湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

狂気と正気

2007-05-16 16:39:41 | Weblog
毎日、いろいろな事件が起こるものです
自分の母親を殺し、切り取った首を持って
警察に自首した少年がいます
この猟奇的犯罪の話を聞きながら
私は、不気味さを感じるよりも、ブラックユーモアを聞かされている気分でした
彼は”自首”という言葉を
首を持って警察に行くことだと考えたのではないでしょうか?

同じ様な気分になったのが「赤ちゃんポスト」の最初の利用者です
「赤ちゃんポスト」というのは
子育ての困難な母親が子供を殺したりしないように
ここに持ってくれば病院で預かり
将来、母親が引き取る可能性を残すシステムです
上手く表現できませんが「安全な捨て子システム」です
その最初の利用者(?)が男性に連れてこられた3歳の男の子です
その男性は、「赤ちゃんポスト」を子供の年齢に関係なく利用できる
「安全な捨て子システム」だと解釈したようです

あまりにも凶悪な事件や理解不能な事件が起きますと
私は、それを現実の出来事と認識できず、笑ってしまいます
すくなくとも、人と話すときには、笑いながらでなければ話せません
私が軽薄な性格だからではなく
自分の問題として真剣に考えるのを拒否したい・・・
そんな心情によるものだと思います

マスコミュニケーションが発達した現代は
日常感覚を超えた事件や出来事が
日常のなかに平然と飛び込んで来ます
フィクションの世界は、そうした日常を超えるべく
さらにエスカレートした過激なストーリーや映像を創造します
そうした刺激的な情報環境の中で
いつの間にか、私達は現実と架空の世界が分別ができないような
精神の混乱に陥っているのかもしれません

正気に返れ・・・という言葉が意味を失い
正気と狂気の区別がつかなくなる・・・
狂気を狂気と感じることのできない世界
そんな恐ろしい世界が、眼前に迫ってくるのを感じるのは
私ひとりでしょうか
コメント
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