赤塚 墨汁・和紙
大竹です。今回ご紹介させていただくのは、赤塚さんの墨絵のドローイング集です。
今まで、アクリルやパステルなどを描かれていたのですが、小学生クラスで鳥獣戯画のカリキュラムをやっていた時に「一発描きも、結構楽しいですよ!恐れずに、失敗したら捨てれば良いんですし。」とお誘いの後、墨絵にハマっていらっしゃるそうです。
最初こそ鳥獣戯画を模写していたのですが、最近は図鑑を見ながらオリジナル動物に発展していき、生き生きとしたと言うより、ほのぼのとした少しとぼけた表情の生き物たちが魅力的になっています。鹿のポヤン…としたおすまし顔もたまらないですね。写真を撮り忘れてしまいましたが、タコなどの軟体動物も描かれており、特に猫の丸い塊の様なシルエットは軟体動物っぽさが感じられますね。(私も猫を飼っているので、このぬるっとした感じ、すごく分かります!笑)
シンプルながら、墨絵の線の強弱や、墨の濃淡を使い所、筆の流れなどを細かな部分で模写の成果が発揮されている様に見受けられます。シンプルだからこそ、余分な要素は削ぎ落とし必要な線のみに絞る難しさは、今このブログを読まれている方々にはお分かり頂けるのではないでしょうか。しかし、墨絵の曲線は見ていて気持ちいいですね…下のネコ科らしき生き物の、背中から尻尾にかけてのラインが特に気持ち良さを感じます。尻尾と足の線が重なっているのもまた良いですね〜。
こうした絵が、例えばポロシャツにワンポイントで刺繍されていたり、Tシャツにドーンとプリントされていたらすごくかわいいと思います。グッズ展開に向いていそうな愛らしさもありますね!