晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

野口宇宙飛行士と星出宇宙飛行士が搭乗するISS撮影記録①

2021年05月19日 | ISS(国際宇宙ステーション)
 デジカメ本体の記録カードに入ったまま出力されていない写真を発掘するブログ週間三日目は、
11年ぶりに日本人宇宙飛行士2人が搭乗しているISSを激写するミッション「ISS 11(イレブン)プロジェクト」の撮影記録です。

 ISS 11(イレブン)は、ISSに滞在する宇宙飛行士がスペースシャトル退役後としては最多人数の11名になったことも意味しています。

 野口宇宙飛行士と星出宇宙飛行士が軌道上で同時滞在したのは4月24日から5月2日までの9日間。もっとも野口宇宙飛行士の帰還が天候不良で4日遅れての9日間ですので当初の予定では同時滞在はたったの5日間でした。

 わずか5日間の間にISSを撮影することは全てが天候に左右されるので1回も撮れないことが容易に想像されます。そこで、撮影計画としては、とにかく眼視で見えるパスはISSまでの距離が遠くても必ず撮影を試みるとしました。

星出宇宙飛行士が到着した翌日、4月25日に最大仰角75°、直距離438km、-3.6等級という絶好のチャンスがあったのですが、天空の女神は微笑んではくれませんでした。

 その翌日、4月26日の通過は最大仰角40°、直距離633km、-2.8等級と条件は良くありませんが、天気が何とか持ちそうだったので惑星カメラでの拡大撮影にチャレンジすることにしました。距離的にも気象条件的にも無理があることは分かっていましたが、撮れるときに撮っておこう!の精神でチャレンジしました。

イベントデータ




 しか~し、撮れた映像はとても満足のいくものではありませんでした。距離的にも気象条件的にも無理があったのですが、もう一つのマイナス要因として惑星カメラ撮影の不慣れがあったわけで… テスト中のシステムを実践で使うとほころびが出る結果になることを痛感させられました。

 

撮影データ
 D300mm f1500mm + ASI290MC + UV/IR Cut Filter
 Shutter=0.882ms Gain=275 (45%) FPS (avg.)=13

 ご覧のとおりボケボケの動画ですが、野口宇宙飛行士と星出宇宙飛行士が搭乗するISSの動画を撮影するという目的は一応果たせたので惑星カメラ部門はクリアです。残るは比較明合成部門とビデオ部門と拡大撮影デジカメ部門です。ファイト~

 さて、次回のブログは本日の続き、ISS 11 ミッション の撮影記録② で~す。

次回の予告:4月の満月ピンクムーンの日に宮城県北部でISSの月面通過の予報が… 天気は快晴! 日本人2人が搭乗するISSが満月の前面を通過するという千載一遇のチャンス… はたして撮影は成功したのか? 満月の中心通過ラインを目指した遠征記録です。
  
ISS 11 ミッション 撮影記録② 〈Lunar transit 編〉