モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

自慢のアシスタントスタッフ

2023-01-05 17:02:18 | スタッフ講師

オバラです。ここ10年くらいはどんなに人手が足りなくても、アシスタントに外部の学生を使っていません。自給自足?自産自消?ミオスで育った子に手伝ってもらっています。
小さい時から嫌というほど私に激怒され続けている子達なので、常に頭を使う癖がついていると感じます。
どうです、この年末年始のご挨拶!?決して勉強ができる訳ではない人達が、こんなに考えて働いているんですよ。
恐ろしい上司の命令を鵜吞みにせず、自分なりの解釈・判断をしてから動いている。そして自分の行動の理由もちゃんと説明してくれる。
素晴らしい!感動してしまいました。どこに出しても恥ずかしくない!

と、いつも怒ってばかりなので、ここで褒めさせて頂きました。失礼しました。

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相互理解を深め

2023-01-04 12:48:21 | スタッフ講師


小原 京美 アトリエ・ミオス代表

現代美術の存在意義は非日常を示唆する(いつまでも当然そこに存在すると思われている常識の根底を揺るがす)こと。鑑賞者は作品を目の前にして「自分なりの答えを見付けられるか?」が問われている。答えが外れる心配は無用であり、見なかった事にしたり、考えることを放棄しなければ結構です。誰かと一緒に体験したら、相手が感じたことが新たな気付きに発展し、思いもよらない答えが見つけられるかもしれません。そんな対話・挑戦の楽しみを知ったら、ジェットコースターですら『敷かれたレール』を走っているだけの、刺激のないものに感じるでしょう。

一旦話を置いておきます。『多様性』が叫ばれる中、今なお『変わっていること』は敬遠されます。自分の基準が普通で当たり前と思っているから、違う人間を寛容しづらい。だから『違い』は、時に他者と衝突を生む原因になるのでしょう。排除するのではなく、存在を受け入れるのが多様性。でもマイノリティを認める→許容されるの一方通行にならぬようには気を付けて。

ジェットコースターの進路が急に変わることはありませんが、世の中は突然変わります。変わることは当然だし、変わっている人がいるのも当たり前になのに、変化に気付かない・見ない振りをし続けて来たツケを払うような形で突如出現したコロナ。日常が大きく変わった世界、予測不可能な未来を『楽しむ姿勢』を持てるかどうかを試されている気がしてなりませんが、その感覚は現代美術や、自分と違う考え方を持つ人との対峙と良く似ていると感じます。変化に対応する力は、一方方向もしくは一つの解決策しか持たない場合、脆い。想定外のことに対し、どんなことを意識し、大切にするか、自分だけの答えを出す訓練が必要でしょう。

教える側と勉強する側、与える→与えられるが一方通行の関係性で成り立つ教育現場では、独創性のある答えを出すことができません。教師だけが正しい答えを持っていて、それを一方的に開示するのではなく『一緒に体験し、影響を受け合い、互いをリスペクトしながら、相互作用を楽しむ』形が理想です。
当校では長期的な交流を通じ、信頼関係を育む中で、そのような可能性を見出してきました。他者・世の中への関心から、これまでとは違うやり方を考えたり挑戦したりするために必要な『変化に対応する力』を得、不安定で不確実な未来を築く。このことに深い所で自覚的でありながら、今年も確かな歩みを続けて参りたいと思います。

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等身大の自分を探してみる

2023-01-03 16:56:57 | スタッフ講師


岩田俊彦 学生・大人クラス担当

「はるのあしおと」

今朝も鏡もろくに見ないまま家を出た。
眼前の錆びついたトタン屋根のアパートは、今日も何とか体をなしている。
少し行くと、薬屋の前に置いてある、かつては橙色であったと認識すらできなくなってしまった象のマスコットに、昨日と変わらぬデフォルトの笑顔で朝の挨拶をされた。
俺の口からは、あくびともとれるような溜息がこぼれ落ち、道の上をころころと転がって、側溝の中へと消えた。
祠の傍らの雑木林、修復不可能なほどコンクリートがひび割れてしまったボタン工場。
駅まで続く日常を歩いていると、モノトーンの世界を少しでも鮮やかに彩ろうとする何かがこの曇りきった両目にさえ微かに映り込んでくるのが分かった。

はるのあしおと か。

将来の希望も、過去の反省もない、ただやり過ごすだけの毎日。
一昨日のニュースキャスターがまるで流行りを先取りしたかのような口調で視聴者の皆様にお伝えしていた、もはや使い古されたその言葉が一筋の光に見えた。

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新年明けましておめでとうございます。

上記は、2022年年末にGINZA POLA MUSEUM ANNEXにて開催されたSPRING IS AROUND THE CORNER展 に寄せた一文です。
「春」をテーマに自分の日常や身の回りの風景をヒントに書いたこちらの文章をベースにしながら、実際の作品、ドローイング制作へと繋げていきました。
大きいテーマやドラマティックな風景等でなくても、アスファルトの割れ目から咲く一輪のタンポポのような、ほんの些細な日常に結構多くの絵になる題材が横たわっているものです。

灯台下暗しという言葉があるように、皆さん今年は、もう一度身の回りを見渡して、今まで気づきもしなかった、すぐそこにある等身大の自分を見つけて絵にしてみては如何でしょう?

本年もどうぞ宜しくお願いします!

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絵画教室という場所

2023-01-02 16:02:39 | スタッフ講師


大竹加余子 小学校受験・幼児・小学生・学生・大人クラス担当

ミオスへは生徒として小学生の頃から美大入学まで通い、中学卒業後からはミオスでアルバイトを続け、もう今年がミオス何年目なのかも分からなくなってきました大竹です。
大学卒業した後は自分の絵画教室を開校し、今年で3年目になります。ミオスで小学校受験、幼児から小学生、学生・大人クラスまで担当させて頂けた事で、経験をそのまま活かして仕事をはじめる事ができました。

最近、学校とも会社とも家とも違うコミュニティというのは、どの年代の人にとっても必要なものだと感じます。同好の人たちが集まり、毎日ではなく週に一度顔を合わせる場所というのは、決して珍しいものではありませんが、誰しもが持っている訳ではありません。学校の友達とは話せない事をミオスで話したり、職場では会えないタイプの人と出会ったり、家の人とは出来ない事をしたり…。ただ絵を習うだけではなく、そういった新しい人との繋がりを作ったり、自分の為の制作をする場所という役割を持っています。
特に小学生にとっては家と学校が生きる世界の殆どを占めているでしょうから、そのどちらでもない場所というものは幼少期において重要なものと感じております。1ヶ月というある種締め切りのある中で、同年代の子と同じものを制作していく。定期的に何か目標を設け、それを達成していくという経験は良い刺激となりますし、みんなと同じ作り方を教わったとしても、出来上がるものは人それぞれ違います。他人と違う部分は、即ち自分の個性とも言えます。制作の中で、自分自身はどんな人間なのか?何が好きで何が苦手なのか?他の人はどんな色を使ってどんな風に作っているのか?自分について、他人についても気付いて知っていく事ができるでしょう。

私自身も小学生〜学生の頃はミオスへ生徒として通い、その後は講師として通ったお蔭で、絵画教室でしか出来ない経験と思い出を作り、それが続いていって今の自分に繋がっていると感じます。創作活動を通じてここでしか学べない事は何か?与えられるものは何なのか?2023年はこれらを模索していき、「ミオスに通っていて良かった!」と思って貰えるような時間を作っていきたいと思います。
2023年もどうぞよろしくお願いいたします!

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常に脳内会議多発状態

2022-12-30 15:31:09 | スタッフ講師


帆花 大学4年 小学生・学生クラス担当

家の中でも凍える様に寒いですが、天気は晴れの日が多く嬉しいです、ホノカです。
さっくりした自己紹介ですが、ミオスでは小学校4年生あたりから高校3年生まで生徒として通い、大学1年の秋頃からアシスタントとして働かせて頂いています。なのでスタッフとしてはもう3年も経っていますね!早い!私は高校・大学共に普通科の学校に通っているため、他のアシスタントの皆とは少し違う経歴(?)かなと思います。
今回のブログでは、そんな美大生ではない私がミオスでのアルバイトを続けている理由にもつながる、常に気をつけていることを一点ご紹介します。
近頃本を読む中で、既知のことでも文章に示してあるものを読むことでより理解できることに改めて気付いたので、これは年末の総決算として自戒的な?意味も含めて書いて行こうと思います。

私が気をつけていることは「理由を説明できるようにすること」です。
ミオスでアルバイトを始めた頃はもちろんミオスのルール(掃除の時は何を使うか、授業の準備は何をするのか等々)を全く知らない状態から始まりました。そして、生徒ではなく講師として初めての仕事に直面する度に、ノリ先生からどういった理由でやっているかを説明していただき、小学生クラスでお月謝袋を渡す時や作品を配る時にも、机に乗せるだけでは目に入らなくなってしまい忘れて帰るので入室時に手渡すなど、常に理由があってその行動につながっていることを教えていただきました。
行動に伴う理由が分かることで、覚えられるだけでなく改善ができるというメリットがあります。特に私はとんでもなく横着なので、なるべく仕事の工数を少ないまま確実にこなすためにも理由を知っていることで効率化できるというのがぴったりきたので、自身でも常に理由を考えるようになりました。

他にも小学生クラスの授業中に先生が説明をしているなか、話を聞いていない生徒に「先生の話を聞いてね」と言うのは当然のようですが、この時重要なことは、先生がやり方の説明しているので聞かないと後の自分が困ってしまうという部分です。なので先ほどの注意だと、「先生=話を聞かなければならない」という図式になってしまいますが、必要なのはなぜ聞かなければならないのかの理由です。理由が分かれば、その時だけでなく次回以降もダメな理由を思い出して対処が出来るようになるのではないでしょうか。
ただダメと言うだけの納得できない説明しかしてくれない人がいると、その場所自体もだんだん嫌になってしまいます。私がかつてミオスに楽しく通えていたように、今通っている小学生たちにも勿論楽しい気持ちになって欲しいと思っているので、私自身の行動には常に理由が付けられて納得できるように気をつけています。

生徒として通っていたあの時は楽しかっただけの思い出ですが、その裏で先生たちは美術だけでなく成長の為にこういうことを考えていたのかもしれないと思うと頭が上がりません。そしてただ上からの言葉を聞いて動くのではなく、自分で理由を考える必要があることで、今の今まで私はミオスで働けているのかもしれません。
大学卒業後は就職するため、ミオスも3月いっぱいで卒業となりますが、あと3ヶ月もこれまで以上に頑張れたらと思います!
本年も大変お世話になりました、みなさま良いお年をお迎えください。
そして、来年もまたよろしくお願いいたします。

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何より楽しく!

2022-12-29 17:12:33 | スタッフ講師


なつめ 大学2年 学生・大人クラス担当

期末レポートに忙殺されています、ナツメです!皆さん年末年始は何をして過ごされていますか?恒例の年末年始のスタッフブログ、今年はフリーということですが、絵も同じく何書いてもいいよ!と言われると逆に悩みますね()

私は小学2年生の時からアトリエに通っているのですが、ミオスで培ったものってなんだろう?と考えました。ノリ先生に頭が上がらないほどそれはもう沢山のことを教えていただいていますが、特にこれだなと思ったものの1つが「ものづくりを楽しむ気持ち」です。何を今更、と思われるかもしれませんが、それでも制作にあたって1番大切な部分だと思っています。

学校で教わる図工や美術で、先生に作品を否定された/絵が上手い人が評価されていたという経験や類似した話を耳にすることがあります。私も小さい頃により正しいものを、評価される絵を描こうとしていました。でもミオスでは、それぞれが上手いか下手かよりもどうその子の個性を活かした作品にするか、という方向の指導をしてくれていました。こんな言い方だとアトリエの宣伝みたいになってしまいますが…)以前どこかのブログで書いたような気もするのですが、肌はペールオレンジで塗る!などの固有色の概念に捉われていた時にこんな色を使ってもいいんだよ、と先生がオレンジや赤など他の色を提示してくれた経験があり、一気に自分の世界が広がったのを鮮明に覚えています。

なのでミオスでアシスタントをするにあたっても、「ものづくりって楽しいんだ!」と生徒さんに思ってもらえることを1番に考えています。技術が身につけばその分出来ることも増えるようになるし、少しでも上手く描けたところがあるだけでその絵が好きになります。なので授業では「完成図に向けてこうしたらより良くなりますよ」、「この描き方がおすすめですよ」、とアドバイスしています。

絵も描いて作曲もする教授が、「作曲は音の流れが決まれば、それに沿って音を合わせる道筋があるからそこそこのものは作れる。ドはド、レはレのように音も決まっている。でも絵は、赤色と一口に言っても限りなく色がある様に、画材からモチーフ、そしてそれをどう描くかまで選択の機会も選択肢も無限に広がっている。1番正解がないんだ。」と言っていたのがずっと心に残っています。大学の課題や仕事となると正解ではありませんが顧客が求めるものを制作する必要があるため 、ある程度の正しい方向はあります。ですが趣味でのものづくりはなによりも自由です。未熟ですが来年も皆さんと一緒に楽しく制作をしていけたらと思っています、どうぞよろしくお願いします!良いお年を!

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作品作りも大切だけど…

2022-12-28 11:34:41 | スタッフ講師


真結花 大学1年 小学生・学生クラス担当

1年の短さを痛感しています。大学1年生のマユカです!高校生の頃からアルバイトさせてもらっていましたが、大学受験の関係で一度ミオスを離れ、無事今年戻ってまいりました。生活の大半を美術に浸食されて過ごしていますが、今とても充実しています!
さて本日は、自由に記事を書いてもいいということでしたので、多摩美に入学して1年…美大のアレコレについてお話したいと思います。

皆様の美大のイメージってどんな感じでしょうか。ブログにも「受験生のデッサンです」と紹介されていたり、大学合格した先輩方の記事などで「あぁ、受験ってこんな感じなんだ」と知っている方も多いかと思います。また、美大受験を考えてるよ、美大に興味があるよ!という方は大学のホームページやパンフレットを見て、なんとなく授業の概要なども知っているかもしれませんね。

デザイン科ではデッサンから始まり、水彩画や、ちょっとした公園かと思うくらい自然豊かなキャンパス内を歩き回って、郊外で風景を描いたり。別の授業では装丁を学び本を作ったり、粘土でフィギュアを作ったりと、かなり手広く美術に触れることが出来ます。
課題への受け取り方や答え方はかなり自由で、パターン(同じ図形の繰り返しで模様を作る)という課題では、制作した図柄を使ってパッケージを作る人、金属を加工して香炉を作る人、お皿や手ぬぐいを制作している人など様々でした。一見レベルアップした図工の授業のように感じられるかもしれませんが、実はこの制作物がメインではありません。デザイン科で一番重視されているのは 『プレゼンテーション』 なのです。クラスメイトと教授の前で自分の制作物を見せながら5分程度の時間で「今回の課題のテーマ設定は何か」「どういった所にこだわっているのか」などを、さながら企業の商品説明かのように発表していきます。
テーマ設定は、基本的に「まだこういうものって世の中にないけれど、あったらもっと便利になるんじゃないかな?」というアイデアを探したり、「こういうもの作ってみたい、描いてみたい!」というもので、後で説明するときにどう伝えれば伝わりやすいかなども踏まえて考慮し、先生に相談したり、友達とどんな作品にするのか情報共有したりして決めます。もちろん作品の完成度が高いものは評価されますが、同じくらい、いやそれ以上に、自分の作品に込めた考えや、思いなどが重要になってくるため、プレゼンするときには「ちゃんと伝えられるだろうか…」と、かなり緊張します。だからこそ、大勢の前で話す力も身に付くんですね。

私が受験生の頃は「美大は作品を作る場所」であると思っていましたが、実際は「自分が考えたアイデアを伝える手段として美術を利用する方法を学ぶ場所」だなと感じました。この一年でかなりの作品を作ってきましたが、思い返せば絵画でも「この作品のテーマはある?」と問われました。デッサンにテーマ…?写真模写にテーマ…?と思っていましたが、選ぶモチーフや組み方、どこを1番見せたいのか考えてほしい、写真をわざわざ絵に起こす意味を考えてほしい…という課題であったと後から教授に聞かされた時は、かなり衝撃を受けました。デッサンなどは自分の基礎画力を上げるために描くものだと思っていましたから、客観的に作品(もしくは商品)として扱うことが思い浮かばなかったんですね。それ以降は、どんな課題にも自分なりのテーマを持つことを意識して、作品制作に取り組むようになりました。

今年の分の課題はあと一つだけなのですが、それも年明けすぐの授業でプレゼンがあるので、1年間の集大成として気合を入れて、冬休みの間制作していきたいなと思っています。皆様も風邪には気を付けて、温かくして年末をお過ごしください。

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ミオススピリット

2022-12-27 11:52:52 | スタッフ講師


風音 高2 小学生クラス・アシスタント

ミオスへは、美術系高校受験の為に中学生の時に入会してから通っているカサネです。高校に入学してからは、学生クラスも続けながら小学生クラスのアシスタントをやらせて頂いていました。しかしこの冬から、美大進学に向けて本格的な予備校に通うことになり、学生クラスそして小学生クラスのお手伝いを辞めることになりました。

ミオス小学生クラスでのアシスタント生活の中で、本当に大切なことをたくさん学ぶことができました。
小原先生の行動にはひとつひとつしっかりとした理由があって、それがミオスの子たちをエネルギッシュでパワフルに育てているんだと思いました。先生がすごく怒るのも最初は驚きましたが、例えば授業後に配るアメを取るところをちゃんと見張るのは、小さい頃にズルの成功体験を作ってはいけない!だったり、納得する理由を説明してくれました。

バイトが始まってからずっと、先生達の誰とも被らないキャラでいようと決めていました。それは私が高校受験の時、小原先生と一平先生のキャラ・指摘するところの違い(一平先生は技術面!小原先生は精神面!のイメージ)に助かっていたからです。
私は先生というよりも友達、近所のお姉ちゃんのような存在でいようと。ありがたいことに小原先生からもその方向が良いと言ってもらえて、振り返ってもとても自由に働かせてもらっていたなと思います。

子どもが忘れ物をした時『ミオスからは貸さない』というのも、小原先生からは「忘れても大丈夫じゃん。材料を揃えて持ってくの面倒だからいいや。と思わせない為。」と聞いていたけど、それはきっと大人がいつでも何とかしてあげるのでは成長しない、子どもが困った時にちゃんと周りに気付いてもらえるよう「助けて」「貸して」と言えて、「ありがとう」のお礼もできて、それを受け入れてもらえたという経験を作る為なんじゃないか?そして逆に誰かから頼まれたら、自分の経験を元に快く「いいよ」を言える子にする為でもあるはずだ、と解釈しました。

思いを声に出せない子には「じゃあ紙に書いて渡して伝えてみよう」など色々提案して、その子が「これならできそう!」という行動を導いて借りさせていました。過保護すぎるかなとも思いましたが、それで最後まで声が出せず、道具がないせいで作業が滞り、次の時間に自分だけ遅れて制作するよりは…と思った次第です。
でも今このブログを書いていて、それはそれで「もう絶対忘れたくない」と思えて良かったのかも...とも思いましたが、いざとなった時に自分からSOSをしっかり出せるように、という事を強く考えていました。

私は自分の小学生時代に少し後悔?があって、小学生のみんなと向き合うことで過去の自分にも向き合うことができ、それはかなり私の心を救いました。
もう疲れた…できない…となった時、「頑張ろ!あともうちょっとじゃん!」と言われるよりも、「じゃあ先生のパワー分けてあげる!」とか、自分の中のパワーを絞り出すよりも、外部からパワーをもらった方がやる気になりました。
泣いた時には泣きやもうとすると嫌なことがフラッシュバックして余計涙が出ることを知っていたので、意識を外に向けさせる為に、泣いてる間もキラキラ折り紙やその子の好きな色鉛筆(次の作業に使うもの)を持たせておいたり、あとは貼るだけ・塗るだけ、という単純作業で済むようにお手伝いしといてあげたり。(単純作業は心を落ち着かせるから)
自分がそうして欲しかったこと、そうしてもらって心が軽くなったことを、実践していました。

親御さんが子どもをミオスに通わせる理由、小原先生が私に期待してくれていることを考える。
小学生の小さな発信にも本当に気付けているか?
小学校は正解がある世界だから、ミオス(美術)では正解がないっていうことを思う存分楽しんでほしい。
ボコボコにされてもへこたれない、または何回死んでもまた生き返られるように。
色々な想いをもって働けて、本当に本当に幸せでした。小原先生が真剣に生徒と向き合う人だからこそ、私も存分に子どもと仕事に向き合うことができました。

ミオスでは技術・精神面はもちろん、たくさんの素敵な人との繋がりもいただきました。
小原先生の周りに集まる人はみんな魅力的で強かで、何度助けられたか分かりません。
ミオスでの生活は私の人生の一生涯の宝になるだろうし、自身の強く深い崩れぬ基盤となりました。
ミオススピリットを胸に大学受験も生き抜きます!
本当に、ありがとうございました。

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お礼の言葉・魔法の言葉

2022-12-26 13:59:57 | スタッフ講師


夏波 高1 小学生クラス・アシスタント

高校1年生のカナミです。美術系高校への受験のため、中学2年の夏からずっとミオス学生クラスに通っています。絵が好きで目指した進路ではありましたが、始めは受験の為の鉛筆デッサンの楽しさなんて分からず、本当に退屈で仕方がありませんでした。今はデッサンも含め、美術がないと生きて行けないくらいに大好きです!

現在小学生クラスでお手伝いをさせて頂いているのですが、本当に小学生のパワーに驚いています…。私はあまり体力がある方ではないので、動いて、お話しして、聞いてあげて、教えて、と90分続くと結構疲れ、小学生クラスが終わる頃にはヘトヘトになっています。ですが疲れを感じる分「楽しかった!」とやりがいを感じ、早くまた小学生とお話したいな、と思わせてくれます。

アシスタントをしていて特に嬉しかったこと…つい最近のことなのですが、先日の今年最後の授業帰り際に、小学生にクリスマスクッキーを渡した時です。渡す際に交換の呪文として「今年もお世話になりました。良いお年をお迎えください。」と言わないともらえないと、小原先生が言いました。小学生はちゃんと言うことができるかドキドキしていましたが、みんなきちんと目を見て言ってくれました!中には恥ずかしそうに言う子もおりましたが、それもとても可愛くて、感謝されることが本当に嬉しかったです。大変だけれどアシスタントをしていて良かったと思えました。
これからも、子ども達を楽しませながら、私自身も楽しんでお手伝いさせていただきます!

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年末年始のスタッフ紹介は?

2022-12-24 22:54:08 | スタッフ講師

今回の年末年始のスタッフ紹介は、いつもの『学生アンケート』のネタが尽きてきていますので、フリーワードでいってみようと思います。
昨年までは、学生から受けるくだらない?質問に答えれば良かったので簡単でしたが、自由って逆に難しいですよね!?
さぁ、スタッフやお手伝いのアシスタントからどんな言葉が聞けるでしょうか?私も楽しみです!

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恵まれた出会い

2022-07-24 19:32:13 | スタッフ講師

スイカをかじり麦茶を飲み、勉強して絵を描いて、またスイカをかじる。夏ですね、そうきです。


操希 高2 水粘土『ミオスでの最後の作品となった彫塑』

今月一杯で1年半続けた水曜小学生クラスのアシスタントと、生徒として11年通った火曜学生クラスを、美術予備校に転校する為しばらくお休みしますので、その報告をさせていただきます。

僕が初めてアトリエ・ミオスに来たのは5歳の幼稚園年中の頃。紙を切って貼って折って部屋を散々散らかす僕に痺れを切らし、アポなしで連れていかれたのがアトリエ・ミオスです。(当時の幼児クラス担当の先生がノリ先生ではなくエリ先生だっだのでよかったですが、ノリ先生だったら突然訪問したことをボロクソに言われて母の心はズタボロに…あ、いや、ノリ先生は保護者や大人クラスの人には外面良かったんだった!くっそー!弱い者イジメばっかりしやがって!)

そんな出会いから始まったミオス。
持って帰ってくる作品が木製の椅子だったり、ハロウィンパーティーで顔中ゾンビメイクでめちゃくちゃだったりでも通わせてくれた両親に頭が上がりません。お陰で美大を目指すほど美術が大好きになりました。ブログを私的に利用して申し訳ありませんが、面と向かっては絶対言えないので、この場を借りてお礼を言わせてください。「お父さん、お母さん、本当にありがとうございます。これから全力で受験勉強を頑張ります。応援してください。」

自分の中ではアトリエ・ミオスに行かないのは、歯を磨かなかったり風呂に入らないくらいムズムズするだろうし、想像もできないです。すぐにめげて、フラッと来てしまいたくなるかもしれません。でも次にミオスに来る時は、立派な美大生になって皆さんの役に立つ講師として!と決意を固めています。
今はまだ歴代の先輩方の足元にも及びませんが、自分の長所を冷静に把握し無限に伸ばし、大きく成長して戻ってきます。それまで僕のことを覚えていてくださると幸いです!

国語能力を鍛える為、ノリ先生に無理矢理書かされていたブログも今日で最後となります。幾度となく書き直しを命じられたのも、今となっては懐かしくさえ思います。拙い文章にお付き合いくださった皆様にも、この場をお借りして御礼申し上げます。

PS小学生クラスの生徒の皆さんへ
僕も君達と一緒に成長します。みんなから安心して頼られるような存在になって戻って来るからね!また会える日を楽しみにしています。みんなのことが大好きです!

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お世話になりまして...

2022-03-29 23:21:01 | スタッフ講師

引越しの片付けがめんどくさ過ぎです、一平です!本日は生徒さんの作品…ではなく先日最後の授業を終えミオスを引退した僕の最後のブログでございます!(自分で書いててもう悲しくなって来た!)
始まりは小学1年生の中頃…母がピアノを習っていた事から自分も習いたくなり、近所のピアノ教室に通わせてもらっていたのですが、全然楽しくなく1年も経たずに辞めてしまいました。その頃には2年生になっており親的には「別にやりたい事がないなら無理に何かに通わせる事もないか」となっていたそうですが、僕は昔から絵を描くのが好きだったので、とりあえず近くで絵画教室を探したら、あったのですミオスが!運命の瞬間ですね。
そこから体験授業に行き、1番最初はエリ先生につきっきりで教えてもらっていました。(初回はエリ先生が担当。昨日の小原先生のブログは、不在で詳細を知らなかったと見た。)土砂降りだったのを今でも覚えています。難しいけどなんだか楽しかったので家に帰った後、自然とミオスでの授業の事を家族で晩御飯を食べながら喋っていたのも覚えています。そして次の週から通うことを決め、そこで初めて幸介先生と出会うワケですね…これもまた運命の瞬間!(僕の好きなもののほとんどは幸介先生から影響を受けたもの)
ピアノは1年も耐えられず辞めてしまった僕ですが、ミオスはすんなり小学6年生まで続き、中学高校と余裕で続きました。学生クラスからは新たに岩田先生とも出会い、とんでもない経歴の人がミオスにいるんだ…と衝撃を受けました。学生クラスでは今でも付き合いがあるオモシロ先輩、オモシロ後輩とも出会え、本当に縁がありまくり!小学生クラスのお手伝いなんかもしていましたが、烈火の如く怒声を浴びせる小原先生には今になると「あそこまで言う必要無かっただろ!」と思うこともしばしば…(現在高校生アシスタントをしているソウキも一昨日のブログで書いていましたが、彼がまだ小学生だった頃の事、俺めっちゃ怒られてたよね?!)

そして高校生になり「ほげ〜デザインかっこいい〜美大に行きたいなぁ〜」とアホ丸出しの理由で美大を志し一旦ミオスをお休み、本格的に美大受験専門の勉強を行なっている予備校に通い出すワケです!そして皆さんもなんとなく知っていると思いますが、僕より小原先生の方が自慢している多摩美に無事合格!(めちゃくちゃ恥ずかしいのでそろそろ辞めてくださいね!)
大学生になり、水曜と日曜の大人クラスを主に担当するようになり、同じ大学生のカヨコ先生の凄さを実感…大学1年の頃は「大人の人にあんなグイグイ行けるのか?!小学生とはワケが違うぞ?!」と思っていました。
ですが大人クラスの皆さんはとてつもないくらい優しく、言葉が中々出てこない僕を辛抱強く待ってくれていました。そして何年か経ちナツメ先生やホノカ先生など僕にも後輩が…こんな僕でも後輩ができるとシャキッとするもので、そういう意味でも後輩達には感謝です!

気がついたらめちゃくちゃ長文になってしまいしたが、最後のブログで何を書こうかと思い、僕の人生のミオスの歴史を駆け足で振り返ってみました。
つまり何が言いたいかというと僕はミオスで絵の事だけではなく様々なことを教わり、貰ってきました。人との接し方、皆さんからの色々なお言葉、先生達の立ち振る舞い。先生、生徒さん含め皆さんに自覚があるか分かりませんが、僕が一生働いても返せないくらい本当に色々な物をミオスで貰ったんです。今となってはその恩をミオスの授業を通して少しでも返せていれば…と願う事しかできない僕ですが、文章では言い表せないくらい感謝の意でいっぱいです。素敵な色紙やドデカ花束までもらってしまって...
皆さんはいつも授業が終わりドアを開けて帰る時、何気なく「ありがとうございました〜」と言ってくださいますが、それは僕の方でございます!長い間、本当にありがとうございました!皆さんのこれからの作品もブログを通して楽しみにしております!寂しくてひょっこり顔を出すかもしれませんが、その時はよろしくお願いしますね!

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のらりくらり

2022-03-28 22:36:59 | スタッフ講師

息子(一平)が親離れして寂しいオバラです。
叱られた経験が少ない子は打たれ弱く、傷つきやすくなり、きつい状況で頑張れない。すぐ守りに入り逃げる。
もしくは注意されると言い訳ばかりして自分のせいと顧みない。むくれてしまい自分で自分のご機嫌を取れない。
そういう生きづらさを抱える若者が多くなっています。
だから…というのは後付けっぽいですが、鍛える為にうちの子達は、理不尽に怒ったりイライラをぶつけたり、スパーンとひっぱたいたりやりまくっています。

一平も「これでもか!」と言う程、厳しく厳しく育てました。私は「上手くならないなら、アトリエ辞めるか死んでくれる?」と美術予備校で言われて来たので(当時はどこも似たり寄ったり)、時代が違うなど関係なく同じように厳しくしています。
褒めてもらったり、保証してもらわないと続けられないなら、絵なんか描かなくていいんです。
勧められたからまぁやってみるかだったらやらなくていいし、褒められないから止めたいならすぐ辞めるべきです。
好きという衝動に突き動かされていれば、けなされても、なかなか上達しなくても、歯を食いしばって頑張れる。ただでさえ好きな美術をやらせてもらってる有難い状況で、仕方なくやるなんて姿勢は出てこないはずですから。


小学生クラスで色水鉄砲の撃ち合い(3年生頃)

話しは過去にさかのぼりますが、生徒さんとの最初の出会いは通常『無料体験授業』です。しかし一平(2年生)は私が40日間メキシコの日本大使館で個展をやっている不在中に体験・入会してしまったので、帰国後初めて彼に会った時は「何この自己主張の強いアメリカンな色彩感覚…」とあっけにとられる程、幸介先生色に染まっていました。(22歳金髪の幸介先生一人に全クラスを丸投げして、まだ携帯電話も海外で使えない当時、1週間に1回ネットカフェからローマ字のメールで報告を受け取るだけで放置。一平母も、よく入会させたなぁ。)

たった4回幸介先生に美術を教えてもらっただけで、色彩感覚が変わるほど柔軟な感受性は、まさに美術の申し子と言えるでしょう。その後10年間は幸介先生ベッタリ時代が続きます。(長期休みはほぼ田中家で暮らしていた。)

彼の、一瞬で人の懐に入り込む能力は老若男女問わず発動される、人たらしです。中学生の頃から大人クラスの宴会には毎回参加し、お酌も会話もサービスしまくり、場を盛り上げ、楽しい雰囲気を作る天才でした。私の親にも愛され、小原実家のバーベキューやら大掃除にも毎年来ていました。愛嬌をたくさん振り撒き、愛情をたくさん頂く。彼のように生きていけるのが私の理想です。


忘れて行った酷い点数の美術テスト(中2)こんな成績でも多摩美トップ・武蔵美満点合格できるようになります!(大人になってからゆすろうと思って、返却せずに8年間ずっと取っておいた。)

そんな、美術の実力も、人間性も申し分ない子が、徹底的に厳しく育てられたら、もう完璧でしょう?
だからもし彼が「せっかく入社できた大手の会社ですが退職します。」と言って来たら、説得なんてしませんよ。「一平が考えてその選択をしたのなら、それが正しい答えだよ。」と言います。自分の人生に手を抜くなんて有り得ないので、贈る言葉は「のらりくらりやりなさい」の一言だけ。「信じてる」なんて安っぽい言葉も不要です。そのままで最高!

そんな一平に、未来に不安がある中高生の後輩達へ、どのように歩んでいったら良いか、アドバイスしてもらいます。
「 好きなことは、誰かから馬鹿にされたり、向いていないと宣告されるのを恐れず、オタク気質でとことん突き詰めて欲しい。好きな事があるって素晴らしい!」というYouTube ぜひご視聴ください。

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一平先生ロス

2022-03-27 17:31:34 | スタッフ講師

先週の水曜日が最後の一平先生の授業。昨日、就職して大阪に行ってしまいました。もう既に一平先生ロスが来てます。ソウキです。

みなさんはミオスのYouTubeをご覧になったことがありますか? 僕から質問と称して、改めて一平先生はどんな方なのか紹介する動画を投稿しました。
この動画は美術系に進む人の参考になる動画なので、是非他の動画と合わせて見てみてください。僕のYouTubeはこちら
ちなみに黄色い服を着て一緒に写っているのが、YouTube2回目の登場の僕です!水曜の小学生クラスにしかいないので、顔を覚えていただければ幸いです!
話を戻しまして、僕自身緊張し散らかしており、声が小さくなってしまい「なんて言ってっか聞こえねーよ!!」と思われるかも知れないので、あらかじめ音を少し大きくしていただけるとありがたいです...(ちなみに編集でカットされていますが、撮影最初一平先生は思いっきりおおあくびをかましてました。豆腐メンタルの僕は肝っ玉の座った一平先生を見習いたいです。)

少し一平先生との思い出を話したいと思います。 
僕が一平先生と会ったのは小学3、4年生の時です。その時はまだ高校生だった一平先生は、先輩と呼ばれていて髪もスッキリ坊主で、のり先生にビシバシ扱かれていました笑(みんな同じ道を通ってたんだなーと思い出し、ホッとしました。)
1番記憶に残ってるのは、一平先生の着ていたパーカーのフードの中にゴミを入れる最悪の嫌がらせをし、ゲンコツをもらったことですね。今思うと最低最悪です。本当にごめんなさい。そして1番色濃く残ってる記憶が、一平先生への悪戯というのもごめんなさい。

僕はトシ先輩(ミオスで数々の伝説や奇行をするウザい浪人生)のように「愛!!」を表に出すタイプではないです。けども一平先生のことを心から尊敬しているし、大好きです。僕も美大生になって社会人になる時、大人クラスの生徒さんから色紙をもらったり、顔より大きい花束をもらえる様になりたいです。
今まで本当にありがとうございました!

PS.靴の試作品ができたら是非僕にください。足のサイズは27.5です。

ユーチューブ解説
7歳で絵画教室に入会した時から「靴をデザインしたい」と言い続けた一平。 ミオス生徒としては高校2年の冬まで通った後、美術予備校に転校。(高校1年の冬期講習から、春期、夏期と専門の予備校に参加していました。)
多摩美トップ合格・武蔵美満点合格で入学した後、シューズメーカー&スポーツメーカーのデザイナーとして内定を頂き、スポーツメーカーの方へ就職することに決定。
サクセスストーリーの裏でどのような努力をしたのか、高校1年生の操希にインタビューしてもらうというもの。

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好きと向き合う

2022-01-06 13:25:09 | スタッフ講師

・簡単な自己紹介
鶏口牛後
労働過程のイニシアチブは自分が握りたいという願望から、27年前にアトリエ・ミオスを開校しました小原です。(本当は『ストッキングが嫌い』という理由で、会社勤めは無理だった。)若い時から「先生」と呼ばれているので、勘違いした図々しさが半端ないです。

・今すぐやりたい事は?
仕事
ずっとやっていたいことも仕事。飽きる気がしない。(でも2週間に1日くらい休みが欲しいと思ってしまうのは、まだゲーム中毒の域に達してないんだ。)

・漠然とやりたい事は?
印税生活
何の努力もせず漠然とできることではないので、『小学校受験用の動物画の描き方』のテキストを新刊発行しようと思ってます。今まで発行した6種類のテキストは、初版から7年でようやく4,000冊売れました。印税生活は遠い。

・二つ名を付けるとしたら?(その理由も)
身の程知らず
わきまえる必要を感じたことがないから。

・無駄に持ってるものは?
自信
バブルの恩恵を受け過ぎた青春時代だったので、都合よく周りや世の中が動くと思い込み、自分が失敗することが想像できない。

・搭載されているあがらえない本能は?
怒気
もはや「私を怒らせる方が悪い」と思っているので、あがらうつもりもございません。

・必殺技は?
高を括る・サバ読み・どんぶり勘定
見切り発車は成功の元。とりあえずやっちゃえ!

・倒したい、やっつけたいと思っている事or人
精神的に弱っている人
「結果」は後からついてくるものですが、「行動」はコントロールできます。結果ではなく、自分でコントロール可能な「今できる行動」にフォーカスし、たとえ完璧にできていなくても自分に部分点をあげられるよう協力したい。

・魂が揺さぶられた事は?(できれば最近)
毎年年末は1枚に2~30分位掛けた手作り年賀状制作(もちろん学生スタッフ達に手伝ってもらいます)に1週間程取られ忙殺されていたのですが、労力に見合う程の評価が得られていないような気がしていました。
そこで今回の生徒さんへの年賀状は、今年のブログからダイジェストとして、一人一人記事を抜粋してみました。(まだブログにピックアップした事がない生徒さんは、違う年賀状でごめんなさい。)4日間で350枚の印刷作業をし、改めて皆様の作品に対する情熱が伝わり、私にとっても1年を振り返る素敵な時間になりました。
そしてもう一つ、琴線に触れる文章が沢山ありました。講師達がブログにどれだけ膨大な時間を費やしたかが分かります。田中先生がよく「我々が書く感想なんて、その作品を仕上げるのに生徒さん達が使った時間・労力・月謝に比べたら些細なもの。だから、仕事が忙しくてブログを手抜きするなんて失礼な事、死んでも出来ませんよ!」と言いますが、若いスタッフにもそれがスピリットとして伝わっていて感無量です。

・生徒さん達へのフリーメッセージ
人生において熱意を持って向き合えるものを見つけられたことは幸運です。
制作し続けるという行動を起こしている皆様は、コロナ禍においても、充実した生活を送られていることでしょう。
美術は『制作者が答えを持っていて、それを一方的に開示すること』も一つの形ですが、『作品を通した相互作用を楽しむコミュニケーションツール』とも言えます。
理解の過程での摩擦や不安定さも含めて面白さを感じられるのがまた魅力。生き方の多様性を美術から学び、今年もたくさんの可能性を探究されていってください。

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