今週はゴタゴタとストリーミング/サブスクリプションのアピールを行ってきた。わかって欲しいのは、今後これで音楽を聴く行為が難しくなるのではなく、寧ろ今迄で一番シンプルになる、という点だ。最初に"お金を払う約束(subscription)"さえしてしまえばいつでもスマホで好きなときに好きなだけ好きな曲を聴ける。買い物の手間すら要らない。インターネットでニュースを読むのと同じくらいの手軽さで古今東西の名曲の数々を楽しめる。そこをアピールする為に「今の時代はややこしくもつれていた事情をシンプルにしようともがいている時代なのだ。」という事を言いたくてゴタゴタと語ってきたのだ。
音楽を聴く行為がシンプルになると、やっと純粋に音楽のクォリティで勝負ができるようになる。流行とか希少価値とか高額とか握手券とかそういう要素抜きで、飽きる程浴びれる音の中からただ自分に響く音を選べばよくなる。そうなってくるとヒカルはますます強いだろう。
今時宇多田ヒカルを「他の理由」で聴いてる人は少ないだろう。有名だからとか知ってないといけない空気だからとか流行ってるからとか何か理由をくっつける必要はもうかなりなくなっている筈だ。「歌に惹かれたから」で十分でしょ?
そんな時代を迎えるにあたって、ヒカルの最大のライバルはヒカル自身だ。過去にヒカルが書いた名曲や過去のヒカルの名パフォーマンスと常に比較され続けるだろう。ストリーミングだと何かを買い足す必要もなくただ隣の旧作をタップして聴いてみるだけである。
もうひとつ、ライバルとなるヒカル自身が居る。こちらは更により強力だ。それは、3DVRが現れるまではあたしゃ思いもよらなかった「ヒカルのヴィジュアル」である。昨年末に3DVRで『光』と『誓い』がリリースされた時ファンの間では見事なまでにヒカルの見た目の話題で持ちきりになった。撮影した当の竹石渉監督までもが「如何にしてあの美しい背中をとらえたか」についての苦労話を滔々と語る始末。そう、誰も歌の話をしていなかったのだ。折角新しいライブテイクが2つも手に入ったというのにな。
つまり、ヒカルの歌から目をいや耳を逸らせるのに最も威力を発揮するのはヒカルのヴィジュアルなのである。これはかなり強いライバルとは言えまいか。
さて、いよいよ来週『Laughter in the Dark Tour 2018』の映像商品がリリースされる。フィジカルでは過去最高に分厚いライブフォト写真集がついてくる訳だが果たして皆の話題は歌か見た目かそのどちらが多いのか。大いに興味のあるところだ。
で、「歌」に話題が集まるべく援護射撃を放っておくと、『Laughter in the Dark Tour 2018』映像商品をiTunes Storeで普通に高画質で買うと3500円なのは御存知かもしれないがこれが標準画質で買うと3000円になるのだ。なんとCDで『Fantome』や『初恋』といったアルバムを買うより安い値段で20曲入りの"ライブ・アルバム"が手に入る。これはかなりお得ではないだろうか。あなたのiPhoneやiPodにダウンロードしておけばいつでも『Laughter in the Dark Tour 2018』の音源にアクセスできる。音を楽しむだけなら映像が標準画質でも問題ないだろう。昔から宇多田ヒカルのライブアルバムが欲しいと思ってきた方々の中でパソコンやiPhoneやiPodを持っている方は標準画質ででも購入してみてはどうだろう。是非検討してみてくださいな。以上、誰にも頼まれていないのにセールストーク、でしたっ!
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