晴れ時々スターウォッチング

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宵の明星・金星(9/20)

2021年09月20日 | 金星
 3連休の最終日は見事な快晴になりました。

まだ時刻は日没前ですがこれだけ空が澄んでいれば青空の中で
金星が見えるはずです。現在の金星の等級は-4.1等級です。

 肉眼では無理ですが双眼鏡を使えば簡単に見つけられる明るさです。
早速探してみましょう。高度は約20°、方位は南西の空です。

 おっと,ありました。ほほ~、今日は空気が澄んでいるので輝きが
とてもクリアーです。空に浮かんでいるバルーンのように見えます。

 今夜は木星と土星を撮影する予定なのでちょっと早めに準備して
金星も撮影することにしましょう。

 まだ肉眼では見えないのでファインダーで導入するのに
手こずりましたが、なんとか惑星カメラの視野に入りました。

9月20日の金星 Diameter=17.25" Magnitude=-4.12 輝面比0.66


2021/9/20 17h03m16s ASI290MC Shutter=0.626ms Gain=279 (46%) 90sec


こちらはIR850nmPassFillterで撮影した金星です。

2021/9/20 17h27m27s ASI174MM Shutter=6.830ms Gain=332 (83%) 60sec

 今シーズンの金星は8月から11月まで日没時の高度がほぼ変わらないという特徴があります。
日没時高度は約20°なのでそれほど高くはありませんがこれから輝きが増していく様子を長い
期間見ることができます。

これからのおもな金星イベント
10月30日:東方最大離角ー視直径25秒の半月状になる。-4.4等級 太陽離角47°
11月8日:昼間の金星食ー13時30分過ぎに四日月に潜入。金星の視直径28秒 輝面比0.44 
     金星光度が-4.6等級、太陽離角46°なので肉眼でも確認できるイベント。
12月8日:金星最大光度 -4.7等級 視直径43.7秒 輝面比0.23 太陽離角37° 
12月30日:視直径が60秒になる。-4.3等級 輝面比0.03 太陽離角15°

 11月8日の金星食は九州・沖縄を除く全国で見られます。金星の視直径28秒もあるので月への潜入や出現には時間がかかります。金星の欠けた部分も含めると仙台では1分8秒(東京では2分9秒、大阪では2分45秒)もかかります。望遠鏡で見ると少しずつ潜入・出現していく様子が見られますね。

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2 コメント

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金星 (ich)
2021-09-22 22:35:07
晴れスターさん
 金星がめっきり明るくなったなぁと思っていたら,早くも半月形に近付いていたのですね。今シーズンは天秤,さそり座付近にいるので高度が低く撮影には向かないでしょうが,ふたご座辺りにいて夜9時を過ぎてもまだ沈まないでいるのも「もういいよ…」と思ってしまいます。勝手なことを言いますが。
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Re:金星 (晴れスター)
2021-09-22 23:28:39
ichさん
 今年の金星は空に貼り付いたかのように毎夕同じ場所にあるので別な意味では面白いかもしれませんが、宵の明星らしくないですよね~。日没時高度が20°とビミョーなのでもう少し高いと観測しやすいのですがね~。と勝手なことを言ってしまう生き物なんです。人間は…w
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