モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

クラス増えました

2013-02-28 22:45:00 | 親子
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親子クラス
伊藤です。今月から親子参加の金曜クラスが増設となり、早速お申込みいただきありがとうございました!!
火曜クラスとは別メニューのカリキュラムなので、火曜・金曜と両方参加も大歓迎です!
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はじめての金曜クラスは、粘土でコロコロお団子作りから。
最初は真っ白な粘土でしたが、三原色の絵の具を混ぜて、さらにその三色を混合させて、赤・橙・黄色・緑・青・紫のカラフルなお団子がたくさんできました。手のひらでコロコロ、机の上でコロコロ。ちっちゃな手にちっちゃな色玉は、おいしそうですね。
できた色玉を一列に繋げると何かに見えてきそう。ちょっと虫っぽい?
モールで触覚や毛をつけると、あおむしの出来上がりです!
色玉をいくつか集めて、上から透明な板でぎゅ~っと押しつぶすと、粘土がつぶれて広がって変形します。ムニュ~と粘土が広がる瞬間にはお母さんも子どもたちも大歓声!あおむしの葉っぱに見えるし、ケーキにも見えます。何に見立てるかはそれぞれにお任せ!
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そしてこちらは、火曜クラスでの制作です。
二つ折りにした紙の間に絵の具を挟んで、上から手でこすって、その後ゆっくり開くと偶然性の左右対称の模様ができます。
じっと模様を見ていると、誰かが「蝶みたい」と。模様を見て連想するものをお母さんと一緒に考えながら、仕上がりの形は親子で決めてもらいました。蝶の他には、ヘビ、ハート、花、冠などなどアイデアいっぱいです。
ワイヤーに蝶をぶら下げて、モビール風にしても良いし、卓上置き型のオブジェ風にしても素敵です。蝶の周りには、お母さんにセロハンでお花を作ってもらうと、一気に華やかですね~!
普段はおしゃべりしながらの親子制作ですが、この日はセロハンのお花作りにお母さん達がかなり没頭!!
お母さんが夢中になれるひと時
お子さんが一人の力で制作する時
お母さんがサポートしながら親子一緒に作る時
どれも大事にしたい親子クラスです・・・。



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イタリア人クロッキー

2013-02-27 22:16:42 | クロッキー会
Kurokki142_3前回のクロッキー会の様子  / 竹辺  淡彩着色

どなたでもご参加頂ける、人物クロッキー会のお知らせです。
アトリエでは第1土曜日に着衣の人物クロッキー会を行っています。
固定ポーズを20分×5回(ポーズとポーズの間に5分休憩を挟む)行います。
今回はイタリア人男性にモデルを勤めてもらう予定です。
皆様のご参加お待ちしております!

日時   3月2日(土) 16:00~18:00 (入室は15分前より可能です。)
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600

次回以降の予定はコチラ

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自画像ラストです

2013-02-26 23:59:44 | 小学生 絵画
Shougakuseilast
左から、あきお(年長)・かな(2年)・りん(4年)・さらさ(5年)

オバラです。小学生クラス約80人のお正月のご馳走を食べる自画像のご紹介は今日の4人でとうとう最後です。課題をただの食事風景ではなく『お正月のご馳走』にした為、各家庭の様子が垣間見える興味深い内容になりました。
案の定おせち料理は苦手な子が多く、「その中でも選ぶとしたら?」と聞くと、人気は伊達巻・黒豆でした。子どもは甘いものが好きなので、ご飯というよりお菓子感覚なんでしょうね。私も子どもの頃は少食・偏食でご飯の時間が苦痛だったこと(少食過ぎて中学生まで学年で一番小さかった位)をすっかり忘れていましたが、このカリキュラムで「そういえば御節料理は伊達巻と黒豆しか食べられなかった!」とフラッシュバックしました。今もそうならスレンダーだったのに…というのは置いといて、「私の仲間がいっぱい♪」と嬉しい気持ちです。
ただしそんな味覚なので一番多い食べ物はお餅、意外に多かったのが年越しそばの絵でした。ま、ひっくるめて冬休みの料理ですからいいでしょう。皆様はどんな御節料理が好きですか?

ではご紹介しましょう。

あきお あと少しで卒園なので、1月から小学生クラスに入会した幼稚園生。たくさんの料理に囲まれ一生懸命食べている様子は微笑ましいですね。お母さんも作りがいがあるというもの。お雑煮のお椀の描き方は一回の説明で記憶し正確に描写することができました。恐るべし幼稚園生!宗教画のような後光がステキ。

かな 風邪などで2回もアトリエを休んでしまい、他の子はワイワイガヤガヤ空き缶キャンドルスタンドを作っている中で、真面目で律儀な性格のかなは焦ることなく最後までしっかり絵筆を握り完成させました。穏やかで優しく、しかし他人に惑わされることはない芯の強さが表情からにじみ出ています。

りん 正統派な『THE お正月』!重箱の立体感、手と体のバランス、人物配置の巧さ、手前の弟・自分・奥のお母さんの大きさの違いの自然さ、工夫が見られる顔の陰影は、優れた観察力と技術、アドバイスを素直に聞き入れる謙虚さ、努力することが好きな彼女だからこそ表現できたと思います。余談ですが小学生80人中唯一私が「ちゃん」付で呼ぶのは、尊敬する部分しか見当たらないからです。

さらさ 何をやらせてもソツなくさらっと仕上げてしまうのは名前のせいでしょうか?「できました。」や「もう終わりでいいですか?」とは絶対言わず、いつも無言で差し出してきますが、その作品から「非の打ち所などないはずですが!?」との圧迫感を与えてきます。自分に自信を持ったキリッとした眼差しは食事中でもゆるぎません。

さぁて、次回から小学生の作品は、キャンドルスタンドのご紹介となります。幻想的な輝きをご期待下さい!

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荒ぶる食卓

2013-02-25 01:44:00 | 小学生 絵画
Dannsi
上段左から、きいち(4年)・りう(5年)・たくま(1年)・りんたろう(4年)
下段左から、まんじろう(1年)・ゆうと(3年)・たくみ(6年)・ひろと(3年)

どうも幸介です!ほとんどお会いする機会のない親御様からさえも「先生あんまり野菜食べないんですって!?」や「もっと野菜もしっかり食べないとだめですよ!」と、温かいお叱りを受ける僕ですが(なぜ野菜をあまり食べない情報が漏れているんだ…)、生徒の皆にはもっともらしいことを言って食事の絵を教えております。ということで本日も小学生クラスの自画像の講評をしていきたいと思います。

きいち:姿勢・腕の角度・机の立体感から小物まで、非常に優れた描写ですね!洋服に落ちた影や腕の立体感まで、細部まで気の抜いていないすばらしい作品となりました。机の下にチラっと見える足や椅子など、これがあることによって説得力段違いです!食材に対する優しい姿勢など、きいちの人柄までも見えてくる作品です。

りう:大口を開けて餅を一口に食べようとする勢いが、クレヨンの線にまで現れていますね。勢いよく手までも食べてしまいそうですね。きっと食いしん坊なのでしょう。重ね着したTシャツが青x青なのが惜しいですね。オシャレ愛好家の僕としては青x紫などの重ね着に挑戦してもらいたいです。

たくま:机に肘をついて左手を机の下に…!!お行儀の点では及第点かもしれませんが、お母様、けっして怒らないでください。体調を崩してしまい授業に穴をあけたにも関わらず、消しゴムをほとんど使用しない(講師陣も即OKをあげるほどの)的確な描写・素晴らしい洞察力で、いっきに描きました!この速筆は見習うべきですね…。

りんたろう:鬼気迫る表情、丁寧に食べるさま、趣を感じさせる食器などなど、もうほんと海原雄山かと思うほどのしっかりした食事風景!!自分からひけらかすことは決してしませんが、彼はほんとに仕事のできる男です。物事を自分で決めることのできる男です。バレンタインのチョコが少なかったのが悔やまれますね。彼のクラスメイトの女子は見る目が無いのでしょうか。

まんじろう:明るくあっけらかんとした線や風合い。作品に漂う温かな空気。意外とこういう男のほうがバレンタインチョコは多くゲットできるという、理不尽な現象もございます。そしてその爽やかな作風の中にも、首や耳などの細部まで観察する気遣いや、食事の彩りなどの気配りが自然とできていますね。前述の兄よりモテそう。そんな風に思います。

ゆうと:他の作品とは一線を画する、荒々しい食事!!名づけるなら「悪魔の食卓」とかですかね。個人的に一番好きな作品です!!食べているものは実はクリスマスのブッシュドノエルですが、フォークなんて使いません。手に付いたチョコを男らしくむさぼるのです。絵本などにも使えそうなほど魅力的です。フォークは机にほったらかしなのにナイフはしっかり握っているあたりもポイント高いです。

たくみ:待ってました!王道を行く、まさにお手本のような素晴らしい作品!!さすが6年生ですね。表情・色使い・陰影・立体感の描写の素晴らしさはもはや説明不要でしょう。言わずとも見て取れるかと思います。アトリエに入ったころは低学年でいきなり油絵の授業、わけもわからず素直に筆を走らせていた彼が、もう小学校卒業とのこと。そりゃ絵も上手くなるわな!!そして僕は背を抜かされそうでビクビクしています…。

ひろと:ひとの話をほとんど聞かない、カラっと生きている彼の明るさがとてもよく現れています。これは食事の風景ではなく、きっと食卓でしゃべっている風景でしょう。家族との時間が手に取るように想像でき、笑みがこぼれてしまいます。おそらくしゃべってないで早く食べなさい!なんて言われたりしてるんではないでしょうか。しかし彼にはめげないでもらいたい。そういった「空気」や「雰囲気」までも他人に伝わるよう絵に表現できたのは素晴らしいことです。これからの彼の作品にも期待したいと思います!

…というわけで本日はすべて男子の作品をご紹介しました。1月の小学生クラスの作品はほぼご紹介し終えましたが、まだ少し紹介したい作品が残っております。もうちょっとだけお付き合いください!

田中幸介

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ごちそうそれぞれ

2013-02-24 06:32:00 | 小学生 絵画
Amari
上段左から、ことは(3年)・りこ(5年)・ゆきね(4年)
下段左から、なつめ(4年)・すぐる(6年)・もえ(5年)

小学生クラスの食卓風景、そろそろ終盤に差し掛かっております今日はクラス混合で、中高学年の作品を紹介していきます。

ことは まさにお餅を口入れる瞬間、大きな口を開けたいい表情です。以前お店でお会いしたことがあるのですが、お母様が本当にそっくりに描けていて驚きました。自分を見守るまなざしまでリアルに写し取られていて、本当に優しい心の籠こもった食卓風景です。

りこ 背景の独特なグラデーション表現は、去年のポスターコンクールの時マスターした技!もうすっかり自分のものとして利用することが出来ていますね!影の色の選び方も大胆で安定感があります。これからますます色への理解を深めていって欲しいところです。

ゆきね どんとメインに置かれたカニの存在感がすごいです。まさに「ごちそう」といった堂々たる佇まい。ふさふさした毛までクレヨンで細かく描かれています。カニを持つ手や口元も、しっかり描写されていますね。個人的には、今回の配色センス最優秀賞です。

なつめ 視線を交わしあう2人の表情が印象的です。どんな会話をしているのでしょうか。絵具で下塗りをしたあと、クレヨンで厚塗りの油絵のように色を重ねてあるので、絵具とはまた違った風合いがお洒落な作品です。特に顔の印影は、線の表現が目立つため版画のようにも見えますね。

すぐる 色の派手さは無いものの、そこは色彩感覚が大人びている、渋い、と解釈すべきでしょう。「もう終わりでいいでしょ?」と面倒くさそうにしていた割には、背景に障子をしっかり描き込んだり、食卓にはズラッとごちそうを並べたり、細部へのこだわりと根気の強さを見せてくれました。

もえ 人体のプロポーションがしっかりとれています。お皿に添えた手や餅を箸でひっぱる仕草など、とても自然で見る人に不安感を与えません。視線の向け方も絶妙で、「物を食べている様子」が本当にしっかりと描かれている作品です。日常風景を見る観察力の鋭さに感服しました。


そしてもう1枚、異彩ともいえる存在感を放っていたこの作品↓
Photoみおり(6年)
下書きの時点で構図があまりに細かく、構想がしっかりしていたので、「今回はいっそ鉛筆画にしましょう」ということになった作品。人物は総勢6人、ペットの犬までしっかり描いています。今回ここまで大人数の風景を描いたのは彼女だけ!人物の描き分けや机に所狭しと並べられた料理を見て頂けば、その労力が垣間見えることと思います。これから先、自分に合わせてじっくり時間をかけられる学生クラスでは、もっともっと素晴らしい作品を生み出していってくれることでしょう。期待の新星、みおりの作品を是非お楽しみに!

おまけ↓
Itigo1_3日曜クラス終了後、木曜クラス新堀さんの農場で苺狩りをさせて頂きました!木曜クラスの生徒さんと苺を両手に記念撮影。もう1年分ぐらいの苺を食べた気がします。「お腹壊すよ」と言われましたが、全員悔いはありません!新堀さん、ありがとうございました!    酒井

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コノハズクの油彩

2013-02-23 22:35:00 | 大人 油絵・アクリル
Asabahukurou_2麻場 油彩

先週の土曜日はすっかり飲み過ぎてしまいました。ほんとに楽しい時間を有り難うございました!

今週ご紹介するのは、土曜午前クラスに通われている麻場さんの油彩です。以前、ブログでも麻場さんが描かれた川の流れる風景画をご紹介させて頂きましたが今回は、小原先生から「この絵ではもっと不良になりましょう」との言葉を頂いていた通り、前回の絵では見られなっかような油絵具の特徴を活かした分厚い印象の絵になりました。

モチーフ選びでは、暫く悩んだ末にミミズクの仲間のコノハズクという鳥を選ばれました。モチーフも前回とは全く違って一つの生き物を画面に大きく扱うという事でしたので、私としても今回はどのような絵になるのかあまり想像が付きませんでした。

特に麻場さんがこの絵で良くなったなあと感じたのは、色使いと共に絵具の載せ具合でした。実は以前の風景画を描いていた残りの絵具をナイフを使ってこのキャンバスに盛っていたので、それが良い効果となってその後の仕事にも躊躇なく絵具を載せることが出来たのかもしれません。
その結果、立体的に見える絵具の質感や全体的に緑や青といった色相の中に見え隠れするピンクなどの高彩度の色が美しいアクセントとなっています。

油絵具やアクリル絵具を扱う上で筆という道具を主体に絵を描いて行きますが同時にペインティングナイフを使って絵を描いていくのも面白いと思います。絵具を厚く盛ったり、逆に絵具を引っ掻いて取ったりと筆だけでは出せない表情を出す事が出来ます。今回の麻場さんの絵のように、今までとは又違った印象の絵を描く事が出来るかもしれません!

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食卓博覧会

2013-02-22 11:48:00 | 小学生 絵画
Shougakujigazou
上段左から、ゆず(6年)・まさし(4年)・れれな(4年)・まなみ(6年)
下段左から、ゆうか(6年)・りお(6年)・さくら(5年)

 
まだまだ、小学生クラスの食卓の風景続きます!本日は中高学年の作品をご紹介します。

ゆずちゃん ハートを背負っているような構図が大胆!作品から感じられる素直さがとても魅力的な1枚です。柔らかい髪の描写があどけない表情を引き立てていますね。そんな穏やかな空気の中で黒豆の描写もキラリと光っています。さりげなく力入ってますね。とても美味しそうです。

まさしくん ひげを剃っているかのようなダンディな顔つきに釘付けになってしまいます。難しい斜めからの輪郭や目の形なども、しっかりと観察して描いているのが伝わってきます。深みのある色使いにも注目ですね。青を引き立たせる背景の色味、美しいです!

れれなちゃん エキゾチックで吸い込まれそうな瞳です。料理や服の模様など、ひとつひとつのディティールを丁寧に捉えてきっちりと描きこむ様子からも、作者の誠実さを感じます。重箱の赤伊達巻きの黄色も艶やかですね!

まなみちゃん リラックスした様子が伝わってくる良い表情です。大胆な画風に見えて、顔の細やかな影の付け方が見所!とても丁寧で繊細な色の重ね方です。頬の膨らみや噛んでいる歯の力の入り具合も見事表現されていますね。画面の下で主張するハイビスカスに拘りを感じます。

ゆうかちゃん ワクワク感と華やかさが伝わってくる、期待溢れる表情と構図が素晴らしい!手も指先まで気を使って描かれています。どんとそびえる大皿のお刺身も細やかに描き分けられていて、じっくり見ていくのが楽しい作品です。美味しそうで、ついつい一緒に口が開いてしまいませんか?

りおちゃん 周囲に対する観察眼が冴え渡っています。食卓の遠近感が見事!まるで一緒に食事しているような錯覚を覚えるほどです。立体感がある鼻筋も美しく、丁寧な仕事です。しっかり描かれた画面の中で、ちょっとお茶目な表情が効いていますね。

さくらちゃん 大きな窓と陽のあたる暖かな食卓、お正月の清々しい空気が伝わってくる伸びやかで美しい光景です。キリッとした真剣な表情と姿勢の良さ、体の立体感にも気を使って描かれています。大胆な影の付け方が魅力ですね。次の作品にも期待が高まります!

今回も力作ぞろい、見ているだけでウキウキしてしまいます。と同時に、食卓での自分の姿勢はこんなに真剣かしら?と少し省みてしまう庄司でした。

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うんとこしょ、どっこいしょ

2013-02-21 22:50:00 | 幼児
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伊藤です。
今日の最初の写真を見て、もう何のテーマで描いたのかすぐにお分かりですね!巨大なかぶに大人子どもがたくさん集まっているお話といえば、誰もが知っているロシア民話「大きなかぶ」です。
このお話はシンプルなストーリーではありますが、なかなか抜けないかぶを次に誰が力をかしてくれるのか、果たして次は抜けるのかと、予想と期待が膨らむお話です。大勢が引っ張っても抜けないかぶにいつかいつかとドキドキするような緊張感あるところに、最後は何とも頼りない小さなネズミが来てようやく抜けるというところがユニークです。
「うんとこしょ、どっこいしょ」というかぶを抜くときの掛け声も、いつの間にか物語を聞いている子ども達も声に出して手にも力が入ってきます。その瞬間を顔の表情、手足のポーズに力強さを最大にプラスして表現して描きました。
への字に曲がった口、ぐ~んと伸びた足、地にしっかりと足を踏み込んだポーズ、ぐっと引き寄せた腕の曲げ方、見ている方も手足に力が入ってきそうな臨場感です。
それにしても大きな大きなかぶです。9人の力でかぶは抜けたかな?
しばらくの間アトリエの階段に展示していますので、ぜひ幼児クラスの力作をご覧ください!!



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ピュアな自画像

2013-02-20 00:52:00 | 小学生 絵画
Getuyo
上段左から、ねね(2年)・ちの(1年)・まゆか(1年)・ゆな(1年)
下段左から、ほのか(1年)・みな(1年)・ほのか(6年)・ことわ(3年)

オバラです。左上から6人の横顔、どことなく雰囲気が近いですね。鼻が低く(もしくは鼻の穴が大きく)て、出っ歯で、顎がなく、目がギョロっと…。
どうしてもキャラクター的になる下描きを打破する為、私がモデルになりクロッキー帳にさんざん練習させた後、本番で自分に変えた為でした。
横顔は三面鏡がないと見る事ができませんが、三面鏡付きドレッサーがあるご家庭は最近少ないでしょうから、ほとんどの子はじっくり自分の横顔を見た事がありません。またこの6人は1・2年生という事もあり、自分と他人の明確な特徴の違いも認識していません。(「鼻が低いと不細工」などという一般的嗜癖も知りませんし、「私は○○ちゃんより目が小さくて一重だから可愛くない。」なんて卑屈な事はみじんも思わない、ルックス劣等感とは無縁の平和な時代です。)それ故、可愛くみせようなんて邪心もまるでなく、髪型さえ変えれば自分になると思い、ほとんどノリ先生になってしまいました。なんて素直なんでしょう!
顔の色は調合したペールオレンジを手の甲に塗り、できるだけ自分の肌の色に近付けました。首の影も鏡をよく見て暗い色を作っています。肩の位置や腕の曲がり方も人体を良く観察しました。どれも一生懸命さが伝わる絵になりました。

ねね いつも2年生とは思えないリーダーシップで1年生達をぐいぐい導いてくれるお姉ちゃんだけあって、今回の自画像もいち早く仕上げてくれました。自分の顎はノリ先生よりとがっているようだと唯一気付いた観察力の鋭さが賢さを物語っています。

ちの ほんわかマイペースで人と違うことを気にせず、自分が置かれた状況を受け入れることができるちの。この絵も友達と違う場所でしっかり自分の立ち位置を守り、難しい角度に挑戦しました。大胆な構図で目を引きます。

まゆか のんびりしていますが、一度集中すると美術大好き魂の本領発揮です。肌の色を作る時など、混色の発見に目を輝かせ夢中でたくさんの微妙な色合いを作っていました。化粧品メーカーでファンデーションの開発者になれそうです。

ゆな 最も私に似ています!キュートな本人の面影は全く無し!髪型も私のまんま!首を反らせた大袈裟な食べ方も私がとったポーズなんです!ここまでそっくりに肖像画を描けるなら、自画像なんて簡単に描けるので、これはこれで合格!

ほのか お行儀がいい食べ方とは言えませんが、おうちでくつろいでいる食事の様子が自然に描けました。「お母さん今日学校でね」という会話まで聞こえてきそうです。画面に描かれていない家族まで見える素晴らしい作品。

みな 1年生らしいシンプルで清々しい色合いでありながら、この視線は意味深です。「うふふ、美味しそうでしょう?」と見ているギャラリーに訴えかけるような目配せは、面白いです。ほのかとは違った意味で画面外の存在を意識しています。

ラスト2枚、正面の自画像は6年生と3年生。

ほのか 顔の立体感の出し方は私に何度もダメ出しをくらい、一時汚くなって「先生の言う通りやったら怖いじゃん!」と逆切れしながら頑張りました。無邪気さをとっくに卒業していますので、本人より綺麗ですね。美人ですね。

ことわ 最近大人になってきて少々生意気さが目立ちますが、絵はこんなに素直。まだかわいいところが残っていて安心しました。良く見せようせず素の自分を飾り気なく真正面から見据えて描けるのはピュアな心の持ち主だけです。

以上、月曜クラスの女の子から8人抜粋しました。まだ完成していない子もいますので、もうしばらく続きます。

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小学生の遠足

2013-02-19 22:30:00 | 小学生・遠足
Ensoku13_2
オバラです。本日雪の降りしきる中、小学生クラスの遠足の下見に行って来ました。
『砧公園』の中では寒さに負けず広い敷地内を歩き回りスケッチにいい場所を探し、世田谷美術館ではキュレーターの方にお話しを伺い、作品に対しどんな解説が子ども達の記憶に残るか検討してきました。
きっと来月の遠足は、桜も咲いて素晴らしいスケッチができるに違いありません。今から楽しみです!

Ensoku132_3オマケ
お昼は美術館内のレストランでちょっぴり豪華なランチで自分達にご褒美。ワインは我慢して1本しか開けていませんので、授業も問題なかったですよ。ご安心下さい♪(うちのスタッフは全員酒に強くてよかった!)

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ごちそうのある風景

2013-02-18 03:54:00 | 小学生 絵画
20130218
小学生クラス ごちそうを食べる自画像

上段左から、ともみ(4年)・しおん(4年)・ひなた(6年)
中段左から、かなこ(4年)・ななみ(3年)・りお(4年)
下段左から、ふうか(6年)・しょうご(5年)・ゆき(5年)

どうも幸介です!本日は昨日に続きまして小学生クラスの自画像の講評をしたいと思います。思い思いの食べ物・食卓の風景をどうぞご覧ください!

ともみ:伊達巻きを食べる箸使いや目線、そしてどことなく意思のはっきりした表情など、しっかり者のともみらしい力強い作品ですね!姉妹でピンクと水色を使い分ける色彩センスも素敵です。

しおん:可愛いひらひらした服よりも動きやすいTシャツが良いと豪語する彼女ですが、オシャレに目覚めて来たのか洋服のディティールにこだわりを感じます。控えめに可愛く持った茶碗などの小物も可愛らしいですね。

ひなた:ピザを選んだ時点でビザが大好きな僕は満点をあげたい気分です!そして鮮やかなストーブやこたつに腰をおろしているであろう体勢など、リアルな生活感がとてもよく現れていますね!

かなこ:旅館スタイルの個人机で食事をするタイプのごちそうですね。そんなお上品な反面、机をがっつりホールドする腕の力強さや、ごちそうを手づかみにするなど意外とワイルド。そんなギャップが魅力の作品です。

ななみ:人物の身長差、机のパース、モデルそれぞれの腕の動きの違いなど、細部までとても細かく描き分けされていますね。お椀の内と外の色の差や背景の暖かみのある色彩など、端から端まで気を抜かず完成度が高いです!

りお:かたやお雑煮かたやフライドチキンという、兄妹で和洋折衷な本作。現代的な家庭環境を想像させます。兄妹の事あまり好きでないと言い放ったわりに、自身よりも兄の服にこだわりが見られるあたりに彼女の優しさが垣間見えます。

ふうか:姉妹をバッサリ構図からカットする大胆さは大人も見習える部分があるかと思います。そしてさすが高学年、箸を持つ指それぞれの向き、お椀を支える手の角度や指の観察・描写が素晴らしいです。

しょうご:ごちそうはクラゲだそうです。右が本人、左が最近髪をショートにバッサリ切ったお母さんですね。お皿の底がみえるほど食べ物の減っている状態だったり、温かな母の表情だったりがいい味を出しています。着眼点に気が利いている作品です。

ゆき:マンガチックになりがちな彼女の作品ですが、こちらはそんな欲望をグッとこらえてリアル指向を目指そう!と頑張った本作。髪の毛などにも苦労が伺えます。洋服のシワや影、瞳に写る小さな光りなど、細部まで面相筆での描写が素晴らしい作品ですね!

というわけで今後も作品が完成次第、続報をお届けします!


田中幸介

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賑やかな食卓風景

2013-02-17 04:39:00 | 小学生 絵画
Aaa

上段左から、そうた(2年)・みづき(5年)・そうき(1年)・とも(2年) 
下段左から、かいな(2年)・ゆきの(3年)・りょうたろう(2年)・こうせい(2年)

酒井です。今日は水曜小学生クラスから、引き続き「お正月のごちそうを食べる」絵をご紹介させていただきます。バタバタとみんなが筆やらクレヨンやら振り回している姿を思い出しながら、一人ずつコメントしていきたいと思います。

そうた 最近ではすっかり下級生たちの注目の的。たまにふざけ過ぎて大目玉をくらうこともありますが、最後は集中して完成度を上げていきました。決める所はばっちり決める!食卓に正座している自分とお父さんに対し、料理を運んで来たのか立っているお母さんは下半身のみ画面に入っています。大胆かつ場所設定のわかりやすい、すばらしい構図です。

みずき 流石上級生、といったところでしょうか。椅子の背、テレビや窓の外までしっかりと描写された背景は、他と一線を超しています。顔の陰影も試行錯誤しながら頑張りました。絵具の濃さを思い通りにあやつるのがかなり上手くなってきましたね。これからの成長にドキドキです。

そうき 洋服や持ち物の配色がとても洒落ている彼。もしかすると選んでいるのはお母様かもしれませんが、その色彩センスはバッチリ本人に受け継がれているんだな感じました。良く見ると背景にこっそりと描かれたハニワの意味は、聞いても教えてくれなかったので、皆さんの想像にお任せ致します!

とも 可愛いらしい外見に反し、なかなか厳しいことも言う大人な一面が見えてきた彼女。鮮やかなピンクが生きるように背景にクールな水色を持ってくるあたり、ただ可愛いだけじゃないのよ!という彼女の内面を表している作品ですね。机にところ狭しと並んだお皿も、是非見てほしい所です。

かいな 伊達巻や紅白かまぼこ、お刺身など、どんなものが食卓に並んでいるのかしっかりわかる、クオリティの高い描写がしてあります。アトリエで実物を見ることは出来ないので、彼女の観察力が高い証拠ですね。食卓に出されたものはひとつひとつ大事に食べよう、という愛情が垣間見えるようです。

ゆきの 箸や器を持っていたり横向きで屈んでいたり、難しいポーズががしっかりとバランス良く描けています。賞もとった夏のポスターコンクール・人物クロッキーを経て、人間を描くのが物凄く上達していますね。これまでは「顔が描けない!」なんて拗ねることもありましたが、これだけの表情が描けるようになれば、もう心配いりませんね。

りょうたろう とてもいい表情です。家庭での「食事の時間」が彼にとってとても明るく幸せなものであることが伝わってきます。手前の人物との重なりもとても上手に描けていて、奥行きのある構図です。背景の水玉は本人のアイディア。これを描いたことによって、より多彩で賑やかな印象になりました。

こうせい 大きなお皿に乗っているのはお餅と唐揚げ、苺だそうです。お正月・・・とはちょっと離れているかとも思いますが、彼にとってはなによりの「ごちそう」なのだということが伝わってきます。完成間近になると誰でも「もう終わり?終わりでいいよね?」と気持ちが急いてしまうものですが、今回「ここはまだ塗れるな・・・」と自分で考えられるようになったのは大きな成長ですね!

「お正月のごちそうを食べる自画像」、紹介はまだ続きます!お楽しみに!

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土曜クラス宴会

2013-02-17 00:48:28 | 大人 イベント
Doyunomi
土曜日担当の岩田です。
今日は、土曜午前大人クラスの生徒さんたちが企画して下さった、『時期はずれの新年会』と称した飲み会にお誘い頂き、近所の居酒屋に行って参りました。

久しぶりに完全に酔っぱらってしまいました!

普段の授業では、皆さんとじっくりお話しする機会を中々持つことが出来ないのですが今日は色々なお話を聞く事が出来てとても嬉しく思いました。

私がアトリエミオスでお世話になってからまだ一年足らずですが今後ともどうぞよろしくお願いします!
又皆さんと飲める日を楽しみにこれからも頑張ります!

Umedaオマケ

「オリジナルティーを追求する為には、先生達のアドバイスは話半分に聞く位でちょうどいいんですよ!」と豪語するB型部長。

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いただきます!

2013-02-15 11:57:00 | 小学生 絵画
Mokuyou
上段左から、もえか(2年)・こうせい(4年)・まりん(4年)・けんのすけ(2年)
下段左から、ゆきこ(6年)・さつき(3年)・こたろう(1年)・ゆう(2年)

 
本日は小学生木曜クラスから食事風景をお届けします。食事風景というものは何よりもその人を語る、という説にぶんぶんと首を縦に振ってしまう素晴らしい作品群です!

では上段左より、ご紹介していきますね。

もえかちゃん 横顔を見ていると、この1枚の中でも描き方をどんどん習得しているのが分かります。しっかりと腰を下ろした姿勢の良さ。テーブルの足の立体感もなかなかのものです。でも何より賑やかで楽しそう。ファッションも背景もヴィヴィットなセンスが弾けてオシャレです!

こうせいくん 想像が膨らむ素晴らしい表情に加え、白眉と言いたいのがくちびるの描写!見た瞬間にハッとさせられてしまいました。食事に口はとても重要なところですもの、作者がじっくりと観察しているのが伝わってきます。これはもう、手の描写にも更なる発展を期待してしまいます!

まりんちゃん カニ!カニ鍋でしょうね。ゴージャスです。まぶたの下の影から興奮が伝わってくる、肩にもかなり力が入っているのが分かります。この大胆な横顔のラインに惚れ惚れします。表情で惹き付けて、手に持つカニへの視線の誘導が見事。そして、お鍋も美味しそう。料理を美味しそうに描くというのはとても難しいものですが、なんのそのですね。

けんのすけくん 作者がどんな人物か、というのが一目で伝わってきます。自画像かくあるべし?このテンションの高さはお刺身でしょうか。これだけリアクションしてくれたらご飯も作りがいありますね。ごちそうを待ち受ける口の形に始まる表情の描写の安定感には、ちょっとびっくりしてしまうほどです。末恐ろしいです!

ゆきこちゃん お正月のコタツって、こうだよなぁとしみじみ思い返してしまいました。あの空気感を描ききるとは!モチの伸び具合と表情もそうですが、箸を持つ手がさりげなく、しかししっかりとしたデッサンで描かれているのが見所と思います。よそ見しながらお皿に延びる手も見事。

さつきちゃん 穏やかで伸び伸びした佇まいと好奇心に満ちた表情。作者の安心感が伝わってきます。談笑の絶えない暖かい食卓なのでしょう。背景も奥行きがあり、臨場感が感じられます。服のシワも拘りどころですね。とても惹き付けられる作品です。

こたろうくん なんと一年生です。先輩達にも負けてないですね!握る手の力強さが伝わってきます。迫り出したかまぼこもカッコいい。そして背景(特に右側)の赤と色の重なりがとても美しく見えます。更に色を重ねた水彩画に挑戦してもらいたく思います。

ゆうちゃん この姿勢の良さとまっすぐに見つめてくる視線にドキッとしてしまいます。料理とテーブルの描写も大人か!というくらいしっかりしていますね、鉢が美しい…。質実剛健な意志の強さを感じます。凛とした食事風景だなぁと、不思議な感動を覚えてしまいました。


いきいきと楽しそうな食事風景を見ていると、お腹が減ってきてしまいそう…。なんて言いつつ、こんなに素晴らしい作品たちに出会えて幸せだなぁと感じております。庄司でした。

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わたしのおうち

2013-02-14 22:34:00 | 親子
02121
親子クラス
前回親子クラスの「身近な材料で造形遊び」に続いて、今回は【段ボールハウス】作りです!
先週の幼児クラスでは、段ボールの形状や特性を利用して色々な遊びを展開しましたが、親子クラスでは絵の具で段ボールにペイントしてマイハウス作りから基地づくりまで、立体的なものにお絵描きしました。

子どもの体がすっぽりと入る(お母さんも入ってましたよ!)段ボール箱を家に見立てて、模様を描いたり、ドア・窓・住んでいる人など描きました。身長と同じ高さくらいの段ボールで、しかも平面でなく立体の4面に描くので、描きたい放題!!
立って描くと大きなストロークで勢いよく描けています。
P10204621絵筆とタンポをうまく併用して、長い線も点描も、偶然的な絵の具の垂らし込みも、色の混ざり具合いも、気持ち良いです。
月齢の大きい子は、しっかりと家の構造を考えてますね。人と物とのバランスを考えて、計画的に着実に理想のおうちに近づいている感じがします。
個々に作った家を最後は全員合体させ、大きな基地にしてみました。(残念ながら基地の中に入れませんが・・・。)
こちら只今アトリエの入り口に展示中です!
02122
段ボールハウスは、三原色+黒でのお絵描きでしたが、こちらはガラッと変わり、春らしい色で雛人形の背景制作です。
赤~ピンクを点と線で模様を描くと一気に暖かな気持ちになりますね。お雛様お内裏様のお顔もとっても愛らしい表情です。
ぜひご家庭で飾ってくださいね!

伊藤 絵里


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