モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

威風堂々

2023-05-31 23:47:36 | 学生


海良 高2 油彩

あっという間に6月ですね、ナツメです。今回は木曜学生クラスの海良の油絵をご紹介します!本物のクジャクの羽を左手に、右手に筆を、良く観察しながらコツコツ制作していた油絵が、ようやく終わりました。

顔の側の模様と、顔から離れた模様の鮮やかさ・描き込みに差を付けました。
主役の顔が手前に感じるように、
顔周りは彩度を落とし暗めな色を使っています。また描き込みも丁寧に、フワフワの細い羽毛を緻密にしました。
顔から離れた場所は、大胆に鮮やかにくっきり大きく描くことで、顔周りのおしり部分が一番凹み(奥)、画面右側が手前にぐっと迫ってきているのが分かりますでしょうか?輪郭を全てフレーム外にしている為、その前後関係を表現するのが難しいのですが、全てが計算尽くしです。
目玉模様の大小(奥は小さく/右手前は大きく)・角度(奥は丸く斜めに/手前は横に長く)・彩度明度(顔の側と下の方は暗く/右上は鮮やかに明るく)・配置の密度(奥はたくさん/手前はパラパラと)・描き込みの粗密(奥は細かく密度高く/手前は太い羽毛を隙間を空けて)・油絵具の盛り(奥はオイル多めに薄く/手前は絵具多めでマチエールを効かせる)の違いを駆使し、非常に上手く表現しています。

細々テクニックの事を書き連ねてしまいましたが、純粋にクジャクの凛々しさが伝わってきます。まるで「僕の美しい羽を見ろ!」と主張しているような、どこか誇らしげな印象も。孔雀が求愛行動のために広げる飾り羽は目玉模様が多かったりより大きく綺麗である方が優れていると言われていますが、画面の外に大きく広げられている様子が想像できるほどいっぱいに描かれた羽のボリューム感が素晴らしい!羽の目玉の模様も全て細い毛で構成されているのですが、その密集している様子や枝分かれした毛の一本一本の小さな凹凸にも反応し最後まで挫けず(一度だけ小原先生に二人羽織で手伝ってもらっていましたが)緻密に描写しました。
真面目だからこそ「見つけたものはできる限り描こう」と苦戦したところも多かったでしょうが、その甲斐あってここまで華麗で気品に溢れた一枚になったのだと思います。私も似たタイプなので気持ちはよくわかりますが、たまには息も抜きつつ、次の作品にも臨めると良いですね!

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描きすぎない勇気

2023-05-30 23:59:31 | 大人 油絵・アクリル


加瀬 油彩

佐藤です。本日は水曜午前クラスより加瀬さんの油彩作品をご紹介します。

加瀬さんは以前にも、子供と柴犬をモチーフに油絵を描かれています(以前の作品のブログはこちら)。
以前は2人が草原に座っている情景でしたが、今回の作品では部屋の中から2人が窓の外を眺めています。シチュエーションは異なりますが、作品に漂う柔らかさや暖かい空気感は、過去の作品から一貫して表現されていますね。
加瀬さんご自身も、2人の関係は元より、室内の温度と外の気温の違いや、赤ちゃんの暖かさやミルクの匂い、汗の湿度などを感じさせる絵にすることを目標とされていたようです。

色使いやタッチも勿論なのですが、窓の向こうの景色をほとんど描き込まずに留めていらっしゃるのがとてもお上手だなぁと感じます。
なぜなら、絵を描く時には「いかに描くか」と同じくらい「いかに描かないか」も大切だからです。
全部のモチーフを詳細に描き込みすぎてしまうと、どこもかしこも主張が強く、見せ場が伝わりづらい絵になってしまいます。なので、しっかり描く場所とそうでない場所を決めることは重要なのですが……「描かない」というのは描くことよりも余程勇気が要るんですよね。
この作品では窓の外を描きみすぎないことによって、「快晴ではなく花曇のような日なのかな」「部屋全体に柔らかい日が差し込んでいるんだろうな」と、その空間の明るさや湿度を想像する余白が生まれています。

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岩田先生が4・5月お休みしている間の補佐として、アシスタントを勤めさせて頂いておりましたが、岩田先生が6月も展示会準備のためお休みしなければならないとの事で、引き続きお手伝いをすることになりました。
残り1ヶ月ですが、皆様の美術を愛する気持ちに寄り添えるよう努めて参ります。どうぞよろしくお願いします。

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パティシエ気分でケーキ作り

2023-05-29 20:11:59 | 親子

伊藤です。昨年夏から筋トレ始め少しずつ体力つけて、昨日はマラソン大会で14㎞完走しました~!

今月の親子クラスは、はじめて参加してくださった2歳児の親子でした。はじめての習い事は、どんな場所でどんな先生がいて、何をするんだろう?って、楽しみもあるけれど、きっとドキドキもありますよね。そんな緊張感をほぐす制作には、粘土が一番!(と思ってます)

粘土をコネコネしているだけで、形が変形してくる楽しさは、遊びから始まっているので、ストレスフリー。偶然に出来た粘土の形を見て、「面白い形だね!」「ソフトクリームみたいだね!」「長い粘土を輪っかにしたら、ドーナツになっちゃったね!おいしそう!」等と、出来た物に言葉や名前をつけてあげると、何だかとっても嬉しそうです!リラックスした雰囲気と遊びの延長で始めると、いつの間にかコミュニケーションも楽しく、具体的な制作が進みます。

粘土で作るケーキは、トッピングのフルーツを何にしようかな?と、カラー粘土を丸めたり伸ばしてみたり、、、。色々な形を作ってはケーキにのせて、盛りだくさんフルーツケーキのできあがり~♪パティシエの帽子とエプロンも作りましたよ~

粘土制作が続いたので、6月は趣向を変えた制作の準備を致します。お申し込みは、ご参加日の3日前迄にメールでご連絡頂けますと有り難いです。6月の予定は、6日(火)・20日(火)10:30~11:30です。

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会食自粛で喜ばないで

2023-05-27 23:00:32 | 大人 イベント

オバラです。水曜に夜間大人クラスの皆様に誘われ、授業後に飲みに行っちゃいました。(解散23時過ぎ!)
コロナ禍で大学生になったナツメ先生は新歓コンパなども一切なく、実質、飲み会デビューとのこと。
行く前は「一平先生や旭先生は、高校生の頃から営業接待させてお酌もトークも鍛えたから、バカやって笑わせて場を盛り上げるのが上手かったんだよ。コミュニケーション能力を鍛えるという意味で、飲み会は参加しておいて損はない。人生経験積んどきな。」とビビらせていましたが、意外にトークも注文もテキパキ上手でした!成長したなぁ。(と、褒めつつ「やっぱり私は育て上手☆」と最後に自分を持ち上げようw)

飲み会に誘う事すらパワハラと言われる時代。『相手に合わせながら適切な言葉をタイミング良く繰り出すバランス感覚』を養う絶好の機会を奪う、深刻な事態です。コロナで更に追い打ちを掛けられました。これから挽回します!

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幼児クラスの工作〜パフェとハリネズミ〜

2023-05-26 21:03:50 | 幼児

大竹です。幼児クラスでは、生クリームたっぷりのパフェ作りをしました!
本物のパフェのカップにスポンジをぎゅうぎゅうに詰め込んでいき、粘土でいちごやクッキー、アイスといった具材を沢山作っていきます。クッキーの型抜きは簡単に出来て楽しいので、パフェに乗り切れないくらいの数が出来てしまい、飾り付けの場所に困ってしまう程でした。食べ物系の工作はいつもよりウキウキになりますね♪同じ材料を使用して作っても、その出来あがりはそれぞれ全く違っているのが面白いですね。

その後のお絵描きでは、黒い画用紙にパフェを食べている所の絵を描いていきました。黒い画用紙なので、白いクレヨンを使用してクリームを描くことが出来ます。自分で作ったパフェを見ながら、そっくりそのまま描いていきました。大きないちごたっぷりの、カラフルで美味しそうなパフェの絵が完成しました!その後ろにはスプーンを持った自分を描き、今まさに食べる瞬間を描いています。みんなとっても嬉しそう!

また、別日の工作カリキュラムではではハリネズミ紙工作&お絵かきを行いました!画用紙を花束を包むような形で丸め、ハリネズミの形を作っていきます。針の色は自由に選び、足の色も変えているのでアメリカのおもちゃのようで可愛らしいですね。ヒゲや耳もちゃんと作られています。立たせるようにするのは難しいですが、バランスを確認しながら調整し、見事立った時の感動はひとしおです。
お絵かきのハリネズミは2回目ですが、前回よりも上手くかけているかな?その名の通り、パソコンのマウスのように丸っこく先が尖った形を上手く捉えられていますね。背中の針も茶色や黄土色、こげ茶を使って沢山の針が集まっている様子を描いています。
毎週描くのはスケッチブック1ページ分ですが、その1つ1つの積み重ねで上達していく様子が分かります。動物や人、物まで幅広く描いていき、スケッチブックを埋めていきたいと思います!

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動きのあるポーズは…

2023-05-25 23:07:12 | 小学生 絵画


5・6年生の授業の様子

マユカです!昨日のナツメ先生や一昨日のリホ先生に引き続き、今回は5・6年生の作品をご紹介していきます。


5・6年生の人物画

やはり高学年ともなるとポーズは難しいものを選んでも、髪の毛や服、顔も含めしっかりと描き切ることが出来ている子が多いですね。制服やロングヘアー、スカートのたゆみだったり、刀などの少し難しいパーツにも挑戦し、躍動感のあるただの「ポーズ」が、キャラクターとして昇華されています。複雑な手足の重なりや、手前と奥の理解が出来ているからこそ、刀だったり体のパーツで隠れている場所も補って全身を描くことが出来ているのでしょう。さらっと描かれているように見えて、見えていないところを描くというのは結構難しいのです。

趣味の範囲内で楽しんで描くことが多いイラストではよくあることなのですが、人物画を描く時に描き方が分からなかったり面倒くさかったりで、手や全身を描かなかったり、ポーズは全くとらせないで棒立ちにしてしまったりと、描かないパーツが多くなってしまい、結果的に顔だけどんどん上手になっていく、という現象が起きがちです。
そうなってしまうとバストアップの同じような構図しか描けなくなってしまい、イラストレーションの幅が大きく減ってしまいます。アトリエに来てくれる子たちの多くは絵が好き!上手くなりたい!と思ってくれているまさに向上心の塊のような生徒さんばかりですので、今回のカリキュラムを通して、全身を描くことで生まれる躍動感や空間、その絵から生まれるストーリー性などに気づいてもらえたらなぁと思います。こういった動きのあるポーズは、身近な物なら漫画、スポーツ雑誌などにたくさん載っています。初めは好きな漫画の模写から入る、という人もいるくらいです。動きのあるポーズをたくさん見て、真似して、いつか思い通りにオリジナルのイラストが描けるようになったら素敵ですね!

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いつでもどんなポーズでも

2023-05-24 23:53:03 | 小学生 絵画


3・4年生の授業の様子

ナツメです。昨日のリホ先生の12年生人物画の記事に引き続き、本日は34年生の作品をご紹介します!


3・4年生の人物画

全体を見ても基本的なポーズは同じながら、ぐんとバリエーションが増えたと思います。中学年はさすがと言うべきでしょうか、マユカ先生の描いた人物ポーズ集を参考にするだけでは飽き足らず、野球のポーズのバットを剣に変えてみたり、見本のイラストの左右を反転させてみたりするなど、それぞれ手を加えてオリジナリティを発揮していました。はじめは苦戦していた手足の重なりも最後には描けるようになり、基礎となる立ち姿から少しずつレベルを上げて、1ヶ月間練習した成果を自分でも感じてもらえていたら嬉しいです。

学年が上がるにつれ図工の時間などでも人を描く機会が増えることと思いますが、これだけの描画ができれば怖いものなしですね!基本の手順さえ抑えてしまえば応用が効くようになっているため、これでもういつでもどんな動きでも好きなポーズを表現できます!
「何も見なくても様々なポーズが描けるようになる」というコンセプトで本を作りましたが、この目標にも到達できたのではないでしょうか!?また人体を描いたらぜひ見せて下さいね!

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1ヶ月の集大成

2023-05-23 23:02:08 | 小学生 絵画


1・2年生の授業の様子

佐藤です。本日は小学生クラスの 4 月のカリキュラム「人物画」の授業風景をご紹介します。
今回のブログでは 1.2 年生の作品に絞ってお届けします。3〜6 年生の作品についても後日ブログでご紹介しますのでお楽しみに!


1・2年生の人物画

これらは全て4月最終週に描いた 1.2 年生の作品です。1ヶ月間みっしり人物の描き方を勉強し、その集大成として難しいポーズの人物画を描いてもらいました。
お題は「頬杖をついて寝転んでいる人」「胴上げされている人」「ビールジョッキを持ってあぐらをかいている人」。ミオス・オリジナル教本『なにも見なくても人物画が描けるようになる本』に載っているポーズの中から多数決をとって、生徒たちが描きたいお題を選びました。どれも小学校低学年の作品とは思えないほど、上手に描けていますね!

私も授業中に何度か1.2年生向けに人物の描き方を指南しましたが、複雑なポーズを題材にする時は「ちゃんと伝わるかな?」「難しすぎるかな?」と少し心配していました。
あぐらや寝転んだポーズは脚が重なっているので、描き順を意識して、手前側の脚を先に描かないと上手くポーズが取れません。また、人物画に限らず絵を描く時には、まずは球・円柱・円錐のような、シンプルな基本形でモチーフの骨格をしっかり捉えることが大切です。でも大人の生徒さんにお伝えするのとは違って、球・円柱・円錐!などと言っても小学生低学年には中々イメージがしづらいですよね。
しかしそんな心配も杞憂だったようで、皆複雑なポーズをバッチリ描きこなすことが出来ました。

描いていて特に盛り上がったのは「ビールジョッキを持ってあぐらをかいている人」のポーズ。
小学生にはビールジョッキは縁遠い存在……と思いきや、生徒たちにとっては家でお酒を飲んでいるお父さんやお母さんの姿が連想されるようです。「お父さんの絵にして良い?」「うちのお母さんはワインを飲むから、中身をワインにして良い?」と、どんどんお題を膨らませてくれました。

5月の小学生クラスでは、人物の勉強の成果を活かして球体関節人形を制作中です。
4月に人の身体の動きや見え方について学んだので、その知識を人形作りへ存分に活かしてもらいたいと思います!こちらもどうぞお楽しみに。

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小学生クラス満席です

2023-05-22 22:29:28 | 小学生 絵画

小原です。1クラス、35名在籍する小学生クラスの様子です。
奥のオレンジの線の中は、1・2年生15人が、3人の先生に付きっ切りで描き方を教わっています。
エンピツの持ち方や、筆圧の加減、消しゴムの使い方まで指導しています。

手前の20人(見切れて全員は写っていません)は3年生以上の子ども達。2人の先生で担当しています。

現在の公立小学校は1クラス平均30人前後とのことで、それより多いのか…と我ながら驚きですが、1年生から6年生までが同じ教室で一緒に勉強をしている様子は、過疎化の進んだ小学校や寺子屋のようでもあります。

たくさんの児童がいることが弊害のように感じられるかもしれませんが、少人数ですと先生の目が行き届く半面、個々の子どもが孤立しやすくなるなどのリスクも増えてきます。(開校した頃のミオスにそういうことがありました。)
私的には、子ども達がお互いの作品について感想を言ったり、教え合ったり、友達同士でとても楽しそうで、今の授業が大変充実して感じられます。

※小学生クラスは全ての曜日、定員に達しております。メールにてウェイティング登録を承ります。詳細はこちら

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描いた方が良いけど

2023-05-20 23:51:08 | 学生


晴 高3 鉛筆デッサン

デッサンの勉強してうまくなりたい。たくさん描いた方がいいのは重々分かっている。けど、今日はなんだか気が乗らない…。でも何もやらないのは負けた気がするし、せっかくアトリエに来た意味がない。

そんな時はコレ。親指1本だけ描く。
なぜ親指かと言うと、他の指をポージングするのは疲れるから。親指は脱力したまま描くことができます。(意味が良く分からない時は、自分の左手を描くつもりで眺めてください。)
小さな絵ならやる気も小さくていいし、ちょと鉛筆を動かすだけでエンジンが温まって来たのが自分で感じるはずですよ。   オバラ

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親子40年の付き合いです

2023-05-19 23:12:30 | 学生


七海 中3 油彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、学生クラスの七海の油彩作品。4月で退会となった為ミオスでの最後の作品です。
3歳だった年少さんの時に入会してくれた七海。入会時に当校に提出して頂く申込書には七五三の着物を着た写真を貼ってくれているので、その頃から12年間ずっと通い続けてくれたのかと感慨無量です。聞けば、お母様がノリ先生の中学時代の友達だとか!そう考えると40年間の人間関係があるのですね。まだ20代の私には、想像すらできません…。

レッサーパンダの写真を見ながら制作していきました。七海は真面目そうな見た目に反してマイペース中の超マイペース、筆は遅めのタイプ(というより、おしゃべりしたり気がつくとケータイを触ったりしているので、その度に「そんなんだから遅いんじゃ!」とよく講師陣に後ろから小突かれていました。笑)でしたので、日々尻叩きで追い立てておりました。口を開いてぽや〜んとしたなんとも言えない表情は、どこか作者に似た雰囲気を感じさせます。
毛並みの質感を出す為、少しずつ色を変化させながら毛の流れを作っていきました。背景の木も体と同じ茶色系の色合いですので、変化をつける為に青を多めに入れて空気の層を作ったり、タッチを変えたりして工夫しました。背景の空の色はやや絵の具のべったり感は拭えませんが、光を透かした葉の色を捉えようと、明るい色を入れたお陰でそこまで重たい印象はありません。1番の主役である顔を可愛らしくする為、目や口は気合を入れて望んでいましたが、本人も納得する出来栄えになりました。

中学3年生になりアトリエは退会してしまいましたが、ずっと美術が好きでいてくれたら嬉しいです!また気が向いたらいつでも顔を出しにきてね!

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デッサンの描き方講座

2023-05-18 23:11:47 | 学生ワークショップ

暑い日が続いてますね。マユカです!
本日も昨日のナツメ先生に続き、学生クラスの話題です。春は学生クラスでデッサンの基礎の講座を開いたり、デモンストレーション等して描き方を教えていますが、こちらの『ブロックとボール』も、その授業の一コマです

今回描いたモチーフは、簡単に言ってしまえば直方体と球の本当に基本的な組み合わせなのですが、ここにブロックの空洞が入ってくることで一気に難易度が上がります。まずはざっくりと大まかに形を取ってから、少しずつ輪郭→大体の陰影...という風に進めていきます。直方体の辺同士はパースを意識し平行にせず、奥が狭くなるように注意しながら形を整えたら、ブロックの穴を描いていきます。上面を3分割し、手前>真ん中>奥になるように穴の大きさを調整し、そこからやっとブロックの厚みを出したり、窪みを暗くしたり等、どんどん描きこみます。生徒たちには2時間でこのモチーフを描いてもらいましたが、いつもはゆっくりと描いている子や、筆がなかなか進まない子もサクサクと描き進め、短い時間ながらもブロックの前後感や描きこむ場所にメリハリをつけ、全員がピントの合ったデッサンを描いていました。

そもそもデッサンは何のために描くのでしょうか。
理由は人それぞれでしょうが、デッサンは作品を作るための基盤、土台の部分であると私は思っています。デッサン力は油絵や水彩画、イラストレーション等、「平面的な絵」に説得力を持たせるためにとても大切なもので、デッサンが上達すれば比例するように作品の質もどんどん上がります。全ての土台故、その人の実力がはっきりと表れてしまうのもまた、デッサンなんですね。だから美術系の学校の受験では必ずと言っていいほど、デッサンの試験があるわけです。

かくいう私も昔はデッサンが苦手でした。高校受験のためにデッサンを始めたのですが、イラストを描くことが好きでも、写実的な絵は上手く描けず、なにより飽き性なので同じモチーフに向き合い続けることに飽きてしまって、モチーフを見ずに描こうとしてしまったりと、自分勝手に筆を進めていました。当然それでは上手くなるはずもありません。
ですがある日、こういった場で、同級生が描いている姿やデッサンを近くで見て、自分の作品と比べ、もっと頑張らないと。という気持ちになり、それからはデッサンにも集中して取り組むことが出来るようになっていました。(志望校に合格した後からわかったことですが、ミオスの先生方で私の性格を考えて、同級生と同じモチーフを隣で描かせてみよう、という話をしていたそうです。負けず嫌いな性格がバレてる…)

全員が全員そうというわけではありませんが、絵が好きだったり将来美術に関わりたいと思っている子は、自分の画力にある程度の自信があったり、心のどこかに負けたくない、上手くなりたい!という熱い気持ちを宿しているように感じます。そういった気持ちは、誰かと隣り合ってデッサンを描くことで引き出されていくのかもしれないなと感じたブロックデッサン講座でした。

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しっかり、のびのび、学生クラス

2023-05-17 23:41:01 | 学生


愛菜 中2 / 詩哉 中3 / 心結 高2

突然の夏日にバテています、ナツメです。今回は学生クラスの様子をご紹介します!4月のブログでも「学生クラスでは春なので基本に立ち返りデッサン月間にしている」旨を書いていましたが、美術の授業のように皆で同じカリキュラムを行う時と、上記の作品ような『描きたい題材・画材を自由に選び、好きなように描く』個人プレーの制作の時があります。しっかり&のびのびのメリハリが効いている分、どちらの作品もクオリティーが高く仕上がります。

私も中1から高2まで学生クラスに在籍していましたが、やっぱり絵を描くのが大好きなので、日常でもそこかしこに落書きをしていましたが、自分で一枚作品を完成させるという経験はなかなかできるものではありません。意欲があっても学業もあるため、授業のように決まった時間が確保されていなければ「いつか何か制作できたらいいな」と思いながら、機会に恵まれず過ごしていたような気がします。また、何か一つを完成させることで、次の作品を良くするために技術を身につけたいと思うようにもなり、技術を学び次の自分の作品に活かす、という好循環がうまれることも魅力の一つです!

全体のカリキュラムというほどではありませんが、小学生クラスで制作している同じカリキュラムを一斉に作ることもあります。例えば以前ブログでご紹介した銀箔画や兜なども、せっかく材料が揃っているので「興味があればやってみない?」といった風に声をかけています。アクリルや水彩画だけでなく滅多に触れることができないような画材が使えますし、学生になると小さい頃には難しかった複雑で細かい作業や独自の工夫もできるようになっているということもあり、より本格的な作品を制作できることへの喜びはひとしおです。

現在、火曜学生クラス18:30~20:30と、木曜学生クラス19:00~21:00の2クラスのみ空席がございます。
土曜・日曜クラスはウェイティングされている方が控えている状況です。
無料体験授業やキャンセル待ちのお申込み・ご質問は、メールにて承ります。学生クラスの詳細はこちらをご覧ください。

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石膏デッサン促進委員会・会長!

2023-05-17 00:03:03 | 大人 水彩


林 透明水彩・石膏デッサン

佐藤です。今回は大人クラスの林さんの作品をご紹介します。

女性の人物画を得意とされている林さんですが、ここ最近は一貫して石膏デッサンをされていました。
ミオスの石膏デッサン促進委員会会長を自任し(笑)、「もっとたくさんの人に石膏デッサンの面白さ、必要性が伝わればいいのに…」と常々おっしゃっていたようです。
その甲斐あって、窓際に置いてある描きかけの林さんのデッサンを見た生徒さん達から「こんな風に描けるようになりたいので、次回は石膏にチャレンジします。」などのお申し出が相次ぎ、現在かなりの方が石膏デッサンを描かれています。
4月、林さんの在籍する土曜クラスでは6人の方がトライ、なんと石膏台に同時に3体の石膏像を並べていたことも!高い石膏台に重い石膏像を持ち上げるのは骨が折れるので、こちらとしては嬉しい悲鳴なのですが…。

人物画も、以前の林さんの人物画と比べて非常に進化されているのが分かります。
いずれも顔や手、上半身のバランスをしっかり取る必要があり、誤魔化しの効かない難しい構図ですが、安定して描きこなせているのはきっと継続的な石膏デッサンの賜物ですね。
女性を照らす柔らかい光や、透けるような肌の表現も、透明水彩という画材の特徴を生かされていてとても素敵です。
以前の油彩では、キリリとした目元から女性の強さを感じるような作品も多かったですが、今回の水彩作品からは少し儚い雰囲気も感じられます。

お引越しで退会されてしまいましたが、ぜひ今後もライフワークとして絵を描き続けて頂ければ嬉しいです。機会があればぜひ新作を拝見させてください!

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小学校受験のプライベートレッスン絵画

2023-05-15 23:04:54 | 小学校受験


『潮干狩り』 年長さん

こちらの作品は、小学校受験クラスに在籍する年長さんがプライベートレッスンで描いた『ゴールデンウイークに行った潮干狩り』の絵です。
見てすぐ分かるシチュエーションで、説明もいらないくらいですが「いつ・どこで・誰と・何をして・どんな感想を持ったか」もしっかり言えるように練習します。楽しかったことは、本人が自信を持って描き、発表できたら嬉しいですよね。
「先生はアサリとハマグリの違いは知ってる?」「お母さんが貝を塩抜きしすぎて、食べる前に死んじゃったんだよ!」などのお話をたくさん聞かされ、体験・観察して気付くことの重要性を改めてを感じました。

私共の教室から慶應に合格されるお子様(男女共)は、サービス精神が旺盛で、ユニークな発想力があり、コミュニケーション能力が高いことが共通しています。
年長さんになると、親の気持ちに余裕がなくなってきます。夏休み前の今の時期は、勉強を詰め込むだけでなく、お子様の個性を活かして成長を促せるような言葉掛けを、ご両親でご協力ください。
それが、初めて会う人(先生)にも、緊張せずにお話できる子どもになる秘訣です。  小原

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