無意識日記
宇多田光 word:i_
 



音楽には、回数聴く度に理解が増し感動に深みが出てくるものが多い。クライマックスが最初のインパクトにある小説漫画映画といった文化とは対照的だ。ではいつ音楽にクライマックスが来るかといえば、ライブである。ラジオやレコードで予め覚えた曲達を実際に後からナマで体験する、というサイクルによって実現する感動が生まれたのが20世紀という時代だった。コレは音楽の革命だったといっていい。生憎今の光にライブの予定はないが、いつか必ずこのアルバムの曲を僕らの眼前でナマで歌ってくれる筈である。この、光と同時代を生きる最大の醍醐味を味わう為にもこのアルバムを聴き倒す所存です!

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アルバムインタビュー時の最大の変化は、光がぼくはくまを敢えて最高傑作と言わなくなった事だ。間口の広いシンプルな曲作りを目指したキッカケとしてFoLとほぼ同列に語っている。F.DISTANCEの時も当初は「自分の作ったモノの中で1番美しい」とその名の通りまるで最終到達地点の様に評してたのにアルバム完成頃には出発点だったと強調する様になったがソレと同相だ。CDでーたでクマチャンを見てもソコにあるのは只のぬいぐるみ。彼が現れるのは結局部屋でパジャマを着た光の傍でだけかと思うと何だか切ないが、とにかく光はパジャマで出掛けるのをやめカジュアルを着て外に出始めたのだ。

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