師走になると道路が混む。未だインフルエンザは流行していないのだが、どういう訳か診療所も混む。どうすれば手早く診察できるかというと、いくつかコツがあるようだ。以前にも秘伝を明かしたのだが、もう一度書いておこう。
その一、患者の目を見ない。
その二、患者に触れない。
その三、「うんうん」、「そういうこともあるよ」、「心配ありませんよ」以外のことは言わない。あとは看護師にフォローして貰う。
という本当のような嘘のような秘訣があるようだ。これに加え、早口の女医さんの場合は「お変わりないですね、はい」、「お大事に、はい」と患者が答える前に自分で答えてしまうという手があるようだ。
最近、患者を診て四十年の私も、この情けない?ふとどきな?秘訣を思い浮かべることがある。どういうわけか僅かだが診察をするスピードが遅くなり、今の季節は待合室で渋滞を起こすようになってしまったからだ。
厚労省は何とかして医療費を削減しようとしているようだが、鼻風邪くらいで医者に行くなと塩崎厚生労働大臣に発言させるのが良い方法だと思う。言いにくいけれども患者さんも賢くなって頂きたい。