無意識日記
宇多田光 word:i_
 



丁度12月に読んだばかりだ。小さい頃猫の映画を見て甚く気に入り原作も買ったのだが最後迄読んだ事がなかった。携帯でSGをDLしながら青空文庫ので初めて読み終えた(ついでに高瀬舟も読んだw)。映画の表現力は素晴らしかったんだなぁと思うと共に、賢治の、自らの目に映る風景をなんとしてことばにのせようかとのもどかしさがあらわあらわに伝わってき、文学はこれぞと再確認した。ハタから見たら挙動不審な人が世界と繋るてだてを得、ソレが電波に乗って大人のボクのモトにようやっとやってきた。光の目に映えた風景がなんとなったか見るのが楽しみである。

※ そういえば映画「銀河鉄道の夜」に於て最後に朗読をしたのは「まんが日本昔話」でおなじみの、いや、光をマヂ泣きさせた(笑)ことで有名な“BLUEの朗読”をした、あの常田冨士男さんである。光はこの映画見たことがあるのだろうか?

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自分を実際より大きく見せようとせず地に足が着いた活動ができてる事の比喩でもある訳だが、「自然に・普通に」という言葉が過度に繰り返されるのを見る度「シンプルで素直」とは自然に辿り着いた場所でなく目指すべき場所だったのだなと再確認。そして今光がホントにナチュラルなのだから見事目標達成だ。成長の意志は不自然によって表現され、実際の成長は自然によって為される。差詰今ココは踊り場かな。次の階へのステップに進む為にはヒールを履いて遠くを眺めるよりスニーカーで1歩々々踏みしめる事が必要になるから履き替えた訳だね。今後の光の着実な成長に期待したい。

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ぴあ10頁大特集。写真も独自で即買いだ。インタビューはキーワード形式。別に今回に限らんが何故インタビュアは名は小さく写真もなくプロフィールもないのか。訊ね手次第で回答が変わる事は明白、私は見知らぬ彼の性向を想像しながら読んだ為「いつもの光」と思えたが99.9%の読者はそんな煩わしい事せず読むだろう。「いつもより率直で過激だなぁ」との印象を得た方、コレは光のサービス精神です。例えば15歳の男女の話、松浦サン相手なら同じ内容でもこんな言い方はしない筈。人との関係性の中で常に変化し状況に適応する"やわらかい人"宇多田光、その本質を見落としてはならない。

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話のタネだらけだ。まず注目してたのは「アルバムタイトルの決め方」だ。が、「熟慮の末の決定」とのコチラの予想と裏腹に「メシ食いながら"そろそろアルバムタイトル決めなきゃね""コレでイイんじゃね?"とスンナリ決まった」んだと。余りの軽さにスタッフから「ホントにイイの?」と何度も念押しされたらしい(雑誌によれば)。その時の様子を話す光の軽妙な語り口に何やら強烈な既視感を覚えた私、記憶の糸を手繰り寄せてみると、そうか、プロポーズ時のエピソードにソックリである。そん時もキリヤンとメシ食いながら"そろそろ(結婚)どう?""あ、うん"て会話があっただけだったんだとか。重要な事程アッサリ決めるんだなw

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ソワソワウキウキドキドキワクワク。何だかカウントダウンに入った気分。この1年、何百度と語ってきた曲達が1ッの作品として丸ごと届けられるのだ。あんな妄想やこんな予想、高慢と偏見に笑えない冗談の数々。今読み返すと中身はどうあれ書き留めといてよかったなと思う。てコトでアルバム発売迄の1週間、当blogの過去ログを読み返してみる事をオススメしたい。母性や安定といったキーワードも早い時期から登場しているし、クマにFoLOV&BV、K&CにBW、SGHステFTBといった曲達についてもタップリ語り倒してありますから。勿論今後は野獣紳士祝福愛虜T5虹バスについても語れる訳で、楽しみでなりませぬ。

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こち亀の秋本治もそうなのだが、長期連載になってくると漫画を書くのが平凡な日常になってゆく。するとキャラやストーリーの出処も彼ら作者達の生活に根差したものが素直に出てくる様になる。セリフ回しも、秋本の方はまるで彼のリビングで茶飲み話を聞いてる様な感覚だ。一方荒木は自らの臓物から捻り出したかの生々しい響きが特徴。その点で光の詞は荒木と似通う。両者共作品に作者のナマの呼吸を封じ込めているのだ。カッコイイ言葉を綴ろうとしてるというより、自然に出てきた言葉が後からカッコよくなるという順序。評価が後追いになるのも仕方ない事なのかもしれない。

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そう考える人も少なくない筈だ。ナンボとかホトトギスとかどうなの、と。ココで又1人の天才の名を思い出す。漫画家荒木飛呂彦。「JOJOの奇妙な冒険」は名台詞宝庫作とWebで評価定着しているが連載当初はハッキリ言って不評だった。然し荒木の天賦の才は少しずつ洗練を経てファン層を拡大、寧ろ後追いファン達によって個性的な台詞回しが再評価されていった。光の詞も或いは今後新規開拓層によって評価されてゆくのかもしれない。真のオリジナリティはその新奇さ故に最初中々受け入れられ難いものなのだ。尤も、10年経っても「ヤッパ変…」と思われてる可能性も否定出来ないんだけどw

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ご存知の様に今は9周年、10年目だ。何故今騒ぐかといえば1年後に光が日本でリリースもライブも予定がないからだろう。ファンとしては10年目と10周年併せて2年間祭でも一向に構わないがともかく来年の今頃はUtaDAか何かに携わる予定なのだきっと。まだ1枚しかリリースしてないが09年は5周年。「日本語英語同時に作ってる」とは出てきたアイディアを2ッの方向性に振り分ける段階だったと考えられる。日本語ではシックリこなくても英語でならハマるかもしれない。ゴミ箱に捨てられた例の地味で辛気くさいバラードだってUtaDAで甦る可能性がある。両翼を持つ者ならではの強みである。

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プレゼント貰える訳じゃないが折角なので何か書いておこう。当時入り浸ってたBBSはどちらかというと洋楽優位で、邦楽の、特にチャートにいるアーティストはシリアスに捉えられていなかった。ソレを見かねた私は「では宇多田のFirstLoveなんかどうですか」といったら途端に「アレは素晴らしい。別格。世界レベル」と絶賛された。当時の空気では音楽を聴く人なら全員がジャンル世代問わずヒカルを称賛せずにはいられなかった。その決定打となったのがバラードFirstLoveだったのだ。絶品の歌唱力と美しいメロディライン、誰もが彼女は世界に羽ばたくと思わせた、国民的名曲にして光の代表曲である。

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まさか例の規約改訂騒動がヒカルとの連動の伏線だったとは。mixi内でFirstLoveとタイトルして日記を書いた人にプレゼントだそうだがご覧の通り外部blogの私には関係ない。にしても出ていく時はアクセス混雑騒動を起こした光、今度はmixi本体が騒動を起こした直後にノットリ計画である。プロモの為なら「軽く虫酸が走る」と迄言ったSNSも利用するのかと言われそうだが、私から見れば絶妙のタイミング。例の改訂騒動を見て「mixiが初めて人を生きてるものとして扱ったなぁ」と感慨に耽ってた所だったのだ。私からは一切誘わないと決めてるが断る事も一切ないので興味ある人は(ry

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カメラ目線で言い放ちたくなる程アタマにあったテーマ、鹿野サンからフッて貰って至極嬉しそうだった。熊々態々キーワードとして取り上げるからには今迄の自分に頑なさがあった事への自戒とも取れる。その時の自分がソノママ音に反映されるとはソレだけ表現能力が高い事の裏返しでもあるのだがソレだけに曲作りの時期には自分の精神状態を調えていくべきとの心積もりもあったかもしれない。次々と繰り出されるメッセは安定の象徴であると共に更新する事で自らを安定させていった効果もあったのだろう。ファンとの臨機応変な相互作用の日々も柔軟にサウンドに反映されてる筈である。

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何とか見れた.今の光は成長より収斂と洗練の時期なんだなと再感.今迄と同程度の成果を如何に軽やかに実現するかに興味がいっているみたい.出力エネルギー値を上げる事より出力最大値を保ったままエネルギー効率を追求してる,とも換言できるか.勿論その態度が音楽性自体に反映されない訳はなく,Hステが"普通の曲"になった原因は,高品質の曲を自らが"普通に"作曲できる事を目指したからに他ならない.食事したり歯を磨いたり散歩したりといった自然さで宇多田ヒカルの名に相応しい品質を作り出す術を身に付けた光は次なるステップを模索する.

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DLはCDの音を一様に劣化させてる訳じゃない。中音域はソコソコの音にし高低域をゴッソリ劣化させソレを耳障りのない様に丸め自然な音にしているのだ(私の耳によれば)。従って単独では劣化した音に聴こえず、CDと比較して初めてソレと判る。DL音源が受け入れられている理由はソコにある。両者を比較した時、一番差が出るのはヒトの声だ。恐らく総ての楽器の中で最も多彩な情報を持つ音。48トラックを駆使し高低に響き渡る光のコーラスワークを堪能したくばCDで聴くべきだろう。今回はスターリングスタジオの両雄が各々別々にCDとDL音源のマスタリングを担当した。その手腕の冴えに注目したい。

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とはいうもののFTB~Hステを試してしまった。前作のBeMyLast~WINGSに匹敵する神繋ぎだ。トラックリスト発表時前半にシングル曲が集中しているのを見て後半勝負かなと思ったが、FTBが登場した事により風景がガラリと変わった。聴き慣れた曲達にもう1度新鮮な息吹が吹き込まれてゆく様がアリアリと見える。三宅P天才です。そしてやはりHステだ。PonPonKumachanとの共演でもStayGoldとのカップリングでもアルバムでFTBの次に鳴っても見事な迄のフィット感。全く同じトラックがこれ程TPOを選ばず魅力を発揮するのは異例といえる。「どこに居たって私は私」をとてもやわらかく実現しています。

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Kiss&Cryで光は「スポーツ選手は悲喜を率直に表現するタイミングがあって羨ましい」旨発言していた。曲調や詞も超然としていて、俯瞰から頑張る人を励ます歌になっていた。所がFightTheBlues」では「それでもやるしかないんです。今宵もファイトのGONGが鳴る」と自らリングに上がってきている。羨望と共に眺めていた他者の涙を、今度は自らが流す番なのだ。そしてそこから皆を励ます。両方があってこそ説得力のある応援歌。傍観者であろうが当事者であろうが光は歌う。"We"FightTheBlues、僕と君私とアナタが一緒に奏でる「みんなのうた」が今度のアルバムのトップを飾るのである。

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