モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

物語は続く

2024-03-28 15:35:02 | 小学生 絵画

大竹です。昨日・一昨日に続き、手彩色リトグラフ第三弾、水曜クラスのご紹介です。まるで絵本の1ページかの様な作品ですが、よくよく見てみると奇妙な光景と出来事が描かれています。今回の制作では題材はくじ引きでランダムに組み合わされたものですが、着彩し仕上がった作品に更に不思議な物語を付け加えていきました。例えば2段目右の女性が二人で踊っている作品、実は奥の人は校長先生なのだそう。なぜ校長先生と?なぜ夜の橋の上で?もしかしてダンスの授業?…皆さんならどんな物語を思い浮かべますか?

着彩すると、より描かれたものが分かりやすくなりますね。下段左から2番目のお侍さんが切り捨てているのは、なんと地球!(よく見ると、断面にマントルや内核が見受けられます)そのお隣の絵は、雨の日に逆立ち?隣の犬も楽しそう。後ろには黒塗りの車が横断しており、賑やかな場面になっています。今回はアトリエの透明水彩と顔彩を貸し出し、うすーく着彩しています。(べっちゃり塗るとインクの黒が潰れてしまう&紙に穴が空いてしまう為…)また、背景と手前のもの(人物や動物)の色が被らない様に気をつけて塗っています。

また、こちらがイメージしていた色とは全然違う仕上がりになった子もいて、良い意味で予想を裏切られた作品も。下段、左・中央の作品などは、「隣にいた人は、殺人鬼だったのか!」「顔が緑だからゾンビ?」など改めて分かったりして面白かったです。物語を書いたメモも作品と一緒に持ち帰らせておりますので、是非読んでみて下さいね。前後の場面を4コマ漫画の様に描いている子もおりましたので、版画の場面の続きを知る事も出来るかも…笑

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二ヶ月の成果

2024-03-27 23:14:12 | 小学生 絵画

暖かい日が増えてきましたね、ナツメです。比例して花粉も増えており泣きそうです。

月曜クラスに続き、火曜クラスの手彩色版画のご紹介です。
昨日は春休みと大雨警報の為12人も欠席しましたが、なんとスタッフ4人に加え、春休みで暇な新高校1年生が2人もボランティアに来てくれました!生徒24人に対して先生+先輩6人…つまり4人の生徒に一人補佐がついてる状態で、子どもたちの話をたくさん聞いてあげられました。たまにはそんな日もいいですね。

色が入ると途端に印象が変わりますね!子供達がどんな世界を想像していたのかもグンとわかりやすくなりました。以前の記事で白黒の状態のものも見れますので、ぜひ見比べてみて下さい。

今までにもいくつかご紹介してきたのですが、今回は「お話づくり」をテーマにしているため前後のストーリーが存在しています。くじ引きでお題をランダムに決めたことも功を奏して、絵も話も含めてこのまま一冊の絵本を作り上げて欲しいくらいのクオリティになりました。

右の2枚は、欠席などで最終日に刷り上がった版画です。隣のカラフルな作品と比べても引けを取らず、どちらの良さも伝わりますね。二ヶ月分の成果、ぜひじっくりとご覧下さい!

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まるで絵本?!

2024-03-26 21:39:16 | 小学生 絵画

サヤカです!先日大学の卒業式があり、別れの季節を実感しました。今回は、先週紹介したリトグラフの手彩バージョンを紹介します!こちらは月曜クラスの作品です。

版画の良さを消さないように水彩や顔彩で淡く着彩をしました。一気に華やかな印象になり、まるで絵本のような仕上がりですね!2枚刷った内の『うまくいかなかった方』に着彩したのですが、そうとは思えない程見事な完成度です。

子供達に「リトグラフで何が1番楽しかった?」と聞くと、大多数が「くじ引き!」と答えていました。ゲームをしながらアイディアを膨らます体験や友達が書いた未知のお題にワクワクしたそうです!他にも、リトグラフの不思議な仕組みに驚いた子や物語を想像する時間が楽しかったという子もいました。

下段は、欠席などで最終日に刷り上がった3人の版画です。(刷りたてなので、ベッタリしたインクがギラギラ光っていますね。)

子供達の想像力たっぷりの絵がリトグラフの手法を使うことでなんとも言えない味を持って生まれ、着彩することで、より子供達の世界観が伝わってくる作品となりました!

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テーマ決めの悩み

2024-03-22 20:05:46 | 小学生 絵画

リトグラフのバトンアンカーのオオタケです。今回は描く題材をいつ・どこで・だれが・なにとをくじ引きでランダムに組み合わせたものでしたが、そのおかげで同じ絵は1枚もない個性豊かな作品が出来上がりましたね。実はこのテーマ決め、悩んだ末のくじ引き方式でした。描きたいものをじっくり描くのは毎年恒例の夏休みの油絵でやりますし、モチーフを見ながら描くのだったらリトグラフよりも向いている画材があるし…。ちなみに私の経営するアトリエでは、くじ引きではなくかねこみすゞ詩をいくつか読み、好きな詩の場面を描いていく、という風にやっていきました。
ミオスでも13年前にこんなカリキュラムをやりました。『その日の前に』・『タイトルから想像した絵

実は最終週にもう一度刷り直さなければいけない子などもいて、これで全部ではありませんが、ひとまず白黒の純粋な版画の紹介はここまでとさせて頂きます。どんなストーリーが込められているのか、その子が引いたクジはなんだったのか、想像するだけでも楽しいですね!

画面を作る際、主役を大きく描く・ものとものと重ねて描く(重ならないようにバラバラに描いてしまうと、商品カタログや図鑑のようになってしまう)・見切れる部分を作っても良い(むしろ作って画面外にも風景を広げる)等、構図についても指導しました。その甲斐あってか活き活きとした作品が多く生まれたのではないでしょうか。1人2枚刷ったので、1枚は着彩を試みる予定です。うまくいきますように!

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発想力は無限大

2024-03-21 23:25:04 | 小学生 絵画

リトグラフのバトン4番目のマユカです!名前は聞いていたものの、実物や制作風景は見たことが無かったリトグラフに、このような形で触れることになるとは思っていませんでした。
描き方や塗り方で工夫を凝らし、白と黒だけではなくグレートーンも使うことでより見やすく、より表現の幅を広げた作品が生まれます。こうして並んだ版画を見てみても、白黒だけではない色の幅が、版画らしからぬ深みを出しているのが分かるかと思います。しかし、そんな表現技法なんかより、何より今回は物語性の強い作品を作るカリキュラムだったため、イラストが描けると喜んでいる子が多かった印象でした。
動物のお題や季節のお題が多く見られたため、おそらく描きやすいものも多かったかと思いますが、中には「アトリエミオスで」や、「暖かなスープとビーチボールが」というような、描けても一枚では表現が難しいお題が出てしまうことも多く、その度に一緒になって悩んだり、簡単な描き方を一緒に模索したりしました。見本を描いている途中で「どんなお話にするの?」なんて話をしていたら、語っているうちに止まらなくなって、どんどん新しい設定が生えていくのを見て、子供たちの想像力に底は無いんだなぁ、なんて思いました。

今回のカリキュラムで作ったお話を少し読ませてもらい、子供たちが版画でどんなことを表現したかったのか、版画で切り抜いたワンシーンがどんな状況だったのかなどを詳しく知ることが出来たわけですが、中には「このワンシーンはそんな意図だったの?!」というものも。
例えば、一見すると悩みながら絵を描いているように見えたヒマリの作品。実は家に帰ろうか悩んでいるうちに日が暮れて、結局帰り道を探すのが面倒くさいからと、帰ることをあきらめてしまう子のワンシーンを描いていたようでした。
また、デパートの上でお菓子を漁る鳥を描いていたと思ったミツルの作品は、実は遠い国へ冒険しに行く途中のワンシーンを描いていて、大男やスズメバチなど、版画では描かれていない場所にまでお話を広げていました。

子どもたちは、世界観やお話を画面の外までいっぱいいっぱい広げるのが得意なのでしょう。その独特な発想や、型にとらわれないようなお話の広げ方は、少し見習いたくなる場所があるくらい、大人には真似のできない芸当です。あのピカソだって、晩年は子供が描く絵の表現を追い求めて何枚も何枚も作品を描いていたといいます。
リトグラフという特殊な版画を通じて、ランダムに渡されたお題で子供たちが作り上げたお話を想像しながら見るのも良いですね。
リトグラフバトンも次回でいよいよ最後です、明日もどうぞお楽しみに!

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工夫を凝らして

2024-03-20 23:31:08 | 小学生 絵画

リトグラフのバトン3番目のナツメです。今回のリトグラフでは、くじ引き形式で引いたキーワードを元にお話を作り、そのワンシーンを描きました。(詳しくは小原先生のブログをどうぞ!)友達が書いた無理難題?なカードの言葉からイメージしてお話を作るなんて、「馴染みのないモチーフや、描けないモチーフが出たらどうするの?」と大人なら心配してしまいますよね?私も今回見本を制作しましたが、突拍子もないお題になかなか物語のイメージが湧かず、全く関連性のない単語同士を組み合わせてワンシーンを作る難しさを痛感して挑んだ授業でした。側で見ていて一体何を描くのかなと心配になるお題も多々あったのですが、頭を悩ませながらも創意工夫に溢れた場面作りをしていました。

例えば『春』『公園で』『自分と』『犬』というお題が出たら、「犬を連れて一緒に花見に来た」のようになんとなくシチュエーションの想像が出来ますが、実際に出たお題の一例を紹介すると、『4月』『宇宙人の胃の中で』『自分と』『飛行機』や『真夜中』『友達の家で』『ロボットと』『猫』などがありました。こういう難しいキーワードの場合は、「いつ・どこで・だれが・だれと(なにと)」のお題に「なにをした」という動作の言葉を自分で付け足したり、単語の中で優先順位を決めるなど各々で想像しやすくなるよう知恵を絞った末にこれらの素晴らしい絵が生まれました。

実際の印刷作業では、版の上に乗って踏む作業が楽しかったのか、肝心の刷れ具合に興味を示す子が想像よりも少なかったのが面白かったです。2枚目を刷る際に「1枚目はうまくできた?」と質問しても首を傾げられることが多発し、先生的に番の感動ポイントには関心がない様子でした。全然綺麗に写らないという悲しい結果にならなかったことを考えると、嬉しい状況ではありますね。どの子も綺麗に刷れたので、先生たちは満足していますよ!リトグラフバトンはまだまだ続きます。明日もお楽しみに!

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溢れる自由な物語

2024-03-19 22:50:57 | 小学生 絵画

サヤカです!昨日の小原先生からバトンを受け取り、本日より4日間続けて『小学生リトグラフ版画』のご紹介をさせて頂きます。

私は年末に小原先生の事前実験を一緒に行ったのですが、その日刷ったものはことごとく失敗……真っ白になったり、真っ黒になったり、方法を変えてもうまくいかずに1日が終わりました(汗)大人でもなかなか難しいのに、小学生クラスでうまく行くのだろうかとかなり不安でした。その後の小原先生の奮闘があり、打開策が見つかり、小学生クラスを進めることができました!カリキュラムが始まってからも、授業後にアラビアゴムを塗り直したり、ソリッドマーカーで2度書きしたり、これまでの作品の中でもかなり入念にサポートしました。その甲斐あってか、結果は大成功!完成した作品を見てとても安心しました。高学年の作品は、繊細な濃淡も表現されています。小学生たちも、裏返した画用紙をめくる時「彫ってないのにすごーい!」「うまくいったー!」と歓声あげていました。

先日の小原先生のブログにもありましたが、今回の絵のテーマはお話しづくり。くじ引きで決めたお題にも関わらず、全員個性溢れる趣向を凝らした物語を作っていて、どれも楽しく読ませていただきました。

特に印象に残っているのは、『未来』『戦場で』『雪だるまと』『女の子が』というお題を引いたカンジの物語です。私はこのお題から、近未来の戦争を安直に想像してしまったのですが、カンジは、未来人である雪だるまと女の子が歴史学習をするためにタイムマシーンに乗って戦国時代を見ているという設定を考えました。歴史が好きというカンジならではの発想で、とっても面白いですよね。物語も実際の歴史と絡めていてクオリティが高く、驚きました!

じっくり物語を考える時間があったので、版画で描いた物語を超えて第二章にまで発展している子たちもいました。

どの作品も溢れる自由な想像力から生まれた作品です。まだまだリトグラフ紹介は続くので、お楽しみに!

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リトグラフ再び

2024-03-18 14:43:07 | 小学生 絵画

オバラです。2・3月の二ヵ月掛けて制作中のリトグラフが、完成してきました!
お正月休みにさんざんもったいぶって書き連ねたリトグラフの作り方、小学生バージョンを一気にご説明します。(リトグラフ戦記もご覧ください。)

①今回の絵のテーマはお話づくり。思い思いの言葉をカードにしたため、くじ引きをします。どんなカードが出るかな?(下の写真の子は『あさ』『川で』『クマが』『子びとと』というカードをひいたようです↓)

②左 ひいたカードでお話を考え、そのワンシーンを絵にする。絵本の1ページのようですね。

③右 講師が下書きを板に合わせて面白い構図になるようトリミングしたところ。(緑の線が板の大きさ)
黒のカーボン紙では後に黒のソリッドマーカーでなぞる時に、どこを描いたか同色で分かり辛いので、日本画の念紙に使う水色のカーボン紙を使用しました。

④ソリッドマーカーでなぞる。ソリッドマーカーはクレヨンのような画材なので、かすれたグレートーンも簡単に表現できます。

⑤黒と黒で境目が分かり辛くなってしまった所は、彫刻刀で線を削る(混じらなかった子は彫刻刀は使いません。)
※ソリッドマーカーが完璧に定着するまで、この後1週間放置。

⑥左 ソリッドマーカーで描いた線を踏まないように、アラビアゴムを塗る。グレーの所は、薄めたアラビアゴムを塗りました。
どの資料にも『全体に塗る』と書いてあるのですが、数多な実験の末、ソリッドマーカーの線を踏まないようにアラビアゴムを塗るのが一番良い結果になりました。
※アラビアゴムが完璧に定着するまで、この後1週間放置。

⑦右 ソリッドマーカーで描いた線の上についてしまったアラビアゴムを取る為、水を掛けてボロ布でゴシゴシこする。力強くこすっても、板についているアラビアゴムはしっかり食いついている為に取れず、油性のソリッドマーカーの上についてしまった水性のアラビアゴムだけが取れます。

⑧もう一度ソリッドマーカーで描く。
どの資料にも『もう一度ソリッドマーカーで描く』とは書いてありませんが、これをやらないと薄くしか刷れませんでした。数多な実験の末(しつこい苦労自慢)、もう一度ソリッドマーカーでなぞるのが一番良い結果に。『それなら板にアラビアゴムを塗ってからソリッドマーカーで描けば無駄な作業が減るのでは?』は実験の結果、親水性の上に油性を乗せた為ケンカをして、水でこすっている時やインクを付けている時にペリッとソリッドマーカーの線が剥がれてしまいました。

『SK液というアラビアゴムを弱酸性にした液体の方が上手くいく』とどの資料にも書いてあり購入・実験しましたが、どうせ『⑥ソリッドマーカーで描いた線を踏まないように、アラビアゴムを塗る』『⑧もう一度ソリッドマーカーで描く』なら、SK液より安価なアラビアゴムで充分でした。

⑨たっぷり水を乗せる。左の写真では、ソリッドマーカーの線の部分は水が弾いているのが分かります。

⑩油性インクは角が立つくらいローラーにべったりつける。粘度が高いのでローラーにインクを付ける時は、子どもにパレットを押さえてもらいました。
右の写真、こんなにべったりインクをつけているのに、アラビアゴムで親水性にした板(地の部分)には全くインクが乗っていないことが分かりますね。水の力で油性インクを寄せ付けません!

⑪耐水性紙の上に画用紙を置き、その中央に板を置く。上からもう一枚、耐水性紙を被せ、逆さまにする。
つまり子どもに踏ませる時は、下から順に、耐水性紙・板・画用紙・耐水性紙となる。
新聞は弱いので、水で破けたり、はしゃいだ子どものハイパワーに持ちません。(丈夫な耐水性紙の上から踏んでいるにもかかわらず、何人かは画用紙のヘリが破けてしまったくらい。子どものパワーはナメちゃいかん。)
どの資料にも『紙は濡らして』と書いてありますが、実験の結果、薄手の画用紙(つまり版画専用紙=厚手ではない)を使えば、濡らすのは不要なことが分かりました。

⑫踏めふめー!(1・2年生に何度「いっせーのーせっ!」と飛ばせても、1回もタイミングが合わなくて可愛い!でもホントは飛んじゃダメ。『摺り足でこするように』が正解。)

じゃじゃーん!完成!小学生クラス137人、皆よく刷れとる!上手くいかずに唇を噛み締めた数カ月を思い出し、安堵の涙。(指南してくださった元土曜大人クラス山本さんありがとう!)
明日から完成作品をドドンとお披露目します。
3月最終週は、完成した版画に手彩色する予定です。(2枚刷ったので、1枚は白黒のまま、1枚は着彩。)刷り上った版画の上から 一点一点水彩絵具で 色を加えることを、手彩または手彩色と呼びます。カラフルバージョンは4月になってからのご紹介。お楽しみに!

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木版リトグラフ戦記4

2024-01-27 22:35:44 | 小学生 絵画

今日は岩田先生がお休みなので、土曜ですがオバラです。
『リト戦Ⅳ』、そろそろ木版リトグラフを小学生にやらせる場合の基本制作方法をまとめてみます。

準備 版木(画材屋で購入‐シナ材)にやすりをかけておく

① 板に、油性の固形ペイント材『サクラ・ソリッドマーカー』(細くて固いクレヨンのような描画材)で絵を描く。描いた直後はベタベタしているが、擦っても伸びるほどではない。
② 1日~1週間 乾かす!
③ 平筆でアラビアゴムという液体をムラなく塗る。黒い面積が大きい場所は塗らない。
④ 1日~1週間 乾かす!

アラビアゴムとは ‐ 紙への接着性が高く、水彩絵具に入っている材料。甘味があり、飴などのお菓子の粘着剤としても使われている。

アラビアゴムを塗る理由 ‐ 描画部分以外の余白を親水性にする為。(親水性とは、 水に溶けやすい・水と混ざりやすい性質)
今回の版画に関しては、描画部以外に水がたっぷり乗らないと、インクが余白についてしまう。版木の表面が濡れやすい場合に「親水性がある」と言う。 反対の言葉は撥水性で、これは逆に水をはじく性質を持つ物質。(ソリッドマーカーがその性質を持つ)

⑤ ソリッドマーカーの部分についたアラビアゴムを拭き取る為、たっぷりの水で濡らし、柔らかいボロ布でこする。

左下 1度拭き取った後、確かめる為に霧吹きで水を掛けてみると、描画部分がほとんどはじいていない。
右下 もう一度濡らし、親の仇のようにゴシゴシ擦った後。描画部分がちゃんとはじいている。

⑥ 力を入れてゴシゴシこするのは、小学生では難しい。黒い面積が広い部分は特に、もう一度ソリッドマーカーで描き重ねる。これは、1週間乾かさなくても、問題なかった。

⑦ インクを付ける前に、机までビショビショになるくらい霧吹きで水をかける。

⑧ 木版用(凸版用)油性絵の具をゴムローラーで多めにつける。

均一につくように縦横転がす。版木の大きさ(幅)に合わせた長さのローラーが良い。(小さいと、ローラーのエッジにインクが溜まり、線ができてしまうので。今回は正月の為、大きいサイズのローラーを購入できず。)

⑨ 紙の中央に版木を置く。(逆に版木の上に紙を重ねると、紙で隠れて板が見えず、真ん中に印刷できない。)
⑩ 板が下・紙が上になるようにひっくり返す。その上に新聞をかぶせる。(新聞をかぶせないで直接圧迫すると、紙が湿っている為、破けてしまう。)
⑪ バレンでこすったり、足で踏む。プレス機の代わりなので、よーく体重や力をかける。

右の版画・フクロウの月はシャープにしたかったので、彫刻刀で彫っている。石版ではなく木製なので、彫刻刀が使えることもこの版画の魅力の一つだろう。

しかし、最初に版木にやすりをかけるの面倒だ。14年前はやすりを使った記憶がない。小学生にやすりをかけさせると、でこぼこへこみができてしまうのが関の山。さてどうしたものか?

追伸 実はここまでで正月休み8日間戦争は終わっており、このブログも1月9日に書き上げ下書き保存してありました。やすりを掛けさせるかどうかの壁にブチ当たっていたので、『リト戦Ⅰ』で「このブログ見てたら連絡ちょうだい!」と弱音を吐いたのでした。
するとどうでしょう!赤尾先生、千野先生ら元スタッフ、伊藤先生、田中先生、ついには元大人クラス生徒さんの山本さんからまでヘルプが!山本さんは現在版画工房に通われているとのことで、誰よりも詳しく教えてくださいました!私が知りたかった「なぜその画材をその段階で加えた方がいいのか?それをやらなかったらどうなるのか?」という種明かしや、代用品まで丁寧にご教授くださいました。ご自身の事を「相変わらず画材買いがちの女」と揶揄されていらっしゃいましたが、お陰で助かりお礼の言葉が見付かりません。本当にありがとうございました。感謝申し上げます。
5人のお陰で、やすりの問題も解決しました。(板を変えました!)小学生のカリキュラムが始まってからご紹介しますね。

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木版リトグラフ戦記3

2024-01-22 13:02:28 | 小学生 絵画

早くもシリーズ(?)3、『リト戦記Ⅲ』
以下に紹介する制作は、全ての工程の間に、丸一日以上の時間をあけていることを先に断っておく。

左 一般的なやり方 絵を描き、アラビアゴムを塗り、水を掛けて拭く
中 先にアラビアゴムを塗り、絵を描く
右 ドーサ(礬水)引き、絵を描き、アラビアゴムを塗り、水を掛けて拭く

この3枚、全て安いラワンベニヤ板。(うちはよく小学生が勢い余って?壁に穴を空けるので、裏が白いベニヤ板を常置)YouTubeで調べるとホームセンターで売っているベニヤ板で制作している人もいたが、ダメそうだ。(上記の板は、10㎝位の小さいサイズなので尚更かも)
前回の結論と同じ結果
・ベニヤ板では木目が荒すぎ、小学生では思ったように描けない

ちなみに「板にドーサ引きすると良い」という人もいてやってみたが、なぜドーサ引きするのか、理由は誰も言っていない。通常ドーサは日本画用の和紙に、にじみ止めとして使う液体だ。
描きづらい板に、少しでも繊細に描けるように…という意味合い、と解釈した。(その割に薄くしか刷れないところが謎だが。)

次に、版木として販売されている、木目が均一で彫りやすく反りが少ないシナ材で試してみよう(サイズは上記ラワンベニヤと同じく約10㎝四方)

左① ドーサ引き、絵を描き、アラビアゴムを塗り、水を掛けて拭く
右② 先にアラビアゴムを塗り、絵を描く

①のドーサは、版木で試したところで変わらない。(そして今回も薄い!)不要の結論を不動とす。
②は、結構イケてるが、版木が汚れてしまった

②の版木が汚れた原因は、『リトⅡ』で結論を出した
・版木は均一に刷れるよう木肌を化粧加工してある為、アラビアゴムが沁み込みにくい
為だろう。その事を考慮し、以下↓は最初にやすりを掛けてみた。

左③ やすりを掛けてから、アラビアゴムを塗り、絵を描く
右④ やすりを掛けてから、絵を描き、アラビアゴムを塗り、水を掛けて拭く

どちらも良好な結果。少しの違いを比べてみる。
③ 先にアラビアゴムを塗り、あとからソリッドマーカーで絵を描いている為、インクがベッタリ付き、ムラに見える部分がある
④ インクがソフト(薄め)な仕上がりなのは、水を掛けてアラビアゴムを拭く時に、拭き取りが甘かったようだ

今回の結論
・ベニヤ板は、(小学生には)描きづらく、版木として販売しているものを、やすりを掛けてから使用
・ドーサ引きは、作業工程を増やす割に、見栄え薄く不要
・先にソリッドマーカーで絵を描き、アラビアゴムを塗り、水を掛けて拭く際ゴシゴシ拭く +(小学生には)しっかり拭き取るのは無理なので、もう一度ソリッドマーカーでなぞらせる + 黒く塗りつぶす面積が大きい場所はアラビアゴムを塗らないようにする

もう少し実験を続ける必要がありそうだ。オバラ

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こだわる力

2024-01-16 23:14:45 | 小学生 絵画


莉衣紗 小6 / 佳奈 中1 油彩

新年あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します!サヤカです。年明け早々課題に追われています

さて、今回は小学生クラス、学生クラスの油絵を紹介させていただきます。

莉衣紗-小学生クラスの油絵は、本来2ヶ月で組んでいたカリキュラムでしたが、こちらの莉衣紗はなんと半年もかけてこの油絵を描いていました。(クリスマス会でケーキを作りたい一心で終わらせましたので、もしクリスマスパーティがなければ、年をまたいで制作していたかもしれません。)ですので、右の中学1年生の佳奈と隣り合わせで紹介しても、全くひけをとりません。学生クラスでも、「この油絵、小学生が描いたんだよ」と言うと、みんな驚いて「小学生には思えない!」「私より上手いかも」と称賛の嵐でした。複雑な構造の建築物を左右対称にパースの狂いなく、まるで写真のように仕上げています。柵の飾り部分、奥の階段、飾り窓、植木、本当に細かく小さな所まで形を捉え、丁寧に着彩していますね。あっぱれ!と言いたくなるクオリティです。半年間掛けて一つも妥協せず、作品と向き合った経験は莉衣紗にとって、とても大きいのではないでしょうか。

佳奈-小学1年生の妹を描きました。ぽかぽかとした春の日差しと、妹を可愛く、愛おしく思う暖かな気持ちが伝わってくる絵ですね!なかなか妹の顔に似せることが出来ず、苦労をしたようです。佳奈の妹の麻里も小学生クラスに通っているのですが、何度も「お姉ちゃんが私の絵を描いてくれてるんだ。」と嬉しそうに、誇らしそうに教えてくれました。そして、苦労したとは思えないほど、そっくりに描けているんですよ!顔や表情だけでなく、麻里が持っている穏やかな雰囲気まで表されていて、一目見ただけで麻里だと分かります。色使いも絶妙で、桜の幹は見事な桜を咲かすまでにかかった年月を感じさせ、妹の艶々とした髪の毛と血色のよい肌からは子供らしい瑞々しさを感じます。一つの場面から、モチーフや人物の背景が読み取れる素敵な作品です!

2人とも小学生6年生・中学1年生ながら、素晴らしいクオリティです。納得がいくまで、こだわったのが作品から伝わってきました。これからも、2人の作品を楽しみにしています!

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木版リトグラフ戦記2

2024-01-15 13:19:30 | 小学生 絵画

皆様お待ちかね(と思いたい)『8日間戦争~リト戦記Ⅱ』(シリーズっぽくしてみた)


左 版木 / 左隣 初日に刷る / 右隣 時間を置いてから刷る / 右 もう一度ソリッドマーカーで、版木に重ね描きしてから刷る

初日の失敗を考えてみた。インクが乗らないのは、急いで1日で完成させたのが悪いのでは?
ネットで調べ『描いた絵・アラビアゴムを、最短でも1時間は乾かす』ことが分かっていたのでその通りにしたが、ほとんどの人が『しっかり定着させるには、24時間以上乾かす』ことを勧めている。
①ソリッドマーカーで描いた絵を、24時間放置
②その上にアラビアゴムを塗って、24時間放置
③水を掛けて布で擦り、ソリッドマーカーの上についているアラビアゴムを落とす
④霧吹きで水を掛け、版木を湿らせ刷る
(右隣)汚い…なぜ余白にインクがついたのか?
⑤もう一度、ソリッドマーカーで絵をなぞってから、アラビアゴムを塗らずに刷る。(右)うまくいった

ここで、新たな実験を思い付く。
描画部分のアラビアゴムを水で落としてから、もう一度描かなければならないなら、先にアラビアゴムを塗っておけばいいのではないだろうか?これなら、③の作業(水で落とす)必要がなくなり、ひと手間減らすことができる。
もしくはどうせ水で落とすなら、アラビアゴムなんて塗らなければいいのでは?
版木(木目が均一で反りが少ないシナ材)が少なくなってきたので、安いラワンベニヤ板で試すことにした。

左【A】 上記(ネコ)のやり方と同じく、アラビアゴムが乾いてから、水で擦り描画部分のゴムを落とし、もう一度ソリッドマーカーで描き足したもの ‐ しっかり水が弾いている
右上【B】 先にアラビアゴムを塗っておいてから、ソリッドマーカーで描いたもの(つまり、描画部にはアラビアゴムが乗っていないので、水で落としていない) ‐ 水の乗りが弱く、小さな余白には水が乗っていない
右下【C】 もういっそ、アラビアゴムは塗らず、板にソリッドマーカーで描いただけ ‐ 余白(板)の部分の水が、ムラに乗っている

【A】最初のネコ同様、合格点だろう
【B】キャタピラーが潰れている
【C】余白にインクがついてしまい、真っ黒に刷り上がった

あらかじめアラビアゴムを塗っておく【B】は、キャタピラーなどの細かい部分を描いている時にソリッドマーカーがかすれて着いてしまい、インクが乗ってしまったようだ。
細かい図案の場合、やはり描画後にアラビアゴムを塗った方が、細部まで鮮明に写るのだろう。

水で拭き取ってから、もう一度ソリッドマーカーで描いた【A】は、すでに一度絵が描いてある為、大きな面積の所だけを重点的に重ねていた(脚など細い部分はあまり描き足さなかった)ので、うまくいったのだ。

【C】やはり論外か。(笑)

今回の結論
・ソリッドマーカーで描くー1日以上置いてしっかり定着させる
・アラビアゴムを塗るー1日以上置いてしっかり乾かす
・水でゴシゴシ描画部分のゴムを拭き取った後、もう一度ソリッドマーカーで描く(拭き取りの甘さが、インクの乗らない原因)
・ベニヤ板では木目が荒すぎ、ガタガタざらざらして上手く描けないので、版木を使った方が良い
・但し版木は均一に刷れるよう木に加工してある為、アラビアゴムが沁み込みにくいようだ(ネコの版木の汚れ原因)

もう少し実験を続ける必要がありそうだ。オバラ

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木版リトグラフ戦記1

2024-01-12 13:43:50 | 小学生 絵画

原因なき失敗はない。分析・解明できなければ、結果が改善できても、追及することを諦めない。妥協しない。確実に成功させる。もしくは失敗した際の対処方法を確立させる。なぜなら、子ども達が制作する作品でミスが続けば、やる気と自信を失わせてしまうから…
これは、そんな使命感を持つ教歴30年の講師が綴る、敗戦続きの体験を記した『正月休み8日間リトグラフ戦記』である。


左 木版画用の板(普通余白にインクは付かないのに汚れてしまった) / 中 初日、何も写らない / 右 2日後、時間を空けただけなのに成功…WHY? 

『リトグラフ』日本語では『石版画』と言われます。平らな石の上にクレヨンのような油性分を含んだ画材で描くと、それがそのまま版になり、プレス機で印刷する版画です。彫ったりしないので、平版とも呼ばれています。

少し詳しく説明します。クレヨンで描いてから、版全面にスポンジなどで水分を与えると、余白にのみ水分を含み(飽和状態になると表面張力で水の膜ができる)、クレヨン部分は弾きます。油性インクを塗ると、描画した部分は油性同士でくっつきインクがのり、余白は版面に水があるので油性インクはのりません。つまり描画部分にだけインクが付きますので、版に紙を置き、ローラープレス機で圧をかけて印刷すると、クレヨンで描いた通りの版画が刷り上がります。水と油の反発を利用した版画ですね。

左 安いベニヤ板(ジェッソという白い下地材で盛り上げる箇所を作ってみる) / 中 1枚目 / 右 2枚目、インクを多目に乗せてみた

今回小学生にやらせるのは、多摩美の教授が考案した、石版もローラープレス機も不要な『木版リトグラフ』。実はミオスでも14年前に行っています。「一度やってるから大丈夫だろう」と高を括ってたら、全然できなかった…。年末にスタッフ3人で1日掛けて実験するも、全て失敗。14年前は、教授から直接教えて頂いた多摩美の学生がスタッフだったので、上手くいったのでしょう。もう、誰にも聞けない…(赤尾先生、このブログ見てたら連絡ちょうだい!)

ここから試行錯誤・条件を変えて刷りまくる、魔の8日間が始まる…
やけくそになって、駄目元の版をいたずらに増やした初日。もう、絵を描く気力がなくなってくる。カメラ↑やる気なさすぎだろ?下の絵↓はなんだよ?誰が描いたんだよ?どうも鹿らしい…
実は絵を描いただけで、刷っていない版も何枚もある。水が弾かないので、どうせ真っ白に刷り上がると、インクすら乗せなかった。初日はスタッフをケーキで労うも、戦果の出ない闘いに戦意消失、疲れ果て解散。
翌日から小原一人の奮闘がつづく…次号震えて待て!

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作者に似る…?

2023-12-08 18:05:22 | 小学生 絵画

大竹です。年末に向けて慌ただしい雰囲気になってきましたね。アトリエからは学生達が龍の掛け軸を少しずつ持ち帰っているので壁が少し寂しく感じてしまいます。その分、持ち帰られた龍の掛け軸が飾られた皆様のお家が華やかになっているのでしょう。小学生クラスでも掛け軸が完成し、あとはクリスマス会を待つのみとなりました。

講師の見本や学生クラスの作品を見本に描いて行きましたが、同じ見本を見ていても作者によって出来上がった龍の姿に個性があって面白いですね!心なしか顔の雰囲気も作者に似ている様です。

今回は絵馬まで制作した豪華仕様ですね!龍は天に昇るイメージから成功や発展を象徴するとされており、仕事運や金運アップのご利益があるとか。みんなだったら勉強やクラブ活動でしょうか?

次にこの掛け軸を飾れる辰年は、12年後の2036年!3年生が20歳!大事に取っておいて欲しいですね。どうせなら干支全部作ってコンプリートしてもいいかも…?一発書きにも慣れたでしょうから、いずれ水墨画に挑戦してみるのも良いかもしれませんね。

ちなみにミオスは来年30周年。ノリ先生は「辰年の掛け軸、我ながら良いカリキュラムだった!先に学生に描かせたのも正解!12年後もやらせよう!」と豪語していましたが、その時は42周年です。ノリ先生にもまだまだ頑張って頂きたいと思います!

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架空の生き物だけど...

2023-12-07 23:29:04 | 小学生 絵画

マユカです!本日はナツメ先生に引き続き、小学生クラスの掛軸や絵馬...で描いた墨絵についてお話していきたいと思います!
掛軸という縦長の媒体を使うことで、龍の身体の長さや大きさを余すことなく表現することが出来るようになりました。大きい紙だからこそ大きくのびのびと描くことが出来、迫力満点な作品になったなぁと感じます。

さて、まず墨絵の説明を軽くしますが、これは墨液と水のみを使って、筆で描いていきます。昨日のブログでも書いてありましたが一発書きです!習字と一緒ですね。
墨液で龍の全身や装飾を描いた後は、墨液を大分水で薄めた薄墨で、影だったり、たてがみの色だったり、鱗だったり...とグレーを乗せていきます。ここで背景も薄墨で描いてあげれば、メインの龍を邪魔せずに画面を豪華にすることが出来ます。この2種類のインクを使い分けることで、白と黒のみの世界に深みが出ますね!

また、これから龍を描きたい!という方に、龍の絵を描く上で、意識すると見栄えが良くなるポイントがあります。
それは首と胴体の太さなのですが、龍は架空の生き物なので明確な正解がありません。そこで参考にしてほしいのが蛇です。
大体頭と同じ幅の首、しっぽに向けて緩やかにすぼんでいく身体、そして頭に対する全長の長さ!龍はやはり迫力のある顔が魅力的であるため、描きたい気持ちが先行した結果、どうしても頭でっかちになってしまいがちです。
バランスのいい龍を描くためのポイントは体です、是非試してみてくださいね

ちなみに蛇を見るのが苦手...という方は、代用品としてロープやホースなどの細長く、切り口の丸いものがあれば、参考資料に使えます

さて、かなり難しい題材だったでしょうに、子供たちは楽しそうに描いてくれました。いきいきとした龍たちは並んでも、一個一個を見ても力作揃いでとてもカッコいい!いまにも動き始めてしまいそうなほどの力強さを感じます。是非たくさんの人に自慢してほしいので、年賀状にのせて親戚の方やお友達に送ってみてもいいですね!

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