湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

津波の記憶・・・大震災の教訓66

2011-05-31 19:43:03 | Weblog
吉村昭

「三陸海岸大津波」

を、読むと
考えさせられる記述があります

昭和8年の津波の記録の中に、いくつか共通の内容があるのです
それは、老人達が津波を怖れないことです
そのために逃げ遅れたケースが多いのです

老人達は「寒い日は津波は来ない」などと
迷信のようなことを言って、逃げなかったのです

このことは何を意味するのでしょうか?

津波は歴史的にみれば、何度も同じ場所を襲っています
しかし、個人の人生経験の中では、極めて稀なことであり
人生観として、心に刻まれる記憶にはなっていないのです

まさに

「天災は忘れた頃にやって来る」

のです

さらに津波の場合は、もう一つ別の事情があります
これは恐ろしい事実です
それは・・・つまり

”巨大津波を直接経験した者のほとんどは死んでしまう”

ということです

津波の記憶は後世に伝わらないのです

巨大津波の恐怖に直面した者のほとんどは死んでしまうのです
さらに、少数の生き残った者も、その後を生き抜くことに必死で
津波の記録を残せる余裕がないのです

津波で全滅した地域には
やがて、津波を直接知らない者達が移り住んで来ます

そうした移住者達は、当初

「津波など怖くない」

と、嘯くことでしょう

そのことが、津波に対する間違った伝説を作ってしまうのです


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吉村昭著「三陸海岸大津波」を読む・・・大震災の教訓65

2011-05-30 14:45:13 | Weblog
吉村昭著

「三陸海岸大津波」

を、読みました

驚きました
まるで、今回の津波のことが書いてあるようです
これぞ、本物のノンフィクションです

優れた内容ですので
私がつまらぬ解説を書く必要はありません
皆さん、ぜひ読んでください

吉村昭の著書としては
私は輪王寺宮を扱った小説を読んだことがあるだけです
あの本も、小説というより、ノンフィクションといった方がいいような内容でした

吉村昭の文章の特徴は、事実を積み重ねていく堅牢さにあります

文章を家作りにたとえるなら
普通の家は、基礎を作り、柱を立て、梁を渡し、壁を塗り・・・
という構造と工程を持つのですが
吉村昭の文章はひたすら事実を積み重ねていくのです
それはまるでログハウスのようです
シンプルでありながら堅牢なのです

吉村昭がこの本を書いたのは、今から40年以上も前です
吉村は、今回の震災でも大きな被害を受けた田老地区について
十勝沖地震に伴う津波被害を最小限に抑えた津波対策を賞賛しつつ
その巨大な防潮堤でも防ぎきれない津波が来ることを予言しています

この本は、震災以来版を重ね、ベストセラーとなっています
夫人で作家の津村節子さんの意向により
印税はすべて、被災者への義捐金に充てられます



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日本型失敗は破局に至るまで止まらない傾向がある

2011-05-29 18:56:07 | Weblog
失敗について学ぶことは良いことです

政府は、今回の福島原発事故を受けて

「失敗学」

の大家を招集したようです

「失敗学」の大家が、失敗するのかしないのか、我ら日本国民は注視しましょう

日本人の大きな失敗には傾向があります
近代日本の大きな失敗は第二次大戦への参戦と敗戦でした

その原因も定かではない戦争をめぐる歴史ではありますが
あの時の日本の決断と行動が失敗であったことは確かです
植民地を失ったことよりも、日本の独立を失ったことが最大の失敗でした
ところで「失敗学」の関係者は、そういう認識はあるのでしょうか?
まさか戦争に負けたことが失敗だった・・・などという判断ではないと思いますが

戦争に勝ったり負けたりというのは、その時の情勢もありますから
それを後から、あの時はこうしておけば良かったなどと言っても
それこそ後の祭りであって、私はあまり興味がありません
もちろん、そのことが無意味だとは言いません
何事であれ、失敗から学ぶ姿勢は重要です

話を元にもどします
日本人の失敗の傾向の話です
それはズバリ、ある方向に走り出すと止まらないということです
そういう時の日本人は、まるで船長に全てを任せる船の乗客のようなものです
船長の言うことを鵜呑みにして、自分では考えないのです

「消費税」

に関する議論が、その典型です
政府は消費税増税を目論んでいます
これによって日本の財政を破綻に持ち込むことは確実です
自民党も消費税増税路線ですから、もはや日本人には逃げる道がありません

平成元年の消費税導入以来
わが国の財政は悪化の一途をたどり
さらに、税率が3%から5%の上がると、その傾向が加速しました
これは財務省のグラフを見れば一目瞭然です

こうした、あまりにも明らかな消費税の害悪を
なぜか、マスコミも経済学者も指摘しません

皆さん、なぜか分かりますか?
原子力発電所の事故と同じなのです
マスコミも学者も行政の拡声器でしかありません
自分の頭で考える能力はないのです
権力者に服従し、その失敗を隠し、行くところまで行くのです
そう!破局にいたるまで・・・
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大家さんの会のシンポジウム

2011-05-28 21:32:40 | Weblog
今日は

「全国大家ネットワーク」

のシンポジウムを聞きに日本橋まで行きました
残念ながら、懇親会は定員いっぱいということで出席できませんでした
それならそれで、アルコールを飲む機会がありませんので
自家用車を自分で運転して出掛けました

美しい投資家の女性との名刺交換などもできて
自分としては有意義な経験となりました

パネラーには何人か知人がおりました
あいかわらず、よく頑張っています
この調子で活躍し続けてほしいものです

ただし、ディスカッション全体を通して見ると
問題は山積であるとも感じました
大家さんの立場といいつつ、あいかわらず、業界的な発想に支配されています
これではダメだな・・・と、私の立場では思いました

とはいえ
大家さんが声を上げて立ち上がることは素晴らしいことです
戦後の日本で最も虐げられてきた階級が地主です
その子孫達が大家さんには多いのです

雨の中を、照明の無い暗い高速道路を、一人愛車を運転して家に帰ってきました

日本は、これから、どうなるのでしょうか?
私には、業界の未来よりも
そちらの方が、ずっと気になるのでした
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福島第1原発吉田昌郎所長は正しい・・・大震災の教訓64

2011-05-27 20:26:39 | Weblog
日本の政界は
福島第1原発の1号機で、3月12日
原子炉を冷やすための海水注入が55分間にわたり中断したとされる問題を
誰の指示だ、言った言わないの議論を続けていました

こ問題は
実は、海水注入の中断がなかった・・・という意外な結末を迎えました

現場を仕切る吉田昌郎所長が独自の判断で注水を継続したからです

これは正しい判断でした
吉田所長は、現場の責任者として、最善の決断と行動をとったのです

東電の武藤栄副社長は吉田所長の処分を検討しているそうです
馬鹿な男がいるものです
正しい決断をした現場責任者を処分するというのですから・・・

武藤副社長は、現場の責任者は上層部の言いなりの行動をし
結果として、間違った決断と行動をしてもかまわないと考えているのです
なんとまあ、自己中心の発想の持ち主でしょう!

国民を犠牲にしても企業論理を優先しろというわけです

私が危惧するのは
世の中のサラリーマン連中の中には
武藤副社長と同じ考えの持ち主が少なからずいることです

新聞記者連中もそうです
その証拠に、武藤発言を厳しく断罪する論説は見かけません
真実よりも、社の方針で平気で嘘を書く、日本の新聞記者魂が透けて見えてきます

私達は、どこどこ企業の社員である前に、一人の日本人なのです
日本国の法律を守るだけでなく
日本及び日本人の生命財産を守らなければならないのです

これは一民間人といえども、守らねばならない、人として生きる道なのです

しかし
こんな大事なことを学校では教えません
企業利益のために反社会的行為をする連中は後を絶ちません
組織の論理に埋没し、個人の判断力を失った連中がそこらじゅうにいます
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ゴルフのセットを揃えました

2011-05-26 19:14:20 | Weblog
今日はゴルフショップに行って
ゴルフクラブのセットの他、ウェアなど
コースに出るのに必要なモノ全てを揃えました

これで、いつ、お誘いがきても大丈夫です・・・と言いたいところですが
実際には、これから猛練習をしなければ
とてもコースには出られません

少し教えてもらって、感じが掴めました
私は完全な自己流なのですが、飛距離が出ないのが悩みでした
身体全体で回転を付け、打つようにすると飛距離が伸びるのです
今日、ゴルフショップで、少しやっただけで、実感できました

さあ、これからが大変です
フォームの大改造です・・・距離を出すための
そうしなければ、私はゴルフを楽しめないからです

飛ばないゴルフがつまらない
スコアも大事ですが、それはそこそこでいいのです
私の悩みは、飛距離が出ないことでした
そのためにゴルフに夢中になれなかったのです
これは、我が人生の大きな兆戦です
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ン十年ぶりに、ゴルフの打ちっぱなしに行きました

2011-05-25 19:17:42 | Weblog
今日は、ン十年ぶりに、ゴルフの打ちっぱなしに行きました
飛びません、全然、飛びません
五十代の肉体は二十代や三十代の肉体とは違います
ボールには当たるのですけれど、飛びません

悲しみをこらえて、現実を受け入れるしかありません
記憶の衰えや、各種体力の衰え、気力の衰え・・・
数え上げれば切りがありません
そんなことを考えているより
今、自分ができること、そして楽しいことを、探すほうがいいです

そこで、じつはゴルフだったのです

飛距離が出なくとも、いっしょに回って楽しい人々とゴルフがしたいのです
そういう仲間が見つかるといいのですけれど・・・
とにかく楽しめて、少しだけ、私をいたわってくれるような人々と
ゴルフを楽しめる環境を作りたいと思います

もともと、私はゴルフは数回しかしたことがありません
サラリーマン時代に会社の関係で、やらざるを得なかったのです
自分では、好きになれずにいました

本当は、もう少し上手くなりたかったのですが
自己流ですし、仲間もいなかったので、上手くなれなかったのです
そして、やはり、当時から飛距離に不満がありました

もっと、スカッと遠くへ飛ばしたかったのです
そのこともあり、今回は、まず新しいドライバーを買い
その初めての試し打ちが今日だったのです

ドライバーを買う前に、ゴルフショップの店員と話し
彼の勧めで買ったクラブです
店内で試打して、調子が良かったので買ったのですが
期待に反して、距離が伸びません

悩むところですが
今はまず、他のクラブも揃え
キャディーバッグも買い、コースに出ることを考えなければいけません
私は練習ばかりでは気分が乗らない性質です
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パソコンの不調

2011-05-24 17:51:37 | Weblog
仕事をしていて
もっとも困ることの一つが

”パソコンの不調”

です

私の場合、取引業者とメンテ契約を結び
不調があれば、すぐに飛んできてもらいます
はじめのうちは、嫌味の一つも言いたくなりますが
今では、この方法が一番だと思っています

自動車だって
昔のものは、よく故障したのです
ですから、私の父の世代のドライバーは
昔の自動車なら、ある程度メカを承知しています

自動車は、販売台数が増え
女性ドライバーなど、ドライバーの大衆化も進み
そうした中でメンテナンスフリーとなっていきました

おそらく
コンピューターも
そうした道を進むことになるでしょう
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自殺の可能性の高い鉄道事故死は生命保険の対象外とせよ

2011-05-23 15:52:34 | Weblog
今日もまた
子供達の通う学校からメールが来ました

”人身事故による鉄道のダイヤの乱れ”

の報告です

要するに、今日もまた、鉄道自殺があったのです

鉄道自殺の原因は”鬱”などではありません
その根本原因は経済的な悩みです
ローンを抱えたまま、勤めを解雇されたりすることです

国の経済政策の間違いが不景気を長期化させ
雇用環境をいっそう厳しくしています
学生の就職状況も極端に悪化しています

わが国の経済政策は
役人の生活の安定さえ守られればいいという
役人の生活第一主義に貫かれていて
一般社会の悲惨は無視します

景気の悪い時は減税し
役人の首を切るか、給与を切るかすればいいのです
それなのに、不景気に増税するので、いよいよ景気が悪くなるのです

そして、自殺者の激増となります
自殺は生命保険が支給されませんから
自殺者は事故を装い、鉄道に飛び込むのです
酒に酔った振りをしたり、うっかり落ちた振りをしたり
今では、死ぬことも楽ではありません

「生命保険」という、恐るべき社会システムが
このような人間的不幸を生み出しています
この不幸を断つには

”鉄道事故は生命保険の対象外”

とするのが一番です

それもまた、べつの不幸を生み出すのかもしれません
でも、いたしかたないでしょう
現状は異常です・・・なぜ、政府は有効策を打たないのでしょう?
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ペット愛の露出は醜い

2011-05-22 13:52:43 | Weblog
随分前から
作家が自分のペットについて
文章を書いたり、本を出したりするようになり
テレビタレントや有名人のペットが話題になったり
日本だけではなく、外国でも
総理官邸や大統領のペットが話題になったりしています

私はこうした風潮が好きではありません

子供の時からペットとともに育った私です
微笑ましい話題におさまるなら
ペットの話題に、特に不満はないのです

しかし、あくまで、微笑ましい範囲の話題に限ります

原発事故にともなう、政府のデタラメな強制退去命令で
病人や身寄りの無いお年寄りが数百人単位で毎日亡くなっている時に
そのことを、ほとんど報道もしないメディアが
置き去りにされたペットの話題をデカデカと取り上げているのをみると
私は、連中の性根の卑しさに吐き気を覚えます

メディアは

”自分はペットを可愛がる心の優しい人なのだ”

・・・と、宣伝したいだけなのです

本当は、真実から目を背け
どうでもいい話題で、お茶を濁したいだけです
原子力発電所の事故など、よく分からないし、自分で調べようともしません
政府や東電と敵対するのも避けたい・・・
そんなわけで、どうでもいい話題で
ただ、自分の善人ぶりをアピールしたいだけなのです

本当に卑しい連中です!

ペットを愛する人間の心の裏側には強烈なエゴイズムが潜んでいます
毎日、多くのペットが捨てられ
行政による”殺処分”が続けられています
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