小田桐 油彩
どうも幸介です!!本日ご紹介するのは、大人クラスより小田桐さんの油彩。長くアトリエミオスに在籍し、小学生クラスの遠足を手伝って下さる看護師さんとしてもミオスでは有名です。今回の作品は、ご友人を自身で撮った写真をモチーフに制作されました。
何度もブログに載せていますが、毎回小田桐さんの作品は、作品に対する講評ではなく「
色彩心理学的に作品を分析する」というスタイルを取っています。けっこう当たっていると、本人からも伺っています。最初は勝手にブログで分析させてもらっていたんですが、最近では本人の希望で分析していたり(笑)普段は看護師さんなので診る側なので、逆の立場は新鮮なのかもしれません!!ということで、今回も彼女の作品をズバッと分析してみましょう!!
主に使われている色彩の、水色、グレー、赤、そして主役のアクセントに使用されているピンクの持つ意味から紹介していきます。
【水色】水色は若さ、自由さなどの象徴しています。明度も彩度も高く、若々しい(どちらかというと幼い)印象を持つ色です。空の色ですので、多くの人に受け入れられやすい色、外交的・社交的という意味もあります。
【グレー】見た目通り落ち着いた感情の表れですが、忍耐、という意味も込められています。落ち着きを言い換えると、停滞とも取れますね。そして色が黒に近づくほど、憂鬱とか不安、みたいな意味も込められます。
【赤】赤は行動や活力、パワーの色です。行動の色ですね。靴やカバンや帽子などの、どこか行く時に身に付けるものに赤を使っている場合、新しい場所へ進んでいきたい、という意味になります。黒っぽくなると、我慢やストレスといった、発散したいパワー、なんて意味にもなります。
【ピンク】口紅やアクセサリーなどの、女性的なパーツに使われています。水色と同じく若さを表す色ですが、こちらはちょっと女性的な意味合いが多いです。そして愛情・幸福などを表す、甘い色ですね。自立を拒み、何かへ依存したい心の表れでもあります。
以上のことから小田桐さんの作品に込められた心理を分析すると、外交的で日々若々しく仕事はしているけども、その行動を支えるのもは今までの忍耐。ピシッとした水平線を見ると、その忍耐や過去は確固たるものなのでしょう。しかし絵の人物の向かっている方向に行くにつれて水色の鮮やかな部分は減り、グレーは濃くなります。ということは、これからの人生に少し不安が表れているのかもしれません。右肩下がりの水色ということは、最近は若さや自由さも抑えつつあるようです。そして肝心の主役の人物はというと、両足とも地に着いていて、しかも赤い靴!!赤=エネルギー+靴なので、「自立」への決意が表れていますね。忍耐に裏打ちされた行動力により、どこかの新天地へ向かう意志は固まったようです。しかし靴の赤が少し暗めなのを見ると、少しその”新天地”とやらにストレスもある模様。感情を抑制しつつ、行動していくのでしょう。そんでもって肝心なのは、ちょっと仕事ばっかりもしてられないってところです。アクセサリーや口紅のピンクを見て下さい。自分自身の生活は自立してるけど、それとは別に、だれかにちょっと女性として甘えたい気持ちもあるのではないでしょうか。口紅とヘアアクセサリーという、特に女性的なモチーフがピンクなので、これはもう確定ですね。でもうつむき気味の人物のポーズから察するに、きっとそれを全面的に押し出すことはしないのでしょう。でもちょっとだけ願望として、そういった気持ちが表面化してきているのは事実!どうですか?小田桐さん!??
今までは知識や規律の色であるグリーンを多用することが多かった小田桐さんですが、この作品ではめっきりグリーンも減って来ています。だんだんとそういう部分からは解放されてきて、バランス良くワガママになっているようで安心しました!!彼女は特に、自分を解放することを大事にしてほしいですね!
ということで、引越しをして絵の具セットが見つからない小田桐さん、アトリエに来てまた深層心理を解放される日をお待ちしております!!はやく絵の具セット見つけてね!!!