湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

若く健康で元気な時から・・・

2007-05-17 17:27:06 | Weblog
昨日、若いビジネスマンと商談中
バリアフリー住宅の話となり
彼の実家の話題となりました

彼の話によれば
祖父母のために、大規模リフォームをして
バリアフリー化したのですが
祖父母が相次いで亡くなられたため
ご実家には、フラットな床の大きな部屋が残っただけだった
とのことでした

私はこの話に興味を持ちました
とても皮肉な結果となったリフォームではありますが
けして偶然ではなく、そうした可能性も
今後は考えなければならない問題だと思うのです

たしかにバリアフリーで床に段差が無ければ
お年寄りにとっては安全かもしれません
しかし自宅の場合、段差や危険な場所は、すでに頭に入っていますから
実際の危険は少ないものです

ところが住み慣れた場所がリフォームされてしまうと
その環境に適応するのに時間がかかります
若い人ならどうということもないことでも
歳をとると、きついことなのです
かえって、それがストレスとなってしまいます

バリアフリー住宅というと
どうしても高齢者や障害者のための特別な住宅という印象が強いようです
しかし本当は誰にとっても使いやすく安全であることを目標としているのです
バリアフリーはユニバーサルデザインの一貫であり
全ての人が文明の恩恵から疎外されないための方法論なのです

そのためには、あらゆる可能性を想定し
はじめからユニバーサルデザインにしておく必要があります
どんな素晴らしいデザインも、不慣れな人は疎外されるのです

バリアフリーは、若く健康で元気な時から
困った事態に陥る前から
用意してください
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