モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

人間の暮らし

2014-02-28 19:42:42 | 大人 デッサン
Takahashi_07高橋 鉛筆

本日は水曜午前大人クラスより、高橋さんの鉛筆画をご紹介します。

油彩をご覧になってもらえば分かる通り、とても細かく丁寧に描き込む高橋さんの画風です。油彩とデッサンをご自身でサイクルを組んで描いていらっしゃるのですが、今回はデッサンのターンということで鉛筆画。以前ミオス写真部で撮影に行った奥多摩の風景を描きました。

この描き込み、近くで見るとさらにスゴい!です。初めは練習を兼ねて、風景を描くときに省略するところと細かく描くところ…などを意識して進めていました。しかし途中から、いっそ思い切って描きたいだけ描く!緩急も奥と手前なども気にせず、全てを百パーセントで描く、そうした方が良い物ができそう!と決めてそこからはどんどん描き進めました。

道路のタッチと植物のタッチの違い、また植物の中でもそれぞれに鉛筆を立てて点描の様に描く部分と柔らかい鉛筆を使う部分…など油絵で絵の具をのせていく時にも今回の経験がいきてくると感じます。

しかし、瓦や植え込みなどもここまできっちり描きながら窮屈にならず、面白みがあるのは高橋さんの強みです。以前にもジオラマ的で面白いなぁと感じたのですが、人間の暮らし、生活の面白さを感じさせるユーモアが表れていると思います。
ここから更に植え込みのタッチの中に動物が隠れていたり…なんてしてみると、近づいてまじまじと見ている人に驚きも与えられるかもしれませんね。遊び心をはためかせましょう!

高橋さんの鉛筆画はとても楽しいので、ぜひシリーズで見てみたいですね! 庄司でした。

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線の揺らぎが魅力です

2014-02-27 22:16:00 | 幼児
Youji
幼児クラスの授業開始15分程度で描くお絵描きです。
制作時間をしっかりとって制作するメインの作品とはまた違って、ポイントを絞ってねらいを定めて描くので、こども達の集中力も高まり、短時間で描いたとは思えない作品です。
対象物を立体的に捉えて描くと電車の場合はどうなるか・・・・?横から見た場合、斜めから見た場合、いろいろな角度から想像しています。イメージができたところで、電車の形をシンプルな言葉に置き換えて説明します。同じ言葉の説明を聞いて描く一人一人の線のタッチや幼児特有の線の揺らぎがみんな違ってとっても魅力的!描きだしの電車の全面を画用紙のどこから描くかによって、構図の取り方も変わり、どれも迫力がありますよね。
みんなに同じ説明をしてこれだけ違う表現方法が出てくると、もっともっと可能性が広がりそうで、次はどんなテーマで描いてもらおうかなと欲がでてきてしまいます。
定番となった15分で描くお絵描きは、人物ばかりでなくこのような乗り物や動物などいろいろテーマを変えて描いていきますので今後もご期待ください。   伊藤


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トップページ

2014-02-26 22:46:22 | スタッフ講師
Hpオバラです。6月に20周年を迎えるにあたって、HPのトップページ(のみ!とりあえず…)をリニューアルしてみました。
しかしPCの画面を写真で撮る私って…。
まだビデオが一般家庭に浸透していなかった時代、NHK教育チャンネルの中学生本音トークみたいな番組に時々出演させられていた私が映る画面を、親が写真で撮っていたのを思い出しました…アナログ過ぎる…

話しは変わりますが、20周年記念展覧会は、10月にいつも通り国際交流センターで開催する予定ですが、アトリエの教室内でも小品を飾り、2ヶ所同時に開こうかと計画しています。
教室内展示用に、大人クラス・チケット制の方は0号のキャンバスかパネル水貼りに、好きな画材で絵を描いて頂きます!
テーマは『私』もしくは『自分』。(例『私の内なる風景』『今そこにいる私』『私の愛するペット』など自分と向き合える題材。自画像である必要はありません。また題名に『私』を入れなくて結構です。)
遅筆の方は早めに準備をお願いします!
※キャンバスやパネルはアトリエでも販売しております。
※全員黒の水貼りテープで縁を留めますので、額装はできません。
詳しくはオバラまで…

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人物モデルを描きませんか?

2014-02-25 21:11:33 | クロッキー会
20142前回のモデル
2月は参加者の方が少なかった為、皆さんのご了承を得て2ポーズ(しゃがんだポーズと立ちポーズ)とってもらいました。

どなたでもご参加頂ける、人物クロッキー会のお知らせです。
アトリエでは第1土曜日に着衣の人物クロッキー会を行っています。
固定ポーズを20分×5回(ポーズとポーズの間に5分休憩を挟む)行います。
今回は女子高校生にモデルを務めてもらう予定です。
皆様のご参加お待ちしております!

日時   3月1日(土) 16:00~18:00 (入室は15分前より可能です。)
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600

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ニューヨークからこんにちわ

2014-02-24 09:31:33 | スタッフ講師
Image_3
どうも幸介です!僕は今ニューヨークにいます。ギャラリーや美術館、博物館を見るためにこちらに来ているのですが、様々な文化や作品が入り乱れていて刺激的です。

ブルックリンという街では、夜中にしかやらないクリエーターの集まるフリーマーケットがあったり(駅から遠い暗い地区にあって、入るのに勇気いりました…)チェルシーという地区には若手の作家のギャラリー展示が山ほどあったり(クラムチャウダー飲みながら回ってたら、ギャラリーの床にこぼして怒られました)などなど、アーティストが切磋琢磨しております。

都会ですからカルチャーショックもあまり無くて、むしろニューヨーカーに間違えられて旅行者に道を聞かれたりもします。アメリカの軽いノリは楽しくて、道行く若者がゴミ箱にゴミをシュートして「YEAH!」って言ってたので「NICE!」って言ったらハイタッチしてくれました。

そんなこんなで、有名な観光地めぐりや買い物などはしてないニューヨーク旅ですが、なかなか貴重な経験を得れています。もう少ししたら帰ります!

田中幸介
Image_4




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春の窓辺

2014-02-22 10:19:00 | 大人 油絵・アクリル
Satom_2佐藤 道夫 『春の窓辺』 油彩


ようやく少しだけ気候がやわらいできたかなと感じられるようになってきました。それにしても私の家の方では残雪がまだありますが。雪解けにはもう少しだけ時間がかかりそうですね。

今回ご紹介しますのはチケットでいらっしゃっています佐藤さんの油彩です。こちらの作品はなんと丸2年の歳月を費やして本日完成に至りました。
タイトルは「春の窓辺」。パーティーが行われているさなかといったような風景が描かれています。イチゴが何とも美味しそうです。瓶やコーラの缶、ビニールといった個々のものの質感が見事に表現されています。

途中、画面構成にも紆余曲折が多々ありました。2年という月日を考えると佐藤さんが絵を見る度にそういった様々な思いを抱かれるのも当然のことでしょうが最終的に完成度の高い作品に仕上げてしまう力は流石という他ありません。

私がこの絵の好きなところは窓辺の風景が透過しているガラス瓶です。3つのガラス瓶の手前、奥を感じさせながらも特に一番後ろの背の高いブルーの瓶が素晴らしいです。何と美しいこと。とても感性の鋭い方だと感じます。
又、一番手前のガラスポットの取っ手もとても複雑で中々描くのが難しかったと思いますが大変見事に描き切っているのがわかります。

そして、パッと見るとそれほど目立たないところなのですがこの絵が締まって見えるポイントは床の映り込みだと思います。置いてあるモチーフの色を丁寧に反映させながら繊細に描かれていますね。こういった丁寧な仕事が床の空間性をもリアルに表現されている一因です。

この作品は正に佐藤さんの集大成です。ご自身のお人柄が随所に見られる力作だと感じます!

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思い返す絵画

2014-02-21 23:45:16 | 大人 油絵・アクリル
Nagase_19永瀬 アクリル

本日は、水曜午前大人クラスより、永瀬さんのアクリル三枚をご紹介します。とれも素晴らしい色彩に彩られています。

写真左 モディリアニの人物画をモチーフにした作品では、模写でありながら自画像というとても面白い試みをされました。
元にした油絵はモディリアーニが晩年に描いた、かなり肉感的な作品です。すらりとした永瀬さんらしさを加えるには、少しそこを抑え目にしなくてはなりません。しかし、髪をふわりと柔らかい銀色に変えた途端一気に永瀬さんらしく変化し、表情もそうですが、ミステリアスな魅力も表れていますね。今回は背景がとても深いグリーンです。沈みすぎないよう、色の配置に苦心しました。帽子にちらりと入った紫などが、しっかり仕事をしています。
写真右上 紫式部を描いた作品なんて、とてもおしゃれでどこに飾ると素敵かしら…なんて考えるだけでもワクワクしてしまいます。
写真右下 永瀬さんは故郷の海の風景をよく描かれます。元の写真もとろけるような色彩でとても美しく、このような景色がこのセンスを育んだのだなぁと感嘆します。
どの作品もとても美しい色彩ですが、油彩でこの様な暗い背景を描くとやはり油の光沢が加わり重い印象になっていきます。それも良いものですが、アクリルのマットでカサついた絵肌は、永瀬さんの作品にとてもあっている様に感じます。掠れるようなタッチと、朦朧とした色彩と印象。どこか夢の中や昔の良い思い出を思い返す時のようなイメージが強く伝わってきます。

水曜午前クラスの中でもかなり多作な永瀬さん。これからもどんどんと描かれる世界が楽しみでなりません!

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雪あそび

2014-02-20 21:22:54 | 親子
Oyako1_3
親子クラス
2週に続けての大雪、ホントに凄かったですね。もうどれだけ雪かきしたことか・・・。もう汗だくの作業でした・・・。
こども達にとっては楽しい雪の日だったのかな?我が家の近所には、大きなかまくらがたくさんありました。

親子クラスのお子さんと雪遊びの話をしながら、雪をテーマに制作しました。
今週の授業は偶然にも男の子ばかりだったのですが、下の写真のお子さん達の表情を見てもらえれば遊びを盛り込みながらの制作風景が伝わりますよね。最初の導入では梱包材を雪にみたてて雪遊びから元気にスタート!

最近は2歳のお誕生日を迎えたばかりのお子さんも多く、低年齢でも簡単にできる雪だるまのお絵描きです。
雪だるまの型抜きステンシルも自作です。大きな丸をふたつ描いて切り抜くと、かわいい雪だるまのシルエットが浮かび上がります。筆は使わずスポンジに絵の具をつけて、画用紙にポンポンと音をたてながら絵の具をのせていくと、あっという間に雪景色に。
最後に目や手のパーツを貼ると一瞬にして雪だるまに命が入って楽しい表情がうまれました。違う表情の雪だるまがふたつあることで、作品を見ていると物語が始まりそうです。完成作品なかなかの出来栄えです!雪がテーマだけど、ほっこり暖かい気持ちになる作品です。
Oyako2_2
伊藤





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小学校受験の教材

2014-02-19 22:42:32 | 小学校受験


オバラです。小学校受験クラスでは、割りピン人形という厚紙と割りピンで制作する、自由にポーズが変えられる人形を使って人物画を勉強する授業があります。この人形は小学校受験をする幼稚園児に人間の構造を簡単に理解させる為に編み出し、20年掛けて少しずつ改良を重ねて来たアトリエ・ミオスオリジナルの教材です。(ちなみに写真の人形は初代のもの)
最初の頃は、漫画家などがよく使う木でできた球体人形を使用していましたが、立体を平面に置き直すことが幼稚園児には難しく、平面から平面に写せるような教材を考えました。これは正面の人間としても、横向きの人間としても、裏返して後ろ向きの人間にも形を変えられることから、あえて顔は印刷しませんでした。
上記の写真は、屈伸しているポーズの人形を表と裏にして、背中が見えるポーズと、足の間から顔が見えるポーズを2枚描きましたが、顔が見えるポーズの方は、太ももでお腹が一部隠れているところまで自分一人の力で描いています。とても自然なポージングですね。
毎年この割りピン人形を作る授業をやると、翌週辺りから「今まで苦手意識が強かったのに、自分一人で描きたいという意欲が出てきました!」などの嬉しいご報告が相次ぎます。人形遊びの感覚から、それを絵にする楽しさ・喜びに繋げ、人物画が得意になれば、受験絵画も苦痛なく克服できると思います。

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気まぐれな妄想

2014-02-19 04:47:48 | 小学生 絵画
引き続き、くじ引きで引いた言葉を繋げて出来た文章にオチの述語をつけて絵画にするシリーズです。(by南澤)

企画の無謀さに付き合ってくれた小学生に賞賛を贈りつつ、怒濤の講評13本行くであります!

Kayou

左上から:(竹の中に、王様が、お城を建てて住んでいた)
かぐや姫 いや、かぐや王です。お城の造りが中産階級的一戸建てが並ぶ王国は、まさにジャパンドリーム!日本人の深層イメージが勢い良く飛び出たナイスな1枚!


その隣り:(昔々、お風呂で、赤ちゃんが、潜水艇を作った)
マザー!なぜか文章には出てこないマザーな女性が主役の1枚。
男は永遠に子宮のなかで作品を造りつづけるのでしょうか。ウーム考えさせられます。


(夏の夜、動物園で、かぐや姫が、動物と遊んだ)
気違いみたいな文章ですが、月夜の設定でドラマチックに描ききりました!
意図しない設定にどれだけ没入できるかは、美術の枠を超えた処世的知恵の訓練なのであります。


(701年、鯨のお腹の中で、お姫様が、家を作った)
時代設定はさておき、脚を組んで座るお姫様の佇まいがエマニエル夫人ではありませんか!スキャンダルの香り!


真ん中の段左から:(一年生が、春、月で、宇宙人と踊った)
予言めいた文章。五島勉に解釈させれば、(アンゴルモアの大王が踊る時、生まれたての時間は花を咲かすであろう)


(現代、火星に、遊びに来た人魚が、横になって宇宙を眺めている)
こんなテーマを美大受験の試験課題にしたらどんなに素敵なことでしょう!僕は受かる自信ありませんがね。w


(秋に、孝見先生が、水族館で、魚を見ている)
秋に女のコと水族館デートとかしたいです。出来ればクラゲとか観ながらポエムの一つも囁きたいです。青魚は嫌。


(平安時代に、海で、寝ている人が、カニに運ばれた)
素晴らしい文章に応えるファンタジー溢れる画面の1枚!カニを出してきたのに脱帽であります!


下の段左から:(江戸時代、洞窟で、悪魔が、交通整理をする)
このまま、交通安全ポスターに推薦したいです。(赤信号 悪魔が来たりて 笛を吹く!)


(12月25日、川で、のり先生が、魚を釣った)
シャガールな1枚。色も綺麗です。クリスマスも汗して働く小原先生にキュンとしますね!


(未来には、夢の世界で、天使に、会えるかな?)
疑問文にするセンスが素晴らしいです。貴女には、大天使ガブリエルがきっと伝言を持って現れることでしょう!


(1月1日、井戸の中で、天神が、うんこに負けた)
悔しいけれど、ウンコの描写が尋常じゃなく秀逸なのでウンコねたでもオッケーにします。次はチンコで!


(奈良時代の、学校に、転校して来たのは、鬼だった)
このまま心理療法に使えそうな貴重な1枚。ビルシャナ仏に抱かれてる鬼に興味津々であります。



以上、予想以上に奥深かったこの課題なのでありました。

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偶然の絵画

2014-02-17 20:59:39 | 小学生 絵画
20140217
木曜クラス くじ引き空想絵画

どうも幸介です!本日も先週に引き続き小学生クラスの空想画の完成作品をご紹介いたします。くじ引きで決めた文章で製作するやつですね。では、まずまた載せた画像のうち、いくつかの文章を紹介したいと思います。

「12月25日、水族館で赤ちゃんが魚とふれあった」

「元旦に王子様が海で日の出を見た」

「現代、宇宙で天使がサッカーをしている」

「冬に下水で天女が魔法をかけた」

「満月の夜、お姫さまがカラオケでライブをした」

「寒い夜、ジャングルで人魚が死んだ」

「春に草むらで一年生が転んだ」

…という風に、女子の比較的多い木曜クラスならではの、わりとかわいらしい文章が目立ちますね。そんな木曜クラスなんですが、先週月曜クラスの記事でも書きましたが、「いつ・どこで・だれが」のくじの中の『だれが』のところを幸介先生というくじを引いた生徒が

「昔々、ステージの上で幸介先生が、まずステージのうらの荷物に火がついてすぐ燃えてびっくりして、足をすべらしてステージから落ちて頭を打って血を大量にながした」

という、女子らしからぬ僕へ対する仕打ちの文章を作っておりました。なんか月曜クラスとデジャブ…。なぜみんな長文で僕を傷つけようとするのでしょうか。ひとりくらい「幸介先生がラグジュアリーなレストランを貸しきって高いシャンパンをジャンジャン頼んでた」とか書いてくれてもよさそうなのに!!なんて思いました。

今回の、くじ引きで題材を決める試みは初めてでしたが、突拍子もない彼らの感性と相まって面白い作品がたくさん生まれました。高学年には高学年の、低学年には低学年の良さがあります。ちょっと期間をあけて、またやってみたいなぁと思いました!

田中幸介

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宇宙飛行士

2014-02-15 23:47:00 | 大人 油絵・アクリル
Kobayasiuchu_4小林 アクリル・ジェルメジューム・コラージュ

土曜日を担当しています岩田です。本日は大雪と事故の影響で元住吉駅が閉鎖されていた為にアトリエまでたどり着くことができませんでした。それにしても今回の大雪は生まれてこの方初めての経験でした。積もっていく雪を見て危険を感じたのも初めてでした。やはり自然の力は人間の比ではないですね・・・。

本日は土曜日午前クラスにいらっしゃっています小林さんの作品をご紹介致します。小林さんの作品といえば一種独特な世界観で見るものに迫ってくるということで以前にも何作品かご紹介しましたが今回もとても面白い作品となりました。

1969年、アポロ11号が月面に着陸したときに撮影された宇宙飛行士をモチーフにした作品ですが何ともポップな作品に仕上がりました。
宇宙飛行士が描かれている筆致はやや粗野な感じです。それでいて決してただ雑な感じに見えないのが小林さんの絵の良いところですが更に何色かの色が重なって白の下に置いた色が透けて見える様が面白い雰囲気を醸し出しています。
宇宙服のヘルメットのシールド部分に貼られた目の切り抜き。地の色が黒だけに怖さも感じる反面、何か笑えますね。
こういったセンスが本当に素晴らしいんです。小林さんの作品はどんな画材を使って、どんな描き方をしてみても軽やかな印象をいつも合わせ持っています。

そして全体的にややヌルッとした質感を感じますね。このちょと不思議な質感ジェルメディウムというものをアクリル絵の具の上に塗っているのです。油絵で言えばバニスですね。アクリル絵の具でもこういった表面に艶を持たせる為にメディウムを塗ったりします。油絵のバニスと比べて表面保護という側面は弱いですが特にアクリルグワッシュのようなマットな絵の具の上に塗るとガラッと雰囲気が変わります。皆さんも一度試してみてくださいね。




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心の肖像

2014-02-14 21:28:07 | 大人 油絵・アクリル
Nonaka_08野中 アクリル

先週に引き続きの雪で、ホワイトバレンタインになりましたね!この時期は美味しいチョコが巷にあふれていて、見ているだけでも幸せになってしまいます♪(なかなかお高いものも多いですが…)


さて本日は水曜午前大人クラスより、野中さんのアクリル画をご紹介します。
穏やかな表情の民族衣装を纏った女性。彼女は野中さんの頭の中にぱっと現れました。現実の女性ではなく、どこか神様然とした様子からは、老若男女問わず、母性のようなものを感じるのではないでしょうか。

今回はアクリル画二枚目ですが、筆をふるう姿もいきいきと、背景にはペインティングナイフも使いながら勢い良く絵具をのせていきました。思い切った黒の入れ方や衣装の激しい赤など、自分の殻を破り新しい表現に出会った喜びに溢れていますね。

最後の仕上げでは顔に薄く立体感を出し、目元もイメージに近づくよう時間をかけました。頬や目元などもお化粧をするときのようにふんわりと優しくのせていきます。発光するように白く浮かぶ、でも暖かな印象の肌です。この暖かみがあることで、暗い背景にもじわりと伝わる柔らかさが満ちています。

サインもあえて漢字で入れることで、全体のイメージがとても面白く興味をひく様子になりました。無国籍というのか、民族や宗教も限定せずに心の中に思い浮かべる神聖さがあらわれています。

アクリルはその性質上どうしても色を重ねて多層的な深みを出すというのは難しいものなので、絵肌に光沢がなくざらついてしまわないよう、今回はメディウムを使いそこを補いましたが、更に適した画材があるならば試してみたい…と油絵にも挑戦することに。
イメージ固めに民族衣装の資料を集める中で、何十年ぶりに漫画にも挑戦した野中さん(けっこうハマってもらえたみたいで嬉しいです!)。新しいことや、今まで考えもしていなかったことも素直に楽しみ受け入れられるからこそ、このような作品が出来上がったのだと思います。

自分の絵描きたいものにより適した画材、表現方法を探求するのはとても楽しくエキサイティングなものです。どんどんやりましょう!一緒にわくわくしながらお手伝いいたします! 庄司

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小学校受験プライベートレッスン

2014-02-13 23:33:00 | 小学校受験
Jyuken_2
幼稚園年中作品

本日は来年度小学校受験を予定している生徒さんの作品をご紹介します。3作品とも先生と生徒さんが1対1での授業スタイルであるプライベートレッスンで描いた作品です。

グループレッスンでは、毎回の制作カリキュラムがしっかりと組まれておりますが、プライベートレッスンでは完全個別指導なので、ご家庭の方針・要望に合わせたり、志望校の出題傾向に沿った内容を学習したり、グループレッスンの補習授業として、様々な制作形態に対応できる授業形式です。

小学校受験の絵画・工作は、作品の出来映えや制作過程に、お子様の潜在能力や背景にある日々の生活が現れてきます。
こんなことを描きたいなと思ったことを自在に表現できる力、また工作では材料の特性を活かしたり道具を的確に使用しながら作り上げる想像力は、基本がしっかりと理解できていなければ力はついてきません。
まずは、お絵描きの基本と道具の使い方の基本をしっかりと身につけることが大事です。
そして、先生からのお話や指示をしっかりと聞ける姿勢ができること。これは、制作においてだけではなく、日常生活にも重要ですね。
春に年長さんになる生徒さんへ。これから描きたいこと作りたいものを楽しんで取り組めるように、今しっかりと基本を定着させましょう。

伊藤

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【もの】物語

2014-02-12 22:48:24 | 大人 水彩
Hatano秦野 透明水彩

アトリエ・ミオス内においての狭い世界ではありますが、透明水彩の分野で評価を確立している方といえばこちら、秦野さんです。
その影響力は「秦野さんという方の水彩に憧れて、透明水彩を始めました。」と他のクラスの方に言わしめるほどであります。
秦野さんの水彩はいたって正統派な描き方でありながら、できあがった作品はここまでドラマチックなイメージが加えられているのはなぜでしょう?
それは、対象の形体や色彩・質感のみを画面に再現するのではなく、視覚的な映像を超えて、物がそこに置かれている雰囲気(空気感)を追求しているからこその表現力であります。徹底した観察によって得た完全な対象をしっかり意識して、確かな技術で描いた結果です。
またその情熱を捧げるに耐えうるモチーフ選びから時間を掛けるのも、このような完成度の高い作品を生み出すポイントです。一つの物を選ぶ際、その物体の背後に十分な理解があり、深い共感を示すことができ、蓄積された思念を感じさせるかどうかが重要になります。今はアトリエのモチーフ棚に納まる物の、以前使われていた軌跡の一つ一つを詳細に写し取ることで、それらが画面の中で生き生きと息づき輝きだす。どこまでも限りなく広がるイメージを含んでいるのは、【もの】のドラマを描いているからだと納得しませんか?
見える物の向こう側に広がる物語。(たぶんロマンチックな男性であろうと、私は勝手に思い込んでいる)秦野さんの絵画への関心は、絵筆によってストーリー性を纏っていく、魔法のような魅力をいかに表現できるか、ではないかとにらんでいます。   オバラ

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