Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

本能を失いつつある現代人

2014年10月11日 | 雑感

ここ最近のニュースで、台風のさなかにサーフィンに行き亡くなったり、行方不明になったりした若者たち、就活に失敗したからイスラム国の戦闘員になろうとした若者のことを報じました。そして昨日は、御嶽山の噴火で亡くなった方の半分が噴火の写真を撮っていたという医師の報告。

お亡くなりになった方や今もなお行方不明の方に鞭打つようなことは言いたくないのですが、それでも彼らには「命を守る」という動物に備わっている自衛本能の欠落を感じてしまい、残念に思います。

御嶽山の噴火で写真を撮っていた人達は、無事下山をした方も含め、習慣でカメラを火口に向けてしまっていたのでしょう。

たぶん、最初は写真などとらずに逃げようとした人もいたと思いますがそういう人達も、写真を撮っている人をみて、自分もスマホやデジカメを取り出し・・・。

これが、プロのカメラマンであったり、研究者であれば、恐怖より前に火口にカメラを向けてしまってもそれはある程度理解できるのですが(実際、雲仙普賢岳の火山でなくなった外国人被害者3名は、火山の噴火映像を取るプロでした。)、一般の人が、レストランで料理の写真を撮ってブログやFacebookにアップする感覚で、逃げるよりも噴火している火山にカメラを向けてしまうということ、これはもう・・・。

レストランでスマホを取り出し写真、というのは、日本に限らず外国でもあります。
それだけではなく、たとえば、ニューヨークの地下鉄に人が落ちたときに、周りの人は落ちた人を助けるよりもスマホで挙句その被害者の死ぬ直前の表情を写真にとったということもありました。(その被害者の死の直前に写真を大手メディアが買い取り掲載。)

機械は人間が扱うものですが、機械に人間が操られて、本能や人間性を破壊されているようです。

さて、イスラム国に行こうとした元北大生の男性の方ですが、この事件、張り紙をした書店、仲介をした元大学教授のことを比較的大きく報じました。

が、この事件以前にも、日本を飛び出して海外で傭兵として戦っている(働いている)日本人は昔からいて、今もまだ多くいます。

「お金」「変わった体験をしたい」「弱者を助ける(?)ため」というのを第一に挙げる人もいるでしょうが、どうもネットで調べると、軍事マニアで「戦いたい(人を殺してみたい)から、傭兵に行きたい」という人も。

元北大生にしても、「就活に失敗したから戦争に行くか、自殺をしたかった」というようなことを言っていたようですが、本当のところは、ゲーム感覚で戦争に行きたかったのではないか、と私は勘ぐっています。(就活に失敗、といえば、少しは同情してもらえる。)

この元北大生を仲介したという元大学教授は中田考氏ですが、彼も、 

「教唆もしていなくて、本人が頼んできたから、紹介しただけなんですが。 

まあ、本人は何をするか、よくわかんないタイプの性格の人とは思いましたが。」 

http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/245dd90a4f75bf07ff3d68418d4b7e46
 

とか、
 

「日本にいて何かいいことがあるだろうか。毎年3万人も死んでいくような国。自殺するよりまし。「イスラム国」へ行けば、本当に貧しいが食べてはいける。」 

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4290

なんて無責任極まりないことを言っています。
 

(中田氏は変人であると思いますが、危険人物ではないと思います。 

今回の北大生が見つかったのは、田母神がイスラエルにツアーに行って、「イスラエルの高官が、イスラム国の戦闘に日本人9人がかかわっている」とリークしたことから、公安が動きだしたのでしょう。 

政府としても、「テロ未然防止対策強化」と称して、過剰な捜査を一般的煮させる良いチャンスでもありました。)
 

元北大生、(釣りと言われていますが)張り紙をした書店の店主、中田氏、この三者、それぞれ、知識は豊富でしょうが、それと引き換えに、生きていく上で大切な何かを失っている気がします。

日本で、世界で、新しい技術は今もどんどん進化し、昔より知識が豊富な人も増えています。
 

しかしそれと引換に、人間は退化しているのでしょう。


追記:御嶽山といえば、半月前に噴火の兆候があったのに、危険度を問題なしの「レベル1」のままにした気象庁の落ち度は、もっと追求すべきでしょう。

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