モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

水辺の下塗り

2017-05-31 21:02:07 | 大人 油絵・アクリル

大澤 油彩 

アカリです。5月も今日で最後となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。外は真夏のような暑さですね...私は夏が本当に苦手なので、既に寒い冬が待ち遠しいです。

さて、今回は木曜夜間クラスの大澤さんの作品をご紹介致します。
澄み渡る空気の中おしどりが浮かぶ水辺の光景は、ゆっくりと広がる波紋によって時間がゆったりと経過していくような、優しいイメージの作品に仕上がりました。
大澤さんが描かれる作品は、ただ対象物を描くだけではなく、どれもその場所の空気感も色で捉えつつ描かれている印象があります。ですので、作品を見るとその場の情景がパーッと明確に想像できるんですよね!
左側が出来上がりの作品、右側は途中段階の下塗りです。なんといってもこの水辺の美しさ!この水辺だけで一体何色使われたのでしょう...沢山色を塗り重ねられていますが、非常に落ち着いた雰囲気のある優しい水面です。この柔らかで優しい水面を描きあげる為には、下塗りの段階から繊細で美しい桃色の色合いを作られたからこその仕上がりなのですね..!見えない工夫の重要さを改めて感じました。

現在大澤さんが描かれている作品も今回の作品と同様に水辺が舞台(ベネチア)となっていますので、次はどのような世界観に仕上がるのか完成が楽しみです。 次回の作品にも乞うご期待です!

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夏休みワークショップのチラシ完成

2017-05-30 20:44:39 | 幼児ワークショップ


どうも幸介です!!夏休みワークショップのチラシ(コチラに大きく載せています)がようやく出来上がりましたーー!!
今年も盛りだくさんの内容となっております。親子・幼児・小学校受験・小学生・学生と、様々な授業を用意しておりますよー。
詳しい授業内容は後日ブログでお知らせいたします!

近日中に配布予定です。皆様の夏休みワークショップのご参加、お待ちしておりまっす!

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人物速記

2017-05-29 23:41:03 | クロッキー会

前回のクロッキー会の様子(Wポーズ)

次回の人物クロッキー会のお知らせです。
6月のクロッキー会は女子大生にモデルをしてもらう予定です。
画材は各自でご持参下さい。(厚口画用紙は四切100円・八切50円で販売もしております。)鉛筆はB以上の柔らかめの鉛筆を数本、消しゴムは練りゴムを準備する事をお薦めします。スケッチブックはお好みのサイズ・紙の質で構いませんが、10~20分単位で、それなりの枚数を描く事を想定して選んで下さい。同一ポーズでじっくり描き込む内容ではありませんのでご注意ください。
原則として20分×5本をモデルさんの休憩を挟みながらクロッキーします。座りポーズ・寝ポーズ・捻りの効いた基本立ちポーズなどをとってもらう予定です。筋肉や骨格を観察しパーツで描写したり、全体のフォルムを描いてみましょう。人物画に慣れていらっしゃらない方は、あせらず、例えば手だけをじっくり観察しスケッチするだけでも勉強になるはずです。
指導・講評はいたしませんが、アドバイスをご希望の方は、お申し出頂ければモデル休憩時間に拝見させて頂きます。人物画が初めての方には、始めのポーズ中にデモンストレーションもさせて頂きますのでお申出下さい。
美術を勉強中の学生や、外部の方でもご参加頂けますので、どうぞ多くの皆様のご参加お待ちしております!
日時   6月3日(土) 16:00~18:00 (入室は15分前より可能です。)
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600

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豊かな色

2017-05-27 20:48:04 | 大人 油絵・アクリル

原 油彩

岩田です。今日も暑かったっす。
本日ご紹介しますのは水曜夜間クラスの原さんの作品。犬を連れている少女が野原を散歩しています。夕刻でしょうか。背中の方から日差しが当たり手前に長く伸びる影が綺麗です。

原さんの素晴らしいところは、一つの描き方に固視しないこと。ある時はナイフを使ってマチエールを大胆に作ったり、はたまた今回のように面相を使って繊細な描き方をするなど幅広い表現にチャレンジしているのです。

今回の油彩、先ず驚かされるのが植物の色のバリエーション。木や草によって黄色味が強かったり、青みや茶色みが強かったりと色を変化させているのです。故に絵自体がとても豊かに見えてきます。
更に先述したように地面に落ちる影の色が良いのです。
というのも、影の色と言えばついつい黒っぽくなったり汚くなってしまいがちです。ところがこの絵の影は、他の部分と比べても微妙に明度が低いだけ。そして影の中にもほのかな明るさを感じるのです。絶妙です。

植物の色、影の色、空の色といい、原さんは実に色感の良い方だなあと思うのでありました。

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おしとやかな生徒によるおしとやかな絵

2017-05-26 09:13:44 | 学生

 

 暑いとも寒いとも言えないぬるっとした気温が続き、そろそろ梅雨の兆しが見えて参りました。
私にとっては服の悩みも尽きない時期で、羽織りものの調整が難しいです。この間、春を意識してZARAで花柄の刺繍ブラウスを購入したら、「このブラウス着ている人多すぎ」とネット記事に取り上げられるほどの大ヒット商品を引いてしまったようで、冗談じゃなく毎日街中でお揃いのブラウスを着た人と遭遇するので早くも戦力外にしてしまいました…。(絶対見たことあると思います)
 

 

さて、今回は木曜学生クラスの日本画のご紹介です!
実物のクオリティーが高く、写真の厳選もフォトショ加工も一苦労でした。
彩度や明度の調整がキモでもあり塩梅が難しいところですが、葉や枝の色味を抑え、白に薄づきピンクの花びらが美しく際立ったバランスの良い絵に仕上がっています。絵画的というよりはベタ塗りのデザインのような塗り方をしても、独特でなぜだかオシャレに見せられるのは、岩絵の具の色味と構図の良さによるものでしょう。重なりから生まれるくすんだ色味もうまく引き出せています。
意外と難しくみんな苦戦していたのが、雄しべの黄色い部分!ここの色味の調整を間違えると、安っぽい出来になってしまいます。何度塗ってもしっくりこないな〜なんて声が聞こえてきた箇所でした。
同じ画材と共通のモチーフ(桜)なのに塗り方次第で渋くなったりオシャレになったり、絵のタッチの違いで繊細になったり大胆な絵になったり、個性が強く出てとても面白かったです。
心なしか本人たちも得意げで、いつも以上に時間をかけてじっくりしっかりと完成させた甲斐があったと実感した授業でした!
こんなにお上品な絵を描いているのがいつもうるさい生徒たちと思えなく、「嘘つけ!」と言いたくなります。騙されちゃいけませんよ、こんなに上手く描けていますが、木曜学生クラスには普段から日本画を嗜んだりするおしとやかな芸術少女はいません。   菅原 

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新クラス開講 年少児対象・小学校受験クラス

2017-05-25 22:49:06 | 小学校受験


9月末より新クラスが開講します。小学校受験をされる方対象の年少児クラスです。第1回目の授業(9月27日)、紙工作『野菜・果物作り』を、体験授業としてご参加頂けます。1回目のカリキュラムは、『紙の特性を知る』『折り紙・お花紙を丸めて、野菜・果物を作る』にポイントを充て、制作方法を学びます。体験授業のお申し込みは、6月12日より承ります。(下記お申し込み方法をご参照下さい。)

◆指導方針◆ 
・絵画制作の基礎力を身に付けるとともに、絵を描く楽しさ・物を作る面白さを感じ、自ら進んで取り組めるように指導致します。
・クレヨンやハサミなど基本的な道具の使い方や、塗る・切る・貼るといった巧緻性につながる部分を指導しながら作品を作ります。
・カリキュラム目的に沿った作品作りの他に、毎回授業で生き物の描き方を練習します。全18回の授業で描いた生き物が全て揃えば、オリジナル生き物図鑑が完成します。

◆対   象◆  年少児(年中児でもご参加可能です。ご相談下さい。)
◆授業日◆  10月(9月末)~3月  月3回 水曜日 13301420  全18
◆入会金◆  20,000円(プライベートレッスンですでにご入会頂いている方は不要です。)
◆月 謝◆  8,000 /
◆定 員◆  10名

◆スケジュール◆     『カリキュラム』     ≪ねらい・目的≫         

10月第1回> 927日 『野菜・果物作り』  ≪紙を丸める・包む≫  
10月第2回>10月  4日 『クレヨンの使い方』 ≪クレヨン遊び・丸を描く≫   
10月第3回>1018日 『ピザ作り』 ≪ハサミの1回切り≫  
11月第1回>1025日 『粘土に触れる』 ≪感触を楽しむ≫  
11月第2回>11月  1日 『顔を描く』 ≪色の塗り方≫ 
11月第3回>11月  8日 『空き箱で作る』 ≪セロテープの貼り方≫  
12月第1回>1115日 『クリスマスツリー』 ≪糊の使い方≫  
12月第2回>1129日 『男の子・女の子を描く』 ≪顔を描く≫  
12月第3回>12月  6日 『立つ動物を作る①』 ≪二つ折り≫ 
*1月以降のスケジュールは、決まり次第HPまたはブログにてお知らせいたします。

【お申し込み方法】下記の必要事項を明記の上、メールの件名を「年少児対象・小学校受験クラス体験申し込み」として、e-mailアドレスへ送付してください。お申し込みの確認(定員がございますので、受付時に参加可能かどうかをお知らせいたします)と体験授業料(3,000円)のお支払い方法を返信します。
☆必要事項 ①お子様の氏名 ②年齢 ③住所 ④電話番号
メールアドレス mios@ace.ocn.ne.jp (6月12日以降にメール送信ください。)

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模写から得られたこと

2017-05-24 22:02:50 | 大人 油絵・アクリル

釜井 油彩

水曜朝クラスの山下です。最近暑い毎日が続き夏かな?とすら思います。

今回ご紹介するのは釜井さんのモネの模写作品2点。模写とは他の作品を真似て描く事を指しますが、皆さん模写をする意味はご存知でしょうか?
ただ描き写すだけでしょ?と思いきや、自分のオリジナルの作品を向上させる為に非常に勉強になるのが模写だったりします。
模写を通し他の作品と向き合うと、細かい色や筆の動きをいつも以上に観察する事ができます。すると、普段使わない色が必要になったり、持っていない色を使う為に混色をしたり、筆跡を真似る為手の動きを変えたり……と、様々な事を考える事が必要とされます。そうして新たな表現を覚える事ができるのですね。


釜井さんの筆のタッチは、画面に動きを感じさせてくれます。けれどそれは荒々しくはなく、ゆったりと漂うような、静かな時間の経過表現してるような、そんな魅力があります。
筆のタッチを残すように描けば力強さは増しますが、筆跡に頼るあまりつい観察や色の表現がおざなりになりがち。けれど釜井さんはそんな事はなく、対象の色や形と向き合って描こうとしている姿勢が感じられます。

そして、釜井さんの絵からは柔らかい空気に包まれつつも、しっかりとした強さを感じますね。その理由は、暗い色の使い所がお上手!ここぞ、という所にのみ使われる黒色が全体をキュッと引き締め、純粋な白や鮮やかな緑色を引き立てています。

模写を通してより進化した釜井さんの今後の作品に期待です!

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小学校受験 夏休みワークショップ

2017-05-23 23:59:27 | 小学校受験講習会

夏休みにどなたでもご参加頂ける『小学校受験・夏期講習会』のお知らせです。あまり制作に慣れていないお子様でも参加できる講座です。楽しみながら学んでいきましょう。


年長対象
 ・8月8日(火) 16:15 - 17:15
   制作(行ってみたい所へ行く為の帽子制作)
まずは頭にかぶることができる立体の紙制作からスタートし、時間を掛けずに本体の帽子を作ります。立体制作の基礎から応用のコツを身に付け、簡単なテクニックで見違えるような造形にします。最後は自信を持ってコンセプトを発表できるように話し合いましょう。

 ・8月8日(火) 17:30 - 18:30
   絵画(人物のコミュニケーションを表現する構図)
受験絵画は自分一人を描く課題はまずありません。家族やお友達など、周りにいる人も一つの画面の中に入れ込むことが必要でしょう。配置やポーズを工夫すれば、3人以上の人物でも時間切れになることはありません。空間が多い寂しい絵を卒業しましょう。

年中対象(年長児も受講可能)
 ・8月9日(水) 10:30 - 11:30
   人物画(人体の基礎固め)
自分や家族は幼児の絵画において最も大切なモデルですが、幼児心理学では、人物を単調に小さく描いてしまうことで、親に対して委縮していたり、自信がなく積極性の足りない子に見られてしまうこともある程です。色々なポーズを練習して、人物画を得意にしましょう!

 ・8月9日(水) 13:00 - 14:00
   紙工作(円筒を多用した立つ動物)
幼児教室の授業ではどのような『立つ動物』の作り方を教わっていますか?美大出身の図画工作プロが長年掛けて編み出した「誰でもとっても簡単に立つ動物の作り方」で制作すれば、キリンのように足が細くて長い動物も、安定感のある立ち方をしてくれます。

<ご受講料>1講座5,000
<定員>13
<お申し込み方法>下記の必要事項を明記の上、メールの件名を「受験講座申し込み」として、e-mailアドレスへ送付してください。お申し込みの確認(定員がございますので、受付時に参加可能かどうかをお知らせいたします)とご受講料お支払い方法を返信します。
☆必要事項 ①ご希望の講座名・受講日 ②お子様のお名前/ふりがな・年齢(年中 or 年長) ③住所 ④電話番号
メールアドレス mios@ace.ocn.ne.jp
(確認の返信を3日以内に致します。もし返信がない場合お手数をお掛けしますが、再度ご連絡頂けますと幸いです。)

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野外で椅子作り

2017-05-22 12:30:21 | 小学生 工作

小学生クラス 椅子作り

どうも幸介です!!季節の変わり目で思いっきり体調崩しましたが、山奥に川下りに行ってリフレッシュして治してきましたー!!ご迷惑おかけいたしました…! 

さて、現在小学生クラスでは、木工作で椅子を製作しております。木を切って釘を打って、すごーくガッシリと製作しております。音も出ますし天気も良いので、道行く人に見守られながら屋外での製作となりましたが、街の人々に「もっとしっかり支えないと切れないよ!」とか「こうやってノコギリは使うんだよ」と、なんとお手伝いいただいたりもしながらの製作。生徒の皆もちょっと緊張しながらも、ご年配の方々にお礼を言ったりしながら、いつもの授業とは違う刺激のある製作となりました!!

外で天気も良いので、作業に飽きてしまった数名が本気で遊びだしておりますが、まぁたまにはメリハリ効いた授業もいいかな、と大目に見ております…(笑

ちなみにミオスOG講師の加余子先生、佳絵先生、朱莉先生は10年前の小学生クラス時代に今回のこの「椅子作り」をやっております。みな「懐かしい〜!」「今でも家で使ってます!」と、まだ現役で使用中だと言ってました!ということで、ほんとに丈夫に作りますので、現小学生クラスの皆もしっかり作りましょうね!!!

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学生たちの個性的な木版画

2017-05-20 18:57:32 | 学生

土曜午後学生クラスの木版画‐『一版多色刷り』

皆さんお元気ですか岩田です、今日は暑かったなー。

今回は土曜午後クラスの学生3人の木版画をご紹介します。左手2つは中学生男子の作品。
モチーフは自分で創造した生物。画面の左上にモチーフを入れ敢えて右側に大きな空間を作っています。構図のセンスがとても良いと感じます。
グリーン系、オレンジ系と2種類刷りましたがどちらも色選びが秀逸。かなり繊細な彫りこみで黒とのコントラストも美しい作品となりました。

その隣は高校生女子の作品。こちら月岡芳年の模写です。芳年の版画は線も細く、普通の彫刻刀で彫っていくのは至難の業。そんな中でも慎重にコツコツと彫っていった末何とかかたちにして行きました。白の中の布の表現がとても良いですね。女性の顔もかなり繊細なのです。
絵具がかすれたようになっているのも木版画ならでは、とても雰囲気がありますね。

右側も高校生女子の作品、こちらは歌川国芳の模写です。国芳の版画は繊細ながらとても大胆。こちらのモチーフは虎ですが顔が何とも個性的です。顔周辺のふさふさの毛、髭など細い線で構成されています。本人もここを彫るときは結構手を焼いていました。とはいえ出来上がった作品は暗い藪の中から虎が颯爽とこちらに歩いてくるような面白い作品に仕上がりました。

一版多色刷り、とても鮮やかでインパクトのある作品たちが生まれましたー。

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映画のワンシーンのような光景

2017-05-19 20:56:29 | 大人 油絵・アクリル

 

植松 油彩

ブログではお久しぶりです!大竹です。今回ご紹介させて頂くのは植松さんの二作目の油彩です。こちらも前回と同じく風景の写真集を参考に描かれていましたが、毎回写真のチョイスも素敵ですね!町から離れて海にポツンと漂う誰も乗っていない船は鑑賞する人それぞれに物語を想像させてくれますね。船は早朝の美しい光にドラマチックに照らされていて、絵全体がまるで映画のワンシーンのようです。

画面を半分を占める水面の色合いがとても美しいです。右側の朝日が反射するところから町の建物の映り込み、左手前へ暗くなっていく流れの中で様々な色が使われていますが、うるさくなくしっとりと仕上がっています。特に町の写り込み辺りの色合いはずっと見ていても飽きがきません。空の方も左側の雲の青の柔らかい色使いが全体に穏やかな雰囲気を与えています。右側の雲の色の変化は製作中苦労されていましたが面白い表情に仕上がりました!私は雲の形や色を捉えようとすると、どんどんのめり込んで止め時がわからなくなってしまうんですが、植松さんはバランスの良い描き込み具合で止められています。サラッと仕上げると物足りなく、かといって描きすぎてしまうと町や船と共にボヤけてしまっていたでしょう。素晴らしいです。学生に、少し前のデッサン構図講座で疎と密が重要と教えましたが、こうした風景画にも言えますね。

小原先生もびっくりするほど油彩がメキメキと上達していく植松さん、現在も新作の油彩を製作中です。完成と共にこちらでご紹介できる日を楽しみにしております!

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保護者向け受験絵画制作講座

2017-05-18 20:09:51 | 小学校受験講習会

左2枚:人物画と構図のステップアップ参考作品  右2枚:紙工作・粘土制作参考作品

小学校受験を控えている保護者様から、家庭での絵画制作についてのご相談が多く寄せられます。教室でお絵描きや工作の基礎を学んでいても、日頃から家庭で制作に取り組まなければ、なかなか技術は身に付きませんが、絵や工作が苦手でどのようにこどもに教えて良いか分からず、制作の進め方にお悩みのお父様お母様はいらっしゃいませんか?ご家庭での制作にちょっとした工夫やアイデアがあれば、お子様の「できた!」「わかった!」につながって、「もっとやりたい」と意欲を育み、楽しい親子の制作時間になるでしょう。ご家庭で楽しみながら効果的に取り組める絵画制作についての実践講座を開講します。

9月より新講座として定期的に開講しますが、夏のワークショップとして2日間、下記の日程・カリキュラムで『保護者向け受験絵画制作講座』を行います。新講座も夏のワークショップも、幼稚園・保育園・絵画教室の先生など保育や教育に携わっている方、絵画指導のスキルを上げたい方のご受講も可能です。

<日程・カリキュラム>

7月  3日(月)10301200  絵画「人物画と構図のステップアップ」 

711日(火)10301200  紙工作「カンガルーを作る」・粘土「恐竜を作る」

<ご受講料>1講座7,000円 (どちらか1日のみの参加も可能)

<定員>15

<お申し込み方法>下記の必要事項を明記の上、メールの件名を「保護者講座申し込み」として、e-mailアドレスへ送付してください。お申し込みの確認とご受講料お支払い方法を返信します。

☆必要事項 ①ご受講希望日 ②参加者氏名とお子様の年齢 ③住所 ④電話番号 (保育・絵画指導者の方は、ご職業もお書きください)

☆メールアドレス mios@ace.ocn.ne.jp

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八百文のピーマン

2017-05-17 21:19:32 | 小学生 工作

水曜小学生クラス担当の黒羽です。昨日に引き続き、小学生クラスで先月作ったピーマンについて話をしていこうと思います。
ピーマンの作成方法について昨日の南澤先生のブログを読んでも良く分からない…といけないので(巴里のピーマンって言われてもW)ざっくり言うと、今回は目隠し触感制作・観察し視覚制作で、一人2つのピーマンを作りました。
リアルなピーマンを作るコツは大きく分けて2つ。「カタチ」と「色」です。
今回は色について話をしていこうかなと思います。
リアルなピーマンを作るには黄色→黄緑→深い緑のように段階を分けて塗って行きます。単純な1色ではなく複数の色が入る事で自然なムラが生まれリアリティが生まれます。生徒のみんなが一番苦労していたのは最後に塗る緑の色でした。
本物って意外と濃い緑の色をしているんですよね。絵の具そのままのビリジアンではやはり鮮やかすぎるんです。みんなあの手この手でピーマンの緑色を作って行きます。藍色を少し混ぜてみる子や黄土色を少し混ぜる子…自分なりに色を探って行きます。それぞれが辿りついた緑が本当に個性的でキレイです。
最後にニスを塗り全体に艶を出したら完成!
ビニール袋なんかに入れたら大人だって騙される完成度です!(ですのでゴールデンウィーク中にノリ先生は、同級生の働く八百文のおじさんに頼んで、売ってもらったそうですよ!売れたかどうかはノリ先生に聞いてみてね!)
いろんなプロセスが学べるいい授業だったと思います。

それにしても人類初の単独大西洋横断飛行まで比喩に持ち出され、壮大なテーマで語られた後にどんな言葉を書き連ねても、説明的でつまらない文章に見えてしまい大変書き辛かったので、次回から南澤先生の後のブログアップは遠慮させてもらおうと密かに決意するのでした。

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巴里のピーマン

2017-05-16 02:25:17 | 小学生 工作

本物は一つも交じっておりません!

 

久しぶりのブログでご紹介するのは、ピーマンの模刻授業であります。     (南澤)

今回生徒たちは、まず真っ暗な教室で目隠しをされるところから始めました。さあ、何を触っているか当ててごらんゲームであります。もちろんどっかの大学の破廉恥サークルではありませんので、ピーマンが渡されたワケですが、瞬殺で当てられてしまいます。ところが、今回突如ソルボンヌ大学ばりのアカデミズムに目覚めたアトリエミオスは、目隠しさせたままの状態でのピーマン観察と粘土制作を強行いたします。知覚の限定された環境においては、ある種の感覚はより意識化され研ぎすまされる、ハズなのです!

視覚情報を遮断された児童たちの指先は、貪欲にピーマンの起伏を探ってゆきます。何気なく見過ごしていた野菜の形態的レゾンディートルが、生徒たちの大脳に直接訴えているのが分かります。、、、モシモシ、聴こえますか?ワタシはピーマンです。ワタシはタダの緑色した苦い野菜の一種類というだけではアリマセン、、、コンナカタチヲシテイタコトニキヅキマシタカ、、?

大変な感動と認知にいたった生徒たちでありましたが、目隠しのままいざ粘土で作ろうとすると、視覚遮断のハンディーは表現力を大いに減退させてしまいます。しかしそれこそが今回の最大のねらいなのであります。目隠しでの粘土制作を終え、視覚という強力な武器を再び手に入れた彼らの眼は、闇の中で想像していた形態を見極めんと、まるで獲物を狙う野生動物のような眼でピーマンと再対峙していったのでありました。児童はついに、観察の鬼と化したのです!恐るべしアトリエミオス!

果たして、全知覚を取り戻した彼らの観察力と再生力は、飛躍的な成長を遂げます。みずみずしいピーマン達が、教室中で躍動しながら産み落とされてゆきました。写真をご覧ください、あれが巴里の灯です!

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小学校受験の絵画プライベートレッスン

2017-05-15 23:29:37 | 小学校受験

『ゴールデンウィークに出掛けて楽しかった事を絵にしましょう』 2枚共に今秋小学校受験予定の年長女子

説明はなくてもすぐに分かりますね。そう、筍掘りです。どちらのお子さんの作品も、人体の配置やポージングはプロのイラストレーター顔負け。構図や色の塗り方も、主役(自分と筍)が活きるように工夫されています。画面構成を考え大きくのびのびとした作品に仕上がりましたので、ワクワクとした楽しさが伝わってきます。

プライベートレッスンでは、まず基礎となる人物の描き方(人体の構造・ポーズや表情)を練習します。その際、重なりや遠近感なども一緒に覚えていきます。人物画に抵抗がなくなってきたら、最近興味を持ったことや思い出に残るイベントの内容を導入のおしゃべりで十分引き出し、描きたいテーマを決めます。
今回の『筍掘り』場合、「どんな姿勢で掘ったのか、どんな道具を使ったのか」ジェスチャーをしてもらい、そのポーズはどのように描いたら良いか考えさせてから、制作に取り掛かりました。

・構図は最初の描き出し(頭の位置・角度・大きさ・配置)が最重要なので、完成図を頭に浮かべ進めます。
・筍や竹に同化しないよう、服装は色が被らないようにします。
・遠くの竹は細く画面上に、近くの竹は太く画面下に描きます。この遠近が理解できれば、全ての絵画の背景に応用できます。
・地面や背景を薄塗りすることで、人物と筍が強調されて、描きたい主役が明確になります。
・しゃがむ姿勢(腕の位置・足の交差)、下を向いた作業の姿勢の描き方を覚えます。このポージングは砂遊びや海辺遊びにも応用できます。
・発表 タケノコを掘った後、どんな料理にしましたか?
・発表 タケノコを掘る時は、タケノコに傷をつけないように、少し離れたところからシャベルで掘りました。
・発表 宝物を探しているような気持ちでドキドキしました。

今度はどんな所に遊びに連れて行ってもらいたいか、掘った事後の状況(料理や食事)、気持ちもたくさん引き出し発表させます。これだけの作品と発表ができれば当然お母様もニコニコ褒めて下さり、ますますお絵描き大好きになり、もっと描きたい、上手になりたいという意欲が生まれます。秋までに自分一人の力で、短い時間で仕上がるように鍛えていきます。   オバラ

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