無意識日記
宇多田光 word:i_
 



裸婦抱く映像商品のヴォーカルの録音は本当に「歌ったまんま」で、寧ろ会場で聴いたサウンドの方がずっとエコーがかかっていたりして高音や長音などが補強されていた印象だ。バックのサウンドはアリーナ級なのにヴォーカルはホールかライブハウスかという具合だが先述の通りミックスが巧妙な為違和感は余り無い。サラウンドコンセプトのお陰かな。

ライブの内容について自分は1ヶ月程書き綴ったので改めて書くことはしない。どちらかというと自分の観た11月7日の歌唱との比較みたいになるかな。

声の伸びや張りといったものは横浜の方がよかったように思う。しかしそこはまだ2日目、まだまだ歌唱自体に余裕があったかというとそこまでではなく、映像商品でみる幕張のヒカルは自分の声で様々なアプローチを行ってチャレンジしている風だ。もっと踏み込んでいえば、映像商品での歌唱の方がヒカルがより楽しそうに歌っているように聞こえる、と。

これは音だけを聴いて感じたことだから顔の表情に影響されてとかではない。なんだろう、声がより根明になった気がする。喋り声のトーンに近くなったというか。

宇多田ヒカルの歌声といえば怨歌の女王とまで歌われた天才藤圭子直系の「明るい歌も悲しく響く」ブルース色満載のトーンだった筈だ。勿論今でもその側面は健在だが、どうだろう、あの楽しそうなMCの喋り声と歌声の落差が昔ほどではなくなっているような? Switchを切り替えていないというか、それこそシームレスに繋がっているように聞こえる。ヒカルの喋り声は、早口でヲタクっぽいと言われる事が多いが、基本どこか楽しそうで朗らかで何より知的なのだが、そのトーンの侭に歌が始まっていくシーンが何度かあった。

これは変化と言っていいのだろうか。復帰後は発声を随分と大胆に改革し、より伸びやかで自然で無理の無い歌い方にシフトしている訳だが、その自然さのお陰で今は喋ることの延長線上で歌えるようになってきているのかもしれない。幕張でのやや疲れて掠れた歌声であっても声色の根明ぶりが伝わってきたので、あれだ、歌うのが楽しいんじゃないか今。ヒカルは。

プロフェッショナルにとって歌うのが楽しいかどうかなんて意味がない。そんなこと言ってる暇があったら元のメロディ通り歌えるように努力しろキーも原曲通り歌えという批判も道理がある。しかし、「歌うのが楽しい」というのは活動全体の指針に大きな影響を与える。直球でいえば、ライブの本数と頻度が増すよねきっと。これは滅茶苦茶大きいと思いませんか。


この推測が妥当かどうかは次のツアーがいつ始まるかにかかっている。ヒカルが昨年ツアーを終えて、「嗚呼、歌うの楽しかった!」と思えていたのなら、ニーズは莫大なのだからまたすぐツアーに挑むだろう。お互い、口では何とでも言える。実際にどうなるか、どうするか。ライブコンサート映像商品を反芻しながらお互いじっくり検討しておくとしましょうや。

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いや~『Laughter in the Dark Tour 2018』映像商品、音がいいね。これは恐らく元の録音自体の音の良さなので再生する媒体は余り関係ないようにも思える。iTunesの標準画質版ですら随分とクリアだった。

確かに、横浜アリーナで生で聴いた時も『光』のイントロのギターなど出音からして美しいなという印象だったが、ストリングスも含めた生音のよさはマイクの性質の向上なのだろうかな。詳しくはわからないが。配信版でこれではBlu-rayだとどんなサウンドになっているのやら。

映像商品の音だけを聴いていると、普通のライブアルバムを聴いているときに較べて如何にも映像向きのサウンド、ミックスなんだな~ということを痛感する。全体的に一昔前まで映画館的サウンドと持て囃されていたドルビーサラウンドのような…というと言い過ぎだがワイドを目一杯使って演奏や観客の反応が広い空間から発せられている感覚を強めている。臨場感重視のサウンドだ。

その割にセンターのメイン・ヴォーカルはエコーすら抑えめで基本的に全くと言っていいほど加工されていない。非常に生々しい。ツアーの蓄積疲労による声の細やかな荒れすら隠す気がない。ノーメイクじゃんこんなの。

その全体のサラウンドな臨場感とヴォーカルの生々しさが分離せずシームレスにキチンと繋がっている所に職人芸を感じる。結果洗練度の高い、各楽器のフレットノイズや観客一人々々の掛け声の内容などひとつひとつの音がクリアに聞こえるサウンドとなっている。どの音も埋没していない。お見事としか言いようがない。

恐らくこのサウンドの方向性の延長線上にSONYの新技術「360 Reality Audio」があるのだろう。試聴がますます楽しみですわ。

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『Laughter in the Dark Tour 2018』映像商品、音だけ聴いてもまぁ聴き応えのあることあること。当たり前だけど。

まず聴いてて思ったのが、基本中の基本だが、曲が抜群にいいこと。全20曲全く隙が無い。インタールードに又吉直樹が挟み込まれてて本当によかった。他は息つく暇も無い、というとちょっと違うかもしれないが全部が全部楽しくて遊園地帰りの電車で眠りこくる小学生になったみたいな聴後感。なんだそれ。

まぁね、ヒカルが真に恐ろしいのはこれとほぼ同じクオリティのセットリストを1曲もかぶり無しでもうひとつくらい作れてしまう事なんだけどね。曲の知名度とか思い入れとかは別として。だってあの名曲もこの名曲も歌っていないんだもの。

そしてもっと恐ろしいのは、それらとまたほぼ同じクオリティの楽曲を20曲、全英語詞曲でも揃えられてしまうこと。もうクソ化け物としか思えない。歌唱力も素晴らしいがやはり宇多田ヒカルは後世に最も“作詞家・作曲家”として語り継がれるに違いない。嗚呼、これが本当に2枚組のライブアルバムとしてビルボードにでもチャートインしてたらなぁ。もうそんな時代じゃないけどね。


で。それを踏まえた上でちまちまと総評から。


全体的に「歌唱に余裕があるなぁ」という印象を持った。それは自分が観たコンサートが全体の2日目だったのに対してこれが最終日のパフォーマンスだからだろうか。端々の節回しに幾らかの“遊び”が加えられていたのは、横浜アリーナではまだあまり聴かれなかったような気がする。ここまで約1ヶ月、やはり歌い慣れてきていたんだろうな。もっと長々とツアーを続けててもよかったかもしれない…

…という感想を持ちつつ一方で「ここらへんで潮時だったのかも」とも思った。歌唱/歌い方に関しては余裕と遊びが生まれていたが、声そのもの、声質に関しては横浜アリーナで聴いた時の方が艶やかで張りがあった気がする。ごく粗く表現すれば、やや声が荒れ始めていて潤いが足りない場面が幾つか見られた、というか。全体的に、気にするほどではないにしろやや音程がフラット気味だったようにも思うし。『誓い』なんかは寧ろシャープしてリズムも前のめりでみたいなパフォーマンスだったけれど。

という事で言えば、珍しくシューティング・コンディションとしては結構いい日を選んだのではないかな。『UTADA UNITED 2006』は日を外したし『WILD LIFE』は選べるほど日がなかったが、今回は最終日且つデビュー20周年記念日をシューティングに選んで概ね正解だった。まだ一回しか聴いていないけれど、少なくとも気がついた範囲では修正らしき箇所はみつけられていない。2018年12月9日かどこかでヒカルが実際に生で歌った歌がそのまま収録されている。その意味でこれは、この作品『Laughter in the Dark Tour 2018』は、非常に生々しいライブアルバムであると言えるだろう。

そして何より、抜群に音がいい。この話はどうせ長くなるから(笑)また次回ね。

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@utadahikaru : 去年のツアーの映像商品やっと出た〜 iTunesでも!そして今回初めてNetflixでも世界中で観れるのが私的に熱い


あ~、こうなるのね。『私的に熱い』と。読み慣れてない人は「してきにあつい」って読んじゃうのかな。「わたしてきにあつい」だよね。それはさておき。

昨年は日本だけを回った為日本以外のファンに心残りがあったのだろう。せめて映像だけでもと思うのは自然だ。世界のNetflixユーザーは日本の人口以上なのでリーチ力は格段。

それを指してあたしゃもう最初っから「これで海外で人気が出て海外ツアーが増えたら痛し痒し」みたいな事を書いてた。やっぱ近くで観れる方が有り難い。何という狭量。その上またギャラが高くなってドーム会場でないとペイしなくなったとしたらとか余計な事まで考える。自分のことしか考えてないぜ。へっ。


でも何よりパパラッチが怖い。もう20年以上前になるのか、その昔プリンセス・オブ・ウェールズたるダイアナ・フランセスがパパラッチに追われて交通事故で命を落とした事が思い出される。今のヒカルはどうなのだろう。マスコミ恐怖症が何時何時(いつなんどき)顕れるかわからない。過剰な恐怖で取り乱して事故に遭ったらなどとこれまた余計なことを考える。海外でブレイクする中でロンドンでも有名になったとしたら? 安住の地が失われる?

「まぁそんときゃフィジーかどっかに移住すりゃいいっしょ!」と今のヒカルも明るく言えるのかな。こどもと一緒に引っ越さなきゃならないからねぇ。できるかな。まぁあれだ、そういうのは実際に売れてから心配しろってことですね。杞憂過ぎるのもいいところ。

今はシンプルに映像商品を楽しませて貰いますよっと。

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そうこなくっちゃ!


@hikki_staff : 「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」映像作品の発売を記念したイベントを全国のソニーストアで7/4〜巡回開催! ステージ衣装展示の他、最新の音響技術を用いた新体感”360 Reality Audio”デモンストレーションも公開!


だそうな。いやはや、それですよそれ。

生配信からプレステから3DVR押しに違和感を訴え続けてきた無意識日記さんもこれには掌を返して称賛を送らねばならぬ。“360 Reality Audio"。このシステムの是非や成否は気にならない。「宇多田ヒカルはやっぱり歌でしょ? 音楽でしょ?」というところに立ち戻ってくれたのが何より嬉しい。この技術が一般公開されたのが今年の1月ということらしいので、ここに到るのを見越して3DVRを前フリとして煽っていたとなれば凄まじい深慮遠謀。平伏せざるを得ないなやね。本当にすみませんでしたm(_ _)m

ヒカルのヴィジュアルは素晴らしい。それを推しまくってくれて全然構わない。しかし、一番の価値ではないのだ。皆ほんとはそこはわかりすぎるほどにわかっている。「宇多田ヒカルを性的な目で見ないでください」というクレームを聞いたことはあっても「宇多田ヒカルを歌手・音楽家として見ないでください」というクレームは冗談ですら見たことがない。わかりきったことなのだ。

わかりきったことだからこそ確かめるのを忘れる。没落はそこから始まる。初心とは心臓なのだ。一拍たりとも疎かにしてはならない。

小森くん(と昔からの癖で親しみを込めて呼ばせて貰ってるけれと
ホントは“師匠”とか呼ばれるべきポジションだよね)による13.1チャンネルミックス。これは是非聞いてみたい。説明文では「ライブ映像とともに体験できます」という書き方をされているから、ライブ音源を活かしていることはあってもそれそのものではないのかもしれない。これも望むところだ。出来れば48トラックとも言われる宇多田ヒカルのバックコーラスを全天球方向からシャワーのように浴びれるミックスであったらな、と思う。『初恋』の『I need you ...』の美しく分厚いコーラスが四方八方から全身を包み込む…とか想像しただけでしょんべんちびりそう(失礼)。今回の選曲は『あなた』と『Play A Love Song』だそうだが、『Play A Love Song』はサビでボーカルが左右に分かれるのが特徴だからここに新しいミックスを与えてくるとか…うわぁ、興奮するなぁ。予約まだしてないんだけど(笑)、どこかのSONYストアで是非体験してみたい。


そんな遠方はなぁ、と「自分には関係ない話」と思っている方も"360 Reality Audio"という名前の方は覚えておいた方がいい。このシステムのコンセプトは「モバイルで立体音響を」ということのようだから。スマートフォンを持っている人なら将来体験するチャンスが出てくる筈。曰く、「SONYのヘッドフォンとスマートフォンを持ってるならテメーの耳の写真を寄越せ。お前の耳に合わせて音響アプリをカスタマイズしてやる」ということらしい。凄いことするわ。

仮にこのシステムにヒカルの歌声が採用されて発売され始めたらと思うと俄にテンションが上がるぜ。あ~お楽しみがまた増えました。

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やれやれ。

裸婦抱く円盤が届いて皆狂喜乱舞かと思いきや阿鼻叫喚の方が目に付く始末。宅配等で受け取ったケースで化粧箱や円盤に傷がついていたとか。ひとつやふたつじゃないのがまた。

化粧箱の傷なら配送時の瑕疵になる所だが中には円周方向の円盤傷まである。これは円盤を嵌め込む際の事故だろう。そうなるとちょっと問題がややこしくなる。

でも個別の問題を掘り下げると長くなるから割愛するとして。


根本的な問題として。恐らく「シリアル付き生産数量完全限定商品」を普通の商品と同じルートで配送したのが“敗因”だったのではないかと。「普通の商品」とは、破損が見つかった時に直ちに商品が交換できるように需要よりほんのちょっと多く生産されている商品のことだ。つまり、流通過程で幾らかの不良品交換対応を前提として梱包や配送が効率化(手抜き)されている、ってこと。

その普通の流通ルートに“代わりのきかない”高額なボックスセットを乗せてしまったからこうしたちぐはぐな対応となったのではないかと。明らかな不良品が発見されても交換対応が出来ませんよという。Amazonはそれでもマケプレから差額補填保障して購入を促すなど結構な対応をしているが、補填分のコストって誰が払うんだこれ。

要は商品自体の仕様と商品の流通にミスマッチがあったのだな。これはシンプルにメーカーの責任となるだろう。だがそうなった理由を思い起こすとなかなか3DVRの時のように容赦なく糾弾することはできない。あの時だって3Dメガネが無意味になったからと返金対応になったが今回は商品の御値段が二桁違うもんね。なんとも、やるせない。溜息を吐きつつまた次回。

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さて『Laughter in the Dark Tour 2018』映像商品、まず本日がフィジカルの店頭陳列日。とは言っても、通販の人が多いから早速朝から受け取っている人も居たりまだ届かない人が居たり届いたけど不良品だった人が居たりとHikkiこもごもな状況のようで。

私はというとのんびり注文したお陰か届くのが土曜日ということでまぁ平日にやってきても殆ど受け取れないのでちょうどいいやと思っていたり。取り敢えず今夜iTunes Storeで購入して先に中身を堪能する所から始めますとしますかね。

でまぁ実際どうするかはまだわかんないんだけど、最初はブラインドで音だけ聴こうかなぁという計画を立てていて。こちらとしては常々からライブアルバムのリリースを所望し続けている訳だけど、ポリシーなのか何なのか一向に実現する気配がないので擬似的にではあるけれど一人で勝手に“ライブアルバムを購入したつもりになって”聴いてみようかな、と。

既に会場で一回、音漏れで一回、テレビの録画で一回観て聴いているので音を聴いただけでもありありとヒカルの歌う姿が思い浮かんでしまうのだろうけれどもひとまず“音だけ”だとどんな印象になるのか、そして、のちに映像と共に観て聴いた際にその印象が変わるのか同じなのか、ちょっと確かめてみようかなと思い立ちまして。

年末のPlayStation3DVR狂騒曲にも顕れていたように、ヒカルのルックスは強力な武器なのよ。36歳になった今も変わらずいやますます美しくかわいらしくかっこよくステージ上で振る舞っている。36歳で思い出したがInstagramの『くまが大好きなアラサー女子です。』って紹介文、そろそろ変えた方がいいのでは。フォーの方が近くなってきちゃったからね。まぁどうでもいいかまだまだ30代だし。それはさておき。

そういうヴィジュアル面での魅力に気を取られて歌の評価を見誤ってはいけない、と自戒をしようかと。無意識日記では毎週必ずと言っていいほど『宇多田ヒカルの歌唱力について』というエントリにアクセスがあるのだが、それを書いてる人(私)がヒカルの歌唱力を過大評価したり過小評価したりはマズいだろう。いやそんなアクセス無くてもマズいと自分で勝手に思ってるんだけどね。

特に歌っている時の表情に見入る余り音程を外しても「表現力がある」とかで擁護したりし始めそうなので私の場合。そこはナチュラルに行きますよと。あ、でも、コメント欄でも書いたけどキーが違ってても気づかないのでそこのツッコミが無いのは勘弁してね。

という訳で暫くフィジカルの写真集とかへの言及は無さそうですが、商品に関してはネタバレ全然OKなのでコメント欄はいつも通り好き勝手に使っちゃってくださいな。逆にネタバレが怖い人はコメント欄はスルー推奨で。さて新情報やパイセン回答編にも警戒しつつ、暫しの間『Laughter in the Dark Tour 2018』映像商品を楽しむことにしますかね。

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くまちゃん降臨。前に御尊顔を拝見出来たのは、見落としが無ければ2014年2月のことだから5年ぶりってところか。ツイート文中の言及は別として。

で久々にお元気でお不遜なお面構えを見てつい「くまちゃんは歳を取らないんだねぇ」と呟いてしまった。腹綿やで君。

つまりあれだ、自分の中ではくまちゃんは普通に"生きて"いたのだ。こちらが5年分歳を取ると共に同じように。写真がUPされないだけで、今日もヒカルやダヌパと戯れているのだと。

実際のくまちゃんはサザエさん時空に住んでおり、次から次へとファンが死んでいく中でも永遠に歳を取らずに生き続ける。菩薩だな。ヒカルだってこれから何十年も経れば確実におばあちゃんになっていくだろうけどくまちゃんはそのまま。まぁあるときふと設定を変えたくなって唐突に年齢加齢するかもしれないけどね。「Dr.スランプアラレちゃん」で実例があるから不可能じゃない。なくても不可能じゃないけど。

時間の経ち方なんてそれぞれで、半年たっても45分ハーフが終わらなかったり気を溜めるだけで30分経ってたり何百件も殺人事件を解決していても未だに進級すらしていなかったり様々だ。くまちゃんにもくまちゃんの時間がある。好きに生きて欲しい。


で今回のインスタ投稿、毎度のように特定班の皆さんの腕の見せ所かと思いきやインスタの「タグ付けされている人」のアイコンをワンタップするだけで正解に辿り着けてしまうという近年稀に見る親切設計であった。いいのかヒカル?笑

どうやらヒカルが友達のサラさんと意気投合してこのロンドンの五つ星レストランにくまちゃんを招待しようということになったらしいが、ヒカルはサラさんがkuma_powerのタグをつけてインスタすること把握してんのかな? まぁセレブ御用達の店構えらしいのでヒカルが詣でたのも宣伝の一環になるのかもしれないが、なんだろう、某ミュージアムとの格の違いを見ているような。気のせいかな?

で。そのサラさん、現職はその五つ星レストランの関係者であるようだが(だから猛獣であるくまちゃんの来店にOKが出たのだろう)、一昔前はEMI(恐らくUK)で働いていたらしい。その頃ヒカルと知り合ったのだろうか。ユニバーサルに吸収される前になるのだろうが、そういえばヒカルは2010年にEMIとワールドワイドディールを結んでいた。その契約の行方が気になってはいたが(SONYが引き継いでいる事もあるかもね)、もしかしたら当時EMI UKと結構具体的な話もしていたのかもですね。まぁ今となってはの話なのですけど。


いずれにせよくまちゃんが元気そうでよかった。ぺちゃんこになったら夢の中であってもヒカルが泣きじゃくっちゃうからね。そのふくよかな体型をいつまでも維持していて欲しい。腹綿だからね。

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ほう、「シン・エヴァ」のアヴァン10:40がパリのジャパン・エクスポで公開とな。日本・ロス・上海で同時上映。具体的な手法はわからないが、ひとまず0706作戦ということで7月6日の話らしい。

…まだどこにも"2019年"て書いてないけどな。来年2020年の話かもしれない。引き続き続報を待ちたい。

7月6日という日付は自分にとって印象深い。ZABADAKの吉良知彦さんが亡くなったと報されたのが2016年7月6日だからだ(忌日自体は7月3日)。そういえばZABADAKもパリのジャパン・エクスポに参加した事があったっけ…。そしてその翌日2016年の七夕にヒカルがその時点での最新&7年ぶりのオリジナル・アルバム『Fantome』の発売を発表した。感情のジェットコースターな2日間だったわ。

夏の暑い日、熱帯夜にエヴァの新しい映像に触れられるかもしれないというのは感慨深い。常夏設定だし、こちらも観始めて20年だしねぇ。アプリもリリースされるということでもしかしたら野外で上映されて様々な仕掛けが施されるんじゃないかとか第一報だけで色んな妄想が暴走気味だが我々にとって一番重要なのは。

恐らくヒカルが新しい主題歌を書き終わっているだろうことだよね。

まだその発表はそれこそ一年後かもしれない。しかし、0706という藤圭子様の誕生日の翌日からヒカルもまた再始動なんかしたりしたらまぁエキサイティングだわね。どうなることやら。まだまだこれから次々情報が解禁されていくだろうからその流れを見守る事にしますかな。今のうちにパイセンにEVAに纏わる質問を送っておくのも面白いかもしれないねぇ。

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やれやれ。なんとも罪作りなツイートを。


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@utadahikaru : インスタに書くのを条件に閉館後にスタッフとみんな子連れで遊びに行かせていただいたのに、そのことすっかり忘れてて、なんとなく撮ったこの画像しかない…
posted at 04:11:38

@utadahikaru : インスタに書くのを条件にスタッフとみんな子連れで遊びに行かせていただいたのに、そのことすっかり忘れてて、なんとなく撮ったこの画像しかない…
posted at 00:56:48


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まず日曜早朝4時過ぎにひとつめのツイートをポスト、ふたつめは日曜深夜1時前だ。こうやって並べてみるとわかるが『閉館後に』の4文字が消えている。ひとつめはツイート自体が既に削除されている。twilogではまだ見れるかもしれない。

要するに時間外営業が依怙贔屓と取られたか或いはスタッフの時間外労働にあたると見做された場合残業とか総労働時間とかの労務管理面で不適当とかそういったポリインコレな面を指摘されかねないといった理由で再投稿したのだろう。ヒカルもたまにはそういう失敗もするわな。

だがそもそもこのツイート自体に乗り気でなかった風なのがなんとも歯切れが宜しくないと申しますか。今どこに居るのか知らないが最初のが日曜早朝4時の日本語ツイートという時点で拡散させたいとか皆に知ってもらいたいとかの情熱とは無縁だし、特定班の皆様によると(毎度お世話になってますm(_ _)m)ラフダクギタリストのベンが昨年11月に当該ミュージアムのインスタをアップしているそうな。仮にその時の話だとすればヒカルは半年以上も忘れていたことになる。寧ろなぜ今になって思い出せたんだ。

つまり結局約束だから渋々不承不承…というわけでもないだろうが、そこまでこのミュージアムを気に入っている訳でも無ければ関わる人物たちと仕事が始まった訳でもない、というぼんやりした状態なのだろう。有名人が特定のイベントやら何やらについて呟くと宣伝活動ではないかと訝られる昨今なので、こういったツイートは面倒といえば面倒だわな。

しかし多くの人が2019年6月に宇多田ヒカルがお台場に居たと勘違いしている訳でそれは狙い通りだから悪くないとしても彼らとの仕事を期待していたファンからすればちょっとやれやれな案件かもわからない。『Flavor Of Life』のおにぎりの人とかだからね。


…という推測全体を釣りにして東京オリンピック開会式への参加を煙に巻いてるとすれば策士なんだけど、さて真相はどうなんでしょうねぇ?

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今週はゴタゴタとストリーミング/サブスクリプションのアピールを行ってきた。わかって欲しいのは、今後これで音楽を聴く行為が難しくなるのではなく、寧ろ今迄で一番シンプルになる、という点だ。最初に"お金を払う約束(subscription)"さえしてしまえばいつでもスマホで好きなときに好きなだけ好きな曲を聴ける。買い物の手間すら要らない。インターネットでニュースを読むのと同じくらいの手軽さで古今東西の名曲の数々を楽しめる。そこをアピールする為に「今の時代はややこしくもつれていた事情をシンプルにしようともがいている時代なのだ。」という事を言いたくてゴタゴタと語ってきたのだ。

音楽を聴く行為がシンプルになると、やっと純粋に音楽のクォリティで勝負ができるようになる。流行とか希少価値とか高額とか握手券とかそういう要素抜きで、飽きる程浴びれる音の中からただ自分に響く音を選べばよくなる。そうなってくるとヒカルはますます強いだろう。

今時宇多田ヒカルを「他の理由」で聴いてる人は少ないだろう。有名だからとか知ってないといけない空気だからとか流行ってるからとか何か理由をくっつける必要はもうかなりなくなっている筈だ。「歌に惹かれたから」で十分でしょ?


そんな時代を迎えるにあたって、ヒカルの最大のライバルはヒカル自身だ。過去にヒカルが書いた名曲や過去のヒカルの名パフォーマンスと常に比較され続けるだろう。ストリーミングだと何かを買い足す必要もなくただ隣の旧作をタップして聴いてみるだけである。

もうひとつ、ライバルとなるヒカル自身が居る。こちらは更により強力だ。それは、3DVRが現れるまではあたしゃ思いもよらなかった「ヒカルのヴィジュアル」である。昨年末に3DVRで『光』と『誓い』がリリースされた時ファンの間では見事なまでにヒカルの見た目の話題で持ちきりになった。撮影した当の竹石渉監督までもが「如何にしてあの美しい背中をとらえたか」についての苦労話を滔々と語る始末。そう、誰も歌の話をしていなかったのだ。折角新しいライブテイクが2つも手に入ったというのにな。

つまり、ヒカルの歌から目をいや耳を逸らせるのに最も威力を発揮するのはヒカルのヴィジュアルなのである。これはかなり強いライバルとは言えまいか。


さて、いよいよ来週『Laughter in the Dark Tour 2018』の映像商品がリリースされる。フィジカルでは過去最高に分厚いライブフォト写真集がついてくる訳だが果たして皆の話題は歌か見た目かそのどちらが多いのか。大いに興味のあるところだ。

で、「歌」に話題が集まるべく援護射撃を放っておくと、『Laughter in the Dark Tour 2018』映像商品をiTunes Storeで普通に高画質で買うと3500円なのは御存知かもしれないがこれが標準画質で買うと3000円になるのだ。なんとCDで『Fantome』や『初恋』といったアルバムを買うより安い値段で20曲入りの"ライブ・アルバム"が手に入る。これはかなりお得ではないだろうか。あなたのiPhoneやiPodにダウンロードしておけばいつでも『Laughter in the Dark Tour 2018』の音源にアクセスできる。音を楽しむだけなら映像が標準画質でも問題ないだろう。昔から宇多田ヒカルのライブアルバムが欲しいと思ってきた方々の中でパソコンやiPhoneやiPodを持っている方は標準画質ででも購入してみてはどうだろう。是非検討してみてくださいな。以上、誰にも頼まれていないのにセールストーク、でしたっ!

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「ストリーミングとかサブスクリプションとかいうカタカナがイカつい」と前に書いたが、特に"ストリーミング"という言い方は誤解を生んでいるようだ。

ストリーミングというとどうしても「オンライン環境でしか再生できない」と思われがちだ。その為音楽を聴く度ごとに通信量を消費するのに抵抗がある、となる。実際はおうちにWi-Fi環境さえあればそこでスマホにダウンロードしておけば通信量は消費せずに出先で音楽を聴くことができるのだ。

その昔iTunes Storeが出来た当時は1曲150円で買えていたが、その代わりに再生機器が制限されていた。WALKMANに転送しても聴くことが出来ず、iPodでないと聴けなかった。それが今はスマートフォンになったと考えればいいわけだ。なので、再生機器に拘らなければ、サブスクはストリーミングというより「定額ダウンロードし放題」のサービスなんだと思っておいてくれていい。

ここのところの認識がまだ普及していない感じが結構ある。「名付けがよくない」と言うヤツだ。ならばここのところをアピールしていけば…と少し前までは思っていた。ところが、だ。


そろそろ次世代通信システムである5Gがローンチする。もしここでスマートフォンのインターネット接続サービスに「定額通信量無制限」が含まれているようならば、今書いたような議論は必要なくなるんだな。ここらへんはタイミングとしか言いようがないのだけれど。

前に『30代はほどほど。』の時に「3DVRに注目する余裕があるなら5G規格テストに参加した方がよくないか?」などと書いた覚えがある。来年すぐとは言わないまでも、スマートフォンの通信量無制限サービスとストリーミングの普及度は特にこの日本に於いて強い相関を示すのではないか、と踏んでいる。新しいサービスの開始と共に宇多田ヒカルブランドで勝負するのは今までも散々やってきた。まだまだ絵に描いた餅ではあるが、旧来からの夢である「ウェアラブル・ブロードバンド」が遂に実現するのであれば、そこにヒカルの歌を溢れさせる事も可能なのではないだろうか。取り敢えず、次の新曲も『Face My Fears』と同じ売り方をするかどうか、そこをチェックしてからですけれどもね。

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おぉ、『あなた』の有料配信がプラチナ認定とな。めでたいな。25万ダウンロードか。じわじわと売れているんだねぇ。

『あなた』は『Laughter in the Dark Tour 2018』のオープニングを飾る楽曲だ。アカペラで始まる為印象も際立っている。最近のエムオン!やスカパー!での放映を観た人が買ってくれているのかな。だとすれば来週映像商品が発売されたらまた売れるかもしんないね。どれくらい売れたかを知りたくても、次の認定はダブル・プラチナだから何年後になるやらなんだけどね…。

しかし、本当の問題はここからのストリーミングの普及度だわな。今後どこまで有料配信販売の数字がキープされていくか。ストリーミングの再生回数が指標のメインになるのはいつになるやら。日本はそこがアメリカなどに較べて鈍い。

『Flavor Of Life』以降の着うた配信やらダウンロード販売やらの多様な売り方を反映してアルバム『HEART STATION』では「2000万ユニット突破!」という言い方が編み出された。ガラケーでの着うた&着うたフル、スマホやパソコンでのダウンロード販売、それにCDの売上を全部合わせた数字に意味を持たせたくて“ユニット”という風に呼んだ訳だ。

それから8年後の『Fantome』では「CD出荷数と配信販売数合わせてミリオン突破!」という記事が出た。梶さん毎回よく考えるなぁと感心したものだ。

こういう複合的な数え方が時代毎にすぐ移り変わっていくことで、こちらは違う時代のヒット曲同士の売れ方を比較検討することが出来なくなっている。『あなた』が25万ユニットダウンロードされたからといってそれが多いのやら少ないのやらさっぱりわからない。『あなた』みたいなCDアルバムで既に売れてる曲だと余計にな。

これが、サブスクリプション/ストリーミングに到って漸く、ようやっと「再生回数/再生時間」に統一されるとすれば有り難い。これ以上わかりやすい指標もないだろう。ここから先って何かあるかなぁ。思いつかないや。まぁ、それが評価できるようになるのも、音楽リスナーの大半がストリーミング常習者になってからなんだけど。少なくとも、日本では、まだまだ先が長そうだわさ…。

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サブスクリプションだとかストリーミングだとかカタカナを並べるとどうにも気難しい印象を与えるかもしれないが、実態は逆だ。人類の歴史上これほどまでに音楽にシンプルにアクセスできるメディアはなかった。

アナログレコードの時代はそれはそれは面倒だった。まず、マスメディアが発達していない。雑誌も少なく、FM局もない。数少ないAMのラジオ番組に運良く遭遇して運良く好みの音楽に辿り着けたとしても、アナログが売っていない。国内盤の出ている洋楽は限られていて、都心に出て買い求める必要があった。それでも手に入るとは限らない。電話を掛けまくったり(これも携帯電話がないから固定電話や公衆電話だ)足繁く何軒もショップを梯子して漸く手に入れる。そして手に入ってからがまた面倒だ。塩化ビニルの重くて脆い円盤を後生大事に家まで抱えて持って帰り、慎重にターンテーブルに載せ綺麗に盤面を拭き取り(初回は綺麗なもんだけどな)、これまた慎重に針を落として漸く音が鳴り始める。ステレオによってはアンプが暖まるまで時間が掛かったりね。兎に角手間暇お金が要ったのだ。

サブスクの今は。アプリを立ち上げて今週のオススメをワンタップ。適当に流したり飛ばしたりしながらお気に入りを見つけたらそのアーティストのところに移動して…後は芋づる式に音楽が溢れてくる。到ってシンプル&ファストだ。聴きたい曲やアーティストが決まっているならもっとシンプル。専用アプリでキーワードを入れて検索するだけだ。

確かに初回登録だのログインだのは面倒だがそれもアナログ時代に較べればあってないようなもの。CD時代であってもショップまで買いに行く手間を考えればねぇ。ダウンロード購入と較べてすら手続きがないので楽ちんだ。


要は、サブスクリプション/ストリーミングサービスというのは「やっと音楽がインターネットに載った」に過ぎないのだ。今までニュースや画像を検索してアクセスしていたのと同じ感覚で音楽にも検索できるようになった。ただそれだけ。今までだって十数年前からNapsterだP2PだYouTubeだと色々あったけど、ここに来て漸く送り手側もある程度納得するシステムが出来た。名前は厳ついが、要は単なるインターネットなのだ。有料のね。

そこらへんの認識を変えて気軽に捉えるだけで随分と話は違ってくる…という話からまた次回。

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宇多田ヒカルはサブスクにとって広告塔である。昨年旧作をストリーミングに載せた時も「これでサブスクユーザーが増える」と期待された。今回の映像商品もネトフリ加入者やペイパービュー利用者を増やすと期待されている、のだろう。

大きく出れば、宇多田ヒカルとは日本人にとって「音楽を聴く」という行為の中核にある存在な訳だ。新しいメディアの普及率は宇多田ヒカルが聴けるかどうかにかかっている。いやサザンやユーミンやミスチルでもあゆでも何でもいいのだけど、そういう類の“牽引者”なのだ。

Netflixに期待されているのは「ライブコンサート映像をサブスクで鑑賞する習慣」をリスナー間に喚起する事、だろう。今までのヒカルのDVD売上を思い出すに流石に大きく出過ぎに思えるが、しかしここは微妙なラインだと思う。宇多田ヒカルって「わざわざ数千円払ってDVDを買う程でもないけれど、テレビで歌ってたら観てみたい」と思ってくれるライト層を山ほど抱えているんじゃないだろうか。ここ数ヶ月続いていたエムオン!やスカパー!でのコンサート放映がどんな評判だったかが気になるところだ。多分、それなりによかったののではないか。だから一歩踏み込んでNetflixでの配信を決めた、とか。或いは向こうからオファーがあったか?

今までの流れならiTunes Storeでダウンロード販売して、いってスカパー!のペイパービューまでだろう。昨年末からの音源のストリーミング参画と既存ミュージックチャンネルでのライブコンサート放映の好評の両方を見据えてここでNetflixに踏み込んだ、という見立てをしたくなる。

ただ、梶さんもそこまで重く考えてはないかもしれない。というのは、当初の計画では¥10800の写真集付き3枚組商品のみで確固たる収益を上げ、配信三種は採算度外視で実験的にやってみるみたいなテンションだったかもしれないなぁ、なんて思うからだ。私が。だとしたら取り敢えず今可能なサービスに手を出しただけ、ということもあり得る。やってみてよかったら続けよう程度の重視度で。だとしたらこちらとしても気楽なんだが。

取り敢えず今日からiTunes Storeでのプレオーダーが始まった。これがどれくらいの反応、反響を呼ぶか。今までのDVD購入層の何割がこちらに流れるか、そこを見極めるところからですかね。

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