無意識日記
宇多田光 word:i_
 



光の04年全米デビューは正確には「海外進出」ではない。アメリカは光のもう1ッの母国なのだから「国内メジャーデビュー」なのだ。確かに、2ッの母国の各々でデビューし各々で活動するというのは奇異に映るし無理がある様に思えるかもしれない。ソコでこう考えてみる。このお彼岸の時期帰省してお参りをする方もいらっしゃるだろう。その際「今年は父方に参ったから来年は母方に」なんて会話も交したかもしれない。そう、光にとって母国が2ッあるというのは、実家が2ッあるのと似た様なものなのである。1年毎に帰省先を変えてくだけだと思えれば少しは光に共感出来…ないか、な?

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バラ-ドとのフレコミだったがそのビートの強さや歯切れ重視のボーカルアプローチは寧ろ哀愁のハードポップ路線と呼びたくなるPrisonerOfLove。徹底したマイナーコード攻めで転調もなく奇抜な歌詞もなくただひたすら胸を締め付けるメロディをこれでもかと切なく歌い上げる。思えば、光やPassionといった曲達は本来の光の声からは程遠い歌唱を要求するもので光はソレを技術でカバーしてきた訳だがこのPoLは母親譲りの哀愁声を最大限活かせる曲調となっておりその効果はハンパではない。そんな楽曲の事を歌唱者としてより作曲者として「私の王道」というのだから頼もしい限りである。

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昨日の朝"ヒカルがタイトルに使う文字の傾向はどの様に作風を示唆するか"と考えた.例えば3rdはDPV3個の破裂音から成る為重々しい感じ,1stはfstといった無声音が主なので軽やか,2ndは丁度その中間といった具合.今回のHEART STATIONは音としても軽やかだがもう1つ特徴がある.ここで使われている字はAEHINORSTの9個.SherlockHolmesの短編"踊る人形"でHolmesが"英語で最も使われる字は多い順にE,T,A,O,I,N,S,H,Rだ"と語る場面があるがこれはそのままここで使われている9字になっている.このアルバム名は英語上でも極々"普通な"名前なのである.

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