無意識日記
宇多田光 word:i_
 



『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』の“勝手に振り付け講座”は大変ご好評をうただいたようで(別にそんな反響はなかっんだけど何となく(笑))。でも全部の振り付けに言及したわけではなかった。

実は、ヒカルのわかりやすいその左手の動きの中で1箇所、どう解釈したらいいのか謎な部分があったのだ。

『Give me something strong enough
 Give me something strong enough
 Maybe I'm afraid of love
 Say I'm not the only one, only one

 Say I'm not the only one
 Say I'm not the only one, only one
 Say I'm not the only one
 Say I'm not the only one, only one』

ここの前半はいいよね。『Give me something』で「寄越せよ」のポーズ、『strong enough』で力強さを表す為に小さくガッツポーズ。ここまではいい。問題は次の

『Say I'm not the only one』

の部分なのです。ここがわからない。

「オンリーワンなんだから人差し指で“1”を作ればいいんじゃない?」と私も一瞬思ったんだが、そうじゃない。ここの歌詞は

『NOT the only one』

なのだ。「オンリーワンじゃない」という“否定文”なのである。“じゃない”のに指で1を作るのはおかしい。

いや、確か一度だけヒカルもこの歌詞の『the only one』に合わせて左手の人差し指を突き出しているのだけど、どうもこれはメインじゃない気がする。

で、どういうアクションをしているかというと、「私の心を貴方に届けたい」という仕草に見える。左胸から貴方へ向かって左手を動かしている。

うーむ、これはどういうことだろう? ここは一度歌詞そのものに立ち返ってみたい。

『Say I'm not the only one』

は直訳すると

「私は唯一ではないと言って」

という命令文になるのだが(まぁ英語のニュアンスとしては命令よりお願いに近いかな)、実はここで3通りの解釈の仕方が有り得るのだ。


①:「あなたは唯一なんかじゃないよ! 自分でそう言いなよ!」

②:「私は唯一なんかじゃないって、あなたに言って欲しいの!」

③:「私は唯一なんかじゃないって、自分で自分に言わなきゃ!」


この3つ。

で、私はここの歌詞を、アルバムで聴いてる時は3つのうちのどれなんだろう?と訝しんでその意味を決めかねていたのだけど、Wall&Wallでのヒカルの振り付けを見て、ひょっとしたら①なのかなと思っているところなのです。

何故なら、ヒカルのアクションは、優しさを相手に届けてるように見えたから。って、①の言い方のまんまだと優しさ成分が希薄な気がするのでちょっと言い換えてみよう。

「あなたは一人じゃないよ、ほら自分で口に出して言ってごらん?」

くらいかな? これ、何が難しいってonlyの訳し方なのよね。unique(唯一無二/他に似たものがない)に近い意味なのか、それともlonely(孤独でさびしい)に近いのか。これも、ヒカルの優しい表情をみて「あなたは孤独じゃないよ、私が居るよ。」って言ってる風にみえたから、今回はonly≒lonelyかなと思いました。うん、なんとなくしっくり来始めたかな?


謎だった歌詞の意味が振り付けで少しずつ見えてくる、だなんて今回は貴重な経験をしていますね私も。あなたの解釈は、どうですか?

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ミュージック・ビデオが全開だったからウッカリしてたけど、そういや肝心のタイトルトラックの『BADモード』にタイアップがまだついてないんだったな。なんという勿体のない…。

いやまぁね、タイアップというのは他のコンテンツと一緒にお互いを宣伝し合う仲ということでもあるので、その考え方でいうとタイトルトラック『BADモード』が宣伝したのはアルバム『BADモード』だったという言い方も出来るわけで。アルバム発売前後にラジオでたくさん掛けて貰えてたみたいだし、そうだとしたらその目論見は成功したと言っていいでしょう。『BADモード』のタイアップ相手は『BADモード』。何の問題もない。

そうなのよね、歴代のアルバムのタイトルトラックって、案外タイアップがついていなくてね。『Distance』の『DISTANCE』は結局シングルカットはされなくて『FINAL DISTANCE』の影に隠れちゃったし(カップリングで収録でしたね)、『Deep River』はプロモーション・ビデオまで作ったのにヒカルの体調不良などもありこれまた何のタイアップもつかず。『ULTRA BLUE』の実質的タイトルトラックである『BLUE』なんてシングルカットもプロモーション・ビデオもなくって隠れキャラみたいな存在だったからな…なお今後宇多田ヒカルが「シングル・コレクション」でない「ベスト・アルバム」を制作する場合この『BLUE』が収録されなかったら私は文句を言う予定です。それはさておき。

『HEART STATION』でやっとタイアップがとれたと思ったらレコチョクで、それもうアルバムの宣伝と区別つかないから!ってなってたし(実際あれがタイアップCMだと気づいてなかった人多いと思うわ…)、『Fantôme』にはそもそもタイトルトラック自体がなかった…。

こうしてみてくると、タイトルトラックで真っ当なタイアップがついたのはどちらもTBSテレビのドラマ主題歌として取り上げられた『First Love』と『初恋』だけなんだな…よりによってこの20歳差の姉妹曲だけというね。

それだけ、タイトルトラックというのはアルバムって商品自体の看板なのだろう。『BADモード』を聴いた際に思い浮かべるのが、『One Last Kiss』でシンエヴァを思い出したり、『君に夢中』で梨央ちゃん大ちゃんを思い出したり、『PINK BLOOD』で津田健次郎を思い出したり(そこかよ)というのとは違って、純粋に宇多田ヒカルのアルバム『BADモード』そのものであるというのは、結構な好運なのかもしれませんな。


…とかこんなことを書く事自体がフラグになってやしないだろうな!? いや勿論、タイアップがついてシングルカットともなれば、配信限定だとしてもカラオケやリミックスといった公式新規音源が期待できるので嬉しいことではあるんですが。どうせだったら下半期はLSASバージョンの方を推すというのでもいいしね。これはどっちに転んでも美味しいでしょう。ヒカルもMVで水浸しになった甲斐があるというものです。(?) でもホント、素晴らしいアルバムタイトルトラック、オープニング・チューンだわ…歴代最高の切り込み隊長ですわ『BADモード』の『BADモード』は。

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2022/7/21thuの『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー(live at Wall&Wall)』の動画はいつまでも観てられるな~。曲自体エンドレスリピートに向いてるしいやもうヒカルが可愛いの何の…縦長動画でフルコーラス観るってヒカルの場合珍しい(…ってか初めてか?)のだけど、悪くない、悪くないぞぉ。

っと、見蕩れてばかりですいません。前回触れた他にもヒカルの“振り付け”が幾つかあるからピックアップしときますね。

“振り付け”とダブルクォーテーションつきで言うのは、それがヒカルが事前に決めたものではなく、歌詞のイメージに沿って自然に出て来た動きだからです。決まり事ではなく、そうしたくてそうした動き、ですわね。


前回は『Give me something/私にちょうだい』のところで手招き(手繰り寄せ?)、『strong enough』のところで小さくガッツポーズ、などに触れたんだったかな。

今回はまず、この曲で最も多く繰り返される

『I'm gonna give it to you
 I'll get a room with a view
 I'm gonna give it to you
 I'll get a room with a view』

のパートを取り上げよう。ここ結構見所満載だね。『give it/これをあげる』のところでいわゆる「捧げ」のポーズをとった後に『to you/あなたに』で客席の誰かを左手の人差し指で指差すのよね。『give it to you/これをあなたにあげる』でね。歌詞のイメージの通りの動きだ。でも実際のライブでこれされちゃったら「あんときHikkiが指差したの私! 目が合った! 絶対に目が合ったんだから!」って言っちゃうに決まってるじゃんねぇ。しかもここ、いちばん回数多く歌う歌詞だからその“人差し指差され組”が二十人近くになるという。いやぁ、ほんとライブでやって欲しいねマルセイユ辺り…。

なお、「指差す」時のヒカルの特徴として、人差し指と直角に親指を立てるのがポイントだ。なんだか「フレミングの左手の法則」みたいなカタチになっとるんだが、理系の受験生の皆さんは覚えておいて損はないだろう。(?)


そして振り付けのハイライトといえばここ。

『オーシャンビューの部屋一つ
 オーシャンビュー 予約
 オーシャンビューの部屋一つ
 予約 予約』

この曲でいちばんインパクトのある歌詞だね。ここでのヒカルの振り付けが抜群に可愛いぞ。

1つ前の『I'll get a room with a view』のviewでもそうなんだけど、ヒカルは『ビュー/view』のところで「いい眺め」を表す為にまず景色の方をイメージして「左手を立ててワイパーのように左右に振る」動作をする。そして左手を瞼の上に翳すんだな。まさしく「いい眺めを見た時」のポーズだわ。そのあと、『部屋一つ』のところで左手の人差し指を一本立てる。「一つ」のジェスチャーだ。これもわかりやすい。

そしてそして、この『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』のライブバージョンでのいちばんの見どころは、皆さん大好き

『よっ・やっ・くぅ~♪』

の場面ですね! ヒカルは「よ」と「や」と「く」、それぞれで空中の別の三点を指差して指先でトライアングルを描くのですよ。この仕草にやられた人、素直に手を上げなさい。はい、私です。あぁ、この場合空中に描く三角形はトライアングルってより「トリニティ」って言った方がいいかもね? 三位一体のポーズ? うん、そういうことにしとこ。

この、「手をワイパーして、瞼にかざして、人差し指を立てた後に空中にトリニティを描く」の一連の流れ、俺絶対ライブ中に自分でもやっちゃうわ…いや、これはヒカルがやるから可愛いんだあんたみたいなおっさんがやってもと言われるだろうけども、やりたい! これからのライブの楽しみのひとつになってしまった! ヒカルと一緒にオーシャンビューを想像しながら手を翳したいっ。

そういや宇多田ヒカルのライブって決めポーズや振り付けってあんまり決まり切ったのないのよね。『traveling』の『目指すは君』でくるくるくる~からの指差し!とか『Automatic』のサビでの4回拳突き上げとか、なくはないんだけど、この『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』のオーシャンビューのくだりは久々に「ファンが真似したい振り付け」になるんじゃないかな、と思うのでありました。

でもこういうのって周りが煽ったり、ましてや強制とかになったら楽しくないのでね。ひとりひとりが自主的にやりたくてやるのがいいのよね。大事なのは曲と歌詞から浮かぶイメージにに身を任せることだわ。

まぁ、でも、この後『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』のミュージック・ビデオが作られてヒカルがトリニティの動きを披露したらもう一気に広まっちゃうかもね。いやホント、ありゃ可愛いったらありゃしない…。


というわけで、ますます『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』をライブで体験するのが楽しみになる「Hikki“振り付け”講座」でしたとさ!

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南青山Wall&WallTokyo@2022/7/21thuからもう1週間か。早いんだか遅いんだかわからない時間の経ち方だなこりゃ。

そんな中でもフル動画が公開されたのはほんに有難い。

https://www.instagram.com/tv/CgT-QmaJpJz/

当然ヒカルの一挙手一投足をガン見させてうただきましたよ。服の皺ひとつ見逃してなるものかという気概で…とか言ったらキモい人ですねぇ。えぇわかってますとも、治りませんw

しかしそうやってガン見してると幾つか気づくこともあるもので。同じ曲でも「歌ってる人の姿」が見れると随分と印象が変わるのだ。

ヒカルがひとつひとつのパートでどういう風にリズムを取っているか、その解釈を知れるのはとても意義が深い。リズムの基本は間隔と強弱なので再生環境毎のサウンドバランスの違いでリスナー側でも解釈がわかれたりするのだが、ヒカルの動きをみてああやっぱりこの人はベースラインてものをサブ的に捉えてるんだなとかそんな風なことを感じてもみたり。


そんな中で。例えば

『Let's go fast then go slow』

の所で急にヒカルのリズムを刻むスピードが倍になったりして嗚呼あんたはそういうつもりで作ってたのねと気がついたり。ヒカルの動き、リズムの取り方で作曲者の意図がわかってくるとかほんに楽しい。

他にも

『Give me some thing ...』

の所で「私に寄越せ」と言わんばかりに左手を手前に招き寄せたり、その直後の

『... strong enough, give me something』

の所で左手で小さくガッツポーズして力強さ(somthing STRONG enough)を表現したりと、カラダ全体でリズムを取りながら左手のアクションで歌詞を表現するという器用な真似も見せつけてくれていた。でも多分わざとじゃなくて、リズムを感じながら自然にカラダを揺らして、歌詞の持つイメージをアタマに思い浮かべながら歌っているからこれまた自然に左手がアクションしちゃうという、そういうナチュラルな結果なんだろうな。

ヒカルが歌っているときの左手の動きは古来からの熱心なファンの関心事項ではあるが、こうやって直接的に歌詞を“体現”するようになったのは、それ以前に無かった訳ではないけれど、やはり5年前の今日リリースした『Forevermore』のミュージック・ビデオの影響が大きいのではないかとも思われる。

『Forevermore』のMVでヒカルはコンテンポラリー・ダンスというものに挑戦した。技巧より表現をとる形態だ。とはいえ、その奇妙な動きが歌詞を体現していると知れたのはエムオン!で放送された『Forevermore』のメイキングで振り付けの意味づけを解説してくれたからなんだが。流石に私も最初はそんな意味づけがあったなんてわからんかった。コンテンポラリー・ダンスに親しんでる人はわかったりするのだろうか。手話を解するみたいな感覚なんかなぁ。てか今あのメイキングってどっかで観られるのかな。後追いの人は厳しいかもしれんね。もう5年も前だもんね。

で。その時の経験がそのままダイレクトに現れてる訳ではないのだろうが、今のヒカルはそうやって歌詞を振り付け…というほど確たるものではないけれど、身振り手振りで表現しながら歌っている。「歌」を構成するメロディとリズムとハーモニーとリリックの総てを五体で表現するだなんてせわしいにも程があるけれど(四方五体表現とでも言いましょうかね)、何度ガン見しても「ヒカルパイセンが可愛い」という感想に着地するので、きっとこれでいいんだろう。嗚呼またこういうのやってくれんかなぁ。って、昨日今年のフェス出演無いって言われたばっかりだっつーの!

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遂に?ヒカルからフェス発言が出た。


@utadahikaru:フジロック行きたかったな〜
posted at 2022/7/27 16:43:36
https://twitter.com/utadahikaru/status/1552198000159723520

@utadahikaru:これでもまだフラグなんじゃないかとか言ってるからはっきり言います、今年はフジロックに出演ありません😅いつか出られたら…と妄想しております
posted at 2022/7/27 17:04:40
https://twitter.com/utadahikaru/status/1552203304008024064


なんか念を押された(笑)。来日のタイミングが3週間ズレたのが痛かったね。こんな思わせぶりになってしまった。と言っても、どっちつかずじゃなくて好かれてしまう方の思わせぶりですが。

フジロックはわかった。んでもじゃあロッキンは?サマソニは?とか訊くのは、うん、野暮なので。取り敢えず夏フェスの話題は控えめにするかなとは思った…のですが! 

『いつか出られたら』の一言が、引っ掛かるんですよ、えぇ。

これまで述べてきたように、ヒカルがフェス出演となるとヘッドライナークラスの扱いになってしまうので、スケジュールをとるのは1年以上前になる。なのにこの言い方は、来年夏フェスには出る予定がないということ? このタイミングでこのニュアンスだと、「今のところ無い」ではなく、「全く無い」ことになるのだ。

もっと小さいステージへの出演とかなら直前に決まってもいいけれど、ヘッドライナーはそうはいかん。今年のみならず、来年もない、のかなぁ…?


前回、ヒカルの40代は目前だと書いた。ヒカルは15歳でデビューしたので、それはそのままデビュー25周年に繋がっていく。そんな記念の年なんだから日本の大型フェス初出演になろうものなら話題性抜群なのに、ないのかな。まぁ単独でツアーやってくれたらいいんだが、これも前に述べたようにフェスならチケットを取れる確率が上がるので今まで観れなかった人のチャンスになる…って、そう、さっきまでそう思ってたんだけど、今夕のツイート二連発への反応を見ていると「宇多田が出るんならフェス行くわ」っていう人、私の見立てより遥かに多そう。ちょっとヤバい雰囲気。

何がヤバいって、フェスのチケットって売れ過ぎるのも問題なのよ。他のバンドやミュージシャンを目当てにしてた人がチケットを取れないとなると、ものっそいヘイトがヒカルに集まってしまう。理不尽だがやや事実なのだ。あと、毎年ラインナップに関係なくフェスに通ってる人にもな。彼らは何ならヘッドライナーがしょぼい方がステージ間の移動が楽でいい、とかまで言いそうだから、宇多田ヒカルが来ることで寿司詰めだらけになるのは不快だろうね。いや、理不尽だけども、そうなのよねぇ。

だから、あれだ、まずちゃんと単独で全国ツアーして、その後に少し経ってからフェスに出る、とかがいいんでないか? 2023年12月~2024年2月辺りに「デビュー25周年記念ツアー」をして、2024年夏にフェス出演すれば、少しは色々と配慮が行き渡るだろう。

んでも、だ。仮にそんなスケジュールを組めるとするなら、あたしゃフジロックよりサマーソニックに出て欲しいと思うね。何故かって、メインステージであるZOZOマリンスタジアム、即ち千葉マリンスタジアムは、2000年に開催された宇多田ヒカルの初の全国ツアー「ボヘミアン・サマー2000」で最終追加公演3公演を敢行した思い出の場所だから(私は行ってませんが)。ここでデビュー25周年記念、四半世紀経過記念に『Automatic』や『First Love』を歌う価値って…! そして尾崎豊の『I love you』まで歌ったら…いやでもこれは歌ってくれるなら来年がいいか。リリース40周年記念だもんね2023年は。ヒカルと同い年なのだこの歌は。

兎にも角にも、みんながボヘサマのDVD(VHSの人も!)で何度も観てる千葉マリンスタジアムでヒカルが初の夏フェスヘッドライナーとかになったら凄い事になる。最初に書いた通り今年のヒカルのフェス出演はないみたいだし、言い方からすると来年も無さそうなんだけど、再来年ならまだこれから決められる! デビュー25周年記念日は2023年12月9日だから、その前1年間を「宇多田ヒカル40歳記念イヤー」で押して、その後の1年間を「宇多田ヒカルデビュー25周年記念イヤー」で押せば丸々2年間我々はお祭り騒ぎで過ごせることになるぜ。いやま、宇多田ヒカルと同じ時代を生き同じ言語を喋ってる時点で毎日がお祭りみたいなんもんなんだけどね!

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ヒカルがシークレット・ライブで歌った!とはしゃいでもゲストで1曲歌っただけなので、そこまで騒ぎ立てなくても…だなんて言えてしまう私は、単純に、長くやってていろんなヒカルを生で観てるから、余裕があるんだろうね。

アリーナでのコンサートもライブハウスでのギグも、ラジオの公開収録も(これがホント近いのだ)どれも観てきてるからねぇ。テレビの観覧募集はそもそも性別と年齢で無理なので御縁がないけれども。なんだかんだで生のヒカルを見慣れてる?から落ち着いていらるんだろう。

昔からヒカルのコンサートの頻度は少なく、誰しも一度落選したらもう一生観れないんじゃないかと不安になりがちだ。毎回抽選だからな。でも今全国ツアーしてもいうほど倍率高くないかもね。特に首都圏以外の会場なら。…とか言っても説得力がないので前回「フェスに出てくれたら観れる人激増!」とか煽らせてもらった訳だ。

そこらへんのことはヒカルも考えてくれてると思うが、しかしこれは気にしすぎてても仕方がない。世の中には「ワンピースって結局何だったの尾田先生…?」と天を仰ぎながら死んでいった人が万単位で居ると思うが、だからって尾田栄一郎が連載に手を抜ける訳も無く。まだまだ続いていくだろう。

宇多田ヒカルをが観れなくて死んでいった人達がどれくらい居るかはわからないが、それを気に病もうにも無理がある。寧ろ焦って無理なスケジュールでツアーをして喉を壊したりしたりしたら、今度はこれからヒカルを観たい人達が観れない事にになってしまうわけで、結局はヒカルが自身の人生を自分のペースで生きる事に集中するしかない。今はこどものペースも大きいと思うけれども。彼が居たから復帰したという趣旨の発言もしているし。(「なんてこった、こどもができた!? 働かなきゃ!」って言ってたわそういや)

なので、我々観る方も何より自分のペースで生きる事が肝心だ。不思議な事だが、ヒカルの後ばかり追うより、自分らしく生きてた方がヒカルに巡り逢える確率が高い気がするのよね。マイペースはマイペースと惹かれ合う。スタンドじゃないけれど。なんでさっきから少年ジャンプネタ連発してんだ俺。

どうしたってこうやってキャンペーンやライブ出演などが続くとひとつでも多く情報を摂取しようと焦ってしまうが、それで自分の生活に支障が出るのは本末転倒だ。

あたしなんかこの日記を週に10回更新してるけど、これ「10回までに抑えてる」んだかんねw 増やすのは容易なのだ。が、それをすると他に何も出来なくなるかんねぇ。いや、しなくていいじゃん、って言われそうだけど。いやそれな。

なので、熱心さで競争しようだなんて、思わない方がいい。自分なりの愛し方ってものが、あらゆる関係で大事なんであって、他人と較べるものじゃない。相手が雲の上の有名人であっても同じっすよ。着実に地に足をつけて生きる。『ほどほど。』ってそういう意味もあるんだと思う。が、ヒカルの30代もあと半年を切った訳で、そこを確実にほどほどに歩んで貰いつつ、イケイケ!の20代、ほどほど。の30代に続いて40代は何なのか、ちょっと今から楽しみだったりしますです、ハイ。

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前回と前々回を読むと「じゃあヒカルさんはなかなか日本のフェスを楽しめないねぇ」となるところなのだけど、いやね、多分いちばん楽しめる位置があるんですよ。うん、ヘッドライナーですね。

そう、宇多田ヒカルはもうそこに行くしかないのですわ。一番上に名前を置くのが一番据わりがいい。誰かの飛び入りで小さいステージでとか、いち観客としてとか、それは、残念ながら彼女の“地位”では難しい。その点は、我々平民がフェスのステージに立てないのと本質的には変わりがない。箱入りお嬢様が放課後マックに憧れるみたいな話なんですよヒカルがフェスに飛び入りしたり観客席に居ようとしたりするのは。

ヒカル自身はこれまでフェス出演について、一言で言えば「柄じゃない」と捉えて消極的だった。しかし今年、コーチェラにかなり強引に?引っ張り出されたことで「案外アリなんじゃ?」と感じたかもしれない。いや「やっぱナシだわ」と再納得したかもしれない。さぁどっちだろうね。


今回の南青山のシークレット・ライブでヒカルは最後『お邪魔しました』と言ってお辞儀をした。礼儀正しい人だという印象を与えたかと思うが、つまりこのステージはあクマでFloating Pointsのものであって、自分はそこにゲスト参加したに過ぎないんですよ、という自分の立ち位置を自覚した上での発言だったのだろう。物事の筋をキチンと通したと言いますか。そこらへんの抜かりなさはほんとよく出来た人ですわ。

勿論、観に来た方は完全に宇多田ヒカルがヘッドライナー、真打ちと捉えただろう。いや私はFloating Pointsを観に来たんだという人もいるだろうが、残念ながら少数派だ。ヒカルはどこにいてもヘッドライナーになってしまうのである。

なので、オファーがあればやるんじゃないかなフェスのトリ。諦め半分で。(?) 自分で「宇多田ヒカルフェス」なんてものは立ち上げまい。インター出身の歌手集まれとかそんな企画も面白いかと思うが、自分が音頭を取る、旗を振るということはしないだろう。いざ仕事の依頼があってそれを請ければひたすらクォリティに拘って仕上げにかかるが、自分から何かをしたいとは言わない。ここらへんは圭子さんの「あーせぃこーせぃ言われたらやるけど自分からはやらん」精神を受け継いでいる。

逆から言えば、もしヒカルが何かの音頭を取ったら、母の影響下から離れた活動になるのかもしれない。そうしたいのかどうかはよくわからないが、そうなったらそうなったで面白い。

なので、来年、自分のツアーに絡めてフェスのトリもやってあげる展開も考えられるわな。最近のフェスってトリに関しては1年前の時点で決まっているのも珍しくないので、既に決定事項だったりするかもしれない。それを睨んだ上でのコーチェラ出演、シークレット・ライブ、テレビ出演だとすると…? 俄然燃えてくるよね。そんなことになったら来年の夏は熱中症警報鳴りっぱなしになっちゃうかもね。

何より、フェスだったらチケットを取れる確率が上がるぞ! 売り切れるまで暫くかかったりするからな。今まで一度もチケットが当たった事の無い人も、遂に宇多田ヒカルを生で観るチャンスが訪れる訳だもし万が一そうなったとしたら。社会人の皆さんは今から有給休暇取得計画を立てよう。学生の皆さんはバイトのシフトに気をつけるんだ。来夏留学予定の人は…いやもしかしたら留学先の土地でフェス出演するかもしれんな…そりゃ今のヒカルがツアーするなら日本に限る必要は全くない訳でな…。兎も角、それを念頭に置いて人生の計画を立てることになる。万が一そうなったらね。


ということで、今年こんな状況になっているのは来年夏の布石かもしれないので、そんな妄想を逞しくしながらこの暑くて苦しい夏を(ケンタウロス株って凄い名前つけるね…それニックネームにして音楽活動してるミュージシャンもいるんだぞ…)乗り切っていこうではあーりませんか。暑いねぇ、ホント。

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前回はヒカルがフェスに「出演する」妄想の話をしたが、「観に行く」だけだとしても結構意義深い。というのも、それで昔Skrillexと知り合うというミラクル(?)を起こしているからだ。ヒカルがフェスに行かなければ『Face My Fears』は生まれなかったのである。

https://www.billboard-japan.com/special/detail/2583

詳しい出会いの経緯は↑の記事を参照してうただくとして。要はフェスってなミュージシャン同士の出会いの場でもあるから、ステージの上に立たなくてもバックステージで事件は起こるってこと。

それに、7歳のこどもにとっても異国のロックフェスを肌で体感するって結構な経験だと思うんだけどね。連れて来てるかは知らないが。元旦那に預けるって手もあるんだっけか。喧嘩別れした訳ではないようだしねぇ。まぁそれは知らんが。

とはいえ、観客席に宇多田ヒカルが出現したらそれこそ大事件なのでなぁ。変装ったって限度があるし。何?スタジオでスタッフに間違われたことがあるくらい普段はスターのオーラが出てないだって? うーむ、だったらいいのか…危険な賭けにはなりそうだが。

ではバックステージから観ればいい、宇多田ヒカルならバックステージパス出るでしょう、とはなるんだが、今度はアーティストたちが黙っていない。オーディエンスのみならず、今や(昔からだけども)アーティストの皆さんも須く宇多田ヒカルのファンであるからして。その場でオファーが来るなんてこともある。中には無碍には出来ない依頼もあるかもしれん。人間関係の煩わしさよの。

こうしてみると、ヒカルって、「フェスに出る」より「フェスを観に行く」方が遥かにリスクが高い。我々の感覚ではそこらへんの苦労は想像が及ばない。Skrillexと出会えたのは、ドイツのメタルフェスという宇多田ヒカルの名前が殆ど轟いていない場所柄があってこそ。日本のフェスに宇多田ヒカルの逃げ場はない。もう、関わるなら出た方が早いという。それは言い過ぎか。にしても、やっぱり普通の感覚では測れない。

でもほんと、4月のコーチェラ出演は大きかったわねぇ。妄想って不思議なもので、可能性0%だとうまく拡がらない。かといって100%だと甲斐が無い。その間の「もしかしから万が一あるかもしれない」を探る楽しさが妄想の醍醐味なのだなと。そこを捗らせてくれたヒカル初のフェス出演がコーチェラだった訳で、そうでないとこんなエントリー書かなかった、書けなかったよ。こういうワクワクの楽しみが増えたのも、ヒカルが頑張って実際にフェスに出てくれたお陰だわ。非常に感謝しています。

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あれまぁ、FUJI ROCK FESTIVAL 2022でYOASOBIがキャンセルか。BA.5期に入ってから感染率が段違いだねぇ。フェスでヘッドラインクラスが直前にキャンセルは痛い。流石に今から代役探すのは難しいんでない? 当代きっての人気グループ?だもんなぁ。

でも、仮に代わりに宇多田ヒカル が出たら文句言われないだろうなぁ。誰の代わりでも務まりそう。知名度と実力が違うもんね。

ヘッドラインの代役は無理筋としても、でも、今日のInstagramからしてもまだ今ヒカルは日本に居るようだし、このまま週末に苗場まで行って誰かのステージに飛び入り参加するくらいなら出来なくは無いよね。物理的には。契約的には知らんけど!

というわけで、今年のFUJI ROCK FESTIVALのラインナップで飛び入り参加できそうなアーティストをピックアップしてみよう。


29日金曜日のPlanet GrooveにはYaffleが居るねぇ。小袋成彬とレーベル立ち上げた人で、ヒカルとの絡みといえばそのなりくんとのデュエット曲『Lonely One』のプロデュースとかかな。でもこのステージって宇多田ヒカルが来たら聴衆の圧力で潰れちゃうくらい小さいんじゃなかったっけ?

30日土曜日はメインのGreen Stageに折坂悠太が出るねぇ。ヒカルが2013年の『KUMA POWER HOUR』で「今度デビューするシンガーソングライターの男の子が凄い」って匂わせてたの、彼ってことでいいのかな。一度二人のデュエット観てみたいんだけど、この二人どれ位面識あるのか知らないや。

同じく30日のWhite StageにはGLIM SPANKYが出るなぁ。こちらも面識は不明だけど、彼らの担当だった梶さんから「一緒にカバーとか歌って盛り上げたげて」とかって頼まれたら案外ノリノリで引き受けちゃうんじゃない?

31日日曜日のGreen StageにはPUNPEEの名前がデカデカと。御存知『光(Ray Of Hope Mix)』のEPで全米2位をゲットした方ですわね。キンハ20周年だし、ゲスト参加を阻むものは何もないな。

31日のWhite StageにはSUPERORGANISMが居るねぇ。『パクチーの唄』をカバーして公式でもフィーチャーされてたね。ヒカルも参加して一緒に歌ったら盛り上…がるのかあの歌で?(笑) まったりするにはちょうどいいでしょうか。

そしてRED MARQUEEには小袋成彬。これはあんまり説明要らんでしょう。お互いがお互いのプロデューサーだからね。「丸之内サディスティック」でも何でも歌えばOKだわ。「butter」は…どうだろう?(笑)



という風に結構ヒカルと関係のある人も出てるので、ちょいと声をかけたら飛び入り実現してしまうのではなかろうか。ただ、これ、その飛び入り参加を現地で捕捉するの難易度高いだろうな。自分が今観てるステージにやってくるとは限らないのでね。家で配信観てる方が確率高いかもしれない。ツワモノは現地で配信を横目に見ながら目の前のステージを楽しんだりしてるのかなぁ。


でも、宇多田ヒカルの凄さって、ヘッドライン級の外タレのステージに招かれても全く大丈夫なことだよね。洋楽のスタンダードのカバーでもなんでも歌っちゃえばいいんだし。ヴァンパイア・ウィークエンドでもジャック・ホワイトでもホールジーでも、歌唱力で引けを取ることなんてありませんし。寧ろ圧倒しちゃえそう…だから逆に招かれづらい、というのはあるかな。ヘッドライナーより目立っちゃったら不味いもんねぇ。ゲスト出演も気を遣うのですよ。

あとは…JAPANESE BREAKFASTとか大穴かもね? ヒカルと知り合いとはきいたことがないけど、例えばコーチェラのバックステージで声をかけられたりしてたらわかんないよ? MIKAのステージに飛び入り参加したときも「え、そんなに仲良かったの?」って感じだった気がするし、こういうのも気を抜けないぜ。



勿論、今まで書いたことは全部単なる私の妄想だぜ。週末にはヒカル、ロンドン帰ってるかもしれんしねぇ。あっはっは。でも万が一出たら、凄い騒ぎになりそうだね☆

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週末のヒカルさんはほんに親切懇切丁寧で、甲斐甲斐しいとまで言える程だった。


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@utadahikaru : おつかれさまでした!NOBUさんのセット残って踊りたかったです…! https://twitter.com/dj_nobu_ft/status/1550129964623994880
posted at 2022/7/22 21:47:43


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そうなのだ、メインアクトが終わった後のステージを任されるのは辛いものなのだ。お客さんの大半が「今夜は終了!」ってテンションになっちゃうからね。これで帰ってしまうことも少なくない。そんな損な役回りを引き受けてくれた人に対してメインアクトが声をかけてあげるのは大事なのだが、こうやってちゃんと言えるのはなかなかだわな。


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@kuma_power : “CARTIER TRINITY FOR CHITOSE ABE OF sacai シークレットライブ”にちょっとだけお邪魔しました。ずっとライブを待ってくれてるファンのみんな、また神出鬼没な現れ方でごめん!Floating Pointsも来れることになって、私も他の仕事もかねて日本に帰ってこれたから彼のセットの最後に飛び入りして「Somewhere Near Marseilles ―マルセイユ辺りー」をやったの。今まで感じたことない不思議な雰囲気だった笑 
南青山のWall&Wall音よかったな〜また小さいライブハウスでライブしたいな…

I did a little surprise appearance at the "CARTIER TRINITY FOR CHITOSE ABE OF sacai Secret Live" event in Tokyo’s Wall&Wall, joining @floatingpoints at the end of his set to do “Somewhere Near Marseilles”.
Just wanna say sorry to my fans who’ve been waiting for a chance to see me live, for my turning up again so randomly unannounced… It’s been so hard to plan anything big but I’m working on it!!
Wall&Wall sounded amazing, I’d love to do a proper show in a small cozy venue again…

https://www.instagram.com/p/CgWBAQlpa1o/


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少し長めの文章はInstagramで、ってのが定着してきたかな。いちいち写真必要だけど、こうやってきちんとしたフォトを自ら上げてくれるのは嬉しいやね。本来スタッフの仕事な気もするけどヒカルさんが私がやるって言ったんでしょうな。現れ方を謝るというのがなんとも。こっちからどう視えてるのかちゃんと把握してくれてるようで有難い。誰をケアすべきかちゃんと知ってるのよね。観たいという皆さん─特に、まだ一度も観たことがないという皆さんを、ね。

そしてこのポストで私には初めて明らかになったんだが、つまり、シークレットライブのアクト名はFloating Pointsだったのね。親和性のあるセレブリティの皆さんも知らなかった可能性あるわねヒカルが来るのを。来るだろう、という予想は出来てたかもしれないけど。そうか、Floating Pointsの来日ありきの企画だったのか、そうなのね。

そして“新・聖地”の場所も明らかに。南青山のWall&Wall。私は知らない場所だけど、ライブハウスというよりは多目的スペースという感じで使われてるっぽい。既にこちらに(ポップアップストアから)案内された人もいるという話で、いや巡礼早いな! 音がいい、というのは伝わってきてた。皆さんiPhoneとかで録られてただろうに音がクリアだったからね。一般論としても、100人程度のキャパであれば、かなりいいサウンドは作られ得る。普段アリーナでしか音作りしない向きからするとビックリかもしれんねぇ。

ミュージシャンにとって音の良さというのは頗る重要で、「こんないい音で歌えるんだったらこういうとこでライブやりたい」とまた言い出しかねないのだ。実行に移すという意味で、だ。なので、この反応はやる気満々と捉えて構わない気がする。流石に今のヒカルが日本国内でライブハウスツアー、しかもキャパ100や200の場所となると現実的ではないので、『MTV Unplugged』のような単発の企画モノを開催して貰ってソレに抽選で当たるしかないだろう。狭き門だねぇ。

あと、↑の英文はほぼ日本語文の方の直訳になっているが、その中に在る

『It’s been so hard to plan anything big but I’m working on it!!』

は直訳すれば

「(今までは)何か大きなものを計画するのはとても大変でしたが、私はそれに取り組んでいます!」

となる。この『anything big』= 「何か大きなもの」というのがどういう意味なのかは慎重になる必要があるが、文脈のまま読めば「大きい会場でのライブコンサート」ということになる。そんなことを英文の方のみにぶっこんでくるとは、そこからの波及範囲まで考えてのことだろうね。例えばあたしみたいなんがこうやってブログとかで取り上げることなんかも織り込み済みで。つまり、まだ日本語でツイートするところまでは行っていないのだろう。熱心なファンが訳して知る程度でOKという。或いは、その『anything big』が英語圏優先なのかもしれないね。はてさてどうなりますことやら。暫く目が離せませんよこれは。暫くも何もずっと目ぇ離してない人ばっかり来てるブログでそんなこと書いてもしゃあないんやけどもw

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苺部長が表参道まで赴いてカルティエの中の人に色々と訊いてきてくれたらしく。ありがたやありがたや。要点を纏めるとこんな感じ。

・ヒカルがマルセイユを使いたいと言い出した
・シクレの聴衆はヒカル周辺の人達
・シクレはポップアップストア開店時予定だったのが3週間延期
・シクレのアクセは私物でなく衣装
・ムービーはロンドン撮影

取り敢えずはこんなところか。大分大枠が掴めてきたなぁ。当初ヒカルの来日が7月7日辺りだったとは驚き。となると、これフェス出演のセンが薄くなるな。いやま、もともと誰かのステージに飛び入りするだけならどうとでもなる訳だけど、ひとまず、大掛かりな様態でのフェスのシークレットゲストの可能性は低くなったか。更に、テレビ出演も生放送ではなく事前収録なのかな。これはまだわからない。こどもの夏休みも関係なかったのかな…。7月7日といえばInstagramとTwitterで

『宝探しの地図に載ってるお宝の隠し場所はここですか?』

って呟いた日だわね。昨日の動画の数々はまさにお宝映像でしたが、それとこれとは関係ない、わね(笑)。


今回のコラボレーションの流れは、恐らく「VOGUE JAPAN」とのセッションも含めて、カルティエが宇多田ヒカルに目をつけたところから始まっている、ということか。曲というより人なのだろうね。母の形見として身に着けているセレブリティとして。であれば、音楽に関してはヒカル側、EPIC側がある程度自由に決められた、と。あたしのイメージとしては、『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』をさてここからどうプッシュしようかというタイミングで「渡りに船」なオファーが飛び込んできた、みたいな感じなのだが、真相はどうなのでしょうか。

なのでこの夏は、カルティエとのコラボを横目に見つつ、これからヒカルが『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』を主体的にプロモーションしていく展開になっていくのかもしれないね。まだまだ続いていきそうだぞ。まずはNHKの「ライブ・エール」で放送時間を12分独占してくれたら…無理かなー。長時間番組だから微かに希望はある?? 何の為に毎月受信料払ってると思ってるんだ!(無理筋)


にしても、3週間もズレて、よくサム・シェパードがやってきてくれたよねぇ。そこがいちばん謎だったりしますです、ハイ。

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昨日のテレビ出演告知に続いてすかさずシクレ出演とか何なのもう!?


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宇多田ヒカルが“CARTIER TRINITY FOR CHITOSE ABE OF sacai シークレットライブ”にサプライズ出演!Floating Pointsと共に「Somewhere Near Marseilles ―マルセイユ辺りー」をライブ初披露。

https://www.utadahikaru.jp/news/detail.html?id=543212


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なんと昨日の時点でヒカルさんとFloating Pointsことサム・シェパードが表参道に、即ち日本に滞在してたってことなのね!? 動画撮影OKだったので昨日の模様がInstagramとTwitterにどんどん流れてきてるよ。

シークレットライブ自体はボヘサマでもウタユナでもあったけど、どっちも直前であったとはいえ事前告知アリだったからねぇ。今年のコーチェラも寸前とはいえ前は前。事後報告のライブ出演ってもしかして2009年にMIKAのライブに飛び入りして“Let It Snow"を歌って以来になる?? うーん、後でもっかい冷静に振り返ろう。昨夜の興奮冷めやらぬ&お陰で寝不足なもんで色々忘れてるかもしれない。

これで8月のテレビも生出演の可能性出て来たし、何よりサム連れてるってことはこのままの座組でフェス出演できちゃうってことじゃねーの? 明日の茨城のフェスを皮切りにこの夏は大型フェス目白押しだからねぇ。その後もフジやらロッキンやらサマソニやらが控えてる。サムをどれだけ引っ張れるかで決まるよなぁ。彼の予定どうなってるか誰か知らない? バカンスで日本に長期滞在するついでに宇多田さんの仕事手伝うとかってあるのかな? うーむ、推移を見守るしかない。

にしても表参道の会場が狭いな! 曼荼羅より狭そうだ。寿司詰めでクラスターになりましたってことのないように祈るが(今感染急拡大中で他人事じゃない)、これだけ近くて低いステージで宇多田さんを観れたって、映像収録以外では初めてかもねぇ。2005年のNYショウケースももっと遠かったみたいだし、2010年の『In The Flesh 2010』でもこんなに狭いとこなかったし。まぁいちばん近くに寄れたのはラジオの公開収録な気もしますが。(ただしあれはガラス張り)

何より、しっかり生歌披露! 安心しました。当て振りじゃなかったな~リズムからズレるところもそのタイミングで声出てたしな。こんな規模で打ち込みサウンドなら口パクでもいい気がするが、ちゃんと声が出せてたのが何よりなのですわ。でも、出回ってる動画は『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』の前半ばかりで、後半は見当たらないな?? 同じリフレインをしつこく繰り返すのまで生歌で歌ったのかな…そこは流石に録音でいいんじゃないのという気もしますが、ともあれ、ここから数週間、各フェスのシークレットゲスト情報をSNSから拾っていかないといけないかもしれません…そういう役目は皆に任せるのでよろしく!(笑)

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今朝方オフィシャル・ニュースが更新されまして。


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2022.07.21

宇多田ヒカル 8/6放送 NHK「ライブ・エール2022」に出演が決定!
内村光良が司会を務めるNHKの夏の大型音楽番組「ライブ・エール」に宇多田ヒカルの出演が決定しました。

渾身のパフォーマンスを届ける。NHKの音楽番組出演は2018年6月の「SONGSスペシャル」以来、およそ4年ぶりとなります。

曲目含め、詳細については決定次第発表予定です。

https://www.nhk.or.jp/music/liveyell/471283.html 


<出演アーティスト> ※50音順 

あいみょん 宇多田ヒカル 大黒摩季  さだまさし 純烈  SEKAI NO OWARI  

DA PUMP  NiziU  氷川きよし 平原綾香  福山雅治 細川たかし 三浦大知 

森山直太朗  緑黄色社会     ほか


<司会> 内村光良  桑子真帆アナウンサー


<放送予定> 総合・BS4K・BS8K

8月6日(土)午後6:05~6:45/午後7:30~8:50 〈一部地域除く〉


https://www.utadahikaru.jp/news/detail.html?id=543181


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だ、そうです。見た瞬間大笑いしてしまいましたよ私。だって一昨日鍵付き投稿であんなこと書いてた昨日の今日でこれって!(≧∀≦) 最高のタイミングですなぁ。よし、早速一旦掌を返そうか(クルーッ!)。

ん?鍵付き投稿が読めなくて何のことかわからない? パスワード教えて欲しい? ヒカルさんのツイッターで検索したらすぐ出て来ますよっと。


で、だ。「ライブ・エール」って何?

全く知らなかったのでWikipediaを棒読みすると、「2020年以来毎年8月に生放送されているNHKの大型音楽番組」とのこと。フジのFNS歌謡祭とかテレ朝のMステウルトラフェスみたいなもんかね。ニュースを挟んで1部2部構成ってプチ紅白歌合戦みたいなもんか。対戦形式じゃないけど。

さてそのままWikipediaで選曲をみてみると、ベテランでも新人(あんまいないけど)でも、お馴染みの名曲を歌ってたり最近の曲を歌ってたりと様々なんだね。ヒカルは何を歌うのやら。生放送とのことだけど、今井美樹やYOSHIKIなんかは事前収録で放送されたみたいだし、ヒカルもこの事前収録枠かもしれないね。いやぁ、みんなで合唱する曲もあるっぽいのでヒカルも参加してくれたら面白いのにねぇ。毎度歌ってるらしい「見上げてごらん夜の星を」とか、結構ハマまりそうよね。自分も「上を向いて歩こう」とか“Fly Me To The Moon (In Other Words...)”とかカバーしてんだからなー。

あたしが中の人だったら「『ぼくはくま』をみんなで歌いたいと思いますので当日は是非NHKホールにいらしてください!」って口説いて生出演してもらうけどねぇ。やってくんないかね? もう収録終わってるかもしれないけど。カルティエ録ったついでにとか。いや、流石にスタジオが違うか。

んで、じゃあ、事前収録だとしても、ヒカルが何を歌うかだよねぇ。2020年8月8日の放送では「長崎の鐘」を歌った方がいらっしゃるので、そういう雰囲気も番組内にあるのかな。だとしたら今年は8月6日だからね、ヒカルが歌うとすれば『誰かの願いが叶うころ』なんかよさそうだけど、うむ、流石に知名度が低いか…。季節外れだけど『桜流し』歌ってくれたら私は悶絶しますね。『Kremlin Dusk』は…まだ某国は戦争真っ只中ですからいちばん無理ですね…。

カバーだったら…って、何故真っ先に思い浮かんだのがビリー・ホリデイの「奇妙な果実」なんだ俺…。いやこれはないわなー。歌ったら凄いことになるけど、お茶の間ポカーンだろうしな。

現実的になれば、今年はドラマもあるということで『First Love』を歌っておけば丸く収まるだろう。この手のお祭り番組なら。勿論、『LSAS2022』で歌った曲ならすぐに?パフォームできる訳で、昨年のヒット曲『One Last Kiss』や『君に夢中』を歌ってもいいわけで。だったら『BADモード』を聴きたいなー。NHKでネトフリとかウーバーイーツとか固有名詞連発して欲しいなー(笑)。we can roll it upでfuck it upだしなー(笑々)。

NHKでの出演ということで同局のアニメ主題歌『PINK BLOOD』でもいいのだし。「とと姉ちゃん」の『花束を君に』でもいいですわねぇ。死者に手向ける花の意味もあるしな。大穴は、『夕凪』だろうか。「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」で大々的に取り上げられたのでワンチャン…ねーかなー?


ともあれ、ヒカルが元気に歌う姿が見られるならなんでもいいです。無事に滞りなく声が出ていてくれればと、ひたすら祈りたいと思います。

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『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』の歌詞は「大体英語たまに日本語」だ。一方、『EXODUS』にもそれに近いコンセプトの歌がある。『Easy Breezy』だね。

この歌の2番のBメロはこんな感じ。

『Konnichiwa, Sayonara
 'Twas nice of you to stop by』

これは1番Bメロの同じ箇所

『Hello, goodbye
 You left a note saying "'Twas nice stopping by』

と対になってる。『Hello, goodbye』と『コンニチワ、サヨナラ』。同じ意味の言葉だわね。これは『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』の1番の歌詞

『I'm in London, you're in Paris
 So shall we try to plan a rendezvous vacay ?
 We can pick a spot with each access
 Maybe somewhere near Marseilles
 Somewhere near Marseilles』

と2番の歌詞

『ぼくはロンドン、君はパリ
 この夏合流したいね
 行きやすいとこがいいね
 マルセイユ辺り
 Somewhere near Marseilles』

が同じ意味なのとよく似ている。

昔からヒカルは、J-popの伝統に則り、そしてバイリンガルということもあって、日本語歌詞の中に英語歌詞を含めるというのは普通にやっていた。ただ、どちらかといえば英語で歌われるのは「日本語では表現しづらいこと」だったりするのが常だった。例えば『Letters』なんかでは、

『Tell me that you'll never ever leave me』
『Tell me that you really really love me』

という風に、日本語の歌詞部分では匂わすだけで直接は言わなかった「置いてかないって言って」「愛してるって言って」とかっていう本音の部分を英語で歌っていたり、ね。

それとは異なるこの『Easy Breezy』と『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』の、英語歌詞の中への日本語歌詞の取り入れ方。「隠した本音を別の言語で」とは真逆とも言える「同じ言葉を別の言語で」というのをわざわざ歌詞にするのは、楽曲に「異言語間の交流」というのが念頭にあるからだ。とはいえ、そこが共通する2曲も、もう少し詳細に見ると微妙な違いが窺われる。

『Easy Breezy』の収録された『EXODUS』は「全米デビュー」に焦点を当てた作品だった。このときは「世界進出」という捉え方をしたメディアもあったが、実は米国デビューした2004年の時点では英国や欧州でのリリースはなかった。アジア各国ではリリースされたがそれは宇多田ヒカル名義でもあったことで真新しい話ではなかった。あクマでもアメリカがメインターゲットの作品だった訳である。

それを踏まえた上で「アメリカという英語圏の国に日本語圏の私がお邪魔しますよ」というメッセージを込めて歌われたのがこの『Easy Breezy』だったのだ。

一方『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』は、歌の中の話でしかない。ロンドンにいる日本語を話す『僕』と、パリに居る英語を話す『君』がマルセイユで合流する物語だからそれぞれの言語で歌われているに過ぎない。なので、1番と2番で「You & I」と「君と僕」は入れ替わってると考えた方がいいのかな?

兎も角、「英語圏に日本語民がお邪魔する」という、英語圏を主体にした『Easy Breezy』と、英語も日本語も並列して対等に扱う『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』の2曲もまた、同じ手法を使いながらその意図は微妙に異なるわけだ。ここらへんが、『EXODUS』と『BADモード』のコンセプトの類似点と相違点であり、『BADモード』を「初のバイリンガル・アルバム」と呼ぶ所以でもあるのだろう。18年越しの、なかなかに面白い対比ではある。

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「アルバムを2枚毎で捉える」と、『BADモード』は恐らく次のアルバムとペアになるだろうと前回予想した。が、同作にはもうひとつ別の流れが合流しているのだ。UTADAの『EXODUS』である。

『LSAS2022』で並み居る『BADモード』の楽曲群に加えられた2曲は何れも『EXODUS』からの楽曲、『Hotel Lobby』と『About Me』であった。スタジオライブ収録時点で『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』と『気分じゃないの(Not In The Mood)』が完成していなかった為そのポジションを埋める意図があったかと思われる。

何故選ばれたのが『EXODUS』からの楽曲だったのか。ポイントは2点、「英語詞」と「エレクトロニック・サウンド」だ。そういやヒカルは「エレクトロニカ」って言う事も多いかな。

御存知のように『BADモード』は日本語と英語の区別をしていない宇多田ヒカル初の本格的なバイリンガル・アルバムである。タイトル・トラックのように日本語歌詞をメインにしながら英語詞を混ぜてくる曲もあるし、『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』のように英語詞をメインにしながら日本語歌詞を混ぜてくる曲もある。『Find Love』と『Face My Fears』は日本語バージョンと英語バージョンの両方があるしな。自由自在なのである。

そして、エレクトロニカ。『EXODUS』は、その後に宇多田ヒカル名義でリリースされる『ULTRA BLUE』と『HEART STATION』のエレクトロニカ・サウンドの源流になっている。故に、アルバム『BADモード』で意図的にエレクトロニカ成分を増量するにあたってこ「原点回帰」するにはそれら2作より『EXODUS』が相応しかったのではなかろうか。

あ、『LSAS2022』で『Hotel Lobby』と『About Me』が選ばれたのには他にも色んな理由がありそうではあるのよね。バンドメンバーが全員英語圏なので、わざわざ加えるなら英語詞の歌の方がやりやすかった、というのもあったと思うし。あと、その時点で朧気ながら『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』や『気分じゃないの(Not In The Mood)』の曲調のイメージもあったのではないか。『Hotel Lobby』と『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』は、“リゾート気分”が共通しているし、『About Me』と『気分じゃないの(Not In The Mood)』は、何れも気持ちのアップダウン(どちらかといえばダウン寄り)について歌った歌だ。まぁこちらは、2021年12月28日まで歌詞がまるで決まらなかったので、「プライベート色の強い歌」くらいの大雑把なイメージしかなかったのかもしれない。


話が大分逸れた。『BADモード』の作風を語るときに『EXODUS』の要素を忘れてはいけないという話。もっと象徴的に言えば、

「昔のヒカルが作ったら『Hotel Lobby』になっていた所が、今作ると『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』になる」

という感じだろうか。なので、次作への展望を語る上でも、『Hotel Lobby』と『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』の間に補助線を描いて捉えるのがよいだろう。

そして、『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』の歌詞には、前にも触れた通り、作った順番のせいか『Find Love』とテーマが共通な所があり、その『Find Love』も、『EXODUS』の『The Workout』なんかの色合いを想起させる所がある──なんて話をしながらここまで来ている。『EXODUS』は『BADモード』を語る上でとても重要な作品なのである。

つまり、ここからの展望を眺める意味でも、『Find Love』や『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』や『気分じゃないの(Not In The Mood)』といった楽曲のサウンドと歌詞を、『EXODUS』のサウンドと歌詞を睨みながら聴いていくのがいいんじゃないかなと、いうことで今後の日記の流れが決まるんじゃないかなど思ってます。

そういや昔、夏場に3ヶ月近くかけて『EXODUS』の歌詞の解説と考察を続けたんだっけ…1曲あたり10回とかそんなんで。懐かしい。今年の夏もそんな感じになるのでしょうか。こればっかりは、書いてみないとわかりません。はてさてどうなることやら。

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