モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

伸びしろだらけ

2021-03-30 23:18:57 | 学生

目玉を丸洗いしたいくらい痒いです、一平です!本日は学生達のデッサンをご紹介します。

先日美術系の高校を受験した学生達のデッサンをご紹介しましたが、今日見ていくのは中1と高1の作品です。


中1のデッサン  左 日菜子 /  右 こころ

まず最初は中12枚、先輩達に負けない描き込み量で「上手くなりたい!」という意欲をモリモリ感じますね。まだ入会して日も浅いですが目に見えるものは全部描き切ろうという勢いを感じます。色が濃いものはしっかりと濃く描き、モチーフに映り込むような現象面もしっかりと追えています。パワー全開で見ていて気持ちが良い!中1のこの時期はやり過ぎなくらい描き込んで欲しい派の僕としてはとても嬉しいです。足し算(とにかく描きまくる意識)をマスターしておけば引き算(描くところとあえて描かないところのバランス感覚)も学びやすいですからね!


高1のデッサン  左 璃 /  右 朋

続いては高12枚、こちらの2人もまだ入会して間もないですが全てを描き切ろうとする後輩たちに比べると、色の差や素材感の違いで絵を魅せようという工夫を感じます。色の濃い瓶と色が薄い果物、透明のグラスと色、素材、大きさ全てが異なるモチーフを丁寧に描写しており、中学生達とはまた違う魅力があります。もちろん沢山描いて経験値を貯めようという部分も、グラスや瓶の映り込みなどから感じられ、決して手を抜いているようには見えません。こちらも沢山描く部分とあえて描かない部分のバランスを学んでいくと、より良くなっていきます!

中高生どちらの作品もまだ拙い部分もありますが、見えたものをそのまま描写しているとても素直で良いデッサンです。描けば描くほど上手くなっていくのがデッサン、水彩や油絵を描くときにもそのスキルは役に立ちます。みんなこのままの調子で上手くなられたら2年後が恐ろしいですね!

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4月からの募集

2021-03-29 22:24:17 | お知らせ


最後のキメラ紹介

オバラです。昨日の雨風でハラハラした桜もまだ美しく、いい天気に心晴れやかといきたいところですが、この状況ではなかなかそうもいきませんね。
3月30日に幼児クラスの遠足、31日に小学生クラスの遠足を予定しており、年間カレンダーでもお知らせしていましたが、宣言延長が決まった時点で中止の判断をしました。去年の同時期の遠足は強行しましたが、批判こそなかったものの、参加を申し込まれていた方の三分の二がキャンセルされましたので、今年は子ども達に期待させてしまう前に中止の連絡をしました。
そう決断したのは自分でありながら、春休みで午前中から外で遊んでいる子ども達を見ると、なんだか申し訳ない気持ちになったり…。
また26年間続けてきた行事(雨天で1度だけ幼児クラス中止・小学生クラス延期になった事があります)なので私自身もぬけの殻。本当に残念&こどもたち、ごめんなさい。です。

お知らせ
4月から、今まで定員でご入会できなかった下記クラスに空きがでます。どうぞご検討ください。
・大人/学生クラス 土曜午前 午後 日曜
・小学校受験クラス 月曜

今まで同様に募集中のクラス
・平日の大人クラス
・学生クラス
・幼児クラス
・受験クラス 水曜
・キッズ受験クラス

キャンセル待ちが解消されていないクラス
・小学生クラス(お待ち頂いている人数9名)
・プレ受験クラス(お待ち頂いている人数2名)

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岩田俊彦展覧会のお知らせ

2021-03-27 18:50:25 | 講師・生徒さん展覧会

本日は3月最後の土曜日授業でした。桜が満開です。

本日は勝手ながら、私の個展のお知らせをさせて頂きます。
こちらに挙げたフラットパネルシリーズの作品は、パネルを支持体に漆を塗り重ね、研ぐといった漆芸の伝統技法に則り仕上げていきます。
今回はこちらの作品群と共に通常は下地として使う漆と土系の材料を混ぜたものを主体に制作しているマチエールシリーズも二点同時に展示します。

自粛も明けた春の日差しの中、ご都合が宜しければ是非足をお運びくださいませ。

初日、四日(日)に在廊致します。

 

コートヤードHIROO・ガロウにて2021年4月2日(金)~22日(木)の期間中、岩田俊彦氏による展覧会を開催いたします。本展覧会では、日本の伝統技法である漆芸を用いた現代アート作品が展示されます。器や工芸品として古くから親しまれる「漆」を新たな手法で表現することで、漆が持つ素材の美しさ、奥深さを伝えていきます。 ホームページはこちら

【展覧会概要】
漆作家 岩田俊彦 展覧会 "U HOPE"
開催期間:2021年4月2日(金)~4月22(木)
営業時間:12:00~19:00
休廊:月曜日

【展覧会のご紹介】
今回、メインで展示するフラットパネルシリーズの作品は、支持体である木製のパネルに下地を施した後、漆を塗り重ねていくという漆芸の伝統技法を踏襲するかたちで制作している。そして、日本工芸の世界で古くから使われている花鳥風月や伝統紋様といった意匠を現代に生きる私という視点を通して再構成し、作品表面にビジュアル化した。日本に於いて、漆は約9000年前の縄文時代早期から使用されている反面、私が物心ついた1970年から1990年頃の日本は、欧米文化礼賛の真っ只中にあり、漆という存在が完全に日常の生活とは乖離した状態にあった。そうした時代を経た私にとって、漆はむしろ新鮮、且つ多くの可能性を秘めた素材として映った。
私が制作するフラットパネルシリーズを始めとした作品群は、何ら難しいメッセージを発していない。それらは現代に於ける生活空間と親和性を持ちながら、如何に後世まで漆の文化を伝えるかということを意図している。私は、これからも漆と真摯に向き合い、人々の心が豊かになるような作品を作り続けていきたい。

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これが成長した粘土だ!

2021-03-26 21:56:20 | 学生

天気が変わりやすいので洗濯物を外に干すたびヒヤヒヤしています、ホノカです!

今回は学生クラスで制作した粘土をご紹介します!学生クラスでは
小学生クラスの見本として、また9種類もの粘土(値段も100円から800円まで)の中でどのメーカーのものが小学生に使いやすいか調べる為、粘土制作をしてもらっていましたが、ようやく出来上がりました!関連記事はこちら
途中学期末テストでお休みする子が多かったせいもありますが、1月から作り始めて約2ヶ月も費やし制作するとは!


左上から  桃花 高1 / 愛 高1 / 操希 中3
下段  梢 中1 / 愛美 中1

まずは凛々しさと丸みのある可愛らしさが共存する桃花の作品です。まず最初にその完成度の高さに驚きます!本人はかなりの猫好きなので、とても丁寧に目の虹彩や毛の模様が描き込んであり、全身を覆う毛足の長い毛も表現がリアルでいつも見ている猫への愛がうかがえます。さらにこちらもキメラ生物なのでよく見る猫にはない羽が付いています!羽の先にかけて水色やオレンジっぽい色が使われていることで本当に飛べそうなくらい軽やかで一瞬でファンタジーの世界にいるような気持ちになってしまいますね。

次は一見して岩?ドーナツ?と謎が謎を呼ぶ愛の作品です。左半分の形や色が何とはなしにドーナツのように見えますが実はこちらがしっぽの方。頭は右下にあり鳥のようにキリリと鋭い瞳が覗きます。遠くから見ている獲物に岩に擬態していて近づいたらそのシャープな目線でしっかりターゲットを見据える。そんな狩猟風景もありありと浮かびます。また、体はコブラのように横に膨らんでいたりゴツゴツして鉱石が採れそうな硬さがあったりとにかく強い!強い動物の代名詞といえばドラゴンなどですがそれを覆す様な体の重厚感と目線!数年後にはこのキメラが天下を取っているかもしれませんね....

攻撃だけが強さではありません。守りを固めることも強さの一つ!次は操希の作品です。まず基本として亀の甲羅をしっかりと作り上げており、その表面の滑らかさはどんな攻撃も弾いてしまうほどつるんとしています。また甲羅だけがそこにあることで中は本当に見慣れた亀なのか、はたまた全く違う生物なのか、そもそもこの甲羅に中身なんてあるのか...色々と想像をさせてくれる面白さがありますね。シンプルでありがならも地味に感じないのは均整の取れた形やそういった面白みがあるからではないでしょうか。

そして次にご紹介するのはなんともおいしい欲に忠実に作られた梢の作品です。お寿司にドーナツエトセトラ...たくさんある作品はどれも美味しいものばかり。特にマグロの筋やホットケーキに乗っているバターのとろける感じには食べ物たちの魅力がたっぷり詰まっていてどう?食べたくなるでしょう?と言わんばかりです。美味しそうな色は濁ってしまいがちで意外と作るのが難しいのですがどれも丁寧に作り上げられていますね。この魅力に奥に佇む真っ赤な彼も惹きつけられたのかもしれないです。

最後は愛美の作品。遊園地のメインマスコットみたいに可愛らしい2頭身の恐竜です。低い頭身のものはいかに頭と体のバランスが上手く取れるかによって完成が全く異なってきますが、本人もそこにこだわり着ぐるみのような愛らしさが生まれました。また小さいながらも口の中や目などの細かいパーツもしっかり作り込まれていることで見応えのある作品になっています。色選びも少し大人っぽくなりがちな寒色を使っていますが彩度が高めなものにする事でポップさを失うことなく全体の印象を作り上げています。

 

小学生の自由なキメラとはまた違って落ち着いた印象を受ける学生クラスの作品はいかがでしょうか。技術が身に付いてくることでどんどん自身の思い描くものを作れるようになってきていると思いますが、その調子で時々立体にも挑戦して平面だけでは表せない雰囲気作りも楽しんでみてくださいね!

 

 

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満開 春の花

2021-03-25 20:38:19 | 親子

桜が見頃になってきましたね。今週末は綺麗な桜が楽しめそうです。3月9日の親子クラスでは、梅・桃・桜といった春の花を墨と和紙と絵の具で制作しました。

最初は、水をたっぷり含んだ筆で和紙に1本線を描きます。その線に向かって、ポタッと墨を垂らして紙を斜めに傾けると・・・湿った部分にだけ墨がどんどん流れていきます。筆で描くのとは違い、墨が動いていくように見えるのが楽しいです!さらに墨をストローで思い切り吹いたり、そっと吹いてみたりすると、墨がピュッと弾けたような線ができて、これもまた予想外の線の動きが楽し~い!これは吹き流し、または吹き絵といって、偶然性を生かした技法です。こども達は、墨の動きを楽しんで遊んでいますが、実はこれが春の花の幹と枝にと変わっていくのです。

偶然出来た線を色々な方向から見てみると、確かに木に見えてきますね!一番格好良い枝振りになる構図を親子で決めたら、最後は花の制作。こちらは、絵を描くのではなくて、クシャクシャに丸めた和紙に絵の具を浸して花に見立てました。花の色は、自分好みのピンクに染めます。淡いピンクも濃いピンクもどちらも綺麗ですね!これだけ満開の花の絵を飾ったら、運気も上がりそう!!(Eri Ito)

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静かな街にて

2021-03-23 21:31:17 | 大人 油絵・アクリル


植松 油彩

湿気が凄いですね、一平です!本日は日曜クラスの植松さんの油絵をご紹介します。

どこか外国の街をモチーフとして選んでいます。朝方のまだ夜が明けきっていないくらいの白んだ空の色彩が素晴らしいですね。絶妙な時間帯の色の空と、まだ登りきっていない太陽が不完全に照らしている家屋のこれまた絶妙な色彩のバランスがとても美しいです。僕は散歩好きで夏場は早起きしてちょっと涼しいくらいの時に歩くのが好きなのですが、太陽が登りかけの時の色ってこんな感じだなぁとなんだか凄くリアルに感じていました。
壁面や道のレンガの質感も長い間色んな人々に踏まれたり背を付けられたりしているような年季の入った風合いが出ています。さらに見てみると鮮やかな赤であったり少し緑が入っていたりと、ただレンガの固有色だけで描こうとしていないところが絵に深みを与え、
その物の歴史まで感じられそうです。散歩大好きな僕としてはとても歩きたくなる道です!

また、奥から続いてくる家の遠近感や地面の平衡感覚など技術的なところはもちろんですが、植松さんの油絵には毎回心地の良い懐かしさを感じます。なんだか行ったことも無い場所なのに故郷のような温もりがあります。それはただ技術があるだけでは感じさせられない事です。もしご本人が自覚してやっていたらなんと計算高い人だとビックリですね

ちなみに人一人いない静寂の中をよぉ〜く見てみると小さい街の住人がいますよ、是非探して見ましょう!

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体温まで感じる存在感

2021-03-22 22:16:02 | 小学生 工作

花粉症で目薬が手離せません、ナツメです!
小学生クラスのキメラ制作の様子について先日よりブログでお伝えしていますが、作品はまだまだあるので引き続きご紹介します!

はじめは一様だった新聞紙とワイヤーだけの骨組みが、最後には一つ一つが超魅力的、それもその子にしか出せない個性溢れる作品に変身していく様子を、階段で目撃した方も多いのではないでしょうか?所狭しと100匹もいたキメラですが、完成させた子達が続々と持ち帰っているので、帰り際の作品の少なくなった階段にはなんだか寂しい印象を受けます。


今回は着色した粘土の上に色や模様を描き足していきましたが、ベースとなるパステルカラーの粘土の色+上から塗る絵の具の原色、質感や発色の異なる2種類の色により、さらに豊かな表現ができたと思います!沢山の色を使って冒険してみる子、単調にならないよう絞った色数の中で絶妙な差を出すことに一生懸命になる子など、それぞれの中でどういうキメラにしたいかのイメージが強かったからこそのこだわりも感じました。


私が小学生クラスの頃にこのカリキュラムがあった時、オカピとカンガルーのキメラにしよう!と安直にオカピ柄のカンガルー(それも茶色と黒の味気ないもの)を作った記憶があるので、今回の子ども達の自由なアイディアには感心するばかりでした。粘土だけでなく、絵を描くときにも今回のような枠組みに囚われない発想を大事にしてみてほしいです!
そして、お家に置くと温かみのある空間になると思いますので、ぜひ飾って仲良くしてくださいね!!

追伸 我が家では5年前の大々的な大掃除を機にキメラを捨てられてしまいましたが、それまではちゃんとありましたよ!

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真骨頂

2021-03-20 15:55:30 | 大人 油絵・アクリル


服部 油彩

自粛解除万歳。岩田です。

今回は、土曜午前クラスの服部さんの作品をご紹介します。
こちらは城壁に囲まれたドイツの町。石が幾重にも積み重なって出来ている壁を味わい深く表現しました。

ドイツには石造りの城門が今も多く現存していて、古の風情が残る町中で住民が普通に暮らしているようです。それらの道路や壁を見るにつけ、木と共存してきた日本とは又違った独自の土木文化が形成されているのが分かります。

先ず作品を見て面白いと思うのは、過去に開いていたであろう大きいアーチを補修して小さいあアーチに作り替えている様です。
日本では公共の場において、今ではこのような荒っぽい仕事は見られませんが、こうしたどこか人間味のある壁面に、作者は「美」を見出しているのです。

現代において、新たに形成される風景は先進的且つ小綺麗ではあるのですが、どこか冷ややかで無機質。
しかし服部さんが選ぶモチーフは、そういった類のものではなく、経年の変化が生み出すほころびや汚れといった、人と自然が織りなす歴史の痕跡です。
今回の作品は、正にその真骨頂といえるでしょう。

ペインティングナイフや筆を駆使し、何度も絵の具を重ねることで、作者が現地で出会ったその壁が徐々にキャンバスの上に現れ始めました。
決して順調ではなく、迷いもありましたが、そんな幾多の寄り道があってこそ、言葉では言い表せぬ位の深みをもったこの壁を描き出せたのかもしれません。

 

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どの家に住んでみたいですか?

2021-03-19 15:57:07 | 大人 油絵・アクリル


鈴木M 油彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、鈴木さんの油彩作品です。
まず目に入ってくるのは色とりどりの鮮やかな街の姿でしょう。赤、オレンジ、黄色、ピンクといった暖色系の家が立ち並び、人が描かれていなくとも活気で賑やかな様子が伝わってくるようです。家の窓や屋根も良いアクセントになっており、黒やグレー、白といった無彩色が入る事で鮮やかな色がバチバチと悪目立ちしないよう抑えて引き締めてくれています。見る人の視線が奥の塔へ集約していくような島の形も面白いですね。カラフルな街の中を抜けて岬の塔へ辿り着くと、そこから周りを囲む青い海や遠くに見える島が一気に広がっていきます。作品を鑑賞する人の視線の動きが、そのままこの街の観光順路となっているようです。
手前はしっかりと絵具を乗せて色も沢山使った分、遠景にあるものは目立ちすぎないよう、控えめに描写されています。控えめといっても、手を抜いたり短時間で仕上げるのではなく、手前とのバランスを考えた上で色を作り塗られています。奥の島の溶けていくような筆使いが美しいですね。また、空を描いた事がある方なら、雲を描く難しさはには覚えがあるかと思います。鈴木さんの作品は、少し重さを感じるような雲の様子が見事に描写されていますね。

制作途中から、完成されるのを楽しみにしておりました。皆さんはどの家に住んでみたいですか?私は左の鮮やかなオレンジの家が良いですね!海も見えて、家の形も可愛いので!

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これなら絶対捨てられない!

2021-03-18 23:19:12 | 小学生 工作

東京で桜の開花宣言があり、本格的に春が始まりましたね。大学進学への勉強で少しの間休んでいたのでお久しぶりになります、リンです!

今回は、小学生クラスでのキメラの制作についてお話しようと思います。
私は小学生の頃、ミオスに通っていたので、実はキメラを作ったことがあるんです。当時の私は、プリキュアよりも仮面ライダー派の女の子だったので、とにかく「格好良いキメラを作りたい欲」がありました。確か、二足歩行のキメラを作ったのですが、頭がどうしても重くなってしまって、二本足で立たせるのに一苦労した記憶があります。そのために、完成したキメラを家に持って帰るとき、「倒れやすいし、持ち帰ってもすぐ捨てられちゃうかも・・・」なんて半べそをかきながら帰宅した覚えがあります。
今回のキメラ制作でも、作品によってはバランスが不安定で、すぐ倒れてしまうものがありましたが、体の向きを変えたり、体の部位によって粘土の量を変えたりと、生徒自身が色々な工夫をしながら自立させたので、バランス良く立っている作品があったら、是非たくさん褒めてあげてくださいね。
キメラ制作を手伝っていて頻繁に起こることは、生徒たちのこだわりとの戦いです。それぞれが、自分の理想のキメラを作るために一所懸命になるので、その分作品に対してのこだわりが強く、アドバイスをなかなか受け入れてくれない子が多かったです。(まぁ、だからこそ、個性溢れまくりの素晴らしい作品になるんですけどね!でもその分、私のように倒れやすい生き物もいたり…)

今回のカリキュラムは内容的に、予め決められたモチーフを元に作品を作るのではなく、自分で作りたいものを自由に作ることができたため、生徒たちにとって、印象に残るものになったのではないでしょうか!

この文章を下書き保存していたら、ノリ先生から「で、捨てられたの?まだあるの?気になるから教えて!」と言われました。
「案の定、捨てられてしまいました…」と伝えると「過去のリンちゃん、私の指導力が甘くてごめんなさいっっっ!」と土下座の勢いで謝られました(;^_^A

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怪獣・モンスター・UMA大好き!

2021-03-16 22:56:01 | 小学生 工作

 

モンスターマニア、一平です!
本日は大人クラスの皆さんも階段を上がっていく最中に見えていた"奴ら"のご紹介です。そう、先日も紹介されていましたが小学生クラスのキメラです!
神話では幾つかの動物の特徴を合わせ持った恐ろしいモンスターのキメラですが子供達の手にかかればこんなにもカラフルで魅力的な作品になります。アメリカのキャンディのような色味の象であったり、ショッキングピンクの羽を持った謎の哺乳類、牛の胴体に豹の足など本当に何でもありですね。そもそも動物かどうか判別できない奴もいたりします。それもまた一個の正解!僕が「ここに何色を置こうかな」と何時間も悩んでいる事が馬鹿らしくなるくらい子供達の素直かつ、最高な色彩に悔しささえ覚えてしまいます。くっそー!

ちなみに左上の集合写真に欠席しちゃった人みたいに映っているのはノリ先生の水粘土による作品。水粘土はこんな感じでも使えます。先週書いた水粘土の記事はこちら
なんだか子供達のと比べてキメラというより怪獣感が強い!ちなみにノリ先生は幼少の頃、ウルトラマンのTシャツに仮面ライダーのサンダルというガキ大将完全武装みたいな感じだったらしいです。なんとなくその名残が作品からも感じますね

こうして見てみるとただそこにあるだけでホッコリします。見ているだけで楽しい、ワクワクするというのは芸術の本質ではないでしょうか。階段や棚の上で楽しませてくれた小さなクリエイター達に感謝!

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冴えない日々を越えて

2021-03-15 21:11:00 | 美大・美術高校受験生作品


なつめ 高3 合格再現作品

どうも幸介です!お久しぶりです。本日ご紹介するのは、武蔵美視覚伝達デザイン科と多摩美グラフィックデザイン科に現役合格しましたなつめの作品。すでになつめ本人にもブログを書いてもらってますね。載せてある2枚とも、受験時に描いた作品の再現となります。

ほんとにもう、よくぞ受かった!という気持ちでいっぱいです。まずはそんな彼女の人となりを、僕の所感ですが書いてみましょう…

彼女は小学校低学年の時からアトリエに通っていました。寡黙で冷静沈着に見える彼女ですが、通っていたのは僕と小原先生の担当する騒がしい雑多なクラス(よく言えば賑やか)。実は下らないジョークやブラックな会話が通じる人で、むしろそんな会話を好き好んで聞き耳を立てています。よく笑う、というか、笑いを堪えられずニヤけてしまうナツメの表情が目に浮かびます。小学校を経て思春期を迎え、自分の描く絵を僕や小原先生に見せてくれない時期もありました!!アトリエに来て教室で絵を描いているのに隠すんですよ。かといって、アトリエを辞める訳でもない。天邪鬼すぎますよね笑笑。後にも先にも、そんなことしてた生徒はナツメぐらいなもんです。(しかも絵は見せるのには消極的なのに、僕と共通の趣味であるゲームの話は喜んでしてくれるという…何をしにアトリエに来ていたんだ…)

そんなナツメが美大受験を決意し、生きる糧であるはずの彼女の趣味も封印し、ほんとうに頑張った結果、見事に現役合格…!コロナ禍の冴えない日々の中、個人的には1番明るく嬉しいニュースでした。ほんとうに良かった。久々に胸がスッとしました。

受験勉強中の彼女に会うたびに「このゲームやった?」「新作出るけどどうすんの?」などと揺さぶりをかけておりましたが、「受験が終わったらやります」とバッサリ僕の言葉を断ち切り、持ち前の頑固さで受験を乗り切りましたね。ほんとに彼女のような人間が受かるべきだと思いますし、これから専門的な美術教育を受けて成長していくのだと思うと、なんというかワクワクするというか楽しい気分になれますね。

なにわともあれ、ナツメ、おめでとうございます!今後作り出すであろう作品も、またボロクソに講評するかもしれないけども、それでも楽しみに待ってまーす!

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奥さん、展覧会のお知らせ。

2021-03-13 22:57:07 | 講師・生徒さん展覧会


                奥 油彩

もうすぐ4月、新たな生活の準備をする季節となりました。

今回は、奥さんの作品のご紹介と展覧会のお知らせです。現在は自粛期間ということで奥さんもミオスには通われていませんが、お家で積極的に作品を制作されているようです。

時に巨匠が描いた作品やモデルの切り抜きの模写、動物を描いたものなど多義に渡って作品を制作されていますが、厚みをもって塗られる絵の具の鮮やかさも伴って、どれも強く印象に残る油彩ばかりです。
描くモチーフによって背景の様子も様々に変化し、主役のものと親和性を持たせつつ全体をどのような雰囲気にしていこうかと思いを巡らせながら描き進めていくことに楽しみを見出しているのでしょう。

例えば、モデルを描いた作品は髪の毛に使われている色が多義に渡りながらも、その質感を上手く表現しています。陽光を浴びて一点の曇りもなく前を見つめるその姿に強い意志のようなものを感じます。
それと比べると、猫を描いた絵は、色数を抑えつつライラックのような色を主役と背景に配し、どこか日本的で柔らかな印象を醸し出しています。

とはいえ、どの作品も並々ならぬ生命力に溢れており、見ごたえのある作品ばかりです。

◎奥さんの展覧会のお知らせです。
港北区で主催する『第16回港北美術展』に出品したそうですが、この展覧会、今年はホームページ上で開催されるそうです。
3月15日(月)~28日(日)まで見られます。リンクはこちら
~おうちにいながら美術展を楽しみませんか?~のサブタイトルが付けられています。是非ご高覧ください。

追伸
中野さんからも、こちら港北美術展に出品されたとのご連絡を頂きました。お二人の名前で見付けてみてくださいね!

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ちびっこキメラ生物

2021-03-12 08:12:59 | 幼児



大竹です。小学生クラスに続き、幼児クラスでも2週に渡り粘土工作でキメラ生物を作りました。
まずは廊下や教室に沢山並んでいる小学生達の生き物を見ながら、どんな生き物を作ろうかな?と考えます。頭はどんな形?体は何色?足は何本?と、それぞれのパーツを順番に足していくように生き物の設計図をスケッチブックに描いていきました。設計図が完成したら粘土で制作していきます。モールやビーズなども使い、目や毛、はたまた腕を作ったりと、設計図とにらめっこしながら作っていきました。持って帰りたい気持ちをグッと我慢して、次の週まで粘土を乾かします。翌週にニスを塗り、ピカピカのツルツルに仕上げたら完成です!1人1人全く違った形の、カラフルで可愛らしいキメラ生物が出来上がりました。

粘土が完成した後はクレヨンで動物の練習しました。まずウサギですが、現実にはピンクのウサギはいないので、実際にいる色を見ながら選んで描いていきます。黒、白、茶色、黄土色などですね。太腿の形にも注目しながら描いていきました。
ゾウさんは体がすごく大きいので、体が顔よりも小さくならないように描いていきます。長い鼻を使ってお水を飲んでいるところと、水浴びをしているところの好きな方を描いています。どちらも上手に描けましたね!

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いろいろキメラ

2021-03-11 22:26:17 | 小学生 工作

気温の変化について行くのがやっとですね、ホノカです。
今回もキメラ生物についてたくさんご紹介したいと思います!キメラの生成方法については先週のブログをご覧ください!

一口に動物と言っても4足歩行や2足歩行、体に模様があったりトゲがあったりと、とても多様ですがアトリエに生まれたキメラたちもそんな風に様々な特徴を持っています。

低学年の子が作るキメラは一つはとにかくカッコよくて強そうなタイプ!ワニの様に大きな顎を持っていたり鋭い牙や体にトゲがあったり、躯体が大きなキメラが沢山いましたね!もう一つはふわふわで可愛いタイプ!体は小柄だけど足が大きくてマスコットみたいだったり、羽がひらひらで体も毛で覆われてふわふわしていそうな動物たちでした。
他にも粘土に絵の具を混ぜ込んで作るので色がパステル調になりやすいのですが、最後のペイントで原色の絵の具をガッツリ乗せてさらに鮮やかさを足していた子もいました。

高学年の子は強そうなキメラでも体が大きいだけではなく表皮がゴツゴツしているものや、目つきが鋭くなるようにまぶたのあるキメラなど細かいこだわりが詰まっています。
また、高学年になると女子はなんとなくリアルな生物を作りたがらない傾向にあると思っている(私がそうでした)ので可愛い系がいっぱいなのかな?と思っていましたが、自分が好きな動物をチョイスしたりする事でより特徴を捉えてリアリティのあるキメラを作っていました!

どうしても大人になると第三者の視線を気にしてしまいがちですがそんなことを感じさせない自由な発想で、尻尾に顔をつけたり、海の生き物に陸上の動物の足が生えていたりと、私では考えつかない組み合わせ方や固定観念に縛られないカラーリングなど個性あふれるキメラたちが沢山生まれました!この自由さはまさに小学生ならではなのではないでしょうか。
お家に連れ帰った際はぜひどんなキメラなのか家族に紹介してみてくださいね!

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