ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

月例会参加

2006年03月20日 | ノンジャンル
昨日の月例会には、何ヶ月振りかで、参加した。何となくうだうだした
気分で、これまで避けてきたのだが、今回は、きっぱり参加する
つもりでいた。

と、娘が参考書を買いに書店へ連れて行って欲しいと言い出した。
前々から、頼まれてはいたのだが、普通の書店では取り扱っておらず、
大手の書店に行こうと話をしていた。
以前なら、都合がいいと判断して、娘と買い物に行く事を口実に、
月例会に参加しない、いや、参加出来ないと考えたろうが、
今回はきっぱりと決めていたので、その話をすると、
予想に反して、「ついて行く」と、娘が言い出した。
月例会が終わってから、買い物に行こうと言うのだ。

「ひょっとしたら、あてられて、発言しなきゃあかんかもしれんよ。」
と、水を向けたが、「何を話したらいいの?」と、いたって、
前向きである。
「まあ、お酒を飲んでいた頃のお父さんが、お酒をやめてどう
なったとか、それを見て、自分がどう思うかとか。。。。」
口篭もっていると、「別に。。。話できるよ。」と、これまた
大らかな娘の言葉だ。

日曜日の午後、一人で出掛けるのは正直、気が重かったが、娘と共に
出掛けるという事で、気分的には頗る楽であった。
司会のワーカーさんは、私の担当の方だ。これは確実にあてられるなと、
覚悟した。
予想通り、7-8人の体験談の後、指名された。体験の話はどんなに
端折っても長くなりそうだったので、どちらかといえば現況を中心に
話をした。娘の前で発言するというのは、独特の緊張感がある。
ただ、こういう機会も、自分にとってはまた、決意を新たにする
意味で、意義深いかとも思えた。

私の話が終わると、待ち構えていたように、娘が指名された。初めは、
戸惑っていたようだが、それなりにしっかりと話しだした。
かいつまんで、娘の話をおさらいしておきたい。

お酒を飲んでいた頃の私は、妻との喧嘩が絶えなかった事。病院へ行く
前の日は、ふらふらでベランダに出たりしていた事、病院から帰って
来た時は、更にふらふらで、全身が震えていて、怖かった事。
それから、お酒をやめて、回復していった事。
性格が変わっていった事。甘いものを食べるようになった事。
ご飯をしっかりと食べるようになった事。妻との喧嘩が殆ど無くなった
事。弟もいるが、一緒にあちこちへ連れていってくれるようになった事。
今は、幸せな家庭だと思える事。等々。。。

聞いていて、涙が出そうになった。幼いなりに、息子も同様、いろいろと
心を痛めていたのが、よく解る。娘の話した状況は、殆ど覚えているが、
現実におかしな私の姿を目のあたりにしていた者は、どれほど心配し、
ショックを受けていたであろう。
話し終えて、ホッとした顔で座った彼女は、私の方を見て、にこっと
笑った。
その事が、かえって私の心に大きな楔を打ち込んだ。

院長先生の話の中で、今回、娘さんが参加し、その話が聞けたことは
貴重だったというような事をおっしゃっていた。そういえば、患者さん
の旦那さんや、奥さんが参加されているのを見た事はあるが、子供さん
とかは、見た事が無いように思える。

本人はアルコールでおかしくなっていた時の事だから、わからなかったり、
覚えていない事も多々あるであろうが、その自分を正気の目で見ていた
回りの人たちの話を聞くことは、非常に大切だとも仰っていた。
確かにそうだ。所詮、お酒でおかしくなっていた時の事をどれほど正確に
覚えているかは、疑わしい。実際にその姿を見ていた人に、率直な話を
聞かせてもらう方が、本人にとっては堪えるであろう。
むしろその方が本人の為かもしれない。

終わった後、一区切りまでと思って仕上げた文書フロッピーを、
ワーカーさんに差し上げて、病院を後にした。
駅へ向う途中、同じく例会に参加されていた人から、
「来月もきてな。」と声を掛けられて、娘は、訳もわからずに、
「はい。?」と返事をしていた。
何の事かと聞くので、毎月、この日のような例会がある事を話すと、
来月もくるという。
おいおい、本人よりも、娘の方が積極的だ。。。さて、来月は
どうなるやら。
今から心配になっている、とほほな父親がいる。

梅田に出て、参考書を買って、ちょっとおなかがすいたなと、
2人でラーメンを食べて、帰った。何かしら、どっと疲れた
一日であった。
実際に、その晩から頭痛が出て、あまり夜も眠れなかったが、
催眠剤は飲まずに過ごした。今日も一日、頭が重かったが、
仕事も終わりに近づくと楽になった。

明日はゆっくりと寝る事にする。