さて、皆既の時間が近づいてきました。
ここでイベントのおさらいをしておきましょう。
本日のメインイベント
皆既始め=20:09:24
皆既最大=20:18:42(食分1.015)
皆既終り=20:28:00
皆既月食中は月が暗くなるので赤銅色の満月の周りにお星様がたくさん見えるようになりますね。
楽しみ~、ワクワク… とならないところが皆既月食の不思議で面白いところです。
〈解説:国立天文台HPより〉
皆既月食のときの月がいつも同じように赤黒く見えるわけではありません。地球の大気中のチリが少ないときには、大気を通り抜けられる光の量が多くなるため、オレンジ色のような明るい色の月が見られます。 一方で、大気中にチリが多いと、大気を通り抜けられる光の量が少なくなるため、影は暗くなり、灰色に見えたり、あるいは本当に真っ暗で月が見えなくなったりします
このように皆既月食のときの月の色が異なることは、フランスの天文学者ダンジョンが20世紀初頭にすでに気づいていました。彼は独自に「ダンジョンの尺度(スケール)」という色の目安を用いて、月食の色を調べました。この尺度を表にまとめます。
この解説にあるように「赤さ具合」が月食によって異なるので星がたくさん見えるときとそうでないときがあります。今回は食分が浅いので明るくなるパターンですが、高度が低いのでその分暗くなるだろうと国立天文台では説明しています。なので今回はスケール3くらいかなぁ~と個人的には思っていましたが、実際は薄雲があったので正確な明るさは分かりませんでした。
皆既中の月の色がスケール0の黒になると新月と同じ満天の星空になりますが、過去に1度だけありました。1982年12月30日に起こった皆既月食では月が真っ黒になり月が見えなくなりました。これはその年の春に噴火したメキシコのエルチチョン火山の火山灰等が成層圏に達しためと言われていますがとても希有な出来事でした。
その日は年末だったため特番のテレビを見ていて皆既になった22時30分頃に外に出たところ月がどこにも無くて見つけることが出来ませんでした。目をこらして有るべき場所をじっと見ましたが、あれかな? たぶんあれだろう… と自分に思い込ませるレベルの今まで見たことの無い初めて見る見えない月でした。
前置きが長くなりましたが、今回の皆既月食では雲が移動しているので写真を撮るたびに写る星の数が変化しました。皆既前はご覧のようにアンタレスも見えない状態でした。
食分0.93 月高度11°
2021/5/26 19h57m30s D90 VR24-70mm f/2.8E f40mm ISO2000 f2.8 3sec
食分0.99 月高度12°
2021/5/26 20h07m20s D90 VR24-70mm f/2.8E f35mm ISO2000 f2.8 2sec
ここからは皆既中の写真です。願いが通じたのか雲が薄くなってきました。アンタレスが見えてきました!! 月の周りにも星が写っています! 満月と星空! 神秘的です。
食分1.00 皆既開始 2分42秒後 月高度13°
2021/5/26 20h12m06s D90 VR24-70mm f/2.8E f24mm ISO2000 f2.8 3sec
食分1.01 皆既最大 1分5秒前 月高度14°
2021/5/26 20h17m37s D810A VR24-70mm f/2.8E f26mm ISO3200 f4 2sec
食分1.01 皆既最大 48秒前 月高度14°
2021/5/26 20h17m54s D810A VR24-70mm f/2.8E f26mm ISO3200 f4 2sec
食分1.01 皆既最大 7秒前 月高度14°
2021/5/26 20h18m49s D810A VR24-70mm f/2.8E f26mm ISO8000 f4 1sec
食分1.01 皆既最大 39秒後 月高度14°
2021/5/26 20h19m21s D810A VR24-70mm f/2.8E f50mm ISO8000 f4 1sec
食分1.01 皆既最大 57秒後 月高度14° 今回のベストフォトです!
2021/5/26 20h19m39s D810A VR24-70mm f/2.8E f70mm ISO8000 f4 1/1.3sec
食分1.00 皆既終了 1分17秒前 月高度15° 対角魚眼で撮影した皆既中の星空
2021/5/26 20h26m43s D810A 10.5mm f/2.8G f10.5mm ISO6400 f2.8 2.5sec
この時間、防潮堤の上では20~30人(もっといたかも)の人たちがカメラや望遠鏡で皆既月食を楽しんでいました。おとなりのムーンウオッチャーさんが写ってしまいましたが個人を特定できるものではないのでこのまま掲載させてもらいます。
こちらは、おもな星座名や恒星名を入れた写真です。
2021/5/26 20h26m43s D810A 10.5mm f/2.8G f10.5mm ISO6400 f2.8 2.5sec
皆既終了時刻( 20時28分00秒)に撮影したスーパームーン
2021/5/26 20h28m00s D810A SE200N ISO6400 1sec
残念なことに皆既が終わった途端に雲が厚くなってきました。
食分0.96 月高度16°
2021/5/26 20h34m58s D810A SE200N ISO6400 1/1.6sec
食分0.96 月高度16°
2021/5/26 20h35m47s D90 VR24-70mm f/2.8E f24mm ISO1250 f2.8 2sec
皆既月食の後半は次回のブログで~
ここでイベントのおさらいをしておきましょう。
本日のメインイベント
皆既始め=20:09:24
皆既最大=20:18:42(食分1.015)
皆既終り=20:28:00
皆既月食中は月が暗くなるので赤銅色の満月の周りにお星様がたくさん見えるようになりますね。
楽しみ~、ワクワク… とならないところが皆既月食の不思議で面白いところです。
〈解説:国立天文台HPより〉
皆既月食のときの月がいつも同じように赤黒く見えるわけではありません。地球の大気中のチリが少ないときには、大気を通り抜けられる光の量が多くなるため、オレンジ色のような明るい色の月が見られます。 一方で、大気中にチリが多いと、大気を通り抜けられる光の量が少なくなるため、影は暗くなり、灰色に見えたり、あるいは本当に真っ暗で月が見えなくなったりします
このように皆既月食のときの月の色が異なることは、フランスの天文学者ダンジョンが20世紀初頭にすでに気づいていました。彼は独自に「ダンジョンの尺度(スケール)」という色の目安を用いて、月食の色を調べました。この尺度を表にまとめます。
この解説にあるように「赤さ具合」が月食によって異なるので星がたくさん見えるときとそうでないときがあります。今回は食分が浅いので明るくなるパターンですが、高度が低いのでその分暗くなるだろうと国立天文台では説明しています。なので今回はスケール3くらいかなぁ~と個人的には思っていましたが、実際は薄雲があったので正確な明るさは分かりませんでした。
皆既中の月の色がスケール0の黒になると新月と同じ満天の星空になりますが、過去に1度だけありました。1982年12月30日に起こった皆既月食では月が真っ黒になり月が見えなくなりました。これはその年の春に噴火したメキシコのエルチチョン火山の火山灰等が成層圏に達しためと言われていますがとても希有な出来事でした。
その日は年末だったため特番のテレビを見ていて皆既になった22時30分頃に外に出たところ月がどこにも無くて見つけることが出来ませんでした。目をこらして有るべき場所をじっと見ましたが、あれかな? たぶんあれだろう… と自分に思い込ませるレベルの今まで見たことの無い初めて見る見えない月でした。
前置きが長くなりましたが、今回の皆既月食では雲が移動しているので写真を撮るたびに写る星の数が変化しました。皆既前はご覧のようにアンタレスも見えない状態でした。
食分0.93 月高度11°
2021/5/26 19h57m30s D90 VR24-70mm f/2.8E f40mm ISO2000 f2.8 3sec
食分0.99 月高度12°
2021/5/26 20h07m20s D90 VR24-70mm f/2.8E f35mm ISO2000 f2.8 2sec
ここからは皆既中の写真です。願いが通じたのか雲が薄くなってきました。アンタレスが見えてきました!! 月の周りにも星が写っています! 満月と星空! 神秘的です。
食分1.00 皆既開始 2分42秒後 月高度13°
2021/5/26 20h12m06s D90 VR24-70mm f/2.8E f24mm ISO2000 f2.8 3sec
食分1.01 皆既最大 1分5秒前 月高度14°
2021/5/26 20h17m37s D810A VR24-70mm f/2.8E f26mm ISO3200 f4 2sec
食分1.01 皆既最大 48秒前 月高度14°
2021/5/26 20h17m54s D810A VR24-70mm f/2.8E f26mm ISO3200 f4 2sec
食分1.01 皆既最大 7秒前 月高度14°
2021/5/26 20h18m49s D810A VR24-70mm f/2.8E f26mm ISO8000 f4 1sec
食分1.01 皆既最大 39秒後 月高度14°
2021/5/26 20h19m21s D810A VR24-70mm f/2.8E f50mm ISO8000 f4 1sec
食分1.01 皆既最大 57秒後 月高度14° 今回のベストフォトです!
2021/5/26 20h19m39s D810A VR24-70mm f/2.8E f70mm ISO8000 f4 1/1.3sec
食分1.00 皆既終了 1分17秒前 月高度15° 対角魚眼で撮影した皆既中の星空
2021/5/26 20h26m43s D810A 10.5mm f/2.8G f10.5mm ISO6400 f2.8 2.5sec
この時間、防潮堤の上では20~30人(もっといたかも)の人たちがカメラや望遠鏡で皆既月食を楽しんでいました。おとなりのムーンウオッチャーさんが写ってしまいましたが個人を特定できるものではないのでこのまま掲載させてもらいます。
こちらは、おもな星座名や恒星名を入れた写真です。
2021/5/26 20h26m43s D810A 10.5mm f/2.8G f10.5mm ISO6400 f2.8 2.5sec
皆既終了時刻( 20時28分00秒)に撮影したスーパームーン
2021/5/26 20h28m00s D810A SE200N ISO6400 1sec
残念なことに皆既が終わった途端に雲が厚くなってきました。
食分0.96 月高度16°
2021/5/26 20h34m58s D810A SE200N ISO6400 1/1.6sec
食分0.96 月高度16°
2021/5/26 20h35m47s D90 VR24-70mm f/2.8E f24mm ISO1250 f2.8 2sec
皆既月食の後半は次回のブログで~