駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

パリは良いか住み良いか

2010年06月10日 | 身辺記
 パリにお住まいのKご夫妻が一時帰国され会食の機会があった。お住まいの場所はセーヌ川の畔の一区とのこと、賑やかな所で東京であれば山手線内の都心と言うことになるらしい。購入されたお住まいはかなりの額だったそうで、女房など凄い決断と感心することしきりだった。帰りの車の中でも「テラスが四十平米もあるのよ・・・」と、聞かされた。
 私は内心、そうは言っても本当は六十代後半の外国暮らしは大変なのだろうと思い、黙っていた。ところがK氏ぽつりと「日本は暮らしにくい、パリの方が楽だ」。と呟かれた。家内が「ユーロが下がりましたからね」。と現実的な相槌を打つ。「ああ、そうね。日本は忙しくて落ち着かないんですよ」。と答えられる。ユーロ安よりも生活の仕様がパリの方が合うということらしい。
 若い頃からのフランス好きが昂じてパリ住まいを実現されたのには驚いていたが、向こうの方が暮らしやすいと言われては、恐れ入ってしまう。勿論、年に数回、数週間帰国されるので、完全なパリ住まいというわけではないのだが。
 自分も長期逗留ぐらいなら、住んでみたいところは何カ所かある。ただ実現するとなると、注文の多い家内もいることだし難しいだろう。それでも、夢は見てみるもの、スペインに城を建ててみよう。
コメント (2)
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