晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

ISS拡大撮影(L+RGB編)その6

2022年06月27日 | ISS(国際宇宙ステーション)
ISS拡大撮影記録で~す。photo

撮影にチャレンジしたのは、6月26日早朝、ターゲットはX-37BとISSです。
X-37Bの通過は02時46分、ISSは03時26分で、どちらも好条件通過です。

しか~し、02時にチェックした時点での雲量は7~8です。天気がよくなることを
期待して準備をしましたが、X-37B通過時はコースに完璧な雲があってアウト!

それどころか03時になってもピントを合わせるための1等星がひとつも見えません。
本日のISS通過コースはこちら(拡大図

見えてるのはペガスス座のみ… しかたないので秋の四辺形でピン合わせをしました。

ピン合わせが終了したのは通過10分前…その時です!あたり一面にパラパラパラと
乾いた音が響き渡りました。え、何の音? 
わぉ、雨です! なに~

いそいで、近くにあった常設赤道儀ピラーの望遠鏡カバーをはがして30cm望遠鏡と
ノートPC2台にかぶせしたが、まったく想定外のにわか雨でした。ふぅ~

雨は5分後に止んで撮影待機モードに戻りましたが、テンションがだだ下がりです。
通過時間になってもわし座まで厚い雲があって全く見えません。待つこと数十秒…

キター! 見えたのはほぼ天頂です。天頂での導入は意外と手こずります。
クリアな空ではないので、写りは期待できませんが天頂通過コースなので
必至に追尾しました。が、結果はボケボケでした。

とりあえずモノクロとカラー動画が撮れたのでL-RGB合成をして見ました。(拡大写真

う~ん、どうでしょう? ビミョーですね。

さて、突然ですがお知らせです。2022年4月2日から行ってきた「L-RGB合成撮影トライアル」は本日をもって終了といたしま~す。

理由は、L-RGB合成の撮影方法及び画像処理方法を習得したことが第一です。第二として、この方法でこれまでのシステムを凌駕するほどの解像度は得られなかったこと…です。また、第三として今年はISS軌道の巡り合わせが悪く、夏場の好条件通過が極端に少ないことも理由のひとつです。

以上のことから、今後はその時の通過コースに合った撮影システムでISS拡大撮影を楽しんでいきたいと思いま~す。(メインの方法としてはカラーカメラ一発撮りのRGB3色分解から、L画像を作成して、R.G.B画像はそれぞれを処理して解像度をアップさせた後にRGB再合成させて大気分散を消去した状態でL+RGB合成する方法にしよう~と思ってます。長!笑 )

〈おまけの動画〉
2022年6月26日03時27分に撮影したISS動画、直距離426km(GIFアニメ



これまで撮影したISSで最も解像度が高いカラー動画(GIFアニメ
2021年9月2日04時53分、直距離452km


 さて、本日、関東甲信、東海、九州南部が梅雨明けしたそうですが、この勢いで梅雨明け全国制覇となるのでしょうか?東北地方南部に限って言えば、まだニイニイゼミが鳴いていないので少なくともあと10日間は梅雨明けしないと思うのですが、はたして今年のニイニイゼミの初鳴きはいつになるのでしょうか。

ニイニイゼミ初鳴き観測班が現在調査中で~す。

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2 コメント

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ISSの高解像動画 (ich)
2022-07-02 20:53:23
晴れスターさん
 昨日,この日のブログにもコメントをしたつもりでしたがなぜか入っていませんでした。時間がかかりすぎたのかも?さて,ISSを2台のPCカメラで一気に撮像しL-RBG合成するというプロジェクトは(ひとまず?)終了とのこと,本当に御苦労様でした。すごいことを考えて実行されるんだなぁと思っていました。データ収集が済んだので,より解像度の高い方法で撮られるとのこと,今後も楽しみですね。また,過去の高解像動画はすごいですね!まるでそばで見ているようです。これもカラーならではの臨場感ですね。とにかくシーイングが命ということですね。これからの惑星シーズンも,いいシーイングに巡り会えることを祈ります。
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シーイング (晴れスター)
2022-07-03 19:04:11
ichさん
 どーもです。そーなんです。結局のところ、シーイングなんですよね~。いいシーイングに遭遇するかは運次第ですが、最近はいい気象情報がネット上にあるので以前よりは分かりやすくなってます。偏西風が蛇行する年はチャンスなのですが、今年はそもそもISSの通過が少ないので期待薄です。
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