無意識日記
宇多田光 word:i_
 



正直今迄のオートマW&S桜TiLと比較したらFTBは1曲目としては弱い。着ウタ部分を聴く限りサウンドにも詞にもマニアを唸らせる技は潜んでいないし、一発で衆目を集めるキャッチーさがある訳でもない。濃いも薄いも「悪くはないが」な感想に落ち着きそうな曲である。i_は常々「私は光の創る音楽を厳しく評価する」と宣言しているだけに、今回は先鋒に立って曲の弱さを糾弾しまくらなければならない所なのだが…残念ながら私こういう曲調大好きなんスよ(≧∇≦)もっといえばこういう曲を書く人の事が好き。なので弱さを責める気が全く起こらない。誰か代りにやってくれんか。

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「えっ!?」と驚いた。主語がweなのだ。今迄光の曲といえば僕と君アナタと私から入り"僕ら"に帰着するのが主だった。ナレーターとしての第3者視点から入るHステの更にその前にこの曲でアルバムが始まる訳だ。最初の1単語から今回のアルバムでの心境の変化を率直に、力まず伝えてくる。大きいばかりで飛べなかった翼は、小さくても(見えなくても)大きく羽ばたき素直な思いを運べる様になった。故に作り込まれ演出されたものではない作者の心境がそのまま反映させただけの軽やかさを載せたサウンドと詞が理屈屋の不興を買いそうだが、今は一先ずココ迄来れた事をただ慶びたい。

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