
左上から 一輝 2年 / 大澄 4年 / 麗 1年
下段 あゆみ 2年 / 洸太 3年 / 詠 2年
大竹です。夏休みに入る前にギリギリようやく完成した(若干まだ終わっていない子もいますが…)油絵のカリキュラム。その中で、入会したばかりの子達はアクリル用のキャンバス(油絵用は麻キャンバスに油性白亜地が塗ってありますが、こちらは綿キャンバスに耐水性下地が塗ってあります)に、水彩絵具で描きました。
とは言っても、油絵と同じように鉛筆で下描きをした後はアクリル絵の具で補色(反対色)を塗ってありますので、かなり重厚感のある作品に仕上がっています。
一輝 2年
海賊モチーフのおどろおどろしさが存分に感じられます。幾何学的な模様で描かれている羽ペンもすごく面白いですね。白を塗った後、線をクレヨンで描き起こしています。布も暗めの緑色が使われている事により骸骨のクリーム色が映えていい感じ!また、背景の青も一色でベタ塗りするのではなく、紫が混じっていたり左から右へ明るくなっていくグラデーションになっていたりと隅まで手を抜かずに描いていますね。すばらしい!
大澄 4年
真っ黒な床と真っ赤な壁という組み合わせがクールですね〜。あと、紙皿の溝を線で描くのではなく、線を描かずに残して描いているのがグッド!手前のパンの色がサツマイモ色になっているけど、逆にそれが全体の色合いのバランスをよくしている事に驚きました。フランスパンの色だったら、黄色ばっかりでボヤけ気味になっていたかも…もしかして、それがわかっててあえて紫色にしたのかな?!
麗 1年
明るい色合いから漲るエネルギーをビシバシ感じますね!白と青の布の部分、黄色が混じっていたり、レンガの青い影が入っていたりして一年生とは思えない色使いです!花瓶の花のモチーフは造花ですが、まるで本物の花のように生き生きと描かれていますね。鑑賞するこちらも元気を分けてもらえそうです。
あゆみ 2年
色合いや筆使いがとにかく可愛くてオシャレ!パッと見た時に手帳の表紙にすごく合いそうだな〜と思いました。色のパズルの様に塗られたフランスパンが良い仕事をしていますね。コーヒーやポット、奥のフランスパンが暗めに描かれていますが、それが背景の明るいクリーム色と影響し合いうまくバランスが取れています!
洸太 3年
全体的にグレー掛かった色合いの中で骸骨や金の盃が怪しく目立っていて良いですね。また、動かないモチーフの中で蝋燭の炎が右に揺らめいている事によって、そこで動きが生まれています。骸骨を横から見る構図が面白い!表情もなんだかニヤついているようで、死んだ後も悪巧みを考えていそう…?見ている人が海賊の作戦会議に参加しているような気分になれる、物語を感じさせる作品ですね。
詠 2年
葡萄の一粒一粒が違う色で描かれていて工夫されています。正面を向いたポットの注ぎ口も難しいのによくここまで描きました!青いミルク入れも明るい部分まで色を塗り分けていて金属らしさがよく出ています。下の布のしまの幅がバラバラなところも独特のリズムがあり、狙って出すことができない面白さがありますね。驚いたのが、布の上にある物の影は青っぽく、お皿に置いてあるパンの影は赤っぽく、と色を使い分けていたところです。スゴイ観察力!