暑い時には、キーンと冷たくてさっぱりしたものが食べたくなるもの。食事も冷えた麺類が食べたくなりますよね。
今日の昼食は具だくさんの冷やし中華にしました。
深めの皿全体に麺を盛り、細切りにしたハムやキュウリ、トマト、卵、ミョウガなどの具材、そして、今庭に群生している紫蘇の葉も入れました。
そういえば仙台在住の夫の友人が夏によく冷麺を送ってくれるんですが、あれ?
ふと疑問が生じたんです。冷やし中華と冷麺との違いってあるの?と。
調べたらまず大きな歴史の違いがあった事が解りました。
仙台の中華料理組合の方々が戦前に夏の暑い季節はラーメンが売れなくて困ってしまって、夜な夜な夏でも売れるラーメンを考えたらしいです。
それで出来たのが冷やし中華。
しかし、現在の冷やし中華のビジュアルの元になったのはまぎれもなく東京の揚子江菜店の冷やし中華だそうです。
そんな訳で冷やし中華は日本で考え出された料理らしいです。
一方、冷麺は冷やし中華と違い日本由来の食べ物ではなく、そのルーツは北朝鮮に。
北朝鮮と韓国が戦った朝鮮戦争、その際南の韓国に逃れた北朝鮮出身者を通じて広まったそうです。
本場の韓国冷麺にはスイカが入っているそうですが、これはなんと、定番の具なんだとか!!
日本の冷麺といえば、前述の岩手名物の盛岡冷麺が有名です。
盛岡冷麺は、1954年に北朝鮮生まれの楊さんという在日朝鮮人の方が盛岡で店を出したのが最初のようです。
冷やし中華は醬油ベースやごまだれベースのものが一般的ですが、盛岡冷麺は牛骨や鶏ガラ、野菜などを煮込んであり、スープにはキムチが入っています。
盛岡冷麺は小麦粉とでんぷんを練り上げて作られており、コシの強いなめらかな食感になっていますが、韓国冷麺の材料は主に小麦粉・米粉・そば粉・どんぐり粉を使用しているということです。
冷麺はそのコシの強い独特の麺が特徴的です。
どちらも夏に食べるものじゃないの?
そう思いましたが、実は、夏に食べる冷やし中華と違い、冷麺は寒い冬で暖かい部屋の中で食べる料理なんですって!
少しづつ違いがわかりました。
ちなみに関西圏では多くの人が冷やし中華のことを冷麺と呼ぶようです。
地域性がありますね。
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