無意識日記
宇多田光 word:i_
 



『One Last Kiss』アナログレコードの海外盤予約が始まった。ということで18時過ぎに公式からメールか来たのだが、読んでみてびっくり。

「(略)大ヒットとなった宇多田ヒカルの「One Last Kiss」(映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』テーマソング)。完全生産限定のLP盤も約5万枚のセールスを見せ、今年最も国内で売れたアナログ盤となっています!」


自分でも購入しておいて言うのも変だけど、国内版のアナログ盤って5万枚も売れたの!? 驚き桃の木山椒の木だよ(昭和だよっ)! こんなにLPが売れたのって『DEEP RIVER』以来とかじゃない? LPじゃないけど『First Love 15th Anniversary Deluxe Edition』の倍以上っ売れたってこと? ふぇぇ…。

誰がそんなに買ってるんだろう? エヴァ・ファナティックスの皆さんも40代50代が中心ということで金に糸目をつけずにエヴァ・グッズの一環として購入しているのだろうか。なにしろジャケットが綾波レイだしな…一時期の綾波レイはまさにアニメから生まれた「アイコン/偶像」として神聖視されていたから「部屋に等身大以上サイズの綾波レイの顔面アップが飾れる」んなら躊躇わずに購入するか…?

いや、これは素直に『One Last Kiss』の大ヒットの余波だと受け取っておこう。曲がヒットすればアナログ盤も売れる。自然な流れだ。とはいっても、今年いちばん売れたアナログ盤になるとまでは思っていなかった。ほんとスゲーな『One Last Kiss』は。

このままいくと今回のその海外盤を日本国内から買い求める人も万を超えていくということになる。綾波レイに対して…眼帯してるから式波・アスカ・ラングレーになるのかな。兎に角アスカだ。20世紀末にレイと人気を二分したアスカがどれだけの神通力を発揮できるか見ものだ。海外だとレイよりアスカの方が人気ありそうだよね。ハキハキもの喋るしわかりやすいというか…。レイは如何にも大和撫子でミステリアスで…ってそんな話はいいか。でも、そういう理由で海外盤ジャケをアスカにした気がするなぁ。

しかし、あーた、US盤とEU盤の2つがあるのね。しかもUS盤がスケルトンでEU盤がブルーとな。マスタリング違いじゃないっすか…きっと鳴る音も違うんだ…どうしてくれよう。

その上、ヒカルの英語訳がつくだと!? 『Beautiful World』にもついてたら初お披露目となるのでは。『One Last Kiss』と『桜流し』は既に英訳発表済みだけども。うーむ、そりゃアメリカやヨーロッパで日本語の歌をリリースするなら対訳をつけるわな。時代は変わった。昔のUS盤やUK盤なんて対訳はおろか歌詞カード自体ついてないのがザラだったのに…。

で、リリース元は“Milan Records”というレーベルとのことでWikipediaを読んでみると親会社がソニーミュージックで配給もソニーだと。元々はインディ・レーベルっぽいがつまり今は「ソニー傘下」ということでいいようだな。ここからのリリースだと。ふむ、では商品が着く着かないとか不良品がどうのとかはRIAの皆さんに訊いてもわからないかもしれんなぁ。『Laughter In The Dark Tour 2018』の映像商品の時は梱包がどうのという問題が結構多発していたが、今回はアナログ盤が海外からやってくるということで、うむ、不安しかない(笑)。数量限定生産だと交換対応は無理かもしれないねぇ。配給を請け負うのがソニーだということだが、日本のソニーミュージックがどこまで関わっているか、こりゃわからんね。購入する人は「トラブル上等」くらいの感じで居た方がいいのかな。他のアーティストでこういう例に遭遇した事のある人からの情報をお待ちしております。ほんと、なんもわからんのでね。

コメント ( 12 ) | Trackback ( 0 )




『One Last Kiss』MV、YouTube再生回数が3000万回を突破した。勿論過去最速。『First Love』同様この歌は代表曲として次のライブで必ずや歌われることになるだろう。とはいっても、ヒカル、『Laughter In The Dark Tour 2018』で『Flavor Of Life』を歌ってないんだよな。あんな泣く子もまた咽び泣く有名曲を歌わなくてもセットリストは成立するので、今言った「必ず」も過去最速で撤回しようかな…。

ということで、多分だがこの3000万回で『One Last Kiss』は一旦区切りということになるか。これもどうだろ。まだオリコンではデイリーアルバムチャートで1位とってるんだよね。競合相手が少ないとはいえロングセラーにも程があるだろ。映画の上映が継続的な宣伝になっていて、レーベル側が何もしなくても売れ続けるってずる過ぎやしませんか。まぁ昔に較べて市場規模は小さいので…金額的にはね。YouTubeをはじめとした各種サブスクリプション・サービスの総計を出せば1億とかそんな数字が出てきつつあるだろうから、その意味では昔よりもっとよく皆に親しまれている可能性もある。だったらもっとアーティスト側への還元を手厚く…ってまぁその話は長くなるからいいか。


インスタライブもいよいよ明後日だ。60時間後といわれるとなんというか地続き感が出てくるなぁ。昨日はヒカルから


@utadahikaru:5月2日(日)の夜9時からヒカルパイセン久々にインスタでお話するよ〜 ちなみにIGアカウントは:

https://instagram.com/kuma_power?igshid=1nrxb9z1hoy0w…

パイセンになにか質問したい人は #ヒカルパイセンに聞け つけてね〜🙋🏻‍♀️✨ posted at 19:17:05


とツイートがあった。なんだよ、去年みたいに前日にインスタストーリーズで質問募集するんじゃないのかよ、それTwitterでいいの? 実はあの企画はそもそも第2弾の…という過去を掘り起こしてやろうかと思ったところで、

@utadahikaru:Have you heard? Hikaru Paisen is appearing on IG Live May 2nd, Sunday, 9pm Japan time (GMT +9). Tweet any questions for her with #askhikarupaisen

Here’s the IG account, just in case 🤓

https://instagram.com/kuma_power?igshid=1nrxb9z1hoy0w…

posted at 19:47:04


と英語でもツイートがきた。『Tweet any questions』とあるので、質問はツイートしろってことか。ハッシュタグを木曜日の時点で立ち上げて日曜の夜にどこまで遡れるかちょっとわからんな。公式のブラウザ版だと「話題」タブと「最新」タブを間違えると見落とし多発になるぞ…どのクライアントでみるかでも違うぞ…とか老婆心がムクムクしてくるけど明日何食わぬ顔でストーリーズでも質問受け付け始めるかもわからんしな。どっちが見易いかは昨年やった感じでわかってるだろうから何か策があるんだろうかな。本番になって慌てふためかぬようくれぐれも…って今年は1回しかないんだから「この反省を次回に活かして」ができないっ。心配っ。まぁどれだけグダグダでも最後に歌えば総て赦されるので歌っときましょうと提案しておくか。

で。ここから本格的にプロモーションの軸足が『One Last Kiss』から『PINK BLOOD』に移るか。5月GW明けというのがひとつ目安。例年GWは映画興行の書き入れ時だからね。もっとも、毎年いちばん話題になるのは「名探偵コナン」なんだけども、シンエヴァもある程度入るだろう。上映館に比例するけど。そこを経たら次の曲というのがわかりやすい。GW二日目のインスタライブはその幕開けという位置付けに、なるかな?


…そわそわし始めるにはまだ早いな。60時間後だからな。落ち着こーぜ自分ら(笑)。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




「不滅のあなたへ」第3話もdアニメストアデイリー1位。もうこれは定位置だろうから今度はウィークリーでトップを目指して欲しいところ。いちばん上二つは原作の知名度におんぶにだっこで作画油断してるから付け入る隙はあるはずっ! あたしはその上二つのスライム2つとも原作からのファンなので楽しめてるけど、もしかして2021春アニメって全体的には不作なのでは? 話題を全部まどマギ新作映画に持ってかれてるような。冬のウマ娘に勝てていないような。このままいけば覇権を…とれるタイプでもないか「不滅のあなたへ」は。NHKだし。Eテレだし。

まぁそこまでは期待しなくても、『PINK BLOOD』がフル解禁になったら、そんときにまたアニメにも再び注目が集まるんじゃないかな。プロモーション側がそのように考えているならば、アニメが盛り上がるタイミングから逆算して解禁日を予想出来るはず。となれば第6話になるか? 特に休止を挟まなければ5月10日か。この週に『PINK BLOOD』のミュージック・ビデオがアップロードされるか。…うぅむ、結構適当な事言ってるな俺(笑)。

4日後のインスタライブでは告知の類があるかどうかというと、どうなんだろうか。昨年は何もなかった気がするなぁ。『Time』も『誰にも言わない』も発売日決まってたし。毎度告知の類はまず@hikki_staffが発信してヒカルが最大20日後くらいにリツイートするのがリズムだものね。まぁその感じでいくと日曜日の夜22時過ぎとか真夜中零時過ぎとかに新告知があってもおかしくはないけれど。はてさて。


当初の勝手な何となくの予想を遥かに超えて『PINK BLOOD』と「不滅のあなたへ」は一蓮托生度を増している気がする。そもそも、原作漫画からして「今のひょっとして宇多田ヒカルインスパイアですか?」と訊きたくなるセリフとか世界観がよく見られるのだ。むしろ何故私この漫画今まで知らなかった?─マガジン読んでなかったからですハイすみません。何故か全体的に無縁だなこの雑誌…まぁ百合姫ばっか読んでるのが悪い(悪い)。

これ、思うに、作者の大今良時氏が単純に従来からの宇多田ヒカルファンじゃないかと思うのだけど、彼女からそういう発言があったかどうか私は寡聞にして知らない。というか、表立って熱烈なファンなら「原作者のラブコールが実って宇多田ヒカルが主題歌を担当する事になりました!」っつーニュース記事が出る筈だよね。出てないよね? うーん、どうなんだこれは。

もしや大今良時氏はヒカルの隠れヲタクなのでは? 今まで公表してなかったからヒカルインスパイアな台詞回しとかを勘繰り邪推されたくなくて引き続き公表しないモード? だとしたらそもそもヒカルにオファーが行った理由もわかるし、それについてコメントを出さないのもわかる。でも、うーん、それこそこっちの勘繰り過ぎかなぁ。もちっと過去の彼女の発言を検索してみねばだわね。今二人の名で検索してもアニメ化のニュース記事しか出てこないんだよなー(ぶつぶつ)。

そこらへんの話も日曜日のインスタライブで聞けたら嬉しいんだけど。いや!もうこうなったら昨年同様ゲストを迎えよう!大今良時さんと上下分割画面で語り合ってくれませんかねっ!? そうすりゃあらためてヒカルファンのアニメへの注目度も上がるし、アニメファンのヒカルへの注目度も上がるだろう。彼女が隠れヲタクかどうかもすぐバレる。まぁ、今回の企画は『ヒカルパイセンに聞け!』なので質疑応答時間が削られるのは痛し痒しなのではありますけどね。でも、そんな妄想してる暇無いくらい間近に迫ってましてよ。明日祝日、明後日金曜日、明明後日土曜日の間に色々と準備しないとだわさ! 質問考えとかないとねぇ…24時間前から?48時間前から?募集だろうからしっかり毎日Instagramチェックしとかないと。
嗚呼、時間が足りない!

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




あああ、もうインスタライブが四日後だなんて早いなもう。昨年より告知からの期間が一日短いだけで結構違うもんだわ。


そんな今日はシングル盤『First Love』の発売記念日。22周年になる。とはいうものの、実際は当時そんなに大事な日ではなかった。そもそもアルバム本体が3月10日にリリースされていてしかもこれがタイトルトラックだからシングルカットにそこまで意味はなかったのだ。これだけ宇多田ヒカルの代表曲としてことあるごとに地上波の懐メロコーナーで取り上げられるのにミリオンセラーシングルでないのはそういう事情があった。シングルを買うまでもなくみんなアルバムを持ってたし、持ってない人はシングルではなくアルバムの方を買ったんだろうな。ジャケットも紛らわしいしな。

その威力はとんでもないもので、3月10日に発売されたアルバム『First Love』が史上最高売上作品として名を成すのは5月の第一週のことだった。僅か二ヶ月足らず。『Automatic』の大ヒットを受けてのアルバム『First Love』初動売上も凄まじかったが、それ以上に、発売後にこのアルバム収録のタイトル・トラックが評判になった。高視聴率ドラマ「魔女の条件」の主題歌にもなっていたし、アルバムの大ヒットを告げるニュースの時にはタイトルトラックであるこの曲がかかる事も多かった。故に宇多田ヒカルいちばんの代表曲『First Love』は、シングルヒットというよりアルバム曲としての印象が強い。J-Popミュージシャンとしては極めて珍しいのではないか。ドリカムの「未来予想図II」みたいな例もあるけどね。(また出す例が古いなおっさんはw)


そういえばこの『First Love』、来年2022年配信開始予定のNetflixオリジナルドラマ「First Love」でフィーチャーされてるんだったな。ネトフリオリジナルってどれくらい宣伝されるかはわからないけど、もし出来るなら記念にリ・リカット・シングルとしてまたリリースしてくれないかしらん。ヒカル本人が手掛けなくても、新たなリミックス・トラックとかリマスタリングとか、色々と何か手はあるでしょ。オリジナルのジャケットでアナログ盤出すのもありかもねぇ。或いは、同様にフィーチャーされているという『初恋』とのダブルA面シングルとかもありかなー。まぁ勿論、このあと発売になる(事を我々が勝手に願っている)ニューアルバムのリリースとかち合わないようなタイミングになれれば、だけどね。こんな状況でも来年の予定が入っていてそれが告知されているというのは、ありがたいことですなぁ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




「不滅のあなたへ」は昨夜第3話の放送を終えた所だが、思っていたより話の展開が遅い。前回までのあらすじまでやりよった。このペースだと半年かけてジャナンダ編までという感じだろうか。となれば、この9月迄の半年間は『PINK BLOOD』がテレビから流れてきてくれる事になる。あのOPアニメにはジャナンダの連中が映っているし、彼らが出てくる前にOPアニメを差し替えるということもないだろう。あのOPアニメは明らかに『PINK BLOOD』特注仕様なのだし、蜜月関係は暫く続きそうだ。あ、今宵は“PINK MOON”だそうですね。肉眼じゃよくわからないや。

幼子のマーチがフシに対して「もう、マーチはあんたのママじゃないんだからね」と言いながら果物の食べ方やお礼の言い方を彼に教えていく。まっさらなフシに対して彼女はまさしく母親役で、最後にフシがジョアンの姿で「ありがとオ」と声に出した所で第3話の引き。そこを最後に持ってきたかったから冒頭のあらすじで尺調整したのかなと思わせる位重要な場面ではある。地味だけど、フシがやっと人と会話した初めての場面だもんね。いやほんと、作品を大切にし過ぎてて「第3話で盛り上げて視聴者を一気に引き込んじゃうもんね」みたいな邪念が感じられないのが…まぁそれがいいとこかこの今回のプロジェクトの。あの「ありがとオ」もきっと主演の川島零士が演じているんだろうな…どうやって声作ったんだ…。

斯様に、マーチはコドモでありながらフシの長い長い人生(?)で母として、「最初に交流する人間」として描かれている訳で。


『PINK BLOOD』には

『自分の価値もわからないような
 コドモのままじゃいられないわ』

という歌詞が出てくる。NHKの用意した字幕によれば、この歌詞の『コドモ』の部分はご覧の通りカタカナで、マーチの台詞に出てくる「コドモ」もまたこのようにカタカナ表記。どこまで打ち合わせているかはわからないが、お互いにここの『コドモ」はマーチの事を指していたりするのかもしれない。となると、マーチのなりたい「オトナ」もまた『PINK BLOOD』のまだ聴くことの出来ない未知の部分で取り上げられているかもわからない。

まぁでも、もっとマーチに寄せたかったら

「コドモのママじゃいられないわ」

と『まま』の部分もカタカナで「ママ」って表記にしてたかな、なんてな。

ともあれ、そこら辺の所をヒカルがどこまで狙っていたのか、そんな話まで日曜日夜のインスタライブできければいいんだけど…一時間しかない中でそんな込み入った話題には立ち入らないか…。


そゆのは考え過ぎかもだけども、コドモのマーチがフシの「ママ」である、というのは、「不滅のあなたへ」のアニメを観ていく上でも今後『PINK BLOOD』を観賞していく上でも重要なポイントになっていく事だろう。踏まえておいた方が、いいだろうね。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




宇多田ヒカルさん、今年のインスタライブの日取りが決定!

…という言い回しで「毎年恒例の」を既成事実化してやろうという企みは卑怯ですかね?(笑) 兎にも角にも今年もやって参りましたインスタライブ生配信。昨年も5月だったけど、イギリスの子育てだと何か都合がよかったりするのかしらん。昨年は5月5週に渡ってだったから今年はあっという間に通り過ぎて「もう終わり!?」になること請け合いなので気合を入れて視聴しましょう。

昨年も4月26日の告知で5月3日の配信を迎えたので心の準備を整えるための日程が6日間しかなかった訳だが、今年は同じ4月26日に告知で5月2日の配信だから1日短くなってるぞ! どうしてこんなに直前なんですかね! 日曜お昼(ロンドンではね)に合わせる為には仕方がないのだけれど、それにしたってちょっと待ってよと。来年は更に一日短いの?(←既成事実化の一環w) 嗚呼、もう残り140時間を切っているではないか…。

そして去年とタイトルが同じ。ロゴも同じ。part2とかpart3とかはつかないのかと訊いたら薮蛇になるので自重しよう。まぁつまり同じように質問をインスタストーリーズで募集するのかな。一回あたり最大でも60分の放送の中で皆からの質問に答えるとなると宝くじ並の倍率になりやしないか。答え始めると真正面からだしなぁ。まぁ、ヒカルが観れる&聴けるんならなんでもいいか。息子の乱入もみれたら…って多分そういう性格の子じゃないよね。むしろ「お母さん今年は時間通りにね」くらい言いそうな気がする。5歳6歳あたりの1年の差は途轍も無く大きいからねぇ。どれだけ成長しているのやら。まぁそんなに急いで大人にならなくてもいいとは思うけど。

これだと昨年の最終回みたいに弾き語りしてくれというのは酷なのか。ファンと上下二分割画面やるのも無理か。ゲスト呼ぶのもな。ううむ、たった1回というのはいつ撤回してくれてもいいからね? そこの告知が「ウソでした。てへ★」でも全く問題ないのでいつ気が変わってくれてもいいですよ? でもひとまずはそのたった1回に照準を合わせる事にしますかね。さぁ質問を考えようか…。 

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




「不滅のあなたへ」のオープニング・アニメーション、何度観ても非常によく出来ていて、段々不安が増してきてしまっている。いやね、『PINK BLOOD』のミュージック・ビデオはこれを超えてこないといけないのよ。でないと、「なんだ、アニメ映像でよかったじゃん」て言われる。

『PINK BLOOD』MVディレクターの谷川英司氏は実績も申し分なくまたかなり独創性の強い方のようだがそれも諸刃の剣でな。映像としてのクォリティが高くても歌に合ってるかどうかはまた別で。彼が才能に溢れていればいるほど危険よな。何しろアニメの方はしっかり楽曲に寄り添った上で原作ファンを唸らせているのだから、MVの方で我が強い作風だと抵抗感がより強くなるかもしれない。

アニメOPってのはそこまでアーティスティック・インプレッションを競う場ではなくサービス精神がものを言う。なので、宇多田ヒカルファンやJ-popファンに好評を博すのはOPアニメとMVのどちらになるのか。OPアニメの方は普段アニメを観ない人にとってはそこまで感銘はないだろうし、一方MVの方は映像世界のアクが強ければ強いほど敬遠される。残念ながら宇多田ヒカルが取り組んでいるのは常にPopular Music、大衆音楽なのでマニアックだったりエキセントリックだったりはそんなに要らないのだ。無難かつ高品質でないといけない。これが如何に難しいか。ヒカルは音楽でそれを毎度やってのけているのだが、果たして『PINK BLOOD』のミュージック・ビデオはどのような狙いで作られているのやら。

つくづく、『One Last Kiss』MVは反則だったなぁと。被写体の魅力で押し切るという、“素材の美味を最大限引き出すのが真髄”という和食みたいなコンセプトだった。回らない寿司みたいな。一方フランス料理はソースを凝る方向に進化し…ってなんだあたしゃ腹が減っているのか。

今度もそれでいいっちゃいい。寧ろずっとそれでいい。こっちは別に飽きないので。ヒカルはどうせ「ずっとおんなじだと飽きちゃう」っていうんだろうけど、こちらは毎回OLKMVのコンセプトでいいので。勿論、他の手法で高品質な映像が撮れるというのならやってみればいいのだけど、庵野秀明が「ひたすら宇多田ヒカルを撮れば凄いものが出来上がる」と示してしまった。ベストの方法が目の前にあるのだからそれを究めるべきだろう。いや、OLKMVがあの路線の頂点だから次からは他の山に登るしかない、というのなら納得なのですが。それでも、つまらない映像を撮る位ならヒカルをずっと映しといてよというのが、本音なのですよ。

『PINK BLOOD』のミュージック・ビデオはいつ公開になるのか。恐らくフル配信解禁と同時とみてるがまだまだわからない。それまでは、「不滅のあなたへ」を毎週楽しんでおくことにしますですよ。今夜は第3回か。何を書いてもネタバレになりそうなので、「観ましょう」とだけ、書いておきますね。ほんと、こんなハイクオリティなアニメ化で嬉しいですわ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




『One Last Kiss』MVのYouTube再生回数が2900万回を超えた。一両日中には3000万回を超えてくるだろう。勿論当初の爆発力に較べればペースは落ち着いてきてはいるものの、ここまで極めて順調に再生回数を伸ばしている。Utada Hikaru オフィシャルYouTube各動画の再生回数は過去一度リセットされているので単純な比較は出来ないけれど、このままいけば歴代最高アクセスになるかもしれない。『First Love』を超えるのか『One Last Kiss』よ…。

フィジカルの方もオリコン4/24付デイリーでEPが第1位、moraアニソンランキングでも6週連続?1位独走中だそうな。3月9日発売で今4月下旬。かなりのロングセラー。まだ更に売れそうだ。


この好評は映画の話題性、楽曲の出来、そもそもの宇多田ヒカルに対する潜在的な大ヒット願望など様々な要因が重なったお陰だろうが、やはりサウンドが“今に馴染んでいる”というのは大きそうだ。オールドファンからすればヒカルの歌声と変わらない歌詞のテーマがあれば耳馴染みはいいし、若い人たちにはA.G.Cookによる現代的なプロダクションが同世代感覚としてよく馴染んでいるのかもしれない。

具体的な音作りはわからなくても、雰囲気としてその世代の音というのはあるもので、例えばそれはスネアのリバーブだったりシンセの解像度だったりダイナミック・レンジのとり方だったりとこれまた様々なのだけれど、そういう空気感をしっかり捉えて躊躇わなかったのも大きいだろう。これは、最近の共同プロデューサーである小袋成彬が最新のサウンドに対して常にアンテナを張るタイプだというのも大きそうだ。ヒカルも「私は彼のようにはディグらないので」と言っていただけに、そこのところはかなり彼を「アテにしている」とみる。


あとは、昨日から始まった三度目の緊急事態宣言の影響が気になる。今回は人出(人流って言葉使ってたかな)そのものの抑制を目的に飲食店のみならず大型商業施設も対象になったとかで軒並み映画館がゴールデンウィーク中の休業を強いられる事になっているとかなんとか。よくニュースを読んでいないのだけど、これが少なくとも5月11日まで続くようなので、ゴールデンウィーク期間の映画館の盛況からの主題歌への注目、という当初アテにしていた需要がゴッソリ無くなってしまう恐れも出てきたんかな。そうだとするとなんだか残念だが、新しいインド由来の変異株やブラジル由来の変異株はイギリス由来の変異株より更に強力だったりするようなので、先手を打ってきたということか。あとは、この一年で失われた信用に基づいた反発的行動の割合がどれくらいに見積もられているかが今後の情勢を左右する、というところ。感染症対策は最早混迷を極めているので、成功も失敗も評価は困難だろう。

この、娯楽産業にも大きな影響を与える宣言効果が、今後のリリースデイトに響かないかというのが目下の懸念となる。四月スタートのアニメなら五月下旬に主題歌リリースやろがい、と思っていたけど一〜二週間ズレ込むかもね。推移を見守りたい。

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




『PINK BLOOD』の歌詞はちょいちょい変だが、代表的なのはここだろうか。

『あなたの部屋に歩きながら
 床に何個も落ちる涙』

これ最初、“walking towards your room”だと思ったのよ。「あなたの部屋に向かって歩きながら」なんだと。でもそれなら「あなたの部屋“へ”歩きながら」にした方がスマートなのよね。「に」でも間違いじゃないんだけど、「へ」の方が明解かなぁと。

てことは、ここ、他の読み方に敢えてチャレンジしてみるなら、「あなたの部屋に落ちる涙」なのかなぁ?とな。
つまり、

「あなたの部屋に
 (私が歩きながら
  床に何個も)
 落ちる涙」

という。でもこうすると『床に』と「に」が被るのよねぇ。違うところがスマートじゃあなくなる。

どっちの解釈がより適切なのか、は未来に『PINK BLOOD』のミュージック・ビデオがリリースされた時に『One Last Kiss』同様ヒカルの手による歌詞の英訳字幕が表示された時に明らかになるだろうからそれを待つことにして。


最初思った方、「あなたの部屋に向かって歩きながら」だと解釈した場合、『床に』ってのは、例えば廊下?例えばエントランス?の床になるんだろうか。なぜ「あなた」の部屋に向かう時に泣く理由があるのか。これから別れ話でもしに行くのかな。或いは、そこは「あなたの部屋」ではあっても「もうあなたの居ない部屋」だったりするのかな。それなら泣くわ。泣きながら部屋に向かう其の理由が気になるところ。

二番目に思った方、「あなたの部屋に落ちる涙」だった場合、私はあなたの部屋を歩き回りながら色んな理由で涙を流す、のかな。色々と主張したいことがあるんだろうか。泣きながら訴えることでもあるんだろうか?

『何個も』ってのも結構引っ掛かっててねぇ。ここ、「何度も」じゃあないんだよね。「床に何度も落ちる涙」だと、同じ理由で繰り返し泣いているような意味になりそうで。一方、『何個も』だと、様々な違う理由の悲しみが幾つもあるような、そんなイメージが浮かぶ。こちらだと、自分じゃなくて誰かの為に泣いているような。果たして、何か含意があるのかな。二番以降の歌詞がヒントになったりするのかな。


歌詞というのは尺が厳しく決まっているのでシチュエーションを厳密に歌い切れないケースなんかがままある。宇多田ヒカルで有名なのは『First Love』の

『明日の今頃には
 私はきっと泣いてる
 あなたを想ってるんだろう』



「私はきっと
 あなたを想って泣いてる」

なのか

「私はきっと
 “泣いてるあなた”を
 想ってる」

なのか、という「泣いてるのはどっちだ」論争だろうか。ヒカルの意図という意味では前者が正解なのだが、後者もなかなかに面白い。歌詞なんて時に作詞者の意図すら超えて面白い解釈が出来たりするもんだから、フルコーラスもまだまだ未判明な今、好きなように幅広い解釈をして遊んでいたいものなのですよ。でも、早くフルで聴きたいよねぇやっぱ。そろそろ曲自体の情報もアナウンスしてくれて、よくってよ? 『PINK BLOOD』のフルコーラスが解禁になった暁には、私はきっと自分の部屋に歩き回りながら何個も感動の涙を床に落とすことでしょう…。

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )




「不滅のあなたへ」の英語タイトルは“To Your Eternity”で、これがそのままハッシュタグにもなっている。このタグを辿るとまぁあれやこれや読めない区域の皆さんからのツイートが次々と。世界的な人気だねぇ。

ただ、例えば「不滅のあなたへ」の英語ウィキペディアをみると英訳タイトル自体は“To You, The Immortal”だったりする。「不死であるあなたへ」ですわね。ちょっと直訳ではない。

恐らく例えば偉い人に呼びかける時の“Your Majesty”なんかと同じニュアンスを込めたかったのだろう、かな。偉い人に“you”と呼び掛けるのはまぁ確かに失礼にあたるかもしれないわけで。日本語でも目上の人に「キミ」とか「あなた」とか言わんよね。大体役職とか立場とか、「社長」「先生」「父上」みたいな風な呼び方をするわな。それと同じことを英語では“Your Majesty”とか“Your Highness”とかで表現する訳だ。敬称みたいなもんだわね。意味としては「高貴なるあなた」ということで“Majestic You”とか“High You”ってのが本来なんだろうだけど英語じゃ代名詞に形容詞くっつけるのは何だかななので語順が逆転してる。

なので“To Your Eternity”も敢えて書くなら“To Eternal You”になる。まぁ、「永遠のあなたへ」ということでほぼ「不滅のあなたへ」という意味に聞こえるだろう。ImmortalとEternalのニュアンスの違いについても語りたいが今はそれは脇に置くとして。

つまり、“To Your Eternity”という言い方は、あなたが不滅であることと、もうひとつ、そのあなたへの敬意も表現したなかなかいい英題だって話。“You”を日本語に訳す時には「お前」「君」「あなた」などがありえるけど敬意を表したい時には大概「あなた/貴方」になるだろうね。本来の字面なら「貴様」がいちばん敬称っぽいんだけどどうしてこうなった。それもさておき、フシ(あるいは観察者?)への経緯や好意を少ない単語数で表現していて、これ作者の案なのかもしれないなと思ったよ。


そういえば、最初に、原作漫画を知らない時点で「不滅のあなたへ」と『PINK BLOOD』という二つの文字列が並んだ時、アニメタイトルと主題歌タイトルを逆だと受け止めた人が少なからず居たようだ。なんだか大室櫻子と古谷向日葵みたいだが(言いたいだけなヤツ)、『あなた』は今や宇多田ヒカルの代表曲のひとつだからね、つい連想しちゃうよね。しかも『PINK BLOOD』ってのも如何にもマガジンに連載してそうだし。

そしてこの“To Your Eternity”も、どこかUtada曲としてこんなタイトルがあったらなぁとも思ったり。最初に触れたように「不滅のあなたへ/To Your Eternity」は海外での人気も高い。『PINK BLOOD』の英語バージョンが存在したらよかったかな。メインヴォーカルを抜いたカラオケバージョンだったり、英語バージョンだったり、『PINK BLOOD』のCDシングルがもし出たら沢山のトラックを期待してしまう。ついでにもう聴き慣れてしまった30秒のCMサイズと90秒のTVサイズも収録してくれて構わなくってよ。いやはや、出してくれないかなぁフィジカル……。物欲が強くてホントすいません。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




「不滅のあなたへ」は第2話もdアニメストアデイリーランキング1位。まずまず順調だろうか。ウィークリーを伸ばせるとしたら5月以降かなぁ。今後NHKで「聲の形」の放送や「不滅のあなたへ」第1話〜第3話の再放送などがあるそうなのでここらへんで更に視聴者を獲得出来たらいいね。『PINK BLOOD』が耳に留まる機会も増えるだろう。ただ、再放送では第1話と第2話が続けて放送されるようなので、てこたァあれだ、第1話のエンディングで『PINK BLOOD』が流れた直後に第2話のオープニングで『PINK BLOOD』が流れるのだ。ちょっとくどいぞ!(笑) ただここで初めて聴く人はすぐさまもう一度聴きたくなってたりするだろうからちょうどいいのかもしれないね。


こうやって「不滅のあなたへ」とセットで『PINK BLOOD』について語るリズムが出来上がってしまっているが、当然の事ながらというかなんというか、宇多田ヒカルの最新曲としての位置付けもちゃんとある訳で。

その観点で自分の耳を引いたのが

『自分の価値もわからないような
 コドモのままじゃいられないわ』

の一節でね。ここが、『One Last Kiss』の

『I love you more than you'll ever know』

と繋がっている気がするのよね。「あなたが思ってるより私はあなたを愛している。」

というのも、この部分を「シンジは自分が思ってるよりも周りから愛されてる」という意味に解釈した人が居てだな。なるほどなと思ったのだが、とすると『PINK BLOOD』の方も、これ「みんなフシのことが好きなんだよ」っていう台詞と対応しているのかもしれないなと。フシは周りから愛されている自分の価値に気づけないまま振る舞う事が多くてね。まぁアニメでどこまで描かれるかはわかんないけど、そこがエヴァのシンジ君とフシの共通点なのかなぁと。


ヒカルが『自分の価値もわからない』人のことを『コドモ』と喝破してるのが、こう、響くのよね。自分なんかはもう平均余命の半分を過ぎた紛れもないおっさんなのだけど、どこかいつまでもこどもっぽいところが抜け切らないのは自分の価値みたいなことがよくわかってないからなのかもしれないなぁ、とこの歌詞に触れて悩んでしまったのよ。確かに、そういうことがあるのかもねぇ、、、。オトナってのは、自分にどんな価値があるかよくよくわかってて振る舞える人の事、か…。

2010年の『WILD LIFE』のアンコールでのMCで「近頃自分を大切にできるようになった」と言っていたのも、自分自身が価値ある存在だとわかってきたからだったと思うし、それはつまりコドモのままではいられなかったという『Goodbye Happiness』でも歌われたテーマに繋がっていたのかなと。それが今、この6年間ヒカルが自分の産んだこどもと暮らしているうちに、嗚呼この子は自分にこれだけのことを与えてくれているのにまだまだそれがわかっていないんだなぁ、というのと、彼が母を甚く愛するのをみて自分自身の(彼にとっての)価値を痛感し、ちゃんとオトナとして振舞おうと思えるようになってきたというのの両方が、この、

『自分の価値もわからないような
 コドモのままじゃいられないわ』

の一節に込められているような気がしてな。シンジ君やフシといった“少年ぽい”キャラクターを通じて、親子での生活で与えられた感銘をも封じこめたここの歌詞は、今の宇多田ヒカルだからこそ書けた大切なセンテンスなんだと思う。「いられないわ」という女性的な言い回しを選んだのも、ヒカルが自分自身の言葉として響くようにという意思の表れなのかなと。ノンクレジットOPの90秒を聴く度に毎度ここの部分を噛み締め味わっているのです私は。

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )




で『PINK BLOOD』のサウンドだがこれがまぁ案の定というかいつも通りというか一筋縄ではいかなくてな。どうにも解析していかないと全容が把握出来ない。


特に、タイトル・フレーズである『PINK BLOOD〜♪』の扱いが今迄に無さ過ぎる。全部がアドリブというか非・定型で、導入部からTVサイズ90秒間ずっとバックで歌われ続ける。後ろを漂っているような揺蕩っているような。まるで幽霊というか霊魂というか妖精や精霊のようなそんな位置付けなのだろうか。これ最終的には「観察者視点」として解釈されるんじゃないのかと妄想が膨らむんだけど今のところ既刊の範囲でその兆候はない。(だからこれはネタバレではないっ……ハズ)

今迄のヒカルの楽曲だとタイトルというのはサビに使われる事が多かった。『Prisoner Of Love』のように曲のド頭からというのもあれば、『Flavor Of Life』のようにサビの最後を〆るケースもあり。また、『First Love』のように歌詞の中に一切出てこないケースもあるし『COLORS』のように直接音節としては出てこないけど歌詞全体で単語を共通するテーマとしてタイトルが提示されていることもあった。

『PINK BLOOD』は冒頭から(かどうかはフルで聴いてみれるまでは本当かわからないけど)歌われてはいるものの、そのような「非定型のバックコーラス」として終始扱われているのが新鮮だ。リミックスなら兎も角、オリジナルでこんな扱いのタイトルって何かあったかな。俄には思いつかん。

これが楽曲に独特の雰囲気を醸し出している。空気感という意味ではAメロアタマから入るジャズエレピ風シンセの入れ方が『Passion』っぽくって萌えなのだが、ギターの控えめな使い方なんかは『誰にも言わない』を彷彿とさせたりも。そういった新旧何れも連想させる音作りの中で『PINK BLOOD〜♪』の非定型的バックコーラスは今までにない浮遊感を作り出す。強いて言えば、確かにこれは幽幻系ダンスインストの傑作『Gentle Beast Interlude』を作曲した人の手腕だなと感じられるというか。『忘却』のオリジナル(プロトタイプ?)たるインスト・ヴァージョンも、もしかしたらこういう空気感だったのかもしれない。

楽曲終盤のフェイクタイムにこういうのを入れてくるならまだわかるが、楽曲の一部始終に後ろで鳴り響いているとなると、『ぼくはくま』や『パクチーの唄』のようなリフレイン中毒曲としても捉えれるかもしれないね。フルコーラスが解禁された暁には「宇多田ヒカル史上最もリフレイン回数の多い曲」になってたりするんかな。うむ、まだわからないけどこの『PINK BLOOD』に関してはいつも以上にCDシングルでリリースして貰いメインヴォーカルのみを抜いたカラオケバージョンを聴かせて欲しいなと思うところでありますよっと。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




でまぁそのシスター・ロゼッタが歌う本格的なゴスペルソングに“I Can Hear The Angels”という曲があってね。またこのパフォーマンスが痺れるくらいに素晴らしいのだがその歌詞の中に“I sit the throne of Jesus”という一節が出てきたので思わず笑ってしまった(シスターの英語はホント聞き取りやすいんだこれが)。「ジーザスの王座に座る」─これ『PINK BLOOD』の『王座になんて座ってらんねぇ』と真逆じゃないか、とな。シスター・ロゼッタはゴスペル歌手だけあって敬虔なクリスチャンだったようだが、かたやヒカルは「アダム&イヴの物語の歌詞を書いてはどうか」という周りからの提案を蹴って犯罪者カップルのボニー&クライドについての歌を書いた人だ。それが『First Love』アルバム収録の『B&C』となった訳だが、ヒカルはキリスト教に対しては昔から一定の距離がある。まぁどの宗教に対してもある程度はそうなんだけど。

で、だ。そもそも、この『王座になんて座ってらんねぇ』という歌詞は……と、語ろうとして気がついた。これ「不滅のあなたへ」のネタバレ無しで語るの無理なんじゃね? 何ならこの一節がネタバレになるかもしれないと言ってる時点でそれ自体がある意味ネタバレとして機能してしまっているんじゃね!? やばいやばい、これ以上は語れない。

そうなのだ、折角なので今聞こえてる90秒の『PINK BLOOD』の歌詞について語りたかったのだが、困った事に私は既に「不滅のあなたへ」の既刊総てを読んでしまっていてな……! 何を語ってもネタバレになりやしないかと怯えるモードがデフォルトになってしまっているのだ。いやぁ、盲点だった……面白いからつい出てるの全部読んじゃってさぁ……特に○巻からの展開はもう目が離せなくって……ってだからそゆのがネタバレになるんだってば……。

てな事で現在『PINK BLOOD』の歌詞をどこまで語るべきかを緊急検討中な訳です。アニメが一体どこまでやるのかもまだ見えない中で果たしてどこまで語っていいものやら。折角『PINK BLOOD』をキッカケにしてこの面白い作品を視聴し始めてくれたテレビ組の皆さんの楽しみを奪いたくはない。嗚呼それは嫌だ。なんだろう、あたしもニワカではあるものの、ヒカルと同じく『原作ファン』になってしまっているんだろうなこれは……恐るべし大今良時……映画しか観てないけど「聲の形」もよかったぞ……。

で・で。既刊をアニメ化しようとすると50週くらいは余裕で費やすんでないの。流石に4クールぶっ続けで放映なんてしたらブレインズ・ベースがブレイクダウンしてしまうと思うので、一年だとそこまでは行けないだろう。やるとしても間を空けて二年とか三年とか掛けて……となると、あたし『PINK BLOOD』の歌詞について二、三年ずっと語れないの!? え、そんな事態ある?? 困った。これはヒジョーに、困った事であるぞ。世間は緊急事態宣言するか否かについて紛糾しているようだがこんな私は即ち現在緊急検討事態に突入中な訳なんです。

なので、方針の固まるまでの暫くの間、『PINK BLOOD』に関しては、歌詞ではなくてサウンド中心に語っていきたいと思います。アニメで放映されたところまでのストーリーと絡む部分については触れていけるかもしれないけれどね。いやぁ参った参った。これも総て原作が面白いのがいけない。くれぐれも皆さん、迂闊に「不滅のあなたへ」に手を出されませぬようご注意下さいませませ。ヒカルみたいになっちゃうぞ☆

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




先週末シスター・ロゼッタ・サープというミュージシャンを初めて知ってしまいまして。以来毎日ヘビロテ。


8年前の『Kuma Power Hour with Utada Hikaru』でヒカルがシアトルのソウルデュオTheesatisfactionを紹介した時に

『自由の国アメリカ」とはいえ、女性で、黒人で、レズビアンでっていったら、もうすごいよね。「どんだけマイノリティやねん!」みたいな。』
https://tower.jp/article/feature_item/2014/03/17/0704

とコメントしていたが、シスター・ロゼッタはアメリカ人で、女性で、黒人で、バイ・セクシャル或いはパン・セクシャルで、更にギタリストでロックンロールなゴスペル歌手というマイノリティの極みみたいな人だったようだ。しかも1938年、昭和13年のデビューなんだと。古い! Theesatisfactionはなんだかんだで21世紀のアーティストだが、戦前デビューの歌手でこの属性満載ぶりでは当時一体どんな逆風が吹いていたのやら。そんな彼女がマヘリア・ジャクソン(こちらも『Kuma Power Hour with Utada Hikaru』で紹介されていた → https://tower.jp/article/feature_item/2014/03/17/0702 ヒカルが歌をコピーしたという偉大なゴスペル歌手だ)がブレイクするまでは唯一といっていいレコードが売れたゴスペル歌手だったというのだからいやはや時代は混沌としていたんだろうな。例えば英国だと当時は同性愛者は犯罪者だったというしなぁ。なにもかもがとても凄い。


昨年“Black Lives Matter”ムーブメントの発端となった例の事件の評決が先刻下ったようだが、まだまだ現実には21世紀になった今でも黒人はマイノリティとして差別を受けている。LGBTQ…への認知も高まっているとえこちらもまだまだ道半ばだ。それを考えると、80年前に女性として黒人としてクィアとしてロックンロールギタリストとして(女性で黒人で、は現代でもすごく珍しい)力強く前に進んでいたシスター・ロゼッタとは一体どんな人だったのかと興味が湧くのだが、彼女の再評価は2017〜2018年のロックンロール・ホール・オブ・フェイムへの殿堂入りを切っ掛けとしたもので、まだまだ始まったばかりらしく記事や資料がかなり少ない。若き日のエルヴィス・プレスリーが憧れた話でといい、少年のリトル・リチャードをステージに上げたエピソードといい、かのチャック・ベリーが「俺なんてシスターの猿真似でしかない」とまで言ったというそのとんでもない先駆者性が、今の今まであたしが知らない程度の(それを基準にするのも傲慢極まりないけれど)認知しか得られていなかったというのだから、色々と想像が膨らんでしまうのだけれども、将来彼女がエルヴィス並の知名度になった暁には、漸く、女性も、黒人も、性的多様性も、まともな市民権/人権を得られた事になるんだと思うので、(私には珍しく)シスター・ロゼッタには有名になって欲しいなぁと願わずにはいられないのだった。人類の進歩の象徴だわ。


そんなお勉強的な歴史的な事情は全部置いたとしてもシスター・ロゼッタ! 歌が抜群に上手い! ギターソロがカッコイイ! 何よりリズムセンスがロックンロール!!! バックストーリー抜きで、シンプルに聴いてて楽しい人です。嗚呼、途端に惚れちまったぜ。

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




「不滅のあなたへ」はdアニメストアウィークリーで第9位。事前の印象より高順位なのはやっぱり宇多田ヒカル効果なのでは言ってしまうと手前味噌になるんだろうか。いや私ゃ別に手前じゃござんせんが。なおウィークリー1位2位は「転スラ日記」と「スライム倒して300年」。あたしが前から推してる二作品が綺麗にワンツーを飾ってくれました。異世界日常系大好物でスマン。それはさておき。


「不滅のあなたへ」は海外での人気が凄い。日本の文化とかローカルな話でなく生とは死とはという根源的なテーマを無国籍風な舞台で描いている為多くの国の人々にとって取っ付きやすいのかもしれない。この中でヒカルの日本語曲がどこまで浸透するかも注目かな。英語バージョンあったらいいのにねぇ。このメロディ遣いだと多分一音も変えずに英語歌詞載せられるんじゃないかな。寧ろ2番の歌詞が全部英語でもいいくらい。それはないか。

原作コミックス既読組としてはまたしてもヒカルが新劇エヴァ同様「作品の先」まで見通して歌詞を書いてる予感が止まらない。『PINK BLOOD』に合わせた展開を今後大今良時氏が描く可能性もある。まぁアニメとして最初から作られているエヴァと違ってこちらは漫画だから音楽ありきというのも少し違うのだけれど、そうなったらそれで別にいいよね。

これでアニメとのタイアップの磐石さは確認された。今週以降「不滅のあなたへ」のランキングが上がっていくかどうか。今の物語のペースならなんとか第3話まで観て貰えれば継続視聴者が確保できると思うのだけれど。第1話は暗くて地味だし、第2話は設定の説明と人物紹介だもんね。まぁネタバレしちゃいそうなのであんまり触れないようにしようっと。

こうなってくると気になるのは“ポップ・ソングとしての”『PINK BLOOD』だ。果たして、どんな受け容れられ方をするのやら。つい先月まで宇多田ヒカル界隈は『One Last Kiss』の特大ヒットに湧いていた訳で、それに続くシングル曲というのがどういう注目度になるのか。ヒカルくらい知名度が高く評価が確立されていると楽曲ごとに「それはそれ。これはこれ。」となりそうなので、例えば『One Last Kiss』の勢いに乗って、みたいな事にはなりづらいかもしれない。となると、あとはアニメとの高い親和性が「アニメ専用」と受け止められて流行歌として扱われなくなるおそれも考えないといけないか。

あたしからみると、『PINK BLOOD』にはダブル・タイアップがついてもいいような気もしているのだがどうでしょうね。ティザー映像のオフィーリア・オマージュは、「不滅のあなたへ」のニナンナの風景なんかとも重なるかもしれない一方で、それこそ『人魚』のように美術館等のアート方面のタイアップもあったりするのかなとも思わせる。まぁまさかあの6秒のあと数々の名画のパロディを繰り広げて……みたいなことにはならないだろうけど(だとしたらモナ・リザを期待されてしまうタイミングですわね)、今のヒカルの美しさなら如何様にも演出できる。どこに出しても成立するだろう。出来ればアニメ業界と全く被らない世界に向けても発信できるタイアップがいいんだけど、何かないかなぁ。いやまぁ、オープニング・アニメーションとの見事な融合を見せられた直後なので「もうこのまま「不滅のあなたへ」の歌として認知され切ってもいいかな……」という感情もなくはないのだが、なんとなくエヴァからの流れでそうなってしまうとアニメづきすぎてて今後梶さんがプロモーションで苦労しねーかなと。余計なお世話ですかね。

しかし、ティザー映像が6秒こっきりだったのが、ノンクレジットオープニングの公開を音源アップロードの初弾にする為だったとすると、そろそろより長めのティザー映像に切り替えてくるかもしれず、相変わらず毎日スタッフからの更新情報に目が離せませんぞこりゃ。とはいえ「あの時点では本気でまだ6秒しか編集できてなかった」説もあったりするので、そこらへんはのんびり楽しみに待っておきますかな。こうもタイアップが上手く行って曲の出来も素晴らしいと、気持ちに余裕が出てきますわねぇ。……何のフラグになるんだこれは……(笑)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 前ページ