LED電球を初めて買った、正確に言えば買っていた。というのは白熱電球(ミニクリプトン)を買いにN電気に行ったところ普通の白熱電球よりもLEDの売り場の方が広く、売り子の説明で単価は高いけれども、長寿命低電力消費で実質廉価とわかり、それでは試しにと買っていた。
一番の魅力は長寿命(数十倍)なことで、設計施工を別にしたせいか、こじゃれた電灯配置でミニ電球が数多い我が家は、数か月に一度ではあるが切れた電球を交換するのに手間取っていたからだ(梯子を使わないと交換できない場所が多い)。
早速階段の踊り場の電灯に取り付けたのだが、何とも不思議な光だ。後から調べたのではLEDにもいろいろな光があるらしいのだが、購入してきたのは蛍光灯に似た白いのっぺりした光で、光が照るというより光が塗られている感じがする。十分明るいので、明るさではノープロブレムなのだが、ちょいと宇宙的な違和感を微かに覚える。蛍光灯が出た当初のようななんとなく安っぽい感じはないのだが、きめ細かく静寂で冷たい白い光には見慣れぬ異邦人の横顔がある。勿論、そのうち慣れると思う。
Photo. R.Ogawa