湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

ボース逮捕要請ー中村屋のインドカリー4

2007-05-28 18:09:13 | Weblog
R・B・ボースの来日の目的は武器の調達でした
イギリス官憲から逃れるのは一時的なことで
武器が調達できれば、インドに戻るつもりだったはずです
日本を選んだのは
日露戦争に勝ったアジアの国を見てみたいという気持ちもあったようです

日本での武器調達は困難であり、落胆したボースは上海に渡ります
そんな彼のもとへ、日本で拳銃と実弾を購入できたという知らせが届きます
これをインドに運ぶのがA・ムケルジーです
ボースは上海でムケルジーに会い、重要書類を渡します

武器と重要書類を持って、インドへ向うA・ムケルジーは
シンガポールでイギリス官憲に逮捕されてしまいます
押収した書類の分析から、イギリス官憲は
P・N・タゴールがR・B・ボースであることを突き止めます

シンガポールのイギリス行政官達は
最高ランクの捜査対象人物であるR・B・ボースが
日本に潜伏している事実を摑み、色めきたちました
押収した文書から、日本での潜伏先の住所まで掌握し
急いで、イギリス本国政府へ、その報告を打電しました

1915年10月5日、イギリス外務省は、日本外務省に対し
P・N・タゴールことR・B・ボースの逮捕を、正式要請しました

イギリス外務省はR・B・ボースを識別するポイントを提示しています
左手の指にある大きな傷です
その傷が認められれば、その人物がR・B・ボースである動かぬ証拠であり
即時逮捕するように要請したのです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする