日本共産党 前玉野市議会議員 松田たつおのブログ ニュース

岡山県・玉野市 日本共産党の前市議会議員 松田達雄の活動ニュース

議員定数削減問題は地域民主主義と住民自治を発展させる立場から

2013年10月03日 | 市議会
9月30日付の私のブログ記事をみて、定数削減問題で「どの議員が賛成しどの議員が反対したかを明示することは、有権者が今後、選挙において投票すべき候補を決定するうえで必要不可欠な判断材料です。議会での自らの投票行動につき、その賛否さえ明らかにしない議員が多く存在します。」「議決に参加しておきながら、あたかも他人事のように、2対18で否決であったという結果のみを伝えるのは、大変違和感を感じる」いう趣旨のコメントが寄せられた。匿名でのコメントですが、一部誤解があるように思えますので私の意見を掲載します。

 9月30日付の私のブログ記事は、よく読んでいただければ分かると思いますが、とりあえず議会の簡単な結果報告だけの記載です。記事内には、「26日の定数削減議案への質疑」、「27日の定数削減議案への反対討論」と、私がこの定数削減議案に質疑し、反対討論を行ったことを書いたつもりですが、簡潔に書いたために誤解が生じたようです。さらに、ブログ記事内に「この9月議会の報告ビラ作成に早急に取りかからなければ・・・」と記述しているように、当然、「わかりやすく、できるだけ簡潔にまとめた」議会報告を今後、「民主玉野」などで地域住民のみなさんに配布します。

 日本共産党が発行する「しんぶん赤旗」の日刊紙、日曜版の読者向けに配布する、「市政ニュース」(議員定数削減問題特集)が2日(水)に出来上がりましたので、プログからPDFで読めるようにしました。また、私が議会最終日の27日に行った反対討論の要旨もPDFで掲載しましたのでご覧下さい。(下段左側のブックマークから)

 議員の議案・請願等に対する表決(賛否)は、議会基本条例が今年4月に施行されて以後、8月1日付の「市議会だより」(6月議会)から、全議員の賛否一覧表が掲載されていますので、定数削減議案の議員の賛否も、11月1日付の「市議会だより」で明らかになります。また、ネットでもみることができます。

 9,666人の削減を求める署名の重みは理解でき、住民自治の重要なあり方として、直接請求の権利を行使されたことは重要なことと思います。しかし、その取り組みのなかで、定数削減を推進する団体が「玉野市は他の類似団体と比較して、いかに議員数が多いか一目瞭然です。」といった、市民に誤解を与えるような広報ビラを配布されていたことをご存知でしょうか。正々堂々と正確な情報を市民に提供し、取り組んでいただけたらと、残念に思います。

 いずれにしても議員定数削減問題は、さまざまな意見と議論があります。
 私たちの先輩、先人は、戦前の天皇主権の時代に、自由と民主主義のために、主権在民、反戦平和を訴え、命がけでたたかいました。
戦後の日本国憲法は、平和と自由、民主主義を明記しました。その大切な民主主義・議会制民主主義は、いまの私たちだけでなく、今後に続く将来の市民にとっても、引き継ぎ、守り発展させなければならないものです。
 「地方政治は民主主義の学校」といわれていますが、議員定数問題を考える場合、やはり、地域民主主義と住民自治の発展の立場からみて、住民の多様な意見を適正に反映できる議員数が必要であり、議事機関である議会は十分に審議・討論できる議員数が確保される必要があります。今回のような大幅削減の議案は、結果として住民自治を後退させるものと考えています。今後、議会改革を進めるなかで、議員定数問題も検討・協議していく必要があると考えます。

 ぜひ、多くの市民が、「玉野市議会基本条例」をお読みいただき、議会・議員に対して、ご意見をお寄せいただければと思います。