こち亀の秋本治もそうなのだが、長期連載になってくると漫画を書くのが平凡な日常になってゆく。するとキャラやストーリーの出処も彼ら作者達の生活に根差したものが素直に出てくる様になる。セリフ回しも、秋本の方はまるで彼のリビングで茶飲み話を聞いてる様な感覚だ。一方荒木は自らの臓物から捻り出したかの生々しい響きが特徴。その点で光の詞は荒木と似通う。両者共作品に作者のナマの呼吸を封じ込めているのだ。カッコイイ言葉を綴ろうとしてるというより、自然に出てきた言葉が後からカッコよくなるという順序。評価が後追いになるのも仕方ない事なのかもしれない。
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