赤尾です。お盆休みはいかがでしたか?
今日は新潟の越後妻有で開催されている、大地の芸術祭のご紹介です。
この芸術祭は2000年度から3年に一回開催されており、今回で4回目になります。
越後妻有は過疎高齢化に悩む土地で、地域に内在するさまざまな価値をアートの媒介として掘り起こし、その魅力を高めて地域再生の道筋を築いていこうと始まったお祭りです。
そのコンセプト通り、越後妻有にある廃校や廃屋を使った作品も多く、普段美術館では観ることのできないような、壮大で時間を感じる作品に出会える場所です。
年々作品数も増え、今年は350点もの作品が集まっているそうです。
私は前回の芸術祭に行って来ましたが、とにかく広大な土地、莫大な作品数なので回るのがとっても大変でした!
全部の作品を観ることはとてもできないので、バスの時刻表と相談しながら、これだけは外せない!という作品から観て回りました。
もし行ってみようかな、という方のために私が観た中でもお勧めの作品をご紹介します!
まずクリスチャン・ボルタンスキーの「最後の教室」です。
廃校になった小学校を利用して、かつて通っていた子どもたちの魂を呼び起こそう、という作品です。小学校を丸々作品として使っており、体育館や廊下を歩いて行きます。中へ入ると暗い中に豆電球が並び、少しぞくっとするお化け屋敷のような、それでいてぬくもりを感じる不思議な感覚を味わえます。消えかけそうな魂のぬくもりを感じさせる作品です。
お次に古巻和芳+夜間工房の「繭の家ー養繭プロジェクト」です。こちらは個人的に一番好きだった作品です。
かつて絹糸作りをしていた空き家を利用して、織物に使う材料で唯一命を奪う繭と、そこに住んでいた人の魂を浄化するというテーマの作品なんだそうです。
繭を使った村のジオラマがすごく素敵で、長い時間うっとりと見とれてしまいます。
また繭を紡ぐワークショップなども行われているようです。
このほか、ジェームズ・タレルの「光の館」や日本大学芸術学部の「脱皮する家」もすごく見応えがあり、ぜひ実際に訪れて体感してもらいたい作品です。
今年も新作がたくさん展示されているようで、会期中にぜひ行きたい!と思っています。
これを観てもし興味を持たれた方は、ぜひ芸術祭のHPに詳しい作品などが載っていますので、チェックしてみてください!
http://www.echigo-tsumari.jp/2009/
この記事、本当はお盆前に載せる予定だったんですが、9月中も開催されているので良かったら行ってみてくださいね♪