吉村昭
「三陸海岸大津波」
を、読むと
考えさせられる記述があります
昭和8年の津波の記録の中に、いくつか共通の内容があるのです
それは、老人達が津波を怖れないことです
そのために逃げ遅れたケースが多いのです
老人達は「寒い日は津波は来ない」などと
迷信のようなことを言って、逃げなかったのです
このことは何を意味するのでしょうか?
津波は歴史的にみれば、何度も同じ場所を襲っています
しかし、個人の人生経験の中では、極めて稀なことであり
人生観として、心に刻まれる記憶にはなっていないのです
まさに
「天災は忘れた頃にやって来る」
のです
さらに津波の場合は、もう一つ別の事情があります
これは恐ろしい事実です
それは・・・つまり
”巨大津波を直接経験した者のほとんどは死んでしまう”
ということです
津波の記憶は後世に伝わらないのです
巨大津波の恐怖に直面した者のほとんどは死んでしまうのです
さらに、少数の生き残った者も、その後を生き抜くことに必死で
津波の記録を残せる余裕がないのです
津波で全滅した地域には
やがて、津波を直接知らない者達が移り住んで来ます
そうした移住者達は、当初
「津波など怖くない」
と、嘯くことでしょう
そのことが、津波に対する間違った伝説を作ってしまうのです
「三陸海岸大津波」
を、読むと
考えさせられる記述があります
昭和8年の津波の記録の中に、いくつか共通の内容があるのです
それは、老人達が津波を怖れないことです
そのために逃げ遅れたケースが多いのです
老人達は「寒い日は津波は来ない」などと
迷信のようなことを言って、逃げなかったのです
このことは何を意味するのでしょうか?
津波は歴史的にみれば、何度も同じ場所を襲っています
しかし、個人の人生経験の中では、極めて稀なことであり
人生観として、心に刻まれる記憶にはなっていないのです
まさに
「天災は忘れた頃にやって来る」
のです
さらに津波の場合は、もう一つ別の事情があります
これは恐ろしい事実です
それは・・・つまり
”巨大津波を直接経験した者のほとんどは死んでしまう”
ということです
津波の記憶は後世に伝わらないのです
巨大津波の恐怖に直面した者のほとんどは死んでしまうのです
さらに、少数の生き残った者も、その後を生き抜くことに必死で
津波の記録を残せる余裕がないのです
津波で全滅した地域には
やがて、津波を直接知らない者達が移り住んで来ます
そうした移住者達は、当初
「津波など怖くない」
と、嘯くことでしょう
そのことが、津波に対する間違った伝説を作ってしまうのです