東京新旧写真比較(1995/2008) No.20
文京シビックセンター(文京区役所)ができてからもう10年以上が経つ
Photo 1995.1.18(ノーマル時)、Photo 2008.2.1(マウスオン)
文京シビックセンター展望室から
文京シビックセンター
所在地:文京区春日1-16-21
階数:28F、高さ:145.7m、竣工年:1994年
上写真は竣工翌年に訪れた時のもの、下は13年経過後の今春の様子。丸の内や六本木などに比べれば文京区内の変化は小さいが、それでもいつのまにか展望室からの眺望は変化していた。
手前の方から、まず白山通りと春日通りの交差点付近の変化。中央の都営文京真砂アパートは変化なし。その右側、東京ミュージック&メディアアーツ尚美の校舎が大きな建物に建て替わり、春日通りに大きな壁面を見せるようになった。右下端にも、建て替えられた都営本郷1丁目アパートが見えるようになった。また左側、白山通り沿いにも10F以上の高層マンションが増加している。
画面中央部の、本郷4丁目、5丁目は相変わらず低層の建物が多く、大きな変化はよく分からないが、ところどころで中層のマンションが増えているようではある。95年の画面中央のやや左側には、昭和5年に建った清和寮(RC4階建て)が見えていたが、これは数年前に中層のマンションに建て替えられている。
遠方の本郷通り沿いは、高層のペンシル状のマンションやオフィスが更に増加した。東京大学本郷キャンパスも以前よりは見えなくなってきているが、2008年の右上方で目立つ大きな建物は医学部の研究棟で、一方ではキャンパスの高層化も進んでいる。その上に浅草ビューホテルが、まだ少しだけ見えている。
95年の写真で浅草ビューホテル(右側上方の黒い建物)の左側、白く光って見えるのは、ソフィテル東京(当時は法華クラブ)だが、昨年取り壊されてしまったので2008年の写真には写っていない。その代わり、中央上部にルネッサンスタワー上野池之端(38F、136.5m、2005.3竣工)が聳えている。また、ルネッサンスタワーの後ろに見える緑は、不忍池と上野公園である。
それから、2008年の写真で左端上部に見える超高層ビルは、日暮里駅前のステーションガーデンタワー(40F、153m、2008.2竣工)。
鳥瞰的街並みを、こうして写真で改めて見ると、細かい建物が一面に針のように建ち並んでいて、見ているとなんだかいやーな気分になってくる。それぞれの建物の中で多くの人が寝起きして働いているかと思うと、ちょっとクラクラしてくる。2枚の写真を見比べたりしていると、どうもだんだん気持ち悪くさえなってくる。景色が汚いとかいうのではなくて、あまりに建物が多いので、見ているだけで疲れて来る感じ。
山に登ってあたりを見渡した時の爽快感とは全く異なる、眺望による幻滅感というか、都市の実情を妙に客観的に把握してしまったことによるストレスのようなものでもあるのかもしれない。現場ではあまりそう思わなかったのだが・・・。
2009.4.30
rnak様の指摘に基づき、秋葉原のUDXが写っている、という記述を訂正削除。
大きな建物は東大本郷キャンパス内の医学部研究棟。
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