モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

ブッシュド・ノエルの作り方

2020-11-30 11:59:17 | 小学生・クリスマス会


ユーチューバーのりキンと平均(ペイキン)です。 今回は50歳女と20歳男の、ツインテールズです!(あぁ、小学生達の「キモっ!」という声が聞こえる…)

毎年、親子クラスの2歳児〜学生クラスの18歳(+一部の社会人クラスの方々)が、ド派手に行う『食べられる工作のクリスマス会』!
子ども達の人数が200人弱いるので、教室内もキラキラの装飾、材料も段ボール箱に何個分も仕入れるのが、大変ですが楽しい作業。
だったのですが、さすがに指を舐めなめ、その手で駄菓子をトレードしながら取り組むケーキ作りは、この状況では不謹慎かと、泣く泣く自粛(中止)にしました。

期待していた小学生の為に、材料だけプレゼントします。
一人で作る子もいるかと、去年やった子は思い出せるように、昨年と同じ『ロールケーキを使った、丸太型のブッシュド・ノエル』にしました。
ロールケーキと冷凍ホイップクリームと飾付け用のお菓子を、12月の最後の授業日に渡します。その際レシピも配りますが、お先にYouTubeでもご説明。 と言いつつあまりに簡単で、見なくても小学生一人で作れる事、間違い無し!(じゃあなんで撮影したんだろう?しかも、今年はクリパが無いからと衣装を購入しなかったせいで、スーパーサイヤ人と闘った後のボロボロ、ドロドロの服装のようなサンタ服。お見苦しくてすみません!)

皆さん手作りケーキで、楽しいクリスマスを!(まだ今日はギリギリ11月で早すぎた!?笑)

YouTubeはこちら

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展覧会告知3

2020-11-28 22:28:34 | スタッフ講師

 月刊美術12月号 ー 岩田先生の世界観に触れられる記事です。

オバラです。岩田先生はただいま個展が2つとグループ展が重なり、授業はお休みしておりますので、今日は私が岩田先生のグループ展をご紹介します。

Art Platform Tokyo 2nd Group Exhibition 『This is Now』

2020年11月05日 ~ 2021年02月14日(24時間開館)
ANAインターコンチネンタルホテル東京 1, 2, 3階アートギャラリー
東京メトロ南北線・銀座線溜池山王駅13出口より徒歩1分、東京メトロ南北線六本木一丁目駅3番出口より徒歩1分、東京メトロ日比谷線神谷町駅4番出口より徒歩8分、東京メトロ千代田線赤坂駅5番出口より徒歩9分

ホームページより
2020年は歴史に残る年になるでしょう。世界的に次々に展覧会が中止あるいは延期になり、作家たちにとっても自分の立ち位置を振り返る年になりました。いまだに皆が「ニューノーマル」という言葉自体に戸惑いを感じている中、今何を感じ、何を描きたいのか、表現方法が異なる6人と2人組の作家ユニットがオリジナルの平面作品で表現します。

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一足先にトナカイリース完成!

2020-11-27 22:40:21 | 幼児

大竹です。現在小学生クラスが靴下トナカイのリース作りを行っているので、幼児クラスでも針と糸を持ってチャレンジしてみました!角の形に切った布2枚を赤い糸を使って縫い合わせ、ワタを詰め込んで作っていきます。2週に渡っての制作予定でしたので、1週目は角の片方を縫いトナカイの目や鼻をボンドで貼り付けていきました。途中糸が絡まったり、反対側を縫ってしまったりと苦戦しましたがナントカ縫うことが出来ました!その後の10分絵画では雪の中のトナカイを描いていきます。トナカイさんの立派なツノとピースしているかのような爪もしっかり描けましたね。

そしていよいよ次の週ではもう片方の角を縫い、リースの土台に緑色の布を貼ってひいらぎの葉っぱ風に仕上げていきます。2回目ともなるとお裁縫もみんな上手になっていて、こちらの予想を上回るスピードで縫い上がりました。最後は首元にベルをつけてリボンをクルっと巻いたら完成♪とっても可愛らしいリースが出来上がりました!ちびっ子でもこれだけ上手に作れるのだから、小学生達も負けないようガンバってね!
そして10分絵画では先週のトナカイさんの復習に加えてソリに乗ったサンタさんも描きました。トナカイとサンタさんが描けたらサンタさんの手からトナカイに向かって手綱を描いて両者を結びつけます。ちょっと大きな画用紙で大変だったけど、これだけ上手に描けているからプレゼントを配りに来たサンタさんもきっと喜んでくれるでしょう!

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粘土と自然素材を合わせて

2020-11-26 19:48:36 | 親子

春から夏にかけてほぼ休講状態だった親子クラスですが、最近になって少しずつお問い合わせが増えてきました。それでもまだコロナ感染者数は減る傾向にはないので、世の中の状況を見ながら、参加を決めている方も多いようです。親子クラスは、単発参加が可能&少人数なので、小さいお子様連れも不安なく通えるかと思います。

さて本日は、今週火曜日の制作風景をお伝えします。粘土と自然素材を合わせて作ったクリスマスツリーのご紹介です。最初は、色玉の動きが楽しい絵本『ころ ころ ころ』を読みました。絵本で見た色玉は、カラー粘土を丸めて作りました。両手の中に、小さくちぎった粘土をコロコロ・・・。少し曲がっても、ニョロニョロ長くなっても、ペチャンコになってもOK~!「丸くな~れ」と思いながら、作る気持ちは伝わってきます。月齢が小さいと、ニョロニョロ長い方が得意のようです。月齢の大きいお子さんの手元の様子を見ながら、真似して頑張って作っているお子さんもいましたよ。

色玉作りをしている間、お母様方には、ツリーの土台(心材)となる部分を新聞紙と針金と麻紐で作って準備して頂きました。その心材に、白い粘土をどんどん貼り付けていくと、ツリーの幹の部分があっという間にできあがります。さぁ!ここからが、ツリー作りの楽しいところ♪ 本物の小枝をツリーに差したり、どんぐり・唐松の実もクリスマスオーナメントのイメージで付けていきます。土台が柔らかい粘土なので、力を入れなくても簡単に貼り付けることができて、楽しく制作できます。枝の差し方で、ツリーの形に個性がぐっと出ますね!ここまで出来上がったところでも、ナチュラルツリーでオシャレな仕上がりですが、はじめに作っておいた沢山の色玉で、さらにオーナメントを増やして、楽しげでカラフルなツリーになりました。クリスマスまでちょうど1ヶ月あるので、じっくり飾れますね!(Eri Ito)

 

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魑魅魍魎!意気揚々!

2020-11-24 22:28:56 | 小学生・ハロウィンパーティ

伸ばし過ぎて髪が絡まります、一平です!本日はしつこく、先月行われた小学生のハロウィンイベント(の前のカリキュラム)のご紹介します!

上の写真はハロウィン用の仮装とアイテムの制作中の様子です。
毎年ハロウィンメイクは行いますが、それに伴い今年は被り物や武器を主に黒い紙を使用し、段ボールなどで補強しながら制作していきました。10月中にアイテムを制作して被り、月末にハロウィンメイクという順番でした。

小学校低学年の子達は皆、小さい(子どもからすれば大きい?)ツノが生えた悪魔のような被り物が多かった印象です。僕がお手本で制作した、大きいツノに憧れたのでしょうか??
ツノの作り方はまず紙をとんがるように丸めていき、ボンドで留めた後に
箇所程ハサミで切込みを入れます。切れた箇所が曲がり、そこにカーブの付いた厚紙を差し込めば、曲がったまま形を維持することができます。そうして出来上がったツノを被り物に付けていきますが、様々な角度で付けている子、わざと左右の大きさを変えていたり、3本付けている子もいたりと、そこでも個性が出ていてとても面白かったですね。

高学年は死神のような大鎌を作っている子、戦国武将のような旗を作る子や、某鬼殺漫画の刀を作る子など、どこから拾ってきたイメージなんだろう?というような、立体制作物としてのクオリティが高いものが多かったです。
低学年も高学年も怖い、カッコいい、強そうな自分になれたかな?

平面から立体を作り出すのは最初はイメージしづらいですが、要は折り紙なんかも紙の立体と言えるでしょう。折り紙はもちろんお菓子や化粧品のパッケージなど、意外と身近なところにヒントは落ちています。そういったものを解体・分解してみて中まで理解する事は、紙立体制作の上でとても大事です。自分が理想とするものにどう近づけていくかが重要になっていく工作では、尚のことそういった技法の引き出しは多い方がいいと思います。立体を三次元で理解する事は絵に応用した時に説得力を持たせますからね。子供達だけじゃなく、そこのあなた!もちろん大人達もですよ〜!

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追い込み時期へ

2020-11-20 17:18:21 | 学生

大竹です。こちらの5枚の作品は、今年の高校受験生によるものです。女子美術大学付属高校を受ける中3は2名。まだまだ粗削りではありますが、ここまで描けるようにはなってきました。
ちなみに出題内容は、水彩か鉛筆デッサンのいずれかを選択し、イーゼルではなく机で制作、場所は当日クジ引きで決定され、2時間で静物を描くというものです。
『鉛筆デッサンは、構図や形態を捉える力や、明暗、質感表現を中心に基礎的な描写力を確認します。
水彩では、構図や形態を捉える力と色彩表現の基礎力を大切にします。』
とホームページでは説明されています。女子美では特に色の美しさを重視する傾向にありますね。

私も高校受験の時のデッサンの試験対策にミオスへ通っておりましたので、この追い込み時期になってくると当時の事が思い出されます。その時に先生方に言われた事で印象に残っているのは、『出題者は何を求めているのかをモチーフから読みとる事』。ただ試験で出されたから描くのではなく、このモチーフのどんな特徴を捉えれば良いのか 、どんな所を出題者は描いて欲しいのかを考える必要があります。
しかしまだ中3で、しかも2時間という限られた時間の中で考える事は難しいとも思います。実際、当時の私も最初はそこまで考える余裕がなかったので、もうとにかくモチーフの隅々まで観察し、端から端まで取りこぼしのないようひたすら描いていました。ひたすら描いていく内に、それぞれのモチーフの持つ面白さや特徴、美しさなどに気づいていき、それからは楽しかったですね。合格して欲しいが為に受験生には色々な事をアレコレ言ってしまいますが、結局最後には沢山観察して沢山考えて沢山描く事!と言っている気がします。沢山描いて技術と自信をつけ、受験に向けて残り3ヶ月踏ん張りましょう!

明日からアトリエは三連休頂きます。それに伴い、ブログもお休み致します。

 

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まだハロウィン?

2020-11-19 23:35:21 | 小学生・ハロウィンパーティ


お久し振りです。オバラです。
いえ、ユーチューバーのりキンでは登場していましたけどね。10月1日から11月12日までのりキンだったので、文章を書くのは1ヶ月半振りです。
ユーチューブの撮影は慣れないので、実は物凄く負担でした。ようやく終わってホッとしました。

ハロウィンメイクの写真がまだたくさんあったので、再登場です。
この写真を見て、「キャー!うちの子達ったら、なんて可愛いの!?誘拐したいくらい!いや、されないか心配!」と思ってしまう親バカ振り。
誰も誘拐しないって!こんな恐ろしい(汚ならしい?)子供!

ブログを見た大人クラスの方々からよく受ける質問、「このままで帰るんですか?」
ハイ、帰ります!へっちゃらです!むしろ誇らしいです!自慢です!(多分)
よく受ける質問、その2「親御さんからクレームとかないんですか?」
心で思っていらっしゃるかもしれませんが、頂いた事はありません。逆にお礼を言われる事はたくさんあります。

私の趣味や好みを押し付けているようなカリキュラムの気もしますが(カリキュラムと言っていいのかも疑問)、みんな豪快で楽しそうでしょ?
「絵が上手とか苦手とか、センスがあるとかないとか、小さい小さい!どうでもいいよ、そんなこと!」というイベントは、これからもドンドンやっていきます!
「でもそれって絵画教室としてどうなんだろう?」いや、気にしない気にしない!ちいせぇちいせぇ!小学生クラスの皆、これからもお楽しみにね!

小学生クラスについて
現在100名の定員に達しており、キャンセル待ちの方が10名以上いらっしゃいます。お待たせしている方、大変申し訳ございません。
進級時期に移動が出ることもございますので、メールでお問合せください。 mios@ace.ocn.ne.jp

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新しいスケッチブック

2020-11-17 23:00:02 | スタッフ講師

最近腰が痛い一平です!本日は生徒さんの作品紹介ではなく、僕の学校での課題を紹介したいと思います!

まず僕がやっていた課題を簡単に説明いたしますと、1人1つテーマとなる言葉を選びます。その言葉は「お惣菜の容器」や「リコーダー」であったりと様々なのですが僕が選んだのは「スケッチブック」でした。そしてその選んだものは何をもってそれと定義付けられるのかを考え、本当に重要な要素を抽出し、選んだものを既存の形から新しい形にするというものです。
要するに今あるものを見直して、簡略化出来るところはしようというような課題です!
僕のお題はスケッチブックだったのでスケッチブックの何が大事かを考えていったのですが、最終的に「描くor 書く」の要素が残っていればスケッチブックになるんじゃないか?!という結論に至り、そこから形を考えていきます。

初めに言ってしまうと、僕が今回作ったものは自分の身の回りのものを自由にまとめてスケッチブックにしてしまおうというものです。そのスケッチブックには段ボールのページや布のページ、新聞紙や透明なもののページなど様々な素材が挟み込まれます。画材が同じでもページによって描き心地や線の雰囲気に差があって描いていて面白いですよ!

また、子供の頃の指先への刺激は器用さや応用力などに直結していると言われています。そしてそんな異素材達は指先に刺激を与えるので、子供達の知育の観点でも役立つと考え、ミオスの子供達にも協力を求めデータを取らせてもらいました。子供達も素材が白い紙じゃないだけに紙に描く恐れというものが軽減されたのか色々なものを描いてくれました。面白かったのが黄色い布に黄色いインコ、段ボールの段々を利用して竹を描く子などページの素材から描くものを考えまる子がいたことですね。興味深い!

最終形は透明で見づらいかもしれませんが、スケッチブックを自分で作り出すための束ねるボルトとナットのようなツールを製作しました。これにより子供達の指先への刺激と同時に、身の回りのものが紙に見えてくる応用の視点も身につくのではないでしょうか!

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小学校受験の行方

2020-11-16 23:36:07 | 小学校受験講習会

先週は早実小の発表、土曜日には慶應幼稚舎の発表、本日は慶應初等部一次試験の発表がありました。
慶應初等部で私共の仕事の成果を見られるのはこれから(美術は二次試験で出題されます)なので、まだもう少し緊張の日々が続きますが、すでにお子様の受験を終了された方々、長い期間本当にお疲れ様でした。
目標を決めて努力した日々は、第一志望に合格不合格という結果は関係なく、お子様の素晴らしい成長や家族の深い絆をもたらしたことでしょう。思い返えせば、どんなに尊い時間を作り上げて来たかを、誇りに感じると思います。
そんなかけがえのない時間に寄り添わせて頂きましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。

先月の『小学校受験・指導者講座』では、「受験間際に親ができる事は何か?」というテーマで講座を開きました。

・前半 今の画力をアップさせるのではなく、構図を変えることで見栄えを良くするには、どのように導くと良いか
・後半 一枚の絵や一つの制作物を、どのような課題にも対応(応用)させる手掛かりを掴みましょう

という内容でした。
ご参加頂きました保護者様より、ご報告のメール頂きましたので添付致します。

本日幼稚舎の結果が出まして、ご縁頂けることになりました。
本当に先生には御尽力頂き感謝しております。
考査内容は簡単に申しますと、「悲しんでいる人を助けるには、どこに連れて行って何をする?」という内容でした。
最後の指導者講座と直前のプライベートレッスンで、1つの絵を様々な内容に当てはめるという植え付けができたことが、合格に繋がったかと存じます。
息子は当日大変緊張していたのですが、お題を聞き、冷静に判断できたのは、その引き出しがあったからこそだと思います。本当に有難うございました。
考査では先生に御指導頂きました、古生物学者の絵をアレンジして描いたそうです。いつも本当に息子を理解し、導いて頂いたお陰だと存じております。有難うございました。

教えられたままではなく、自分のフィルターを通したアウトプットがどんどん早くなっていく様子を見させて頂くのが楽しいお子様でした。
私のやり方が正しかったと証明してくださり、こちらの方がお礼を言いたい位です。

私共のアトリエは小学校受験専門校ではございませんので、毎年合格者の人数などは公表しておりませんが、指導者講座と直前のプライベートレッスンでこのやり方を徹底たせいか、難関校の合格率が今年はかなり高いです。
初等部の結果で、さらに上がることでしょう。ラストスパート、私達も頑張ります!

お知らせ
次回の『指導者講座Vol.18(小学校受験を控えるお子様をお持ちの保護者様、幼稚園や塾の先生が対象)』は、来年の2月頃を予定しておりますが、コロナの影響で中止や延期も懸念されますので、また間近になりましたらこちらのブログにご案内致します。

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展覧会告知

2020-11-14 17:55:36 | スタッフ講師

本日より、表参道での『Authentic Aesthetic -岩田俊彦 作品展-』がはじまり、多忙な岩田です。こちら

上記の展覧会に続き、11月24日から行われる私の展覧会の告知をさせて頂きます。
会場のあらかわ画廊さんはミオスの生徒さんにはお馴染みですね。小原先生が毎年個展をされておりますが、この度私も展覧会をさせて頂くことになりました。

出品するのは「欠片(かけら)」というシリーズの作品群で、私の名前で検索するとウェブ上で出てくる四角くて艶のある「フラットパネルシリーズ」の作品とは別の系統のものです。
こちらは、麻布や木に漆や顔料、砥の粉といった素材を付けたり取ったりしながら作り上げていく作品で、一目みると土の中から掘り出してきた発掘品のような印象を受けるかもしれません。

パネルに漆を塗り重ね、最後に磨き上げる伝統技法で作り上げるフラットパネルの作品との違いは、決まったプロセスに乗っ取った作り方をせず、その時その時の閃きでによる素材とのやりとりの中で作品が作り上げられていくところです。

漆という素材は縄文早期、約9000年前から使われていながら、まだ見ぬ可能性を感じさせる何とも不思議な素材です。
是非会場で、漆が見せる様々な表情をご覧頂ければ幸いです。

※月刊美術12月号に、1ページを割いて此度の展覧会をご紹介頂きます。是非こちらもご覧になって下さい。

岩田俊彦展 ー漆の潜在的な野生の物語ー
2020年11月24日(火)〜12月5日(土)日曜休廊  12時~17時30分(最終日は16時迄)
あらかわ画廊    東京都中央区銀座1-10-19 銀座一ビル3F    03-3566-5213

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オイルの研究・使い分け

2020-11-13 12:16:29 | 大人 油絵・アクリル


馬込 油彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは馬込さんの油彩作品です。
人の肌の色味は難しいものですが、様々な絵具を重ねる事で色に深みを出しているのがひと目見ただけでも分ります。また背景と肌の暗い色と、白い服と赤い花の明るい色のコントラストも美しく、それぞれのシルエットを引き立てています。白い服のフリルも一つ一つ丁寧に描かれており、隅々まで妥協を許さない姿勢が伝わってきますね。そのフリルの服や赤い大きな花飾り・首飾りからは女性らしさを感じさせつつも、首元が大きく開いた襟と大きな葉巻がドンと豪胆さや強かさをもたらしており、そのバランスも面白いですね!このような女性への憧れや尊敬のようなものも作品から感じられます。
この写真からは分かりづらいですが、オイルの種類混ぜ方・タイミングも研究しながら、光沢がでるように絵具が盛られています。研究と実践を重ねながら進める制作は苦労しますが、新しい発見や思った通りの色味や質感が生まれた時の喜びはひとしおですね。
セットで販売されている油彩道具にはペインティングオイルが入っていますが、これはテレピン、リンシードといった複数のオイルが使いやすいようにブレンドされています。ある程度油絵具の性質に慣れてきた方は、このオイルの方にも注目してみてはいかがでしょうか?オイルを細かく使い分ける事で、より自分にあった制作方法が見つかると思います。

私が美術大学で油絵を制作する時は、テレピン、リンシード、ダンマルの3種類を使用していました。どのように使い分けるのかといいますと、制作段階ごとに使い分けていきます。

・テレピン(揮発性油)-水のようにさらさらとしていて、乾燥するのが非常に早いです。ですので、一番最初の下塗りの時に使用します。揮発性油は、早く乾いて便利ですが絵具を画面に固着させる力が弱いので、制作初期や薄塗りの時に使用します。
・リンシード(乾性油)-テレピンよりもとろみ、光沢があり絵具を固着させる力も強いです。ただし、テレピンよりも乾燥が遅いので、中盤に使用します。私はテレピンとリンシードを1:1で混ぜたりして光沢を押さえつつ乾燥を早めて使っていました!
・ダンマル(樹脂系)-乾性油よりもさらにとろとろで絵具をつやつやにしてくれます。ほぼ終盤の仕上げに使用します。光沢が強いので、私はテレピンやリンシードと混ぜて押さえていましたが、絵に強い光沢を持たせたい友人は描き終わった後にダンマルだけを画面全体に塗りテッカテカに仕上げていました。

ざっくりとした説明でしたが、いかがだったでしょうか?オイルについて知った後に馬込さんの作品を改めて見てみると、どのオイルをどのように使用して制作されていったのかも気になってきますね!(オイルについてより詳しく知りたい方は油絵科の小原や大竹にご相談ください!)

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油絵13

2020-11-12 19:54:00 | 小学生 絵画


上段左から 七海 6年 / 澪奈 6年 / 葉月 4年
下段左から ちゆり 5年 / 月咲 6年 / 璃子 4年

ユーチューバーのりキンです。
小学生クラス油絵制作の第13弾、ラストです。
ユーチューブでご紹介してきた油絵も、とうとう今日で100人目の作品となります。100/100人
百人百色、全員分お見せできて、感無量です!
今まで長い間グダグダな喋りにお付き合い頂きまして、ありがとうございました!

YouTubeはこちら

お詫び
今までアップしたユーチューブの中で、学年を間違えて紹介しているとご指摘を頂きました。
100人全員を、性格も性質もご機嫌も全て把握できているとの過信から、年齢なんて知ってて当り前と、事前に確認もせずに撮影してしまい、大変失礼なことをしてしまいました。
心よりお詫び申し上げます。
ブログの方の学年はすでに直してございますが、撮影の方は編集ソフトと技術が無く、このままにしてしまわねばならぬこと、心苦しく思います。
この場を借りて、お詫びを申し上げます。 小原

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空気を描く

2020-11-10 21:44:38 | 大人 水彩


藤本 透明水彩 左(2020.10完成) / 右(2019.7完成)

羽毛布団大好き!一平です。本日は日曜クラスの藤本さんの水彩画をご紹介します。藤本さんの前回の作品(2018.11完成)はこちら

この2作品、左の方が暖かく右の方が寒そう、というような違う温度感が肌に伝わってきます。

古民家の並びとそれを分ける川が印象的な左の絵、暗い色を川辺以外にほとんど使っていませんが、中明度の色と明るい色のバランスを絶妙に保っていて、結果的にはお昼時の優しい日差しの印象を与えています。
右側の壁は逆光なので現実ではもう少し暗くなるはずなのですが、藤本さんの絵の中だとその暗さも野暮というもの。もしここにしっかりとした暗さが入っていたら絵の印象は崩れてしまうでしょう。バックの山々も明るくまとめているのも絵に合っていてとても綺麗です。(僕はいつも強い色を使いたがる傾向にあるので、このような優しい仕上げ方はとても勉強になりました
。)

また、雪景色の中の小さな民家と対照的に、画面の半分を占める大きな山が力強い右の絵。
こちらは反対に山の暗い色がポイントになっています。白くふわふわとした雪景色のなかに締まりを与えてくれていますね。柔らかい雰囲気だけではなく、キチッと締めるところは締める事で緊張感を作り出し、自然の厳しさまで感じさせます。一見寂しげに見えますが、民家に使われている暖色がこの雪景色のなかでオアシスとなっており、自然の厳しさの中に安心感もある、対照的な2つの要素が存在している面白い作品です。

2枚の絵、両方からとても澄んだ空気感が感じられます。見ていると行ったことも無い場所のはずなのに、なんだかノスタルジックな気持ちになるような、そんな柔らかい気持ちが生まれます。存在しない記憶が呼び起こされるという『絵の魔力』が存分に発揮されている2枚ですね。大学院の研究が忙しくなり10月で退会された藤本さん、たまに絵の具に触ってあげてくださいね!

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油絵12

2020-11-09 22:25:34 | 小学生 絵画


上段左から 莉衣紗 3年 / 暢彦 5年 / 依澄 5年 / 瞳 5年
下段左から 隆太朗 5年 / 寧々花 3年 / 歩季 6年 / 晴 3年

ユーチューバーのりキンです。
小学生クラス油絵制作の第12弾!
ユーチューブでご紹介していきます。94/100人

YouTubeはこちら

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ミオスハロウィンの歴史

2020-11-07 17:36:00 | 小学生・ハロウィンパーティ


 どうも幸介です!!すんごいお久しぶりです!!

さて、もう11月に入って1週間経ちましたが、ハロウィン授業の最後のご報告です。ミニゾンビが量産されるこの授業、ミオスではすっかり毎年恒例になりましたね。

ちなみに、ミオス最初のゾンビメイクをしたのはは2012年のこちらの授業。今では大人ぶっている一平先生も、当時は中学1年のお子ちゃまですね。高校の制服姿の加余子先生も写っていますが、分かりますか?学生クラスで、先生たちが仮装をしてゾンビメイク講座を開き、みんなでメイクをしたのを覚えています。メイク道具は、今ではだいぶ手に入りやすくなりましたが、この時はわざわざ血糊とドーラン(舞台メイクよう白粉)を海外から取り寄せてました。

今ではメインでハロウィンパーティーをやっている小学生クラスですが、最初はメイクをした先生たちをモデルにして描く、ゾンビクロッキー会でした。その様子はこちらその翌年から、小学生クラスもハロウィンメイクを始めたんです。なんかもうずーっとハロウィンの血のりメイクをやっている気がしましたが、たった7〜8年前なんですね。

…そもそも何故先生達が仮装(ゾンビメイク)をして授業を始めたのか。実は、当時パリピだった僕が、アトリエの授業後に渋谷でのハロウィンパーティーに参加するため、小原先生に「授業のあとすぐパーティー行くので、メイクしたまま授業してもいいですか?」と言ったのが事の発端。それを受け、小原先生も「楽しそうだし学生クラスで授業にしちゃいましょう!!そして幸介先生が仮装するなら私もやります!!」となったんですね。それがまさかここまで長年にわたる授業に発展するとは…!

というわけで、今年も参加したみんなは楽しんでくれましたでしょうか!?色々と制限のある中でも開催できて良かったと思います!

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