モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

絵は宝石

2022-03-20 20:10:53 | 小学生 絵画

一平先生がとうとう来週でミオスからいなくなってしまうので、寂しくて悲しくてしょうがないソウキです。

ノリ先生が「どこの絵画教室に行っても日本画は描けないよ!今描かなかったら死ぬまで描く機会ないよ!!」と熱く語っていました。
これには、材料費が物凄く高い(ノリ先生は今回30万円分の岩絵具を買ったと豪語していますが本当かなぁ?)という理由の他に、習得が物凄く難しいということがあると思います。

一番最初の作業、木製パネルに和紙を貼る工程は帆花先生のブログで詳しくご紹介していますが、実はこれをする際『和紙に太筆を使って水分シャバシャバにする工程』で和紙を破いてしまったり、ケバケバにしてしまう子続出でした。
油絵のように、売ってる貼りキャンバスにすぐ描けるようなお手軽さがありません。

また顔料である岩絵具は、鉱石を砕き粉状にしたもの=細かい砂を、定着力の強いウサギや鹿の膠(ゼラチン)に混ぜて描きます。そうすることで岩絵具が和紙にしっかり貼り付き、絵を描くことができるのです。
こちらも帆花先生の日本画ブログ第二弾で載せているので詳細は割愛しますが、岩絵具を溶く時は、指で混ぜる必要があります。寒さで固まった膠を指の熱で溶かさないといけないからです。
もう一つの理由は、砂の塊があった場合、筆で崩すのは困難ですし、塊に気付かないで描いてしまうことがあるからです。この作業は使う色数分、何度も何色も繰り返します。(今回は、事前にある程度の色数を先生達で作っておきました。)
チューブを押せばすでに油と顔料が練ってある油絵具が出て来るような、お手軽さがありません。

ここまで下準備をしてようやく実際に描く訳ですが、イメージは砂多めの泥水で絵を描く感じなので、他の絵の具とは全く違う感覚です。日本画紹介第三弾はこちら なのでいつもとっても上手に絵を描く子がなかなか納得いかない事が多々ありましたが、何度も描き直し、盛り上げ、素晴らしい仕上がりになりました。
ぜひ日本画を描いた経験「不便も楽しむ」思い出と、困難を乗り越え完成した作品を大切にしてください!

コメント
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