東京新旧写真比較(1981/2008) No.22 千代田区大手町
Photo 1981(マウスオフ)
Photo 2008.3.3(マウスオーバー)
Photo 2008.12.15(マウスクリック)
平川橋のたもとからの風景は最近になって様変わりした。春先にいちど撮った時にはまだビル群が未完成で、変化の途中だったので、およそ完成した頃合いを見計らって再度撮影。
大手濠に面した建物の風景は、私が上京した1990年頃からはあまり変化していなかった。だが、大手町の合同庁舎のあたりが再開発されることになり、大きく変化することに。
東京消防庁の後方にそびえ立ったのは、大手町一丁目地区第一種市街地再開発事業による3棟の超高層ビル。写真では手前から、
A棟(日経新聞ビル)地上31階(高さ約155m)
B棟(JAビル) 地上37階(高さ約180m)
C棟(経団連ビル) 地上23階(高さ約122m) なんだそうな。
東京建物・ニュースリリース
しかし着工が2007年4月1日で、竣工が2009年3月末って、ちょうど2年=24ヶ月。少し前、超高層ビルを1階造るのに1ヶ月かかると聞いた記憶があったが、JAビルなどは2ヶ月で3階分造ったことになる。スゴイ速さ。
1981年の写真で、左端奥に見えている塔は大手町のNTTコミュニケーションズ大手町ビルのようだが、これは新築のビル群に隠されて見えなくなっている。
平川門の時にも記したが、この写真でも、東御苑の樹木がかなり大きくなっている。同じ場所に立つと、右方の三菱東京UFJ銀行大手町ビル(旧三和銀行ビル)、りそな・マルハビル(旧大洋漁業ビル)は、ほとんど見えなくなってしまった。三井物産ビルも半分以上が隠れている。
撮影位置の特定に利用したのは、東京消防庁と三井物産ビルの重なり具合と、江戸城石垣の位置関係。最初は、三井物産ビルと三菱東京UFJの重なり具合を見れば撮影位置を容易に特定できると踏んでいたのだが、樹木で隠れて見えなくなっているとは思いもよらなかった。
同一の場所ではないが、竹橋付近から似た方向を撮影した写真が、「再開発で変わる東京風景(画像置場)」に掲載されている。
再開発で変わる東京風景(画像置場) > お堀と超高層
こちらはここ4年間の変化だそうだ。これを見ると、4年前までは1981年の頃と大きくは変化していなかったことが分かる。もちろん、この写真にはKDDI大手町ビルもあるし、日本橋三井タワーが建設中だったりするのだが、お濠端の風景はそれほど変わっていなかった。
パレスホテルの建て替え高層化計画が問題になっているという話題が、最近の新聞に載っていた。大手町・お濠端周辺の風景は今後も激しく変化していくのだろうか。
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