晴れ時々スターウォッチング

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紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)2nd 観望記録 10/1

2024年10月01日 | 太陽
紫金山・アトラス彗星の2nd 観望記録 で~す。

 本日の観測場所ですが、さすがに連日の遠征は無理~なので超近場の高台です。(^^ゞ

 観測場所に着くと月齢27.7の二十九夜月が見えてました~。ふむ、晴れてはいますが低層にもやがありますね~。今朝は県内全域に濃霧注意報がでているのでさらに透明度が悪くなる可能性があります。

2024/10/1 04h18m51s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f70mm F2.8 ISO1600 2sec

 現在時刻は04時18分なので、紫金山・アトラス彗星が地平線から顔を出しているはずです。撮影は薄明が進んで星が見えなくなる04時50分まで続けます。撮影可能時間はわずか30分間ですので気合いを入れて頑張りましょう!ファイト~

 ふう、撮影はあっという間に終わりました。で、結論から言うと… 今回もまったく見えませんでした~。やはり光害のある仙台市郊外では無理…というか紫金山・アトラス彗星とボクの相性がたぶん良くないんだなぁ~などと思いながら帰宅して画像を確認すると…

 わぉ!小さいながらに写っています!カメラは紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)をしっかり捉えていました。それでは、仙台の街灯りの中で写した紫金山・アトラス彗星をどうぞご覧くださ~い。

カメラが最初に紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)を捉えた(写っていた)時刻は04時27分でした。

2024/10/1 04h27m07s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f70mm F2.8 ISO3200 2.5sec


↓ この画像を撮影時したときの彗星の高度が2.4°で太陽高度は-12°、航海薄明が始まりました。

2024/10/1 04h31m20s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f70mm F2.8 ISO1600 3sec


 彗星はまだもやの中にありますが、中央集光が強いので核が明るく写っています。

2024/10/1 04h34m52s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f70mm F2.8 ISO1600 2sec


 彗星の高度は3°を超えました。地表が霧で覆われて行く様子が見えます。こっちに来ないで~。

2024/10/1 04h35m11s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f70mm F2.8 ISO1600 3sec


 月の下にあるしし座の77番星と比べると、彗星の光度は3等級台に入っていると思われます。

2024/10/1 04h38m43s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f70mm F2.8 ISO1600 3sec+4sec トリミング


  こちらは2枚コンポジットして画像処理したものです。長い尾が伸びている様子が分かります。

2024/10/1 04h39m09s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f70mm F2.8 ISO1600 3sec+4sec トリミング

 画像を反転してステラナビで確認してみると、写っている尾の長さは約5° でした。

2024/10/1 04h39m09s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f70mm F2.8 ISO1600 3sec  トリミング

 彗星の出があと30分早かったらもっと見栄えのするほうき星になったと思うのですがね~

2024/10/1 04h46m36s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f70mm F2.8 ISO1600 1/2sec トリミング

 C/2023 A3 紫金山・アトラス彗星はマイナス等級になると予想された2024年期待度MAXのほうき星でしたが、う~む、ちょっと期待外れでしたね。頭部の明るさはまあまあありますが何より小さすぎ(尾の派手さがない!)ですね。

 これに比べるとC/2020 F3 ネオワイズ彗星はこれぞほうき星!と言えるグレートコメットでした。下の写真は今回と同じレンズ、同じ画角(f70mm)で撮影しています。

2020/7/17 20h32m21s  D810A AS-F NIKKOR 24mm-70mm F2.8 ED f70mm F4 ISO2000 60sec

 しか~し、落胆するのはまだ早い!C/2023 A3 紫金山・アトラス彗星が本領を発揮するのはこれからです!(…と思いたい)そう、C/2023 A3が日没後の空にやってくる10月12日以降は薄明の終わった暗い空で見ることができます。

 これで、もし、百武彗星のように地球近傍で核の崩壊などを起こしたら、空前絶後の大彗星になります。その可能性はゼロではありません!ほうき星は水物です。大いに期待しましょう!

 個人的には10/12と10/13に見えるであろうムチがしなったようなダストテイルとまっすぐ伸びるアンチテールが見えるかに大注目です。相変わらず不安定な天気が続くようですが気象情報とにらめっこしてチャンスの神様の前髪を掴む勢いで撮影に臨むことにしましょう。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ツーチンシャン (ich)
2024-10-01 13:37:28
晴れスターさん
 近場の朝日の当たる丘とはいえ,2日連続早起きは私には無理です。お見それします。光害,霧,薄明の中,しっかり写っていますね!しかも約5°の尾が写っているのはお見事です。私は写野の4辺を東西南北のままでしかも核がセンターにあるのでちょっと残念な写りでした。夕空でもう一度と思うのですが,好機が上弦から満月とは… つくづくネオワイズは大彗星だったんだなぁと懐かしい。ブログにあったサングレーザー,期待しましょう。
 さて,薬莱山で星見中,露が多かったのでミューロンの主鏡を覗いたら鏡面に何やらウネウネとした模様が見えます。「うぁっ!カビか?」とがっかりしました。帰ってきてキャップを開けて干しながらまた覗いたら,なんと3~4cmの三角形の蛾の死骸が鏡筒内にあるのです!いつから?おそらく一ヶ月前から入ってたと思います。逆さに振って捨てましたが,カビに見えたのは蛾の鱗粉でした。まさに蛾ビーン,ですよね!
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ほうき星vs月明かり (晴れスター)
2024-10-01 19:53:47
ichさん
 わー、ミューロン様に入るとはなんたる不届き者!まさにショックで蛾ーン!となる出来事でしたね。蛾の鱗粉は撤去できたのでしょうか?お察しします。
 さて、ネット上の投稿画像を見るとC/2023 A3の尾は15°を超えているという情報もあるようです。ステラナビでシミュレーションしてみると最も尾が長く見えるのは、東の空では10/3で、西の空では10/17頃のようです。10/17と言えばジャスト満月なのでタイミングとしては最悪ですよね。サングレーザーの方は観望好機が10月下旬から11月上旬なのでそちらはバッチリなんですがね~。
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