モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

蓮の色

2016-02-29 19:35:52 | 大人 油絵・アクリル

上橋 「夏のはじまり」 油彩


どうも幸介です!本日ご紹介するのは大人クラスより上橋さんの油彩です。ご自身で撮影された蓮の蕾の写真をモチーフに制作されました。横浜の三渓園で撮った写真とのことです。仏像などが手に持っていることもある蓮の蕾。なんというか、色彩も淡く、どこか厳かな印象を与えてくれる花ですよね。日本画などでは描かれることも多いのではないでしょうか。まずはご本人のコメントからどうぞ↓


『いつか描きたいと思っていたスクエアにしてみました。梅雨があけたかどうかの7月11日に撮った蓮の花。夏の光を描きたかったのですが…』


いや描けてます!初夏の暑すぎない日差しになっていると思います!!

モネのように(あれは蓮ではなく睡蓮でしたが)淡い色でぼんやりと色彩を乗せるのであれば花の艶やかさなども伝わりやすいとは思いますが、上橋さんは写実的なアプローチで制作されています。油彩で写実的に花を描くのは難しいんですよね。画材自身の重みや濃さもあり、固くカッチリした絵になってしまいがちです。花は自然物ですし、風をうけて揺らいでいたり陽の光に透けたり、そういった周囲の環境に左右されながら生きていますよね。幹や葉に比べても花びら自体が存在している期間も短いですし、要はあんまりカッチリしてないんですね。

上橋さんの今回の作品では、蕾のピンクにグレート―ンを多用したり、輪郭の逆光も弱~く繊細に入れています。中間色の幅の広さが素敵ですね。葉っぱも手前と奥で描きこみの量にかなり強弱をつけ、風が抜けるような空間を演出!花びらも彩度の高いピンクを使って目立たせようとはせずに、周囲の葉っぱの彩度を上げることによって花を際立たせています。これだけ大きくモチーフを配置しておきながら、花が固かったり重たかったりしていないのはさすが!と感じております。ピンクとグリーンという補色のようなどぎつい色彩関係の作品のハズなのに、静寂すら感じます。それもきっとグレイトーンのおかげでしょうか。中間色って大事ですね。

本日ご紹介の油彩が完成した後も、また油彩を制作中の上橋さん。現在制作中の作品は人物画ですので、また中間色や淡く鮮やか過ぎない色彩感覚が肝になってきそうです。こちらの作品にもまた期待しております!!

田中幸介
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入選しました!

2016-02-27 22:35:35 | 大人 油絵・アクリル

佐藤M 油彩

岩田です。ちょっと花粉症です。月曜日のブログで田中先生が学生の作品をご紹介しましたが、一足早く、大人部門の入選のご報告が来ましたのでご紹介します。
チケット制で通われている佐藤さんが等々力の釣り堀を描いた作品です。地元ですので、見覚えがある方も多いのではないでしょうか?

この絵は、手前の道路から釣りをしている人たちを中心に構図を切り取りました。釣り人が日よけの為に立てているパラソルがとても賑やかですがそれが水面に映り込んでいるのに狙いをつけたところが何といっても佐藤さんの素晴らしいところです。
更にそうした狙いを鑑賞者にストレートに伝える為に様々な工夫をされているのも良いですね。

一番の見どころである水面に映った表情はとても繊細に描かれています。リアルですね!しかも映った表情をただリアルに描くのではなくそれをいかに「美しく」表現するのかといった部分に相当な拘りが見て取れます。実像と虚像の色味を微妙に変化させ、且つ水自体の表現もしっかり描いているんです。
背景の処理も含めてとてもバランスの良い作品に仕上がったと思います!

是非皆様ご高覧下さいませ。

期間 平成28年3月5日(土)~20日(日) ※3月7日(月)、3月14日(月)は休館
時間 午前9時30分~午後5時 入場は午後4時30分まで ※ 3月20日(日)のみ午後3時まで
会場 川崎市市民ミュージアム企画展示室1
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人物クロッキー会

2016-02-26 21:58:01 | クロッキー会

前回のクロッキー会の様子

アトリエでは第1土曜日に着衣の人物クロッキー会を行っています。
20分×5ポーズ(ポーズとポーズの間に5分休憩を挟む)のクロッキーで、今回は2回ずつ同じポーズ、1回でまたポーズを変えていく予定ですので、合計で3ポーズ人物画を描くことができます。デッサン力を上げたい方にお勧めです。今回は女子大生にモデルをお願いしております。
指導・講評はいたしませんが、アドバイスをご希望の方は、お申し出頂ければモデル休憩時間に拝見させて頂きます。
美術を勉強中の学生や、外部の方でもご参加頂けますので、どうぞ多くの皆様のご参加お待ちしております!
日時   3月5日(土) 16:00~18:00 (入室は15分前より可能です。)
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600
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プライベートレッスン

2016-02-25 20:49:55 | 小学校受験

最近小学校受験絵画制作に関するお問い合わせが非常に多くなりました。
お子様にとって無理なく、親御さんにとっても余裕持った気持ちで、早めに受験準備をスタートしている印象を受けます。
アトリエ・ミオスの小学校受験クラスのグループレッスンは、年中4月開講のプレ受験クラス、年中1月開講の小学校受験クラスがありますが、こちらの2クラスに該当しない未就園児や年少児は、1対1のプライベートレッスンをご受講していただいております。
グループレッスンが始まる前に、アトリエの雰囲気や先生に慣れる・挨拶する・お話を聞く・道具の使い方を知るなど、絵画制作を行う上での基礎的スキルを身につけることを目的として、徐々にお絵描きを始めます。

本日の写真は、未就園児のお子様とのプライベートレッスンで制作した作品と授業風景です。
3歳でもクレヨンで描く丸のバリエーションが増えると、その色々な形の組み合わせで、人物や動物が描けるようになってきて、「おえかき たのしいね!」「つぎは なにを かこうかな?」と意欲的です。
描きたいものを簡単な図形に置き換えるとどんな形になるかな?とイメージしながらお絵描きするので、小さいお子様にもクイズ感覚で絵が描けるようになります。楽しいなと実感できる授業をぜひ体験してみてください。(Eri Ito)
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ゆらゆらうみのなか

2016-02-24 22:33:12 | 幼児


今日はまた一段と冷え込んで、またインフルが流行っているなんて話をちらほら小耳に挟みましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
写真は2週間前に幼児クラスでやったくらげカリキュラムです。
私がうっかり撮影しそこねてしまったのですが、10分お絵描きも実はくらげで、くらげの写真を見せて「しっかり見て描いてね」というとこれがみんな驚くほどよく見てしっかり描けていたんです!全部真っ白に描くことを想定して色画用紙に描いてもらったのですが、完成した絵では、微妙に黄色っぽいところやピンクのところ、透けて青っぽく見えるところまでしっかりと描けていました。
メイン制作の方は、シャワーキャップにお絵描きをした後、スズランテープやエアパッキンを細く切ったものを貼り付けたくらげを作って中に風船を入れたら完成…のはずが!なんと風船を入れる前にみんながくらげを頭にかぶり始めるという事態に!…確かに元々がシャワーキャップなので、むしろ子供達の観察力に驚く場面なのかもしれませんね。
もう一つの驚きポイントは、足をシャワーキャップにテープで貼り付ける際に、特に指示はしていなかったのですが、ほとんどの子がテープを目立たないように丁寧に内側に貼っていたんです。うーん、感動!最後にお持ち帰り用にに釣竿をつけて本当の完成です。ここ最近みんなの技術力も考察力もうなぎのぼりにぐぐーんと伸びていて、伊藤先生もおっしゃっていましたが、今から遠足がとっても楽しみです。磯辺でした。
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今年はどこに行くのかな?

2016-02-23 20:09:17 | スタッフ講師
遠足下見 白金台で優雅に打合せの図

どうも幸介です!受験シーズンもそろそろ終わり、アトリエにも美大受験などの結果報告が続々と届いております!!希望通りの結果を得た人、いくつか受験した中から選択する人、浪人する覚悟を決めた人とさまざまですが、みんな新学期へ向けて新しい準備が始まっております。

そして新学期前の準備といえば、ミオス春の遠足の下見!!3月29日に行く小学生クラスのスケッチ&美術館見学遠足。今年は白金台の自然教育園と、松岡美術館に行く予定です。池や野鳥や木々の生い茂る自然教育園は、スケッチにはもってこいの場所ですね!!

松岡美術館は小さな美術館ですが、講師陣が小学生の琴線に触れるような興味深~いキュレーションを用意しておりますので、大いに期待してください!!!

そんなわけで来月のスケッチ遠足、お楽しみに~!!
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小学校受験 春期講習

2016-02-22 21:01:24 | 小学校受験講習会

小学校受験を予定されている、新年中さん以上対象の春期講習のお知らせです。

3月26日(土)16:00~17:30
【洋服制作/人物の描き方】
指示を聞く部分、自由に制作する部分、メリハリをつけてハンガーに模造紙で洋服を作り、人物画も描きましょう。

4月7日(木)14:30~16:00
【動物園を描く】
物と物が重なったら、どんな風に見えるでしょう?人物がしっかり描けるようになったら、前後関係を習得します。

*持 物 汚れてもよい服装・作品持ち帰り用の袋
*参加費 7,000円

①事前にお電話で、講座名・希望日をお知らせください。定員がございますので、受付時に参加可能かお知らせいたします。お電話が仮申し込みとなります。
②仮申し込み1週間以内に受講料を教室まで直接お支払い頂くか、下記の振込先にお子様の名前でご入金ください。ご入金確認後、正式申し込みとなります。
振込先: 三井住友銀行 元住吉支店 普通口座 0609714 名義「小原京美」
※お振込みの方は銀行の“明細票”を受領書とさせて頂きますので、領収書はお渡し致しません。“振込み控え”は当日まで大切に保管ください。
(ご注意) 振込み手数料は、お客様のご負担でお願いします。お振込みが確認できない場合は、仮申し込みをキャンセルされたとみなします。講座開催日程1週間前を過ぎてからのキャンセルは返金できません。日程の変更も致しかねます。
※ワークショップ受講後2か月以内にご入会頂いた場合、入会金より2,000円割引させて頂きます。入会ご連絡の際、ワークショップ参加の旨をお伝えください。

また、4月開講・新年中さん対象の【プレ小学校受験クラス】のご案内も併せてさせて頂きます。こちらは、金曜日クラスの残席が少なくなって来ております。
指 導 方 針 受験に向けた基礎固めを中心に、この時期から身に付けていただきたい力を養う為に、基本的に1回の授業で平面絵画と立体工作を制作します。お絵描きの基礎から学びますので、苦手意識のあるお子さまでも上達することができるカリキュラムになっております。一人一人の発達に合わせた声かけや指導を心がけております。保護者様もご見学できますので、安心してご参加ください。
期   間 年中4月~年中12月まで(年長児も受講可能)
曜日&時間 水曜日 13:10~14:10(月3回)
      金曜日 15:30~16:30(月3回)
入 会 金 20,000円(プライベートレッスンから継続の場合不要)
受 講 料 10,000円/月(4・7・10月に3ヶ月分前納 10,000円×3ヶ月=30,000円) ※途中入退会の場合、未受講分を精算して返金致します。
体 験 料 3,000円(4月開講の時点で残席があった場合のみ、体験が可能です。3月までは、プライベートレッスンで体験受講をお願いしております。現在新年長対象のグループレッスン【受験クラス】の見学は、ご予約下さればいつでも可能ですが、保護者のみのご見学にご協力下さい。)
特   典 月に2回までプライベートレッスンを5,000円で受講できます。
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ヘベレケデス

2016-02-20 22:42:40 | 大人 イベント

オバラです。本日は西山さんの展示会英保さんのグループ展京谷先生の個展に岩田先生と二人で行った後、赤ちょうちんでしこたま飲んで帰ってきました。(しかも、有楽町駅ホームと、京橋の画廊で共通の友人とバッタリ出くわし、「ウソ?なんで岩田先生、彼の事知ってんの?」「え?小原先生とどういう関係?」と、二人の友人と大騒ぎしました。我々大学は違いますが、年が1つしか離れていない美術系なので世界が狭いです。)
飲み屋では、若い頃インドで1ヶ月程放浪している共通項から、腹痛(大変美しく言い直しております)の話と、インド人の人情の話で盛り上がりました。かなり酔っぱらっているので以上で失礼します。
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描かない絵

2016-02-19 22:13:39 | 大人 日本画

出町 左『ハイビスカス』 / 右 『牡丹』 日本画(岩絵具・土・金泥)

ブログの方ではお久しぶりです、大竹です。
今回ご紹介させて頂くのは日曜日大人クラスの出町さんの日本画の作品です。それぞれ違った雰囲気をもっていて、並べてみると面白いですね。
ハイビスカスの方ですが、こちらは花と葉や背景の色の対比がとても美しいです。左上の奥行きの部分も純粋な緑色(ビリジアン)ではなく、エメラルドグリーンを選ばれたのもナイスです!自然な奥行きが出ると共に、よりハイビスカスの赤色が引き立ちますね。他の葉の緑系の部分も、色の選び方がお上手です。ハイビスカスの花びらの重なりや花の脈の表現も良い感じに仕上がっています。
二枚目の牡丹の方ですが、こちらは先ほどのハイビスカスとは打って変わってあえて描き込まず、下絵(骨描き)と荒めの岩絵具の素材感で魅せているのが非常にカッコいいです!
時間をかけてじっくり描き込む事ももちろん大切ですが、逆に沢山描かずに格好良く見せる、というのは大変難しいです。手抜きや未完成に見えてしまったり…出町さんの作品は色数が少ない分、花びらの多い牡丹の線画が墨で丁寧に描かれているので、完成度の高い作品になっていますね。花びらや葉の濃淡のバランスも良くとれています。余白もナチュラルな薄い茶色(小学生クラスの日本画講習会で行った、畑の土から作る水干作りの泥でできた絵具)で塗られているので、全体的に落ち着いた上品な作品に仕上がっています。
普段じっくり描き込んで制作されている方も、あえて描かないで魅せるというのに挑戦してみてはいかがでしょうか?大きい作品ですと難しいですが、出町さんのようにF0号などの小さいサイズならやり易いと思います。

日本画で季節の花をテーマに描かれている出町さん。アトリエの展覧会ではどの様な作品を出展されるのでしょうか?楽しみにしております!
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重なっているところは、どこかな?

2016-02-18 23:30:30 | 幼児

本日は幼児クラスの人物画をご紹介します。
『ギターを弾いている人』を描くにあたって、ギターを見たことある子の人数が半分位だったので、アトリエのモーチーフのギターを見せたところ、みんな触りたくて弾きたくてしかたない。12人が一斉にギターめがけて我先にと前に出るものだから大騒ぎ!ギターだけでは、順番待ちが長くなりそうなので、マンドリン・ウクレレ・バイオリンまで弦楽器全部出して演奏タイム♪♪
一人ずつ全部の楽器を試す展開となってしまったので、予想以上のギターについての導入時間となってしまいましたが、こういうのってきっと楽しい記憶に残ると思うので、良しとしましょう。

さて散々楽器で遊んだ後は、お絵描きの時間となる訳ですが、ちょっと前での騒然とした空気とはガラッと変わり、一瞬で物凄い集中と観察眼を持つ表情になりました。さすがですね!
本物をじっくり見て描くということを続けているので、『物と物の重なり(前後関係)』『立体的に捉える』という見方が自然と身についてきているなぁと、この絵を描いている間も感心することばかり。近頃では描き方の説明を始めると、大抵幼稚園生の方から「それはね・・・」と途中から的確な説明を理論的に教えてくれるのです。これまでにどれだけ、繰り返し繰り返し言ったか分かりませんが、今はもう自分の力で見て描くことができるようになっています。
来月は動物園にスケッチ遠足に行く予定です。今年度培ってきた力をスケッチ遠足で思う存分出してほしいなと、今から楽しみです!!(Eri Ito)
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構図と手数

2016-02-17 20:53:42 | 大人 油絵・アクリル

水曜 午前 大人クラス 鈴木

お待たせしました!今度こそしっかりと写してきました、鈴木さん特集2ndステージです。
こちらは人物画ではなく、三作品ともアトリエのモチーフを鈴木さんご自身がチョイスして描かれています(左端の造花のひまわりだけは私が一目惚れして買ってきたので、半ば強引におすすめしました)。
そして真ん中と右の絵は構図研究をしながら描かれたもので、どちらもこの構図に決めるまでにエスキースを10枚前後描かれているのですが、その甲斐あってどちらも構図がいいですね。真ん中の絵は最後に加筆したふた粒のマスカットによって安定した構図に、右の絵は大胆な横からのアングルによっておもしろい構図になっています。大胆に白で抜いている台のラインも一役買っていますね。

色に関しては、これは他の作品にも言えることなのですが、私は鈴木さんの緑がとても好きです。ひまわりの緑、マスカットの緑、ランプの緑、ぶどうの緑。全部違う緑なのですが、見事に画面にマッチしています。特にランプの緑はうっすらと錆びているように見えるのですが、色が汚くなっていません!
そして一方錆びていない金属のコーヒーミル、こちらも金属の硬さや、触ると少しひんやりしそうな感じがしっかりと出ています。
構図研究と並行して、手数とかさねる回数を減らすということも意識して制作されていたのですが、ひまわり、コーヒーミルと比べると、ランプは随分とすっきりかけているのではないでしょうか。

現在もこの手数を減らす、というテーマを持って制作されている鈴木さん、最新作のもう少し大きい作品も続々完成しているので、10月の展覧会が楽しみですね!
磯辺でした。
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川崎の魅力を描く

2016-02-16 21:43:58 | 大人 水彩

水曜午前クラスの西山さんの、このものすごい数の水彩画、すごいでしょう?

川崎観光協会《川崎の産業観光を支援する会》でナビゲーターをしている西山さんですが、実際のお仕事は【工場夜景バスツアーや屋形船クルーズ】【産業観光バスツアー】【歩いて学ぶ・体験型ミニツアー(上下水道や発電所など)】を企画、催行、ガイドを行っていらっしゃいます。川崎のものづくりの面白さや大切さをたくさんの人に肌で感じてもらう為、絵画でもその魅力を伝えようとされているので、もう頭が下がるばかりです。
その情熱は上達に結びつかない訳はありません。数もさることながら、そのクオリティーにも驚くばかりです!この度イベントに出品されますので、ぜひ皆様足を運んで生の作品をご覧になって下さい!   オバラ

日時 2月20日(土)13時から16時(12時30分開場)
場所 幸区役所1階 〒212-8570 川崎市幸区戸手本町1丁目11番地1 JR南武線矢向駅から 徒歩約15分 JR南武線鹿島田駅から 徒歩約20分
電話 044-556-6609
以下 幸区役所HPより抜粋
幸区市民活動交流イベント「さいわいみんなの交流広場」は、幸区内の市民活動の活性化を目的に、市民活動団体の活動発表やワークショップを通して、団体同士やこれから活動をはじめてみたい人が出会い、つながる市民活動のイベントです。当日は、活動の実演や体験に加え、カフェコーナーもあるなど、充実した内容になっています。
そしてこちらは初めて描いた油絵。いつも水彩で、いかに描き過ぎずに言いたい事だけを抽出するかを常に意識していらっしゃるので、こういった表現方法が生まれました。時間を掛けて試行錯誤し、何度も消しては塗り重ねてを繰り返して完成した作品ですが、ペインティングナイフを使いザザッと大雑把に仕上げているように見えるのは、恐ろしいテクニックです。苦労はおくびにも出さぬ、涼しげな笑みを浮かべた油絵になりました。大人の魅力!
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大人の求める青臭さ

2016-02-15 19:18:55 | 学生

火曜学生クラス 市美術展応募作品
上段左から 洸生(中2):大海原を行く / 和博(中1):DO NOT OPEN / 樹奈(高2):未来 / 菜々子(高2):今に見てろ
下段左から なつめ(中1):私の中の世界 / 南月(高3):ふじさん / ひなた(中3):あせり

どうもインフルエンザから復帰した幸介です!!先週の小原先生のブログでも触れておりましたが、ほんとにもう自分でも不思議なくらい体調を崩すタイミングが小原先生と一緒でして、毎度ご迷惑をおかけしております。次からは小原先生が元気な時に、先手を打ってに風邪をひきたいと思います!

さて、本日ご紹介するのは学生クラスの作品。「かわさき市美術展」に応募する為に制作した作品です。部活やテストや私生活などで忙しい学生達ですので、締め切りに間に合うかどうかもギリギリでの制作となりました。

小学生と違い、中高生は屈託なく心をさらけ出すような作品を描きたがりません。表面的な美しさや描写の技術などに心酔し、素直さや情熱が隠れてしまいます。要はつまらない絵になりがちなんです。そこで火曜クラスでは「良い感情でも負の感情でもいいから、さらけ出した絵にするんだ!描きたいものを探すんだ!」と無理に発破をかけて、わざと青臭く・泥臭い作品になるように指導いたしました。

時代のせいもあるかとは思います。実際の所、今の火曜クラスの生徒たちは泥臭くもないし、そこまで青臭くもないんです。各々の感情の起伏も大きさも違います。もちろん性格もバラバラです。誰もが若々しく情熱的なわけではありません。しかし「学生の美術展(しかも市の)」となると、審査員が期待したり評価したりするのはきっと昔ながらの「ステレオタイプな学生らしさ」なんですね。

…つまり何が言いたいのかというと、本日の学生作品が鮮やかで泥臭くエネルギッシュなのは、つまらない作品にならぬように、且つ審査員に評価されるような作品に”あえて”仕上げていった結果であります!!ちょっとズルい気もしますが、ただでさえ辛い人生、ちょっとどころかかなりズルくないと生きていけませんので、こういう経験もまぁ必要かななんて思っています!

横浜清陵総合高等学校写真部 写真展

そしてこちら上記の写真展、学生クラスに通う生徒がこのポスターを制作しておりました。本日で写真展は終わってしまってはいるんですが、悩みに悩んで構成した力作のポスターですので、載せさせていただきました!!ポスターの文字組というか字間なんかのバランスはデッサン力(構図力)が無いと出来ないんです。デッサン力があってはじめて「あ、ここのバランス悪い」と認識できるので、そもそもの力量が無いと作れません。…ついつい厳しめになってはしまいますが、高1で忙しい中、よくここまで頑張ったなと褒めてあげたいと思います!!
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アグレッシブ且つニュートラルに。

2016-02-13 00:00:58 | 大人 油絵・アクリル

奥 油彩
皆様如何お過ごしですか。岩田です。今回はチケットでいらっしゃっている奥さんの油彩です。奥さんの絵を初めて拝見したのは3年前程でしょうかそこから今日まで様々な変遷を遂げてきました。

時に定規などを使った何本もの線を構成に取り込んでみたり、またある時は描いた表面をわざと荒々しく削ってみたり。お話を聞いてみると日常の様々な場面においてひょんなことから着想したことをアグレッシブに絵に取り入れているんです。
その「私のスタイルはこうです」という風に変に決めていないところが凄いんです。いつでもニュートラルなんですね。

特にここ最近の奥さんの絵は迷いが無い。こうしたいということがハッキリしています。それが良く絵に出ている。昨年は干支をモチーフにした大型の絵を描いたりということもあり、ご自分の中でも何か吹っ切れるものがあったのかもしれません(笑)。

今回掲載した絵の中でも私が好きなのは下段右側の静物。やはり鮮やかな色使いは奥さん独特な印象を感じますし絵全体、特に背景の何となく古びたような印象を起想させる表現とても魅力的です。
奥さんは描いた後のキャンバスを再利用することが多々ありますが上に置いた絵の具を削ることで何年も前に置いた過去の色が思いもよらないかたちで出現してくる。そうした「偶然性」が又描くことのワクワクに繋がっている。なんとも素晴らしいことです。

他にも花の絵、裸婦などからも感じるように実に大胆な表現に見えつつも同時に繊細な印象を併せ持つ奥さんの表現。今後も限りない変貌に期待です。

そんな奥さん近々2つの展覧会に参加されます。

○横浜美術友の会 絵画教室生徒作品展
 
 平成28年2月15~2月21日 9:00~18:00(初日14:00~ 最終日~16:00)
 会場:県民ホールギャラリー(2.3.5室)
 問い合わせ先:NPO法人横浜美術友の会 045-651-9313

 ※奥さんは「土曜教室」の展示に出品しています。

○第11回港北美術展
 
 平成28年3月2日~3月6日 10:00~17:00(最終日は15:00迄)
 会場:大倉山記念館

 是非ご高覧下さい。
 
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グループ展のお知らせ

2016-02-12 22:14:46 | 大人 イベント

ミオス元生徒でフォトアーティストとして活動している関口(Yoshua)です。写真を中心に、フォトアートとして写真の可能性を探っています。幻想的で、神秘的な作品を制作しつつ、新しい表現、試みも色々としています。
武蔵小杉の画廊でグループ展を行いますので、是非たくさんの方に御高覧頂ければ嬉しいです!

「Morphius」展
青をテーマに、ファンタジーな作品を生み出す4人が集結する贅沢なグループ展。
神秘的で美しい世界を是非体験して下さい。
「Morphius」 とは、青(モルフォ)の作品が集合した(US)イメージで名付けられました。

■日時:2月16日(火)~28日(日) 11時~18時 (最終日は16時まで) ※月曜日休廊
■場所:「小杉画廊」武蔵小杉下車徒歩4分 地図はこちら
川崎市中原区小杉町3-1501-1 セントア武蔵小杉A棟3階 入場無料
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