無意識日記
宇多田光 word:i_
 



ライブテイク選りすぐり番組がこのあと配信される。ヒカルの場合、過去の多くのライブにおいて需要が供給を大きく上回っていて、「行ったことない人」がいつも最大多数になっていて、あんまり「思い出話に花が咲く」という風にならない気がしないでもない。

でも、そもそも22年もやってきた人の場合、現時点で、当時のチケット当選確率云々以前に「まだファンじゃなかった」「まだ生まれてなかった」というファンが沢山ついているものなので、となると別にそれで自然なのかなと思ったりも。

いずれにせよまぁ楽しい時間を過ごしましょうぜ。



さて今日で八月も終わり。となるとやはり『プレイ・ボール』が聴きたくなるのが宇多田ファンなのだが、とうにも昨今、この歌の歌詞が古びるような時世になってきているような気がしててな。

いや勿論今年は感染症禍で特異な夏なのだけど、それを差し引いてもね。

まず『流行りの歌が私かきたてる』という歌詞が出てくるが、昨今そうそう流行りの歌がない。そんな時代が来るとは2002年当時は思いもよらなかった。時代は変わった。

次に『九回の裏で魅せるピッチャーのように』というが、今のご時世若人達の肩を守ろうということで野球が九回というルールが揺らぎ始めている。タイブレークも普通にやっているし、このままだとプロ野球はともかく中高の野球は七回までの攻防になるかもしれない。八月の野球といえばやっぱり高校野球なので、「九回の裏」が過去のものになりこの歌がレトロ化する可能性が出てきているのだ。

更に、これが決定的なのだが、『夏も終わりの気配漂う八月末』というフレーズの説得力が激減した。現在八月末日だが、今日までに三週間連続猛暑日を記録する地域があるなどそれはもう暑さが超絶絶好調で。まるで夏の終わりの気配がやってこない。いや勿論、耳をすませばヒグラシが鳴く通りがあったりして着実に秋の足音は聞こえてきてはいるのだが、夏の終わりはまだまだ見えてこないというのが実感なのである。18年前も既に夏が暑くなり始めてたけど、幾ら何でもここまでじゃあなかった。


……だなんてこと言ってますが。そもそもの話として、ヒカルさんて歌詞が古びれるの全く気にしてないのよねぇ。『Automatic』からして『受話器』とか平気で使ってるし、『computer screen』が『I feel so warm』とか、タッチスクリーンが基本の現代では意味がわからないかもしれない。昔のディスプレイはブラウン管で、触ると暖かかったのですよ…。

他にも『Movin' on without you』の『枕元のPHS』とか『This One (Crying Like A Child)』の『BlackBerry』とかいつも例に挙げてる歌詞がありますわな。こういうのも何度もその都度説明していかないといけないのかもしれませんな。


という訳で、あと10年20年も経てばこの『プレイ・ボール』は「今年の夏を味わう」曲ではなくて「昔の夏を思い出す」曲に変化しているのかも、しれません。それでもやっぱりいい曲のままでしょーけどね。未来がどうなろうと、この歌が齎してくれる詩情自体には変わりがありませんぜ……。

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もう今夜はファンピク祭りか。告知から一週間だしすぐなのは当たり前なんだけど、月曜日の夜って設定はつまり曜日より月末な点が大事なのかねぇ? ついつい新しい告知を期待してしまうクセがついているだけに困ったもんなんだけど、9月頭に日付が変わるタイミングで何かあるのかみたいな事をついつい考えてしまうわね。

平日とはいえ夜9時ならプレミア公開にやってくる人もそれなりに在るだろうが、今回特に未公開映像が初公開になる訳でもなくカラオケ動画もプレミアじゃないし、どんだけ引きがあるのやら。YouTubeアカウント持ってる人が結構いらっしゃるっぽいと前回の『Time』MVの時に知れたのは収穫だったけど。

今回は寧ろ、企画立ち上げから告知、催行、総括まで全体の流れが試験的に行われている感触があって。こういう小イベントを積み重ねながら今後やってくるであろうアルバム発売とツアー発表という二大イベントへのチャレンジをどうアレンジするかという観点からみた方がいい気がしている。

どうしたってアーティストのスタイルからして四六時中耳目を集め続けるタイプではないのでな。何か告知をする度に興味を持ってる人たちがわらわら集まってきて楽しんでまた散っていくという繰り返しなので、流れが断続的になりその都度の“お互いの変化”をいちいち擦り合わせないといけない。

三年も経てば若い子たちは所属先も変わり住む土地も変わり付き合う人々も変わる。そういうサイクルを相手に断続的なアウトプットで繋ぎ止め続けるというのは結構な無理があって、その都度また変化した不特定多数を相手にしていかないといけない。そういう場合、こうやって短いスパンで少し気軽なイベントを通じてリスナー層の感触を掴んでおくというのは結構大事になってくる。ノベルティひとつとっても、何が喜ばれて何がそうでないかというのも即座にはわからないのだしな。

本来なら20周年を超えたミュージックとなると、今まで長らく付き合ってきたファンを繋ぎ止めつつまた若い世代にどうアピールしていくか、が課題だったのだが、なんだかヒカルの場合、年齢に関係なく、人生のサイクルが合った人が寄ってくるようなそんなイメージがある。子育て一段落した人とか定年退職した人とかが、ふと情報に触れてやってくるような。それを可能にしているのが未だ健在な抜群の知名度だというのが痛し痒しでねぇ……ってまぁその話はいいか。

何れにせよ、「Instagramを使って投票してもらった結果をYouTubeプレミアで放送する」という枠組みは今回が初めてなので、これに乗っかってきたのがどういう人たちなのかというのはある程度見られているかと思われる。新し過ぎてもいけないし、古いままだと飽きられたり呆れられたりしていくしなので、どう歩調を合わせてきてくれるかが見所だね。あとは、そう、ヒカルが今日いつどこでオンラインに登場するかが最大の注目ですわね。今回はちゃんと告知してくれたし、ちょっとは期待しときたいですわ。まぁ顔出すといってもまた明日朝五時かもしれませんけれどもね。

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明日は『Beautiful World / Kiss & Cry』の発売記念日かー。13年になるのね。

でもホント、ライブで歌うってデカいよね。一昨年『Laughter In The Dark Tour 2018』で取り上げられた事でいきなり『Kiss & Cry』が眼前に飛び出してきてて“今”の曲になっている気がする。2018年11月7日にヒカルが最後独唱で締めた後の横浜アリーナで沸き起こった大喝采は今でも鮮烈に脳裏に焼き付いておるですよ。いやぁ、あれこそ「ライブ映え」ってやつですわ。インスタ映えの100万倍くらい強烈なヤツだ。

10年前の『WILD LIFE』での『Beautiful World』もそうだったのよ。これも歌の最後の最後、スタジオ・バージョンとはひと味違う『... It's only love.』で締め括った瞬間のカッコ良さときたら! あの時横浜アリーナ全体がシビレ悶えていた気がします。真冬に開催されたライブだったけどあの刹那のアリーナは常夏の光に満ち溢れていたかのようでな。

あの時の『Beautiful World』の威力は神がかっていた。何しろその前の2曲が『First Love』と『Flavor Of Life』という泣く子もまた咽び泣く感動の大バラード二連発で。このあとに登場するってそれ王と長嶋の後を打つ五番打者みたいなもので……って喩えが昭和だな。ゴジラとキングギドラのあと?それはもっと昭和だな(笑)。兎に角、そんな出番は大体御免蒙りたい筈なのに『Beautiful World』はそこから会場を更にヒートアップさせたからね。ほんと名曲を数多持つ音楽家は凄いなぁと。寧ろ『WILD LIFE』のピークってここだったんじゃね?って思うくらいでよ。

といいつつも、それももう10年前の話。時間が経ったからというより、どちらかといえば『Laughter In The Dark Tour 2018』のインパクトが強過ぎてその印象が薄れているというか。強い光をもっと強い光で上書きされているような、そんな今の心境。なので、『Kiss & Cry』の方が若干生々しく響いてくるのかなと。

面白いもんだわこういうの。発売当時はやっぱりアニメとして『FREEDOM』より『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の方が注目されていたし、曲の人気もそれに引っ張られていた。でも、そうか、あたしの中ではミュージック・ステーションでの生歌唱のイメージも作用してるのかもしれない。

当時、二週連続で出演して1週目に『Kiss & Cry』を歌って2週目に『Beautiful World』を歌うという贅沢極まりない段取りになっていたのだけれど、このとき歌った『Kiss & Cry』が本人も大いに認めるほど出来がよくなくてねー。そこからの捲土重来で『Beautiful World』の出来が頗るよかった(スタジオ・バージョンより凄かった!)という二曲の生放送歌唱のコントラストが大きくて、嗚呼ヒカルにとってはそういう感じなのかなという風に私の脳内に位置づけされていたのだわ。

それを一気に塗り替えたのが『Laughter In The Dark Tour 2018』でのパフォーマンスだった、のかもしれない。勿論、理屈では『Kiss & Cry』が素晴らしい楽曲であることはわかってはいたのだが、なにぶん、アレルギーじゃないけれど、身体が経験してしまった事実というのは結構揺るぎないものでな。生で体験する事でしかその揺るぎなさを揺るがす事は出来ないのよ。10年越しで(8年越しや11年越しでもあるけれど)ライブで体験することで、そういう「ライブコンサート体験のもたらす真性の身体性への影響」というものを痛感した、という話でありましたとさ。嗚呼、また私の脳幹を揺るがしてくれる体験が次に出来るのはいつの日になるのやら。(この締め方、あと何年定番として使い続けるんだろうか私は……)

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朝五時過ぎの告知ツイート。えぇっと、今イギリスとの時差は8時間だから向こうは9時台だったのかな。こどもを寝かしつけて一息ついたところだったのだろうか。メガネ出っ歯な絵文字が気になるところだがこれは考えても仕方の無いヤツだとみたのでもう触れてやらない。

で。始めた当初からだけど、うまくやってらぁねぇ。スタッフが告知ツイートをしてヒカルはそこに乗っかるというスタイル。本人が宣伝し過ぎると押し付けがましくなってしまいかねないところをワンクッション置く。かたや7万フォロワーかたや300万フォロワーということで、ツイートをみる層にも違いが出てくる。とはいえ、始めた当初の10年前はこんな数字を相手にするだなんて考えてなかったろうけどね。

だが、慣れていた。700万枚とか800万ユニットとか売った人なので、スタッフともども、このサイズの群衆がどう動くかは肌身で感じている筈だ。後から入ってきた人にはその感覚がないかもしれず、そこはちょっと気の毒かもしれないけれど。

やることはシンプルだが、それを導き出すのは難しい。『Time』のMVも130万回再生くらいだったかな、今の御時世ではそこまで耳目を引く数字ではないのだけれど、感覚的には、ヒカルの向こう側には、いつ飛び火してもおかしくない火種がずっと燻っているようにも思えるし、それを支えてきた人達がもう歳をとり始めているような気もしてきている。時々テレビをつけると「みんな老けたなー」が口癖になってる私はつまり普段見てないから落差を余計に感じ取れる盆正月に田舎で「もう小6か!大きくなったな!」と言ってくる親戚のおばちゃんおじちゃん感覚に近いのだけど、はてさて、ライブコンサートが暫く望めないここからの何年か、どんなプロモーションが展開していくのか。時間の経過と共に余計に読めなくなっている。まぁ、ミクロ目線では作品の制作費さえ足りてればあとはどうでもいいのだけれど、たぶんヒカルからしたら群衆とリスナーのサイズとカラーは作詞のスタイルに影響してくると思うので、本人は、我々が思うよりも、結構気にしてるんじゃないかな。今も深夜寝る前にエゴサとかしてるんじゃない?(笑)

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もうそろそろ8月も終わりだというのにまだまだ茹だるような暑さだねぇ。残暑もここまで続くと体力が続かなくなってくるわ。やれやれ。

この時期の宇多田ヒカルファンの定番曲といえば『夏も終わりの気配漂う八月末』ってことで『プレイ・ボール』が代表的なのだが、個人的にはこの時期になるとついつい聴きたい曲が他にあるんだ。それは『Flavor Of Life - Antidote Mix -』です。

CDシングルにボーナストラックとして収められたという世にも奇妙なトラックだが(その為、このトラックにはオリジナル・バージョンやバラード・バージョンと異なりカラオケが存在しない)、そのサウンドもまた奇妙極まりない。

何がどう奇妙って、兎に角どこを切っても音作りが暑苦しいのだ。『Flavor Of Life』といえば『降り積もる雪の白さをもっと素直に喜びたいよ』という真冬のスタンダード・ナンバーだというのに。どうしてこうなった。

まず、イントロからして暑苦しい。気温が高くなり過ぎてくると大気の層が揺らめいて見えてくるが、まさにその湯気のような感じをサウンドにしたアレンジから入ってくる。温度38℃湿度90%みたいな音作り。

更に歌に入るとAメロからスクラッチノイズっぽい効果音が鳴り続けるのだがこれが本当に暑苦しい。ジリジリジリジリジリジリジリジリ……まるで「焼け付くような暑さ」という日本語の表現をそのままサウンドにしたような。いやもうこれを聴いてるだけで暑さ倍増なのですよ。

そしてサビに入ると左チャンネルから不安定な音程のシンセがゆらゆらと揺らめいて入ってくる。もうそれ完全に蜃気楼をイメージしてるよね。大気の層が分離して屈折した像をみせるというあの……どんだけ暑いねん砂漠かここは。

で。砂漠のイメージが出てきたらドラムのスネアサウンドまで気になってくる。クラップを重ねたような独特の音色なんだがもうまるで砂漠で砂を踏みつけて歩いてる音なんじゃないかと。ハイハットシンバルなんて今や砂粒が当たる音に聞こえてくるよ。

しかし。間奏で雰囲気が一変するのですよ。左右に吹き抜けるうら寒い風の音。やっぱり歌詞が『降り積もる雪の白さをもっと』だもんね、ここは流石に冬っぽくするよね───と安堵と共に思おうとしたんだが、、、ここでヒカルの歌声にレコーディング・エフェクトを掛けてきやがるのだこのリミックスは。これがまぁ効果覿面でさ、「これは今歌っているのではありません、記憶の彼方にあるような、録音された昔の歌声なんです」とリスナーに思わせてくるんですよ。そうなると寒々しいハズの北風の吹き抜ける音も「今ここにないもの」扱いになってしまい「余りの暑さに気が狂いそうになって、必死に冬に吹く北風の冷たさを脳内で思い出して暑さを紛らわせようしている」かわいそうなシチュエーションが完成する。結局、暑い。真冬の曲のはずなのに、暑い。

このように始まりから終わりまで終始暑くて暑くて暑苦しいサウンドを展開する『Flavor Of Life - Antidote Mix -』は酷暑にうんざりし切ったこの八月末のぐだった心境に更に追い打ちをかけてくれる見事なリミックスに仕上がっている。夏の暑さに負けそうになっている人は是非懐かしいこのミックスをエンドレスでリピートし続けて今年の夏の暑さに素直に白旗を上げることにしましょうぞ。こんな暑さに勝てるわけないだろっ!(笑)

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前回は予想といいつつ全く当てる気がない内容を書いたのだが、実際今熱心なファンの人気曲ってななんなんだろうねぇ。ライトファンも含めた地球全体の人気はオフィシャルYouTube登録曲を再生回数順に並べたらすぐにわかるし、あとは歌詞ネットとかで歌詞閲覧回数をみてもわかるんだが、そうね、なんつーんだろ、アルバム『初恋』は発売週に買いました『Laughter In The Dark Tour 2018』も応募しました『Face My Fears』も買いましただからスタッフのインスタストーリーズもしっかりチェックしてるしリアクションもきっちりやります!みたいな層に人気な曲、ってことね。

興味があるといえばあるんだが、別に順位づけをしたいわけでもなくてねぇ。その昔80年代TBS系列の「ザ・ベストテン」やNTV系列の「ザ・トップテン」とかのカウントダウン番組が人気だった当時は、あれだ、皆「売れたい」「売れて欲しい」と思ってたからね、順位に一喜一憂するのも楽しかった。今という時代を語れる程には知らないけれど、少なくとも今のヒカルさんは売れようとがっついてる訳ではないので、チャート成績は市場動向の参考にはすれど感情を動かす要素ではなくなっている。

じゃあ何を楽しんでいるかというと、当たり前のこと、一曲々々と向き合ってる時間自体を楽しんでいて、その時間の間別の曲のことが頭に浮かんでる訳でもなく。人の喋り言葉って何十人分重なってもそこまで不快じゃないのに、音楽って二曲重なっただけで「ええい、鎮まれいっ!」って気分になるのなんなんだろうね。一曲と相対してる時は、その曲の空気に委ねる。そういうことか。

なので、二曲以上を比較してる時って曲を聴いてない、鳴らしてない時間なんだよね。これは奇妙というかなんというか、冷静に考えると何やってんのって感じなんだけどこの日記の七割くらいはその何やってんのなんだよね。それが語るってことなんだが。

こういう日記を書いておきながら敢えて言うのですが、ストリーミングが定着してくると、気に入った曲を誰かに紹介するのに特に御託を並べる必要はなくって。ただ曲のリンクを置いておけばいいのよね。だから曲について語る時には、知らない人に知って欲しいというよりは、その曲を知った上で言える事を聞かせる事になるというか。となると、あの曲とこの曲の共通点とか相違点とかそういう話にも繋がっていく訳でそこで色んな曲を比較検討検証するターンもやってくる。そんな中でやっぱり日常的によく接する曲とか特別な接し方をする曲とかが浮かび上がってきて、それをまた並べてみると新たな発見があったり、ってそういう流れが出来てくるんだよね。

なので、みんなが好きな曲の投票とか、自分が好きな曲を幾つか選出する、というのは、順位付けというより、そこから何を読み取って語れるかが勘所だと思っていて、そう考えると昔やってたカウントダウン番組の一喜一憂とはまるで違う楽しみ方をする事になるのかなぁと。同じお題でも訊き方やその時期によって回答が全然違っていたりしただろうな。番組やるの伏せて訊いたってのも、そこらへんの工夫の一環かもわからない。

ともあれ、大事なのは、そういうひとつひとつの楽しみ方に出来るだけ自覚的であることかな。そうすりゃ、「なんであの曲が入ってないの!?」とか不満を抱く事も少なくなるだろう。リラックスして「そっか、こういう風になるのかぁ」とひとの楽しみ方に触れて新しい局面を知っていくいい機会と捉えておくくらいの方が、この残暑続きで疲れが溜まってる我々の気分にはそれなりに合うんじゃないでしょーか。

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っとと、もうファンピクまであんまり時間ないんだったな。告知してから一週間後というテンポの良さには乗っかってかないとね。

という訳で「ファンに人気の11曲」を既存のライブDVDから選出するというのだからそりゃ選曲予想してみるでしょということでやってみよう。

該当作品は以下の9点でいいのかな?

『Laughter In The Dark Tour 2018』
『WILD LIFE 2010』
『In The Flesh 2010』
『UTADA UNITED 2006』
『ヒカルの5 2004』
『20代はイケイケ! 2003』
『MTV UNPLUGGED 2001』
『BOHEMIAN SUMMER 2000』
『Luv Live 1999』

タイトルはわかりやすさのため正式な表記ではないものもある。年号も統一してつけた。オフィシャルだがリリースされていないものとして

『Be My Last Streaming 2005』
『'05以上06未満』
『Instalive 2020』

などもあるけど今回は泣く泣く除外だな。グリーン・デイのカバーとかかっこいいんだけどねぇ。


では始めよう。まずは『Laughter In The Dark Tour 2018』からとなるとこれはやはり『あなた』と『Forevermore』でしょう。だってカラオケ動画公開するんだからYouTubeオフィシャルにお手本がないとね(笑)。

次に『WILD LIFE 2010』からは『愛のアンセム』を推しておきたい。現地でも拍手喝采だったし。本来ならオープニングの『Goodbye Happiness』を選びたいところだがこれずっとオフィシャルYouTubeにあるんだよね。わざわざここで番組内で放送しても有難みがない。いや勿論DVDとか持ってる人には関係ないけどな。あと『横浜アリーナ〜!』って歌う『traveling』も捨て難くて悩んだわ。

『In The Flesh 2010』からもし選ばれるなら『Come Back To Me』かな。『Passion/Sanctuary』は『WILD LIFE 2010』の『Goodbye Happiness』同様オフィシャルYouTubeにもうあるからねぇ。Utada最大のヒットシングルだし。いや日本じゃ断トツで『Easy Breezy』ですけども『In The Flesh 2010』では歌ってないからね。

『UTADA UNITED 2006』からは『Keep Tryin'』がいいかな。ツアーの象徴的な曲だし。個人的には『FINAL DISTANCE』も捨て難いけどそれは映像化されてない生で聴いた代々木のバージョンの話だわ。『This Is Love』はオフィシャルYouTubeにあるのでこれまた勝手に除外。最高の曲だけどね。

『ヒカルの5 2004』からは『Letters』かな。LIVEでいちばんオリジナルに近いアレンジで披露したので。本当はオープニングの『光』のインパクトに勝るものなしなんだけどオフィシャルYouTubeで以下略。

『20代はイケイケ! 2003』からはもうそのまま『COLORS』だろうな。『少年時代』はオフィシャルYouTubeで以下略。

『MTV UNPLUGGED 2001』こそ『FINAL DISTANCE』で決まりだろう。U2のカバーも勿論捨て難いがやはりこのテイクだけは特別だ。

『BOHEMIAN SUMMER 2000』からは『Automatic』と『First Love』かな。ド直球でいいんでないか。勿論尾崎豊や山口百恵のカバーもあるんだが、こういうベタな選曲をしておくと色々と据わりが宜しい。案外、20年前のライブバージョンとなると観たことないファンも多いかもしれないし。むびのんはオフィシャルYouTubeに以下略。

そして『Luv Live 1999』からは『今夜はブギーバック』でしょう。というのも、このライブで歌った他の曲は総て『BOHEMIAN SUMMER 2000』で更にパワーアップしたバージョンが聴けるからね。わざわざ『First Love 15th』でしか手に入らない『Luv Live』の名前を出してきてるからにはここでしか聴けない『今夜はブギーバック』が11曲に含まれると読むのが妥当ではなかろうか。


というわけで今夜の時点での11曲予想は次の通り。

『あなた』
『Forevermore』
『愛のアンセム』
『Come Back To Me』
『Keep Tryin'』
『Letters』
『COLORS』
『FINAL DISTANCE』
『Automatic』
『First Love』
『今夜はブギーバック』


駆け足だがこんな感じ。いや別に総ての映像作品から満遍なく選曲しただなんて誰も言ってないしそもそもファン投票だから偏るに決まってるんだけど折角だから昔の映像作品のハイライトを振り返る意味でもこんな風に選んでみましたよっと。あなたの予想はどうですか?

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先日の【今日は何の日】の絡みで美茶コンのインタビュー映像もチェックしていたのだが、まぁほんとヒカルさんは変わらんね。当時16歳なのだが今と言ってる事は変わらんし、何より相変わらずかわいい。5月のインスタライブでもあたし観ながら「あーかわいいあーかわいい」しか言ってなかった。感想が全く同じだ。

これは、ヒカルさんが21年間変わってない、というよりも、あたしがヒカルさんに見出してるポイントが21年間変わってない、ということなのだろう。人間なんだから新しいことも覚えるし色んな事も忘れるし、身体の特徴も日々変わっていくし、第一物腰も話し方もテンションも音楽の趣味さえも随分変わっているのはよくよく知っているのだけれど、映像を見た時に出てくる「あーかわいい」という感想は揺るぎない。あたしゃそこばっか見ている、のだな。

顔が、とか喋り方が、とか声が、とかスタイルが、とかまぁ何を指してみてもいいのだけれど、そういうパーツパーツから演繹される存在そのものに感化されているのだろうなと。だから、20年以上経ってもこうやってここでこうしている。

裏を返せば、恐らく、そうでない部分に惹かれた人たちは、ヒカルに熱心だった時期からそうでない時期への移行を経験していたりもする、のだろう。例えばわかりやすいのが音楽性で、最初期の90年代R&B風味がお気に入りだと言っていた人たちは今は興味を失っているかもしれない。或いは、若い女の子だからという理由で気に入っていた人たちはそりゃ年々離れていくだろう。こっちからすりゃ永遠に「年下の女の子」なのでずっと若いまんまなのですがそれは詭弁と言われちゃいますかね。

音楽性の変化に伴ってファンがついたり離れたりというのは寧ろヒカルからすれば歓迎すべきことで。音を聴いて判断して貰っているのなら音楽職人としては正当な評価だと受け止められるからね。ファンだからと無条件に絶賛したりアンチだからと殊更に喚かれたりというのはなかなか参考にならないからねぇ。

兎に角、ヒカルはブレない。時代ごとに少しずつ言い方が変わるのは、つまり、時代の方が変わっているからだろう。それに合わせて伝わるように工夫できるのが真骨頂なので、そうね、あたしが2020年の今1999年のインタビューを観る時には恐らく自動的に「当時の空気」をそれなりに差し引くなり付け足すなりして解釈しているのかもしれない。何しろ第一印象が総て「あーかわいい」なので、ヒカルが何歳かとか若いとか髪型や体型がどうのとかは、そこから一歩離れてみないと知覚に入らないのよね。一歩離れてみて、そういのに気を配ってやっと21年の歳月とか、当時との差異とかが見えてくる。これ、更に20年後でも同じ感想なのだろうかなぁ。なんだかそんな気がしますが、まぁそれはまた20年経った時でいいでしょう。それまで生きとくかね。

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時々この日記について「よくそれだけ毎日書くネタがありますね」と言われるが、まぁそう思うよねぇ。わかるよ。

始めた時は「ふふふ、既に40個位はネタがあるから1ヶ月は連続更新出来るぜ」かとほくそ笑んでいたのだが、いざ書き始めると軽くその100倍を超える量になった。書いてみるもんだね。

ネタがあるないという前に、そもそも私は「黙っているのにエネルギーを使う」タイプの人間で。疲れれば疲れるほど歯止めが効かなくなって饒舌になっていく人なのだ。いつも無理して黙っている人間なのですよ。

Twitterでもアンさんにそういう事を訊かれて「普段我慢して黙ってるだけ」と答えたのだが、これ、文字で書いてるっていうだけで、ティータイムのお喋りと変わんないんだよね。女子の皆さんは共感してくれるかもしれないが、仲の良い人達とお喋りを始めたら3時間4時間なんてあっという間でしょ? 私はそれを1人で且つ文字を書くというスタイルでやってるだけなのよね。ネタが尽きるとか尽きないの話ではないのよ。放っておいたらずっと何か書いてると思いますよ。ティータイムのお喋りと変わらない。


これ、ミュージシャンはどうなのかなぁと時々思い。ヒカルさんは職業で音楽作りをしているので事情は違うかもとも思ったが、漫画家やイラストレーターの方々がお仕事の合間の息抜きにお絵描きしているのをTwitterやpixivで眺めていると、あんたらほんまほっといたらずっと絵ぇ描いてんのやなぁと感心せざるを得なくって、じゃあ音楽家も似たような事はないのかなと。仕事を終えたあとや合間にまた音楽やってんのとちゃうんかと。

まぁつまり、歌手の人はレコーディングの合間の息抜きにカラオケボックスに行ったりするのかなとか、そういうことですよ。歌ったり楽器を弾いたりというのはまだわからなくもないんだけど、これ、作詞家や作曲家にもあるんだろうかね。つまり、仕事で作詞や作曲をしている合間の息抜きに気がついたら作詞や作曲をしてしまっている、なんていうパターンよ。普通の人からしてみれば何も無いところから新しいものを生み出すなんて事自体不思議なところに、それを息抜きでやってるなんつったら結構驚愕かもしれんて。

ヒカルさん、どうなんだろうねぇそこは。休憩時間に鼻歌を歌ってはいそうだ。それはまぁすぐ想像できる。だが、作詞作曲はどうだろうか。これ、仮に本当にやってたとしても、遊びで作ってる以上、世の中に出回る可能性がないんだよね。もし公開するならそれなりにちゃんと体裁整えて、ってことになってそこからはもうお仕事の範疇だからねぇ。

となると、期待してもOKなのは、もともと息抜きの為に作ってたアイデアが、のちのち仕事で生きてくるような、そんな境界線上のケースかな。『For You』なんかは曲が出来てから歌詞が乗るまで(&恐らくメロディーが最終調整されるまで)2年かかっているけど、最初の段階ではアルバムに入れるつもりだったのだろうかどうなのか。

でもそもそもとして、ヒカルは「作り始めたら必ず完成させる」のをポリシーとしていて、少なくとも最初の12年の間でボツ曲は2曲しかないもいうのだから、作詞作曲に取り掛かったらそれはもう仕事モードなのよね。普段の何気ないところから生まれてそれがいつの間にか公になる運命に……というパターンは結構少なそうなのだ。が、その稀少且つ最たる例が『ぼくはくま』であり当時ヒカルはこの曲を『最高傑作かも』と言う程に気に入っていた。今後ヒカルがとりわけ気に入るような曲が出来るとき、そういう自然発生的な、偶発的な生まれ方をするケースがあるか否か。そういう話も含めて、そろそろ、最近少なくなっている音楽雑誌での「ロングインタビュー」が読みたいやね。又吉対談くらいのボリュームで自分の創作とか制作とかについて語って欲しいなーなんて、ちょいと欲張りな事を思ってみましたとさ。

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でもうひとつの企画が

『あなた』『Forevermore』のオリジナルLIVE音源でおうちカラオケが出来る映像公開

なんだそうな。カラオケ音源不足を嘆いてた身としては大変嬉しい。これまたどうもありがとう。

告知によるとライブ映像は『Laughter In The Dark Tour 2018』からのものらしく、そこからヒカルの歌声を抜いたものになるんだと。映像がそのままなら画面はヒカルの口パクだらけってことか。それに合わせてうちらが歌うとするとヒカルの口の動きに合わせてうちらの歌声が耳に入る、ってことになるんだな……斬新な企画だ(笑)。

いずれにせよ、これで「マイナスワントラック」が手に入るのだから喜ばしい。インストパートをじっくり聴くにはあの魅力的な歌声は邪魔過ぎるのだ。どうしてもそっちにばかり耳を惹かれちゃうからねぇ。存在感あり過ぎだよ。今更言うまでもありませんが。

しかし、特に不満はないのだけど、選曲はどうなのよ? 『あなた』が一曲目なの?? 今や代表曲のひとつなのでその点に関しては違和感はないのだけど、前奏なしに歌から始まる曲からカラオケ始めろって?? なんとも難易度の高いフリだなこれ。いや『Forevermore』から勝手に始めたらいいのだけどね。大体最初に『あなた』からアクセスしちゃうでしょ。

なんてツッコミを入れてみてもそれは最初だけのこと。歌い出しのタイミングさえわかればそれでいい訳でね。あとは歌詞字幕が出るかどうかだね。普通のカラオケよろしく色でなぞられたらちょっと面白いけどまぁそれはないか。ちょっと期待しちゃいますが。全面的にではないにせよ、ヒカルが歌ってる姿が大体映ってる訳でそれに合わせりゃいいわね。

で立ち戻って選曲よ。こういう場合もっと昔のを選びそうなもんだが、2曲とも最近作『初恋』からってのがいいやね。如何にもリアルタイムのアーティストという感じがして。ここらへん、ライトファンを惹き付ける為というより熱心に追い続けてるファンの為の企画って側面が前面に出ているなぁ。

でも、カラオケやるんだったら最適だったのはプレステVRの『光』&『誓い』だったろうねぇ。何しろずっとヒカルのアップだからね。勿論、あれはプレステ用のソフトウェアな訳でオフィシャルYouTubeで流していいやつじゃないんだけども。更に欲張ってしまえば各ミュージシャンのズームアップをフィーチャーしたマルチアングルトラックでカラオケをすればそれこそもう至れり尽くせりで……って妄想が飛躍し過ぎたな。そこまでやったら一大プロジェクト過ぎるわ。喜び過ぎております私。


今回の2大企画、どうにも企画自体が“試されてる”匂いがするので、率直な感想をフィードバックするのがいいかもね。未来は自分たちで形作るものなのですよ、えぇ。はてさてどうなりますやらですね。(←口癖)

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へ〜こんなタイミングで新ネタ投下なんて全く予想してなかったよ。公式さんありがとさん。

8月31日月曜日、ちょうど1週間後だね、21時からYouTubeチャンネルで配信番組が公開される、という話。前回の『Time』MV同様、21時ちょうどからプレミア公開なのね。リアルタイムでアクセスできたらみんなでコメントつけながら観れるってことかねぇ。悪くない、悪くないよ。(中村倫也の顔が浮かぶな……)

で番組名は『HIKARU UTADA Live TOP FAN PICKS』。─長ぇな(笑)。「ヒカル・ウタダ・ライヴ・トップ・ファン・ピックス」と読んでよろしいでしょうか。略すと「ファンピク」とか? 「ファンがピクっと反応する番組」?(笑)

いやそれが当たらずとも遠からずのようで、番組内容は『過去のライブ映像からファンが選んだ人気曲をまとめた』もの、らしい。「ファンが選んだ宇多田ヒカルのライブの頂点」ね。直訳だね。ファンがピクっと反応したライブテイクを集めてみましたってか。なるほどね、スタッフがInstagramのストーリーズでとってたアンケートがここで活かされるのか。やるねぇ。

となると、基本的に「売ってるヤツ」からのセレクトに、なるんだよねぇ。それこそ、今朝触れた「ナチュラルブリーズコンサート」から一曲、ってのは無理なんだろうな。まぁ元々無理だわな、特にテレビで使っちゃうと権利処理が大煩雑らしいのでな。まぁそれはそれとして、ライブビデオ/DVDを擦り切れるほど(擦り切れませんけどね物理的には)観てきた向きからすれば、どのライブテイクが人気なのかを知れるいい機会となりそうだ。

ホントなら、票が集まらないようなテイクをプッシュして「あなたの見逃しているこんなパフォーマンスもあったのよ」とやる方が、販促としては正しい。そうして来ないのは、もう単純に映像商品を売る為というよりファンサービスってことだろう。ストレートに楽しみましょう。

『In The Flesh 2010』とか、買ってない人、知らない人沢山居るだろうけどねぇ。こんなことになるんならマイナーめな盤を選んでインスタ投票しときゃよかったぜ。後の祭りか。

説明文を読むと、1999年の『Luv Live』から対象になってるのね。これは『First Love 15th Anniversary Deluxe Edition』に収録されていたものなので、知らない人は比較的多いはず。『今夜はブギーバック』とかがピックされたら面白いよなぁ。はてさてどうなりますやらですな。



そして更にもうひとつ企画が投下される予定なんだと。いっぺんに二つとは贅沢だなっ! それは『オリジナルライブ音源を使用したおうちカラオケ用映像のYouTube公開』なんだと。要は新しいカラオケだなっ!

こちらもファンピク同様1週間後の8月31日月曜日21時からYouTubeで公開されるんだとか。これについての話はまた次回触れるとしますか。

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【今日は何の日宇多田ヒカル】は毎日1件しか呟かないが、これは単純にヒカルがデビュー22年目というベテランだからだ。その気になれば22件以上1日に呟く羽目になるおそれもあったので当初から1日1件と決めている訳である。

22件とかオーバーだろうに途中何年も休んでいるんだからと思われそうだが然に非ず。記念日は集中するんですよ。それを試しに全部呟いてみたのが今年の1月19日で、ヒカルの誕生日なだけにまぁあることあること。結局メッセとツイートの更新に絞ったけどそれでも10件とかあったからねぇ。他にも12月9日のデビュー記念日なんかも満載で、なかなかこれだけ歴史があると「今日は何の日」を毎日全年フィーチャーするのは難しい。

今日なんかも21年前の1999年8月24日は「爽健美茶ナチュラルブリーズコンサート」の日でこれなかなか特別な催しだったと思うのだが(この公演名を目にした途端にうぇっぷとなった人は筋金入りだよねぇ(笑))、今年は「そういやウタユナブログなんて存在すら知らない人増えただろうなぁ」ということで真駒内アイスアリーナの公演の方を取り上げさせて貰った。セキスイハイムがネーミングライツを得る更に前だな。いやはや、21年前にせよ14年前にせよ、昔は遠くになりにけり。

通称美茶コンの方はテレビで取り上げられた事もあり、それなりに年代が上の方なら記憶もうすぼんやりながらあるかもしれないが、コンサートツアーの一公演というのは、都内の公演も含めて、結局はローカルな盛り上がりなので記憶に偏りがある。実際に現地に行った人や行きたくても行けなかった人にとっては思い出深いだろうが、それ以外の人々にとっては存在すら忘却される。まぁそういうのを忘れてくれてるから【今日は何の日宇多田ヒカル】の需要がある訳で、寧ろ忘れてくれてた方が楽しんで貰えるとも言えるわね。

本当は今年はボヘミアンサマー2000が20周年でそちらを大々的に取り上げた方がよかったんだけど何しろ当時の記事がWebでなんにも拾えない。各掲示板を発掘しようにも結構これが難しいし仮に出来たとしても昔の書き込みを今更晒される方の心境になるとこれまた難しい。ウタユナブログもコメント欄があるけれどこれは書く方もオフィシャルへの投稿という事で腹積もりは出来てるだろう……なんて事を考えながら毎日その日のどの話題を取り上げるのかを決めている。始めて大分経つので基本もう順繰りなのだけど、去年からTweetDeckが画像4枚投稿予約が可能になりましてね……! 毎日せっせと新しくスクリーンショットを撮る日々でございますのよ。全画面表示にしてポチるだけというトリミングすらしない手抜き作業なんだけどね。続けるのは省力がいちばんの秘訣なんですよ、とエヴリデイ宇多田ヒカルな私は日々実感しているのでありましたとさ。毎日ご愛顧ありがとうございますm(_ _)m どんどんいいね&RTしてやってくださいな☆

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おっとと、『Time』のミュージック・ビデオの配信が始まったのか。こりゃまたびっくり。こんなタイミングとはね。

しかし、どれくらい需要があるのだろう。これがYouTubeより高画質だったり高音質だったり、はたまた“フルバージョン”仕様で音源準拠のフルコーラス即ち未視聴部分が1分以上もあったりするのから購入する甲斐もあるというものだが、そんなことは、ないよねぇきっと。さっき知ったとこでまだ買えていないので詳しい事はわからない。まぁ、買うんですけどねグチグチ言ってる割に。

やっばり、オフラインでローカルで視聴出来る安心感てあるのよね。うちのネット接続がやたら不安定だからというのもあるんだけど、なんだろうね……例えば、まぁ、あるとは思っていないんだけど、ヒカルがなんかやらかして音源発禁だとか発売停止流通停止を食らったら、恐らくYouTubeとかサブスクリプションストリーミングとか、全部一旦削除されちゃうと思うのよね。そこでストリーミングに全振りして音楽ライフを楽しんでいると根こそぎもってかれちゃう。そんな時でもおうちで楽しめる保証があるというのは、心強いよ。

品行方正な(?)ヒカルに限ってそんなことは……と言われそうだが、規制する方の基準が狂う事もある。前も指摘したと思うが、この国は戦時中に拗らせるだけ拗らせて野球用語からカタカナ語を排除した歴史がある(詳しくは検索してね)。そこまで拗らせられたら、普通の歌を歌ってても発禁になる可能性は出てくる。そうなる前に音源や映像はしっかり所持しておきたい。

CDやDVDにも「物理的寿命」というものがあるので、出来れば中身をデジタルコピーしてローカルに保存しておくのがベターだ。だが、CDはともかくDVDとなると技術的に難しい人も多かろう。であるなら、各種映像作品をローカルにダウンロードできる権利を有料で売って貰えるのはなかなかに魅力的だ。今はあんまりそうはなっていないけれどね。だがコピーしたデータを個人的にハードディスクやSDカードに残したりクラウドに保存しておくだけなら問題は無いはずだ。今後は物理メディアでのリリースがますます減ってゆく。音源は既に配信オンリーだらけだが、映像もやがてそうなるかもしれない。レコード会社や国というのは案外脆い。個々人で色んなデータを大切にもっておくのがいいだろう。今なら、いろいろやばくなったら海外に友人を作って一旦電送保存してもらうという手も……って、そんなことしなきゃいけない国に、ならないでいてくれたら、それに越したことは、ないんだけどなぁ……。どうなることやら。

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前に福原愛が吉田沙保里に「メダル入れポーチ」の制作を依頼された際に「ちゃんと4つ入るかどうか確認したいけど、うちにはメダルが2つしかないなぁ……」と嘆いた、ってなエピソードを目にした時にすぐに私が連想したのは、日本市場歴代(ぶっちぎり)NO.1のCD売上を誇る娘が「でも、母ちゃんは37週連続1位だからなぁ。全然及ばないや。」と嘆いた逸話だった。おまえら纏めて天上人過ぎるだろコノヤロー……ということで、明日は(今日じゃないよ)藤圭子さんの命日です。7年経つのかー。

年月の重みというのは大きいもので、時間が癒してくれるという側面も確かにあるのだけれど、それ以上に、7年も経つと「藤圭子が居ない故に出来上がった数々のもの」の存在のお陰で「もし彼女が生きていたなら」というタラレバを語る気がどんどんしなくなってくる、というのが結構重要なんだと思う。

ドライに音楽リスナー的立場からみただけでも、『Fantome』という傑作は藤圭子の死なくしてはありえなかった訳だし、アルバム『初恋』に於いても『夕凪』や『嫉妬されるべき人生』のような化け物じみた名曲も生まれなかっただろう。もう今更「もしまだ藤圭子さんが生きていて今ヒカルの歌声を聴いたとしたらどんな感想を持つだろう?」などと想像しようとしても、今のヒカルの歌声が圭子さんの不在を前提にしまくっているので、どうにもこうにもうまくイメージが出来ない。「生きていたら」とか「生き返ったら」とかいうのではなく、「霊が帰ってくる」という表現で亡き人たちへの思いを馳せるお盆というシステムはほんとよく出来ているなぁと勝手に痛感する。長年培われてきた伝統的なノウハウは蔑ろにしちゃあいけませんね。ご先祖さまたちの遺したものには一旦敬意を払わないとです。

そして。それが「死を受け容れる」というプロセスそのものであるのだろう。死に立脚した生を積み重ねる事で少しづつ故人の不在を実感していく。自分が生きているという紛れも無い事実が、人の死の実在を強く強く説得してくる。7年分の生と生活に基づいて、その分の時間が死への理解と受容を深める。更にヒカルの場合はこの間に新たな生命を成し今共に過ごしているのだから、感慨も一入だろう。或いは、明日は愛する息子におばあちゃんの話を語って聞かせているかもわからない。もう5歳だもんね。それならまずは圭子さんの在りし日の歌声を聞かせるところから…って、ドスがききすぎてて怖がっちゃったりして(笑)。

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『Time』が配信ゴールド認定されたようで。10万ダウンロードか。めでたい。5月8日に配信開始だから3ヶ月以上かかってか。やっとだねぇ。なお同じくゴールド認定された曲として羽川翼(CV:堀江由衣)の「sugar sweet nightmare」が並んでいる。こちらは2010年7月28日配信開始とあるから10年以上かかっての10万ダウンロード到達だ。なんだろう、こっちの方がカッコイイ気がしねぇか。長らくずっと新しいファンを獲得し続けてるってことになるんでないの。知らんけど。何でもは知らないわよ、知ってることだけ!


…さておき(笑)、『Time』が3ヶ月かかってゴールド認定されたのは、先月末にミュージック・ビデオが公開された一押しがあったからだろう……と、シンプルに推理できたらよかったんだけど、数字の動きからはその痕があんまり見えてこないんだよね。効き目がなかった訳では無いのだろうが、特に爆発的な効果を上げたとまでは言えない、かな。

何しろ一分以上フルバージョンより短いとはいえ、これがフルでないと知らない人にとっては十分満足感の得られるミュージック・ビデオになっているのだ。わざわざそこから更に音源をダウンロードしようとする人は多くなかったのかもしれない。この3週間でミュージック・ビデオの再生回数は120万回を超え更に順調に伸びており、この歌が愛されてる事自体は間違いないだろう。docomoのミュージック・チャートでは上半期18位だというし……嗚呼なんか講評しづらい順位だな……何しろ宇多田ヒカルだからな……。

兎も角、多くのリスナーがYouTubeかサブスクリプションで聴いている中ダウンロード購入でゴールド認定は、あらためて、素直に喜ばしい。やはり顔が見える中での好評というのは違うもので。例えば『桜流し』はダブル・プラチナ認定を受ける程売れた訳だが、当時はヒカル自身の近影に乏しく、歌声の個性からヒカルの存在は強く感じられるのに人としての印象の記憶が薄いという妙な雰囲気になっていた。今、『Time』で顔面全開の中ゴールド認定を受けたというニュースを聞けるのは、嗚呼、リアルタイムのミュージシャンなんだな、この稀代の表現者と同時代を我々は生きているんだな、という実感を強く感じさせてくれる。やはり本人が動いて歌っている絵は強い。音と歌の出処を目で確認出来る事で歌の記憶が強まる。そこに数字が追い打ちをかける。歌を愛するのにどれも特に必要なものではないのだけれど、愛する不安を和らげるのにはとても親切な品揃えだ。あとはライブで実際にヒカルが『Time』を歌う姿を観る事で、ひとつの歌が「人生の思い出」として定着し切るのだけど、果たしてそれはいつになるのやらだからねぇ……。

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