ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

HALTの連鎖

2019年08月20日 | ノンジャンル
断酒を継続していく上で、特に飲酒欲求を高める
注意すべき日常の状況にHALTがある。

空腹、イライラや怒り、孤独や寂しさ、疲労である。

だが、これらは、必ずしも個別に現れる
状況ではない。
むしろ、連鎖的に、或いは同時に起こるケースが
殆どである。

お腹が空いてイライラし始める、同時に
怒りっぽくなる。それは疲労にリンクし、
結果として、周りからすれば近寄りたくないオーラ
全開となっていて、独りよがりな孤独を感じる。

怒りや寂寥感は、いわゆる感情である。
これをコントロールすることは可能ではあるが、
それを消し去ることはできない。

感情というものは、生命の状態でもあり、それを
消し去れば、もはや人というより生物でもない。

小乗仏教の戒律主義の究極は灰身滅智である。
つまり己を消すことである。
それは、関りの中で生きていく人としての生き方を
否定するものである。

いわば、究極の自己中という事になる。
いや、もはや消し去るのであるから、自己もない。

これに対し、空腹と疲労は、具体的な対処ができる。

しっかり食べて、寝てしまう事である。
それは具体的な対処であるばかりか、他の連鎖的な
負の感情をかなりの割合で緩和する。

何がしかのきっかけで湧き上がってきた怒りに
包まれた時、それを抑制することはできても、
心からの喜びに変えることはできない。

怒りの中にいる時に笑顔を作るのは、
ごまかしとも、まやかしとも言う。
そんなことを続けていると、自身が壊れてしまう。

具体的な対処ができることを、具体的にしていく
ことである。
食事をとる、睡眠をとる。生きる基本ではないか。

断酒に限らず、生きていくという事において、
食べると寝るを疎かにしない限り、後は何とでも
なるのである。