Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

Empty pride

2014年11月19日 | Nationalism

あるドイツ人に文通申込みをしてもらった返事のなかに、
"What comes into your mind, when you think about Germany?(君、ドイツのことを考えるとき、何を思う?)"
という質問がありました。 

私は、
「ドイツ人の友人がいるせいか、私にとってあなたの国を「特別な国」と感じません。なので、ドイツ云々の話をするつもりもないのです。文通申込みは取り下げます。」
と返事。

この彼は、悪い人ではなかったようで再度返事をくれ、
「いや、僕は君がどういう考えの人か知りたかったから、あの質問をしたんです。そもそも僕は自分のことは、「ドイツ人ではなくてヨーロッパ人」って考えています。」
と書いてきました。

しかし、私がこのあと正直に
「私は欧州の歴史、文化、芸術すべてに興味があるものの、正直にいえば、私はドイツよりもイタリアとフランスに興味があるものが多いです。それでも良かったらまたお返事をください。」
と書いたせいか、彼からの連絡はその後ありませんでした。(私自身も、彼から返事があることは期待せず。)

ところで、最近、ドイツ人のペンフレンドのHさんに、
「日本でここ数年「日本はすごい」「日本人で誇らしい」という自画自賛のTVや雑誌記事が多い事への反発心があって、私は海外のペンフレンドに日本について書くことも控えたい気分なんです。それでも、「日本好きの外国人」から日本のものについて褒められたり、質問されたりすると、うれしいのは変わりませんね。」
と書き、日本に国粋主義的な人が増えている話を少ししました。

それに対してHさんは、
「国粋主義者が増えているのは、日本に限らず、中国、韓国、欧州、米州、アジア・・・皆そうだわ。
まったくもって、「○○人で誇らしい」って私は理解できない。それは、まるで「私の黒髪は誇らしい」と言っているようなもの。その人の能力や実績なら誇ってもよいけど、○○人だからと誇るのはおかしい。」
と書いてきました。

この意見、アメリカ人のティムさんやイタリア人のクラウディアさんにどう思うかと聞いてみたところ、二人ともほぼ同意見。
「彼女に同感。でも、同時に「自分の国を愛する」ということも大切。」
(書いていなかっただけで、Hさんも健全な自国愛を大切に思っていると思います。)

クラウディアさんはさらに、
「残念ながら、今のイタリアではどこに行っても国に対する愚痴ばかり。若い人はイタリアから外国にでて行こうとする人がすごく多い。」
と続けました。 

確かにこのイタリアの状況は悲しいものがあるでしょう。

が、「支持率が高い」というだけの政治家・権力者に甘い国民とマスメディアや、どこぞの独裁国家のような自画自賛番組がある国よりは、「まだ健全」と思えてしまいます。 

しかしまあ、「日本はすごいぞ」「日本人でよかった」と外に向けて言う人達(メディア・政治家・etc)は、本当に日本に自信をもっているのでしょうか?

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