モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

小学生版画

2019-10-18 21:39:44 | 小学生 絵画

大竹です。先月の小学生クラスでは自画像木版画をやりました!どうですか?名前がなくても誰なのか分かるほどそっくりに出来ているでしょう!どうやって彫ったと思いますか??

まずバストアップの写真を撮り、フォトショップで白黒+明暗をハッキリさせて印刷します。のりを水で薄めてハケで板に塗り、シワになったり空気が入らないように白黒写真を貼り付けます。
ハンコと同じで、削った部分はインクがつかなくなるので紙の白が残り、削っていない部分がインクが付いて黒くなります。なので、写真の中で髪の毛や瞳や影などの黒い部分は彫らずに残し、背景や肌はガンガン削っていきます。(ただし、彫り過ぎてしまうと板に穴が空いてしまうのでほどほどに。力の強い高学年男子で貫通した子がチラホラ。)写真だと白い服の子もいますが、服まで削ってしまうと白くなりすぎてしますので全員黒くなるよう残しています。毛先などは三角等で細かく削ったり、歯が見えている子は一本一本丁寧に削っていきます。
彫り終わったら残った黒い部分の写真を剥がし、濡れた布巾で擦って版を綺麗にします。そうしたらローラーでインクをたっぷりつけて和紙に刷っていきます。
・・・案外、一生懸命丁寧に彫るよりもテキトーに彫った子の方が、削りきれてない部分にインクが乗っていい味が出ていたりするんですよね・・・。力の弱い低学年や、雑な性格である程いい作品になる矛盾・・・。

授業の始めに教室で写真を撮り、撮影後は本人にこの写真でokか確認を取るのですが、リテイクリクエストは女子の方が圧倒的に多かったですね。何枚か撮った後、友達同士でこっちの方がいいよ!かわいいよ!と言い合ってる様子が微笑ましかったです。
展覧会では97人全員分を一堂に飾りますので、お楽しみに!

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小学生の油絵ワークショップ報告 ラスト!

2019-09-20 01:19:56 | 小学生 絵画

大竹です。学生たちに続き、小学生の油絵のラストご報告をさせて頂きます。
毎年夏休みは恒例となっている油絵のカリキュラム。今年はモチーフをアトリエ中にずらりと並べ、そこから大きい・中くらい・小さいモチーフを一つずつ選んで描いていくものでした。なぜそのように選ばせたかといいますと、大きいものばかりでは画面が窮屈になって息苦しい印象になってしまいますし、逆に小さいものばかりだと画面が寂しくなってしまうからです。他にも授業の導入でモチーフは三角形になるように置くと良い・モチーフの2つはくっ付けて1つは離れて置くと良い…等の話をしましたが、中にはそんな小賢しい話は無視してドンとモチーフを配置する子もいたりします。「形の狂いとか分からないし構図良し悪しなんて知らないもん!見たまんま描いたもん!」という子供のよく言えば自由、悪く言えば我が儘な意思といいますか…すごくエネルギッシュに感じます。(もちろん、理解して自分の絵に反映させている子もいます)また、油絵の具を使うとき、チューブから出したいろはそのまま使うと色が強すぎたり、その部分だけ浮いてしまうので他の色と混ぜてから使ったりするのですが、子供達にはそのまま使わせたりキャンバスの上で色を混ぜさせたりしています。こうした絵の具の使い方が子供の自由な線とマッチして、”正しい形や構図で描かなければならない!”と頭に刷り込まれている大人には真似する事のできない絵が完成するのです。

地面や背景もモチーフに合わせて講師が一人一人にアドバイスしていきました。モチーフを3つに絞りシンプルな画面にした分、カラフルなチェックやストライプが良いアクセントになり画面を華やかにしてくれています。明るすぎる色合いも、子供の手にかかれば溌剌とした瑞々しい印象に仕上がりますね。眺めているだけで若返りそうです。
ちなみに一番上の3枚はオバラ先生のお気に入りの3枚だそうです。皆さんはどの絵が気になりましたか?

 ※ミオスは明日から三連休させて頂きます。それに伴い、ブログもお休み頂きます。

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小学生の油絵ワークショップ報告第五弾

2019-09-19 22:25:14 | 小学生 絵画


ナツメです。もう人の方が素晴らしい説明をして下さっているので蛇足になってしまわないかとても不安ですが、今回のカリキュラムだった油絵についてお話しさせていただきます。

 今回はたくさん置かれているモチーフの中から、バランスを考えつつ好きなものを選んで描いていくものでした。

 私も小学2年生頃から通っているのでミオスでは何度も油絵を描いた経験があるのですが、いくつかのモチーフが置かれている椅子をみんなで囲んで描いたり、自分で持ってきた風景の写真を描いたり、というような感じでしたので、長い年月で見ても今回のようにモチーフ一つ一つを自分で選び、よく見てしっかりと描く機会は貴重だったと思います。

 小学生クラスにいた時の油絵で、ノリ先生をはじめとする先生方から何度も明るいところと暗いところの色について教えていただいて来ましたので、それを思い出しながら、油絵のためにみんなが持ってきているトイレットペーパーを例にして(白いので明暗がわかりやすくて例に最適でした。あってよかったです。)ひたすら陰影を教えて周っていました。少し教えると、みんな「じゃあここも暗くする?」と他の部分の陰影もどんどんつけようとしてくれ、理解の早さに驚かされました。

 完成した作品はどれも油絵特有の筆のタッチが活きたとてもいい作品に仕上がっていて、アトリエの壁一面に作品が並んでいる光景は壮観でした。はじめは壁に並んでいた沢山の真っ白だったキャンバスが日を追うにつれそれぞれの色彩で彩られていく様子を見るのが楽しみでした。完成した作品を持って帰る子どもたちも、どこか誇らしげに見えました。

 小学生クラスにいる内はまた油絵を描く機会がまわってくると思いますが、今回の経験を活かしてさらにステップアップした作品を作って欲しいです!

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小学生日本画ラスト報告!

2019-07-11 23:54:34 | 小学生 絵画

大竹です。先週の月曜日から続く日本画特集!8回目の最終回、日本画ラスト報告です。

初めて日本画に触れ、普段学校で使用している水彩絵の具とは違う使い心地に戸惑っていたのか、普段の制作に比べて次はどうすればいい?どこ塗ればいい?どの色を塗れば良い?といった質問が多かったように思います。あっという間に56人の生徒に囲まれてしまうので、「じゃああなたは一番目!二番目はキミね、アンタは三番!四、五」と整理番号を素早く振って対処していました。90分の授業ですが終わる頃には酸欠か?と思うほどヘトヘトの日もありほぼ一日中生命力有り余る子ども達を相手にする学校の先生や保護者の方は大変だなあとしみじみ思ったりしました笑

絵の話に戻りますね。製作の過程は以前のブログに詳しく載っていますので、仕上げの話を少しだけ。大胆な筆使いが小学生の絵の魅力でありますが、はみ出しすぎて形が分かりにくくなってしまったり、全体的にモヤっとした暗い画面になってしまう事もあります。なので今回は、・仕上げの段階で明るい色でもう一度輪郭線を引き直す・顔や羽といったメインとなる部分に鮮やかな色を入れる・細かく筆で描きにくい部分は色鉛筆を使用するようにしました。鳥や花の絵を見て頂くと分かると思います。もともと背景を黒にしているので、明るい線を入れる事で小学生の大胆な形をより引き立て、鮮やかな色は暗い画面にピリッとアクセントを与えてくれますね。

さて、実はこの中に私が日本画のカリキュラムが始まる前に見本で描いた絵がありますが、どれかわかりますか?わからないでしょう!それぞれ5年生・3年生・2年生が描きましたが、どれがその学年の子の絵かもわからないでしょう?それくらいみんな素晴らしい完成度ですね!(実際、オバラ先生が大人クラスの方にこの作品を何度か見せましたが、皆さん「筆を折りたくなる」「もし日本画を誘われる前にこの絵を見せられていたら、チャレンジしなかったのに」とおっしゃっていたそうです)

余った絵具は「膠抜き」というのをして取っておく位、大切な(高価な)ものなんですよー。学生諸君、ジャンジャン使っていましたが。完成した作品は有り難〜くお家に飾ってね、なんて!

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癒しのアトリエ

2019-07-09 23:50:00 | 小学生 絵画

25年のミオス史上最もアトリエに迷惑を掛けている男トシです!昨年末に書いたブログ以来、久し振りの登場です。アトリエには3歳から通って今年で高校2年生。時々お手伝いさせて頂いてます。(それはもちろん建前、実際はこの場に癒しを求めて遊びに行ってるだけなのです)

さて、僕は美術の技能はまるでダメです。よく堂々と小学生に絵を教えていると自分でも恥ずかしくなります。しかし小学生の純粋なこと!「センパーイこれ手伝って〜」とやってくるではありませんか!僕は内心、「ああオレがこの子の絵を台無しにしたらどうしよう」と思いながら、「ああここはね、〜だよ(ニコッ)」
別に小学生を騙すつもりでは無いのです、ただ人にものを教えることの何と難しいことでしょうか。当然、小学生はお手伝いの学生も先生も同じ目で見ているので(多分)、オバラ大先生のようなテクニックの伝授を求めているわけです。当然僕にはそんなことは無理ですから、これまで学んできたことと、勘を(7:3ぐらいで)使って指導するわけです。

さて日本画の製作は順調でしたが、何に驚いたって小学生のハイパワーなこと!毎授業が終わるたびにヘロヘロで立っているのもやっとぐらい、まさに生気を奪われたような感じです。死人のような感じで後片付けです。
僕は気になりました「ノリ先生ー、僕が小学生の時ってこんな感じで騒いでばっかりでしたか?」
正直なところここまで騒いでいる自覚はありませんでしたが、帰ってきた答えは「ああ?アンタもっとうるさかったよ!」と。
僕はつくづく反省しました。アトリエ人生で最も反省しました。多くの先生方先輩方、本当に多大な迷惑をかけて(常人なら耐えられないレベルです)申し訳ない。お詫びしてもしきれないぐらい、タイムマシンがあったら小学生の自分をぶん殴りたい。

それでも先生方は今も昔もうるさい子たちも見捨てることなく導いてくださったこと、しかもその指導は超一級の素晴らしいものだと言うことを痛感するばかりです。そう、何よりこの日本画の出来栄えと、ハチャメチャ小学生だった僕が意外とまともに(小学生クラスのアシスタントが務まる程に)成長出来た事が、その指導力を証明していますね。貴重な体験をありがとうございました!

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宝石を砕いた絵の具と金箔

2019-07-08 22:11:00 | 小学生 絵画

辛い辛い期末試験が終わり、最高にハッピーな気分のリンです!さて、今回は日本画について書かせていただきます。
日本画は、学校や家では描く機会がないので、アトリエに通ってなければ、もしかしたら一生に1度も体験出来ないような、レア度のめちゃめちゃ高いものかもしれません!(盛ってないですよ笑)
そのため小学生たちは日本画に興味津々!
しかも絵の具は宝石を砕いたものだし、加えて金箔銀箔使うしで、目をキラッキラッさせていました笑
まぁ、確かに宝石を砕いた絵の具に金箔なんて、高校生の私でも描きたいーーーーって興奮しちゃいます笑

今回は、みんなそれぞれ描きたい動物の写真をモチーフにして描いたので、私の知らない動物を描いている子なんかもいて、「この動物なんて名前なの?」と聞くと、「これはね、これはね...!」ととても楽しそうに話してくれました。中には、恐竜を描いてる子もいて、「日本画で恐竜なんて斬新だなぁ!」なんて私の方が完成が楽しみになっちゃったりもしました笑
いつもうるさい男子が、めっちゃ可愛い猫ちゃんをモチーフに選んだりもしていて、「ギャップ萌えってこのこと...?」なんて思ったりも。
みんな、各々が「これが描きたい!」と思う好きな動物を選んでいたからこそ、絵を描く作業に集中できたんじゃないでしょうか!
話は変わりますが、今回の日本画を描くに当たっての色々な作業の中で「この作業をすることによって、絵の雰囲気がガラッと変わる!」と思った作業がありました。それは、金箔の月の周りをいろんな色をつかってぼやかすといった作業です。私的にはこの作業が凄く好きで、これをすることによって、月に少し妖艶な怪しさが出る感じがたまりませんでした!
子供たちも、今回の日本画を描いて、少しでも日本画って綺麗だなって感じてくれていたら嬉しいです。

実は私も学生クラスで日本画に挑戦しているんです!
日本画を描くのは中学生ぶりで、前回描いた時は自分的にあまり上手く描けなかった記憶があったので、結構ドキドキでした。
上手く描けなかったというのは、前回選んだモチーフがカワセミで、その羽の柔らかい感じやくちばしのツルッとした質感が上手く描けず、全体的にのっぺりしてしまったのです。
でも、「よし、前回の時よりも絵の技術も少しはアップしてるはずだし、もう1回鳥に挑戦しよう!」...とはならず、今回のモチーフは鳥から逃げて、比較的のっぺりしてもごまかせるかなぁなんて思って、鯉にしました。(あと、鯉は日本画っぽいし、様になるかなと...笑)
あ、大丈夫です!ちゃんと描きますよ!笑
現時点ではまだ細かいところは描き始めていませんが、鯉も鯉なりに難しいところは沢山あるので、頑張って描き込んで行こうと思います!

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憧れのブログデビュー

2019-07-04 23:39:31 | 小学生 絵画

はじめまして、先月から主に木曜小学生クラスをお手伝いをさせていただいています、高2のナツメです。

小学2年生の時からミオスに通っていて、実はずっとブログを書くのに少し憧れていたのですが、いざ機会が訪れるとなると緊張します。堅苦しくならないように頑張りますのでどうか温かい目で見て下さい…!さて、6月のカリキュラムだった日本画について書かせていただきます。

絵の具と言うと、水彩絵の具や油絵の具など、色を混ぜて様々な色を作るというイメージが強いですが、今回使った岩絵の具は他の色とは混ぜずにその色のまま使うため、多くの色を使うことで絵に深みを出していきます。

月明かりの色の移り変わりなどがわかりやすい例なのではないでしょうか。色の選び方で雰囲気も大きく変わりますが、どれもそれぞれに風情のある色合いで、子供たちの感性に驚かされました。各々で選んだモチーフにも多くの色が使われています。
これから絵を描く時にも、ぜひ「あのときはモチーフに、こういう色をつかってあんな風にかいたなあ」と一つの描き方として思い出して欲しいです。今回のカリキュラムで普段は触れることのない絵の具を使ってみて、新しい表現方法や描き方を知って日本画の奥深さの片鱗に触れることで、世界がまた少し広がったんじゃないかなと思います。
私が小学生だった頃のミオスの日本画の授業で、新しい絵の具で絵を描くことができてワクワクした思い出があるので、子供たちにもそう感じてもらえていたら嬉しいです。

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日本画の完成報告!

2019-07-02 22:02:34 | 小学生 絵画

どうも幸介です!本日は小学生クラスの日本画の完成報告。昨日の小原先生のブログで制作の手順など詳しい事が書かれておりましたが、こんな風に完成いたしました!!

日本画は日本で発達した絵画。日本画に対して油絵は「洋画」なんて言われたりしますが、油絵などの絵画に比べて、日本画には輪郭線があったり、逆に陰影など写実的な描写は簡素ですね。小学生の絵画は、線に揺らぎがあったり偶然性を孕んでいたりしまして、そこらへんが日本画だとダイレクトに魅力として表現できるのかなと思っております。

絵画教室でも、中々小学生100名近くに全員日本画を、というカリキュラムは珍しいのではないでしょうか。小原先生のブログを読んでいただければ分かるとおり、すごーく面倒です。こと小学生にいたっては、一度描いた絵をもう一度写して、絵の具を溶いて、息を止めて金箔を貼ってと、修行のように感じたかな?その甲斐あって、みんな素敵な作品が仕上がりましたね!!

講師陣にとっても大変ではありますが、やはり仕上がりを見るとやって良かったなと思います。伝統的なのに、小学生達の魅力が合わさって前衛的にも感じます。それにせっかく日本にいるのだから、ここでしか学べない技法を学びたいですよね!!日本ならではの描写、漫画やアニメのルーツでもある描画方法を学んで、みんなもワンランク上の小学生になれたのではないでしょうか!?

ということで、完成した作品を持ち帰ったみんな、お家の方々に何が材料でどういう順序で作ったか、ぜひお話してみてくださいね!!

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小学生の描く日本画

2019-07-01 23:23:43 | 小学生 絵画

オバラです。ジャーン!日本画の岩絵具です。綺麗でしょ!?なんと、これでも1/3の岩絵具なんです。つまり写真に写っていない砂状の岩絵具が、まだ3倍もアトリエにはあります。
岩絵具は宝石のような石を細かく砕いているものもある為、1両目(15g)で1,000円もする高価なものもあります。アトリエにあるだけで10万円分以上はあるでしょうね。
子ども達に「え!そんなに高いの!ノリ先生お金持ちなの?」と言われました。「みんなのお父さんとお母さんから材料費でもらっていまーす!」といつもなら返答するのですが、今回は25周年記念お月謝・材料費無料期間にやってしまったので、4号パネルと和紙だけで700円もしてしまい足が出まくり。小学生は95人在籍しているので、筆も200本買いました。絵皿も30枚買い足しました。ノリ先生太っ腹!

では、日本画制作の様子をご紹介。

① パネルに和紙を水貼りする(エッジは水貼りテープではなく、ヤマト糊で貼る)
② 赤の水干(泥絵具)を乳鉢で砕き、ウサギのおしっこのような匂いのする鹿膠を温め溶かしたものを注ぎ、指で混ぜたら塗る
③ すぐに黒い絵の具を塗りたいので、ドライヤーで乾かす

④ 黒の水干を(以下省略)
⑤ 黒を乾かしている間に、別の紙に下描きをする(今回のテーマは夜空の花鳥風月)

⑥ 念紙という、日本画用の水色のカーボン紙で下絵を写す
⑦ 黒い下塗りなので、水色の線が見辛い子は、鉛筆でもう一度描き起こす

⑧ 月の部分を黄色、月明りは好きな色で塗る(下の絵の月明りの美しい事!君たちには月の光がこう見えているんだね!?なんて素敵なんだろう!)

⑨ 月が乾いたら、月の黄色の部分だけ、もう一度膠を糊代わりに塗る

⑩ 膠が乾かぬ内に、金箔か銀箔を貼る(金箔はこれまた高いので、息をすることを禁じて、吹き飛ばさぬよう慎重に割り箸で作業する)
  金箔がはがれてしまった部分は、パールゴールドという粒子の細かい岩絵具で埋めていく

⑪ 使いたい岩絵具に膠を混ぜては描き、色がなくなっては作る(基本的に混色は不可能。その為に何百色もの岩絵具が存在する)
⑫ 岩絵具は石なので、濡れている時と乾いている時で色が大違い(乾くと予想よりはるかに白っぽくなる)時々ドライヤーで乾かし、イメージ通りに色が塗れているか確かめる

という手順で出来上がります。
チューブから色が出て来る水彩絵具や油絵具の楽な事と言ったら!色を作る(膠で溶く)のがとても面倒な日本画。金箔も薄くてすぐに吹き飛んでしまって、わざとじゃないのに「無駄遣いすんな!」と激怒され、筆を洗っては「まだ岩絵具ついてる筆は洗うな!使い切れ!」とドケチ発言で困惑、もの凄く大変だったよね。
良い絵ができれば結果オーライ!持って帰った絵は、あまりに素晴らしくて家族みんなに驚かれたでしょ?だからノリ先生が怒鳴りまくったり、往復ビンタしてたことは、お母さんには絶対内緒だよ!

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小学生の平面構成

2019-05-13 23:56:34 | 小学生 絵画

どうも幸介です!本日は先週に続き、4月の小学生クラスの課題の完成報告。
今年も新学期を迎え、小学生クラスに新しい仲間が増えました。(現在の在籍数が90名を超え、水曜クラスは定員の為、募集を一時見合わせております。) 
そんなこともあり、この基本を学ぶ(見直す)カリキュラムを4月に組みました。

先週の大竹先生のブログにあるように、今回の課題はデザイン・平面構成というジャンルなのですが、なかなか小学生の皆には説明の難しいところ。綿密に考え構成する、というところは出来なくても、同じ色が並ばないように混色したり絵の具がはみ出ないように筆を使い分けながら塗ることで、自然と基礎が身に付くといいなと考えておりました。 

しかし完成してみると、決まった形を塗るだけの課題でも、結構「色彩」の個性が出ていて興味深いですね!!パステルカラーで統一したり、明度の低い重厚な組み合わせにしたり、各々の考えが現れているなぁと感心いたしました。色彩感覚(色のセンス)は幼児期に決まるという説もありますが、中には「この配色はオシャレだな!」と講師陣に感銘を与える生徒もいて、僕個人もいい刺激をもらいました。

ということで、生徒のみんな、今回学んだ絵の具の使い方の基本は、学校の授業でも役立つ技術です。上手く道具が使えれば、頭の中で思い描いた物をちゃんと絵にかけるようになれるかもしれません。今年もたくさん学んで、しっかり上達していきましょう!! 

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手形の平面構成

2019-05-10 23:06:17 | 小学生 絵画

大竹です。引き続き、小学生の4月のカリキュラム、「水彩画の基本」についてご報告させて頂きます。といっても、授業風景は前回のブログでリン先輩が詳しく書いてくれていますので、私の方では授業内容について説明させて頂きたいと思います。

まず始めに、今回の課題でもある「平面構成」について子供達に説明しました。平面構成とはザックリ言うと、デザインを学ぶ人が色の組み合わせや構図、絵の具の使い方を学ぶ為の勉強法、でしょうか。美術大学のデザイン科の入試でも出題される課題です。(実際にどんなものかは、平面構成で画像検索されると分かりやすいと思います。)
与えられたテーマについて自分が何を思い描いたか、イメージしたものをどう伝えたいかを考え、色や形、構図を作っていきます。
例えば、海をテーマに平面構成をする課題が出たとしましょう。そうした時に、自分が持つ海のイメージは何でしょうか?魚、青、波、船、海底、水…人によって様々なイメージがあると思います。それらのイメージから完成した平面構成を見て、与えられたテーマを知らない人が見てもああこれは海だな、この人は海にこういうイメージを持っているんだな、という事が伝わらなくてはいけません。また、デザインであるからはには美しいものではないといけません。難しいですね。

また、密集と拡散についても説明しました。
一枚の平面構成の中にも、色が細かく沢山集まっている「密集」の部分と、そこまで色が密集していない「拡散」の部分があります。
この密集と拡散のバランスがうまく取れていると、見ていて気持ちの良い画面になります。(子供達の平面構成の手も、手形が沢山重なっている部分と、そうでない部分がありますね。)
密集と拡散は、平面構成だけの話ではありません。自分の絵を見た時になんだかバランスが悪いなあと感じる方は、画面に色々と物を詰め込みすぎていたり、逆に少なすぎていたりして密集と拡散のバランスが取れていないかもしれません。

子供たちにとって、絵の具をはみ出さずに綺麗に塗らなくてはいけない上、美しい色の組み合わせと構図を考えなければならなかったので、中々しんどいものだったでしょう…。
また、絵の具チューブからそのまま色を使うのではなく、自分で混色し、色を作って欲しかった為、平面構成の前に画像右下の「色の足し算」プリントを配布しました。色の三原色である赤、青、黄を使い他の色を作っていきます。青や赤を混ぜると紫になる事は知っていても、青、赤、黄を混ぜると茶色ができる事を知らない子は多かったですね。絵の具の濃さや、筆の持ち方についても何度もしつこく注意していました。終わる頃にはヘトヘトになっていましたが、これらをふまえて次のカリキュラムの日本画を素晴らしいものにして欲しいと思います!

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進級カリキュラム

2019-05-09 22:45:56 | 小学生 絵画

遠足のブログで自己紹介させて頂いたリンです!
4月はみんな新しい環境になって、ワクワクしたりドキドキしたり、忙しい月だったのではないかなと思います。私も高校二年生になり、クラス替えをして新しい授業も始まり、中々過ごしごたえのある(?)日々を送っていました笑
今回は初めての単独ブログ執筆なので、緊張しています...みなさんお手柔らかに...!

さて、小学生クラス4月のカリキュラム『水彩画の基本』について書かせて頂きます。絵具の混色や塗り方をマスターした後は『自分の手形を写して水彩で色を塗る』というデザイン的な課題でしたが、ここはさすが子供の感性!個性的な色使いで素敵な作品を沢山作っていました。私自身も「この色とこの色は相性が良いんだな」などと子供たちから教わることが多かったです。
水彩は2年生以上は学校で扱いますので「説明されなくてももう知ってるよ!」と言われることもありましたが、いざ自分で色を作ったり、線からはみ出さないように綺麗に塗るとなると意外と難しかったようで、苦戦していた子もいました。けれどオリジナルの色を作るのはみんな楽しかったようで、パレットから溢れだしそうなほど沢山の色を作っていました!それに子供たち同士で色の作り方を教えあったり、色の提案をし合ったりと、お互いに教え合いながら楽しそうに作業していました。これを通して色作りの楽しさを体感できたのかなと思います。

私はこのカリキュラム中、ある一つのことに気気付きました。それは、手形を取って色を塗っていくという作業において、女子は色使い(色彩)に、男子は配置(構図)にこだわるということです。
手形にどんな色を塗ったらいいか質問があった時、男子は結構私の提案した色をすぐ塗ってくれました。けれど女子は「うーん、なんか違うんだよなぁ」と熟考し自分の好きな色を作って塗っていました。
手形を取る時は、女子はアドバイスに素直に従っていましたが、男子は「どうしてもここに手形を置きたい!」という意志の強い子が何人も見かけられました。
それぞれ自分のこだわりがあったからこそ、素敵な作品が作れたんじゃないかなと思いました!

私は保育園の頃からミオスに通っているので、子供たちを見ていると自分が小学生の時はどんなだったかなぁと考えることが多々あります。私自身はそんなにおてんばな方ではなかったので、多分先生に言われた通りに静かに作業してたんじゃないかなぁと思います。静かに黙々と作業をすることは悪いことではないかもしれませんが、賑やかな子供たちを見ていると、もうちょっと先生に質問したり納得いかないところは噛み付いてみたり、積極的にいっても良かったかなぁ、なんて後悔しています笑

今回のカリキュラムでは水彩を使ってデザインについて取り組みましたが、それを通して子供たちは、色作りの楽しさや、自分なりのこだわりを発見できたのではないかなと思います。それを活かして、5・6月のカリキュラム『日本画』も素晴らしい作品になることを期待しています!

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模写の可能性

2019-04-15 21:12:23 | 小学生 絵画

どうも幸介です!本日は先週のブログに続き、2月の小学生クラスの完成報告。写真模写&名画模写です。

写真模写の方の出来ですが、いかがでしょうか。これ全て、小学生の鉛筆画です!!動物それぞれの模様や肌などの細かな質感、モチーフの陰影など、細部まで描き込んでますね。自分自身でいきなりこれを描けと言われると難しいんですが、模写することによって白黒だけでない、グレートーンまで使うことが出来ています。模写から学んだことは今後の絵にも必ず活きてくるので、彼らのこれからの作品にも期待ですね!!

そしてこちらのクレヨン画。素晴らしいですね!!名画の完成された構図や色彩構成に、小学生ならではの「安定しない、揺らぐ色使い」や「線のアンバランスさ」がエッセンスとして加わり、アカデミックな絵画もモダンな仕上がりに!!結構どれも、僕が欲しいくらいです。美しいですね。リビングに飾りたい!!

ということで、2月の課題の完成報告でしたー。遅れまして申し訳ありませんでした!

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クレヨン名画美術館

2019-04-12 18:28:04 | 小学生 絵画

春休みワークショップや遠足など、イベントが続き2月の小学生クラスのカリキュラム『ベニヤ板に描く・クレヨン名画模写』のご紹介が全くできていませんでした。大変な力作揃いなので、今更ですがご紹介します。(年長児のクレヨン画2枚のみ、すでにアップしてあります。こちら
クレヨン名画模写は1,2年生のカリキュラムで、5,6年生は鉛筆デッサン写真模写、3,4年生はどちらを選んでもOKだったのですが、ほとんどの3,4年生は背伸びして『鉛筆デッサン写真模写』を選んだので、今日ご紹介している作品はほぼ1,2年生の制作した絵です。

何百枚と用意された浮世絵や洋画の中から描きたい一枚を選び、ベニヤ板に鉛筆で下書きをしていきます。塗り絵の線のように書き写したらいよいよクレヨンで塗っていきます。
油彩などの複雑に色が重なっている部分を再現する為に、例えば空は青だけではなく、水色やグレー、白など様々な色を重ねて塗るように指導しました。絵の具のように混色して別の色を作れなくても、上から色を塗り重ねることでクレヨン独特の混色が出来上がります。また、重ねた後は指やティシュで擦ると、より色が混ざってやわらかい表情にすることが出来ます。
12色のクレヨンセットでも、ここまで沢山の色を作り出すことができるんですよ。中にはクレヨン丸々一本がすり減って無くなってしまうほど描き込んだ子もいました。(描くというより、もはや練り込むに近い)
また、元々ベニヤ板の木目の色が下地としてあるので、白い紙に描くのとはまた違った雰囲気が出ていますね。クレヨンで描く際、白い紙だけではなく赤や黄色といった色画用紙などに描いてみるのも面白いですよ!

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小学生写真模写

2019-03-22 23:33:13 | 小学生 絵画

大竹です。本日ご紹介するのは先月のカリキュラムである小学校高学年の写真模写です。低学年はクレヨンで絵画の模写をしていましたが、高学年は鉛筆デッサンによる写真模写、中学年はどちらでも好きな方を選択できます。
こちらで用意した白黒の写真を好きに選び、じっくり模写をしていきます。まずいきなり形を描いていくのではなく、大まかにアタリを取ってから細かく細かく詰めていくように描き進めます。
高学年になってくると色の幅も広がり、細部まで描写が出来るようになっていきますね。

小学生のデッサンは、好き嫌いが特に別れやすいのかな?と見ていて思います。ハマる子は職人のように黙々と描いていますが、苦手な子はこんな細かいのどうやってやればいいの?無理!とダウンしてしまう事も。時々先生が手本として一部描いて見せたり、中高生の先輩のデッサンを見せたりしてすごい!と思わせてモチベーションを繋げたりしています。

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