駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

新国立の新たな候補デザイン

2015年12月16日 | 町医者診言

              

 新国立競技場のデザイン二案が発表になった。インターネット情報のみだが、どちらもザハ案よりも周囲にマッチしており、違和感が少ない。やはりと平凡な感想だが、日本人の設計の方が日本の風景に溶け込むデザインを生み出すように思った。そうかといって、斬新さがないということはなく、甲乙付けがたい、優れた候補作と思う。

 既に甲乙付ける立場をわきまえない迂闊な方が居られるようだが、この方に付ける薬を知らない。しかし、これも所謂一つの我が国の民度の指標で、我が身の問題と受け止めるのが本筋だろう。何といっても会長職に留まっているわけだから、それなりの支持があることになる。

 私の場合は何の立場にもないわけで、迂闊に素朴に感想が言えるわけだが、甲乙付けがたいというのが正直な感想だ。遠景はA案が風景に溶け込み、近景はB案の方がすっきりした感じがするが、肝腎のスタンドや競技場の使いやすさは不明だ。いずれにしても、ザハ案より、格段に受け入れやすい。改めて誰が、ザハ案を採用したか聞きたい。

 今回は決定の理由をわかりやすく開示することが求められる。わかりやすいと言っても、鶴の一声やトドの一声にはうんざりと申し上げておきたい。そうかと言って人気投票では駄目、幅広い層から能力見識のある人を選び、責任を持って論議し選ぶことだ。重大な物事を決める手本を示して戴きたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする