駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

いまも、君を想うを読んで

2010年06月07日 | 
 いまも、君を想うを読んで、川本三郎さんの素顔が垣間見えた。勿論、町歩きの本にも人となりは出ているのだが、もっとプライベイトな側面を知って、自分に似ているところがあるんだと意外な気がした。実はウエット、怒りっぽい、組織の中でやって行けないなど・・・。
 愛読書がいくつかあるが、ほとんどは本と同時に著者に惹かれるので、一冊というわけでなく同じ著者の本をあれこれと、繰り返しパラパラと読んできた。小平邦彦(随筆)、開口健、野田知佑、津野海太郎、川本三郎・・・、それとたぶん吉村昭もこれに加わることになるだろう。これらの著者達に特別な共通点はないように思っていた。著者がどこか自分に似ているから愛読するようになったなどと考えたこともなかった。しかし、いまも君を想うを読んで、多少とも似たところがあるから愛読していたのかなと、ふと思った。
 そして驚くべき事だが、私がいつの間にか川本三郎さんから受けた影響(たぶん好ましく良い影響)の源泉は奥様にあったのだと知った、おやおや。

 
コメント (1)
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