か覚悟を決めたような(!?)キリッとした表情にも見えるのが面白いですね。どこまでも想像が膨らんでいきますが、真相は神のみぞ知るもといナナミのみぞ知るところです。今度会った時に教えてね〜!

コメント
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