Various Topics 2

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※旧Various Topics(OCN)

コンピュータの作品は“芸術品”?・21世紀のフランケンシュタイン博士

2016年03月16日 | 芸術・本・映画・TV・音楽

昨夜、日本テレビの『極限アーティストベスト20』なる番組で、世界のアーティストを紹介していました。

私はこの番組は前半だけ時々観る程度だったのですが、番組で紹介されていた“アート”は、コンピュータを使ったものが目立っていたため、
「私はコンピュータを使ったものを“芸術”と呼ぶのには抵抗がある。」
とつぶやきました。 

これを聞いていた息子、「あーあ、やだやだ、昔の人は時代についていけなくて困ったもんだ」と私を化石扱い。 

昔、同じ職場の人達でテニス旅行の飲み会で、酔ったクラシック好き(本人もピアノか何かを演奏をしていた)男性が、
「カラオケは音楽を冒涜している」
「僕は、エレクトーンは楽器と認めない。あれは機械だ」
と演説をしだしたことがありました。 

(彼は私がエレクトーンを習わされていたことを知って言い出したわけではありません。) 

この同僚、普段はおとなしい人だったのでこの豹変ぶりには驚きましたし、「カラオケが音楽の冒涜をしている」なんて思いもしなかったですが、「エレクトーンを楽器と認めない」という部分には半ば納得(私はエレクトーンは楽器であると思うけど、同時に機械でもある、と思っています。)そして、彼の嘆き(この時はお酒の力で「怒り」となっていましたが。)は、当時の私にも理解はできるものでした。 

今、あの時の同僚と同じような嘆きを、私は強く感じています。
(“機械やコンピュータを使った作品”を“広義の意味での芸術”とする分は構わないですが、“人間の手による作品”とそれらを同列に扱うのは抵抗があり。) 

さて、コンピュータといえば、芸術の分野だけでなく、チェスや囲碁のようなものも名人がコンピュータと争うようになりました。
仕事についても、「仕事をすること自体が楽しい」という感情も無視され、OA化、ロボット使用が加速。

ついには、人間の脳にも・・・。 

人工知能によって「人間が神に近づく」という人がいますが、私は「人間のロボット化促進」にしか思えません。 

ハフィントンポスト(2015年10月16日)
「2030年代、サイボーグとなった人類は"神"に近づく」未来学者レイ・カーツワイル氏が"来るべき世界"を語る
http://www.huffingtonpost.jp/2015/10/16/ray-kurzweil_n_8310564.html 

こうしたレイ・カーツワイル氏のような考え方が主流になっていくのだとしたら、恐ろしいと思います。
(バイオテロ攻撃察知の研究のためですが、彼は米軍の研究に携わっていたことがあったようです。今はGoogleの開発者。) 

私には、彼や彼らに近い考え方を持つ人達が、現代版フランケンシュタイン博士に思えます。

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