モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

新学期の学生クラス

2016-05-31 18:50:43 | 学生

学生クラス 木炭デッサン


どうも幸介です!!本日は火曜&木曜日の学生クラスの木炭デッサンをご紹介。こちらのクラスでは中学1年から高校3年までの生徒が通っておりますが、基本的には小学生クラスと違い制作する課題は自由。まぁ自由と言っても多少講師から「次はこういうの描いてみたら?」と提案はあるのですが、普段はみんなバラバラの画材で制作しております。…ですが、今回の木炭デッサンは皆で同じ課題をやりました。春から学生クラスに入った新入生も多かったので、学生クラスの授業に慣れる為にも、最初はみんなで同じのをやってみよう!ということですね。

小学生クラスの授業と違い、学生クラスはワイワイする時間と集中する時間とがメリハリが効いているように思います。授業時間は小学生クラスよりも長い2時間ですが、皆で「学校の休み時間か?」ってくらい喋ったりふざけたりお菓子を食べたりして、その後ピタっと描く。そんなバランスで授業を行っております。

そんなわけなんですが、本日ご紹介の木炭デッサンはいかがでしょうか!?どれが新中1の作品か分からないぐらい、どれもエネルギッシュというか力強い作品だと思いませんか??小学生クラスで多少木炭の経験があるとは言え、大人に一歩近づいた感のある、頼もしい作品を制作できましたね!!

 オマケ 人間椅子
ちなみに、授業前後にこんな感じでふざけたりもしています。こんなですが絵はそこそこ真面目に描いたりしていますので、親御様方、どうぞご安心ください!!
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生徒さん立体展示のお知らせ

2016-05-30 22:44:31 | 大人 パステル・色鉛筆・他

Rika.Sugawara 2014 『鎮魂』 昨年の第63回創型展で展示された様子


オバラです。最近は石膏デッサン修行をされていらっしゃるSugawaraさんですが、ご自宅で制作されている彫塑の作品が6月1日より上野「東京都美術館」に展示されます。今回の作品は昨年同様、抽象なのか?それとも初心に戻って具象なのか?大変気になるところですが、私個人的にはSugawaraさんの抽象の形・塊に心が惹かれます。
皆様ぜひご高覧下さいませ。

以下、Sugawaraさんより

『開かれる瞬間~とき~』

開かれる瞬間(とき)、
それは姿を変える。

長い時間待ち続け、
その一瞬に命をかける。

深海に咲いて
儚く散る
華のように。


第64回創型展
内容: 彫塑・立体
会期: 2016年6月1日(水)~9日(木) ※6月6日(月)休館日
am9:30〜pm5:30※入場は5:00まで(最終日は2:00まで)
会場: 東京都美術館ギャラリー(上野公園内)
観覧料: 一般700円、大学生・高校生500円、中学生300円
小学生以下・70歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付添(2名) 無料
(Sugawaraさんから頂いた招待券が数枚ございます。差し上げます。)
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この雰囲気、佇まい

2016-05-28 18:01:15 | 大人 油絵・アクリル

赤塚 油彩

岩田です。暑いです最近。
本日はチケットでいらっしゃっています赤塚さんの油彩をご紹介致します。この作品、赤塚さん初の油彩です。
油絵具って慣れないと中々扱いづらいものですが絵具と相性が良いというか、割とスムーズにご自分のものにされているのが凄いなと感じます。
この何とも言えない柔らかい雰囲気、佇まい、決して狙っては出せませんね。その作為的でないところに魅かれてしまうんです。

赤塚さんのアトリエに来られた当初、デッサンを拝見していて、完成度は低いもののとてもモノを見る力のある方だと感じていました。どちらかとういとカチッと完成させることを目標にされているというより、目の前のモノをいかに画面に捉えるかといったことをただ愚直に追及しているような印象を受けたのです。

今回の作品を見ても描画材に対しての柔軟性を携えながらも目の前のモチーフを感じるがまま表現するという赤塚さんの持ち味が良く表現されています。コーラ瓶に入った赤茶色をした半透明の液体の向こうが透けているところなど実に良く捉えていますし、鈍く光っている王冠も美しいです。

今後は、あまり魅力的と言えないであろう皿や布の柄などにも面白さを見い出し描いていけると更に良いとは思いますが先ずは何よりも楽しんで作品を作り続けていって下さいね!
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夢のマイルーム

2016-05-27 20:38:40 | 小学生 工作
どうも!なんだかお久しぶりのような気がしますが、菅原です!
五月病になったり就活投げ出したくなったりしましたが元気にやっています!笑

さてさて南澤先生田中先生に続き私がラスト、小学生ドールハウス作りの様子をお伝えしていきます。(今回は全クラスごちゃ混ぜの写真を、3人の先生での紹介となっております。)


この通り、見ていて楽しい作品になっていますが、それは製作者自身がめちゃめちゃ楽しんでいたからだと思います!
他の先生も書かれていましたが、凝る子はものすごく凝っていて、掛け軸や絵を掛けたりテーブルの上に料理を置いたり、一人一人オリジナリティに溢れる部屋を作り上げていました。
屋上にあるプールから庭にあるお風呂に滑り台で移動できる…とか、まさかの大胆なアイデアも面白かったです!
和風な部屋からお化け屋敷のような部屋も出現して、本当にバラエティに富んでいました。これを全部繋げて住宅街にしたら一ヶ月は飽きずに人形遊びをし続けられそうだな~と考えながら指導していました!笑
ウォーリーをさがせ!のように、見れば見るほどちょっとしたこだわりが隠されているのも楽しいですね!

みんなが作品をお家に持ち帰ったとき、きっとお母さんお父さんにこだわりを熱く語るんだろうな~と想像してニヤけてしまいました(笑)
そういう風に自分の作品のこだわりを誰かに説明することは立派なプレゼンですよね!
みんながお家でしたであろう熱い作品プレゼンテーションを、私も聴きたかったです。やっぱりこだわりながら楽しく作って自信もあるものができたら誰でもプレゼン上手になれちゃうんです☆(将来の就活の為の練習にもピッタリ!)
ぜひぜひ耳を傾けてみてあげてください!
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得意な描き方で

2016-05-26 21:08:35 | 幼児

幼児クラス

久しぶりに、幼児クラスのお絵描き授業を伊藤がお伝えします。
春休みに小学生クラスが木炭デッサンで描いた剥製は、まだ記憶に新しいと思いますが、観察画が得意な幼稚園児にも小学生と同じモチーフ「キジ」を描いてもらいました。
キジは身近にいる鳥ではないので、知らないかなと思いきや、鬼退治で有名な昔話桃太郎の家来に登場するから、知っているとのこと。なるほど!
顔の色や尻尾の形などに特徴があるので、すぐに分かったようです。

こちらの写真ですと伝わりにくいのですが、羽の模様や体の色合いなど、細部の表現が魅力的です。その見せ場とも言える細かいところをどう描くかは、一人一人が得意とする描き方を十分発揮できるアドバイスしていきました。
クレヨンの混色が得意な子は、クレヨンオンリーで絵の具は使わず。
羽の細かい模様を丁寧に追っていける子は、美しい線を主役にして羽全体に淡い絵の具をのせて調和させる。
まだ細部を観察できない小さい子は、鳥を大まかな形で捉えて、第一印象で感じた色で塗っていく。
といったように、7人それぞれの得意技が作品に反映されています。
全員秋の展覧会に、ぜひ出品してほしいです。美しい状態で保管しておいてくださいね!
もう、今から額装しちゃいます??(Eri Ito)
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人物クロッキー会

2016-05-25 23:20:28 | クロッキー会

前回のクロッキー会の様子

アトリエでは第1土曜日に着衣の人物クロッキー会を行っています。
20分×5回(20分毎に5分休憩を挟む)のクロッキーで、今回は女子大生にモデルをしてもらう予定です。
指導・講評はいたしませんが、アドバイスをご希望の方は、お申し出頂ければモデル休憩時間に拝見させて頂きます。
美術を勉強中の学生や、外部の方でもご参加頂けますので、どうぞ多くの皆様のご参加お待ちしております!
日時   6月4日(土) 16:00~18:00 (入室は15分前より可能です。)
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600
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妄想する空き箱

2016-05-24 21:12:04 | 小学生 工作
仕事に忙殺されてご無沙汰しておりましたが、久しぶりにブログを書かせていただきます、南澤です。

今回ご紹介するのは、小学生火曜クラスのドールハウスであります。理想のマイルームの制作。
思えば子供の頃、理想のマイルームを実現したくて、毎日、部屋の絵や模型を造っていたものです。そして今や建築やインテリアのデザインを主な生業としている僕でありますから、今回は水を得たサカナ。手芸の時の屈辱を晴らさんと力が入ります(笑)
毎回教室に入るや、ゼネコンの鬼現場監督が憑依して、星一徹のような形相で厳しい指導にあたりました。机は3回程ひっくり返しましたか。



その甲斐があったかどうかは分かりませんが、彼らも、僕が子供の頃そうであったように、いや、それ以上に夢中になって、理想のマイルームづくりに没頭しておりました。
素材選びにもそれぞれ個性が現れます。木材をひたすら加工する子や、布をはり巡らせる子。そんな姿を横目に見ながら、うむ、良い家具職人になれるぞ。或は、そうか、君はファブリックがやりたいか、等と、僕はいつしか勝手な妄想をふくらませているのでありました。

さて、今回は自分のおうちから持ってきた、靴やお菓子の空き箱を使っての工作でしたので、結果的に、それぞれの内面世界が強力に出たような気がいたします。もちろん、柔らかすぎる箱や、重ねるにはいささかサイズの合わない箱は、時にいびつに見えてしまったかもしれません。けれども、もしこれが、統一された箱を供給されていたりすると、それがどんなに綺麗にまとまっていたとしても、きっと妄想は未来には羽ばたいてくれないのかもしれません。

そんな出来映えには現れない何かを見て、僕は、よし明日もお仕事頑張ろうと、静かに誓うのでありました。


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ドールハウスの制作

2016-05-23 20:02:14 | 小学生 工作

どうも幸介です!!本日ご紹介するのは、交通安全ポスターの制作と同時期に制作しました、ドールハウスです。理想の自分の部屋を作ろう!ということで、思い思いの箱を持ちより、ミニチュアの家具を作って設置。最初の授業では、全員一緒に割り箸でイーゼルを作り、そこから先は自由に家具を作っていいよ!という授業でした。


階段や隠し扉や罠などの機能的な部分にこだわる生徒と、本の中身まで小さな文字で再現したり楊枝を削って鉛筆にしたりと、実生活で見るものをミニチュアで再現することにこだわる生徒と、皆予想よりもコツコツと集中して制作していました。一応「理想の自分の部屋」ということでしたが、トラップだらけで何人たりとも敷居を跨がせないマンションを制作する子や、お風呂と居間と寝室を同じ部屋にまとめて「理想の部屋だからこれでもいいんだ」と欲望のままに楽する部屋を作る子、雲のベッドと虹の屋根で思い付く限りのカワイイを詰め込んだ部屋を作る子などなど、なんだか性格がストレートに表れてて面白いなぁ思いました。中でも一番驚いたのが、「理想の部屋だけど教科書とノートは必要だし勉強しないわけにはいかないから」と言ってデスクまわりをしっかりと作り、理想の中でも自分をしっかりと律することができる生徒もいて驚愕!!!まだ小学生だけど、この子になら将来仕事を任せても大丈夫だな、と感じました。

僕自身小学生の時に細かく工作をするのが好きで、たまーにこういうカリキュラムをやりたくなってしまうのですが、皆様はいかがでしょうか。小学生の皆も、持って帰ったあとにもお家にある紙や廃材で家具をつけ足したりもできるので、お家でもいろいろ作ってみてくださいね!!

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HP新しくなりました!

2016-05-22 23:49:23 | スタッフ講師

日曜日ですがオバラです。HPが新しくなりました。ちらっと覗いてみて下さいませ。こちら
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山本さんの世界

2016-05-21 23:00:04 | 大人 水彩

山本 顔彩


岩田ですっ!今回ご紹介しますのは土曜クラスの山本さんの作品です。色々な素材を使って多様な作品を作っておられる山本さんですが今回は顔彩や透明水彩を使っての制作。
写真をご覧になっても分かるように白手袋を付けて画面内の余白が汚れないように制作をしました。
制作中(白手袋をして色見本を使い色合わせ)

どことなくアールヌーボー的な雰囲気が漂う美しい画面構成ですが各部の色決めもご覧のような色見本のサンプルを何度も作っては考えてといった感じでした。又どんな生き物を描いたら面白くなるかなあと海の生き物図鑑を見たり、実物のイカを買ってきてのエスキースも非常に印象的でした。

海の中の生き物たちがパーティーおぼしき会場の後方でイカのダンスを見ている・・?。でここに書いてあるフランス語、そもそも何て書いているか分かりませんよね。この絵を見ただけで何が書いてあるか理解するのは至難の業だと思うんですが言ってしまうと「イカのダンスは済んだのかい」と書いてあるんです。
上から読んでも逆さから読んでも同じ意味の文章ってあると思うんですがこの文章もまさしくそれ「いかのだんすはすんだのかい」。この日本語ならではの言葉遊びをあえてフランスの香り漂う表現で作品化する。このちょっと普通の人では思いつかないようなアイデアがまさしく山本さんワールド!

構想から完成まで、山本さんやるとなったら本当に徹底しています。それだけにフィニッシュした作品も妥協の無い完成度の高い作品になるんです。と言いつつこの出来では納得のいってない様子の山本さん。もしかしたら同じアイデアでリベンジがあるかも?
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色の対比、塗りの対比

2016-05-20 23:25:36 | 大人 水彩

佐藤k 透明水彩


ちょっと暑くなったと思ったら肌寒い日が続きますね。
もう着るものをどうしたら良いか分からずジャージで大学へ登校しました、大竹です。

今回ご紹介させて頂くのはチケット制で日曜クラスに通われている佐藤さんの透明水彩の作品です。
こちらはイタリアのフィレンツェの街並だそうです。(ちなみに前回はドイツの古城を描かれていました。)
実際にフィレンツェへ足を運ばれた事があるそうで羨ましいです。
私も現在大学の語学でイタリア語を選択しているので、イタリアは行ってみたい国No.1です。こちら作品を見ているとますます行きたい気持ちが増していきます!
話が逸れてしまいました。まず目に飛び込んでくる空の青と屋根の赤褐色の対比がとても美しいです!
ちなみにこの屋根はバーントシェンナという色が使われていますが、その名前の由来はご存知でしょうか?
シェンナとは、原料となる土がイタリアのトスカーナ地方のシエーナから多く産出した事から、地名がそのまま使われました。バーントとは焼いたという意味がありますので、赤茶が少し鈍く暗くなったような色なのです。土が焼かれていない方の色の名前はローシェンナです。
全体の色合いも明るく穏やかで、陽気なイタリア人が住む街にはイメージピッタリです。
普通、透明水彩は薄く塗り重ねたりぼかしたりしますが、佐藤さんの作品は屋根の色をひとつひとつ丁寧にカッチリと塗られています。逆に後ろの山々は水彩らしく柔らかく塗られていて、人工物と自然物で塗り分けが工夫されていますので、画面にメリハリが出てしっかりと塗った建物がより前にグッと出てきています。同じ画材でもこういった描き分けの工夫があると面白くなりますね。
周りより少し高い塔のような建築物の配置も画面にリズムを生んでいて目線が全体に行き渡るようになっているので、隅々まで楽しめる作品となっていると思います!

次の作品にはもう取りかかられているのでしょうか?また日曜日クラスでお待ちしてます!
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基礎を固める

2016-05-19 21:57:15 | 小学校受験

小学校受験クラス 年長
こちらの写真は、今秋私立小学校を受験される年長生徒さんの作品です。
そろそろ志望校が決まり、夏休み頃から過去問傾向に準じた対策をしていくにあたって、今お絵描きの基礎をしっかりと固めています。
描きたい場面や情景は、イメージできるけれど、その場面に出てくる人物がどのような動きをして、どのような気持ちでいるのかという描き方が分からないと、ただ正面を向いた棒立ちの人物画になりがちです。
今までに幼児にとって日常的な身近なテーマをピックアップして描き方の練習をしてきました。このように複雑なポージングも自信をもって描けるようになってきました。
実際の人物を観察したり、イメージすることで、すぐに絵を描くことが出来るお子様もいますが、立体的な人物を平面的な画用紙に描くことが難しいお子様もいます。アトリエ・ミオスの小学校受験クラスでは、人物画の基礎となる様々なポージング練習をする時に『わりピン人形』(写真左下)というオリジナル教材を使います。人物を平面に置き換えて、体の構造がどのようになっているか、人形の手足を動かしながら、視覚的に頭の中を整理していくことができます。
最終的には、わりピン人形がなくても一人で描けることが目標ですが、今この時期にたくさん練習して、人物画の基礎ポーズがどれだけ習得できているか確認し、今後の入試対策に備えてほしいと思います。(Eri Ito)
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豚にパール

2016-05-18 16:14:46 | 大人 油絵・アクリル

馬込 油彩(中央作品『豚に真珠』のみパールピアスをプラスしてあります)


幼児クラスでお絵かきの時間に「おうちの近くに何があったらうれしい?」と聞いて「コンビニ!!」といわれてしまった磯辺です。
ちなみに「たんぼ!!」という意見もありましたよ!両極端!

今日は水曜夜大人クラスの馬込さんの作品を紹介させていただきます。
馬込さんは長い間ストイックにデッサンを続けられていたためか、油絵の描き始めから立体的で、完成した絵もしっかりと奥行きがありますね。
真ん中の絵は、最初に完成かと思われた時は後ろが草原だったのですが、いつの間にか草原はなくなり、体にいろんな色が入り、頭の毛がふわふわになって、今度こそ完成かと思われた日に馬込さんがピアスを持参され、この形になりました。並行して他の絵も描かれていたのですが、結構時間をかけて描かれています。そして右の絵は豚シリーズ第2作目なのですが、こちらも色のチョイスがすごいですね。なんだかとっても毒々しいのにぐっと画面に引き込まれます。

両作品に共通して言えることなのですが、そして馬込さんにも何度か話したことなのですが、なぜか豚が人間味を帯びています!!人の言葉を話しそうな顔をしてます!!

こういった雰囲気の絵を描く方なのか〜などと思っていたところに、左の絵がやってまいりました。
ほぼ完成という段階まで家で制作されてアトリエに持ってこられたのですが、私はもう初めてこの絵を見た時から階段が大好きです。全体的に私の好きなゴッホ感が出ていて色合いも雰囲気も好きなのですが、何よりも階段です。この階段の立体感、部屋から漏れる明かりの落ち方…。
是非皆様にも実物を見ていただきたいです!展覧会にはどの作品を出されるのでしょうか…楽しみです!
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宗教画と地獄絵

2016-05-17 22:19:47 | 大人 水彩

箕輪 透明水彩


皆様お察しの通り、作者は若い女性です。絵から瑞々しい感性が溢れていますね。
左の作品は最新作。木漏れ日が優しく鹿達を照らし、まるで体が輝いているかのよう。深い森ではなく少し開けた空間が広がり、奥にまた木々が続いています。そよ風が木の葉を揺らす穏やかな時間、気持ちのいい季節。
このような何気ないワンシーンを選びながら、箕輪さんはそこに神聖な空気を丁寧に一筆一筆封じ込め、宗教画にまで昇華させたように思います。
宗教画は、神の事を知ろう・信じようと構えて見る必要はなく、絵から『母が子どもを愛する気持ち』『宇宙が一人一人を包んでいる感じ』を見て深い愛情にほんわかできればそれでいいと私は思っていますが、この作品はまさにそんな気持ちにさせてくれます。

打って変わって右の作品、約半年前に描かれた絵です。若い女の子の揺れ動く心情が見事に描き出されています。ゴージャスな大輪の薔薇をもらっていながら、全く嬉しくなさそう。それどころかつまらなそうな顔。ベットにもらったままの状態で投げ置き、ちょっといじって花びらをちぎってしまっています。花占いではないでしょう。薔薇をもてあそんで捨てたのでしょうね。
私なりに深読みさせて頂くと、つまり男性をもてあそんで飽きてしまった状態(心情)だと思います。え?男が可哀想?いえいえ、反省などしませんよ。女子は残酷ですから。「だって、彼つまんないんだもん。あたしを満足させられない彼が悪いんじゃないかなぁ?」といった感じではないでしょうか。暗いベットサイドに薔薇を置き捨て、自分は明るい窓際の方を向いているのは「さ、次つぎ!」と新しい恋の始まりを暗示しているのでしょう。

しかし、半年でここまで対照的な絵『宗教画と地獄絵(?)』を描くとは面白い限りです!移り気な女の子は天使にも悪魔にもなれるんですよね!ご本人に全くその気はなかったでしょうが、結果として女子の女子たる所以が作品に現れてしまったところが見ていて本当に楽しかったです☆
しかしこの2枚の間に石膏デッサンや鹿の骨のデッサン、人物クロッキー、透明水彩の使い方や構図の勉強をされて、家でも時間を作って制作しては持って来て下さる勉強熱心な箕輪さんだからこそ、こういった遊び心が活かされたのだと思います。技術を上げても、このフレッシュなセンスはなくさないで下さいね!   オバラ
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自立の決意!?

2016-05-16 20:36:17 | 大人 油絵・アクリル

小田桐 油彩


どうも幸介です!!本日ご紹介するのは、大人クラスより小田桐さんの油彩。長くアトリエミオスに在籍し、小学生クラスの遠足を手伝って下さる看護師さんとしてもミオスでは有名です。今回の作品は、ご友人を自身で撮った写真をモチーフに制作されました。

何度もブログに載せていますが、毎回小田桐さんの作品は、作品に対する講評ではなく「色彩心理学的に作品を分析する」というスタイルを取っています。けっこう当たっていると、本人からも伺っています。最初は勝手にブログで分析させてもらっていたんですが、最近では本人の希望で分析していたり(笑)普段は看護師さんなので診る側なので、逆の立場は新鮮なのかもしれません!!ということで、今回も彼女の作品をズバッと分析してみましょう!!

主に使われている色彩の、水色、グレー、赤、そして主役のアクセントに使用されているピンクの持つ意味から紹介していきます。

【水色】水色は若さ、自由さなどの象徴しています。明度も彩度も高く、若々しい(どちらかというと幼い)印象を持つ色です。空の色ですので、多くの人に受け入れられやすい色、外交的・社交的という意味もあります。

【グレー】見た目通り落ち着いた感情の表れですが、忍耐、という意味も込められています。落ち着きを言い換えると、停滞とも取れますね。そして色が黒に近づくほど、憂鬱とか不安、みたいな意味も込められます。

【赤】赤は行動や活力、パワーの色です。行動の色ですね。靴やカバンや帽子などの、どこか行く時に身に付けるものに赤を使っている場合、新しい場所へ進んでいきたい、という意味になります。黒っぽくなると、我慢やストレスといった、発散したいパワー、なんて意味にもなります。

【ピンク】口紅やアクセサリーなどの、女性的なパーツに使われています。水色と同じく若さを表す色ですが、こちらはちょっと女性的な意味合いが多いです。そして愛情・幸福などを表す、甘い色ですね。自立を拒み、何かへ依存したい心の表れでもあります。

以上のことから小田桐さんの作品に込められた心理を分析すると、外交的で日々若々しく仕事はしているけども、その行動を支えるのもは今までの忍耐。ピシッとした水平線を見ると、その忍耐や過去は確固たるものなのでしょう。しかし絵の人物の向かっている方向に行くにつれて水色の鮮やかな部分は減り、グレーは濃くなります。ということは、これからの人生に少し不安が表れているのかもしれません。右肩下がりの水色ということは、最近は若さや自由さも抑えつつあるようです。そして肝心の主役の人物はというと、両足とも地に着いていて、しかも赤い靴!!赤=エネルギー+靴なので、「自立」への決意が表れていますね。忍耐に裏打ちされた行動力により、どこかの新天地へ向かう意志は固まったようです。しかし靴の赤が少し暗めなのを見ると、少しその”新天地”とやらにストレスもある模様。感情を抑制しつつ、行動していくのでしょう。そんでもって肝心なのは、ちょっと仕事ばっかりもしてられないってところです。アクセサリーや口紅のピンクを見て下さい。自分自身の生活は自立してるけど、それとは別に、だれかにちょっと女性として甘えたい気持ちもあるのではないでしょうか。口紅とヘアアクセサリーという、特に女性的なモチーフがピンクなので、これはもう確定ですね。でもうつむき気味の人物のポーズから察するに、きっとそれを全面的に押し出すことはしないのでしょう。でもちょっとだけ願望として、そういった気持ちが表面化してきているのは事実!どうですか?小田桐さん!??

今までは知識や規律の色であるグリーンを多用することが多かった小田桐さんですが、この作品ではめっきりグリーンも減って来ています。だんだんとそういう部分からは解放されてきて、バランス良くワガママになっているようで安心しました!!彼女は特に、自分を解放することを大事にしてほしいですね!

ということで、引越しをして絵の具セットが見つからない小田桐さん、アトリエに来てまた深層心理を解放される日をお待ちしております!!はやく絵の具セット見つけてね!!!
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