そういやウチもユニヴァーサルとの契約名は「UtaDA」って小文字挟みの表記に
しているな、ってことで、この表記を選んでる理由についてダラダラと。
ひとことでいえば、これは単なる執筆者の好みなんです。
確かにジャケットの表記に準じてはいるんだけど、
Hikki自身別に「Utada」でも「UTADA」でも構わない風。
そこにこだわりはない模様。なので、僕は自分の好きな書き方をしているだけ。
で、どうしてこう書くことを選んでいるのかというと。
まず、1文字め大文字あと小文字の「Utada」の表記は、穏当ではあるものの、
個人名だか何だかわからない。要は「Utada Hikaru」や「Hikaru Utada」の中の
Utadaなのか、アーティスト名としてのワンワードのUtadaなのか、
ぱっと見で区別がつかない。これは翻訳をやっている所為もある。
訳出文には関係ないんだけど、記事の中には「宇多田ヒカル」についての内容も
当然含まれていて(アジアで1000万枚売ったアーティストはUtadaじゃなくて
宇多田ヒカルだからね)、それの元は勿論英字で「Hikaru Utada」って書いてあって、
それとワンワードのアイランド所属のアーティスト「Utada」との区別が
(私の中で)つきにくいから「UtaDA」というやや特殊な表記を好んでいる、
という面もある。
2001~2002年当時のことを覚えてるひとならわかるかもしれないけど、
最初は東芝EMIと契約している方が「Utada Hikaru」で、
ユニヴァーサル/IDJ/アイランドと契約してる方が「Hikaru Utada」で行こう、
みたいなことも言ってた。最終的にリリース時には名字のみの
「Utada」の5文字で行こう、ということになっていた。
それとやや関連して、細かいことになるけれど、
Foxy Brownと歌った“Blow My Whiste”はHikaru Utada名義だ。
1曲とはいえHikaru Utada名義の作品がある以上、それと区別するためにも
「Utada」という書き方より「UtaDA」の方がいいな~と漠然と思った。
ではそれなら全部大文字の「UTADA」でもいいわけなんだけど、
どうにもこの全部大文字表記と言うのは、ソロ・アーティストに対しては
(僕自身が)あんまり使い慣れていない、という側面が強いのです。
わかりやすい例がBON JOVIで。
このバンドはリーダーのジョン・ボン・ジョヴィ(Jon Bon Jovi)の
ファミリー・ネームをバンド名にしてるんだけど、れっきとしたバンド名なのね。
彼は彼でソロ・アーティストとしてJon Bon Jovi名義でも活動してるし。
その際、彼の名前を呼ぶ場合とバンド名を指す場合とでの一番わかりやすい使い分けが、
バンド名の場合は大文字で、個人名の場合は最初大文字後小文字の表記で、
っていうやり方なのね。別にそれで全メディアが統一してるわけではなく、
ただ僕個人がその分け方に馴染んできてるだけ、ということであって。
そうなると、どうしても「UTADA」というふうに書くと、
なんとなくグループ名とか、まぁいってもプロジェクトとかユニットの名前っぽくて、
ほぼ完全に一個人として活動してる彼女の表記としては、やや大仰かな、という
ニュアンスがあって。まぁ昔の話だけど「T.M. Revolution」がデビューしたときに
「え?西川クンひとり??朝倉さん込みとかじゃなくてひとりなのにTMR?」
みたいな怪訝がわいたのとよく似た感情なわけです。
彼女自身は「UTADA」のことを「SONYとかHONDAみたいなブランド名っぽい」と
言ってるから、実はその意図を汲むと「UTADA」っていう全大文字表記が
一番イイんだけど、どうにも上記の理由から踏み込めない。
やっぱりソロ・アーティストとして、彼女個人が前面に出ているからね~
これでジャケットが抽象画とかだったらまだしも、いつものように
正面を見据えてる写真だからな~「人」が前に来る。
で、結局上記のうちどれでもない、
最も“事前に意味付けする文脈が少ない”「UtaDA」という表記を選んでいるわけです。
まぁもっと個人的な(勝手なw)理由もあるんだけど、そんな感じです。
ここ2日間ぐっと冷え込んでまいりました。
どなたさまもお風邪など召されませぬよう、あたたかくしてお過ごし下さい。
明日はもう、衣替えですね。
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