野上 ペン
岩田です。今回は、野上さんのペン画をご紹介します。
こちらは、野上さんが持っている合体ロボットなのですが、調べたら多分「DXドンオニタイジン」というやつ。良く見ると、桃太郎にでてくる猿、キジ、犬、鬼たちがそれぞれ変形合体して、手足となって、一体のロボットを作り上げているという代物。
部分部分、細かいパーツで形成されていて、最初は、これをペンで描きたいっていうけど、どこまで描けるのだろうと思っていたのだけど、コツコツと緻密に描き続けて、ようやく完成に至ったという作品。
野上さんの使っているピグマのミリペンは、ペン先の太さが多様なのだけど、一番細いもので0.03ミリ。
しかし、この太さでもデティールの影などを塗っていくには、まだ太いかなぁと感じてしまうくらいで、しまいには、その一番細いペンを使い込んだ末、更に細くなったラインで描くという徹底っぷりを見せていました。
複雑な形状にも拘わらず、しっかり立体感も表現されており、長い時間をかけて、ここまで描ききったことに、ただただ感心してしまいます。
当初から、ペン画に拘り続けてきた作者ですが、このモチーフを描いたことで、相当な自信を得たはず。耐水性のペンなので、ここいらでペンの上から色を使って塗って欲しいなぁと感じつつ、黒ペンのみを使って、こんなものも描けるのか―という道も追求して欲しい。
とにかくこれからが楽しみな、野上さんの描きっぷりでした。