石原産業フェロシルトの不法投棄、刑事事件の判決のこと。
速報は昨日載せた。中日新聞は社説。
新聞やテレビの報道はそれはそれで価値があるけれど、傍ら見た情報もまた、立体的に物事を見るのに不可欠だ。 と、私は思っている。
・・・・ やっぱり、 三重県よろずやさん は、すごい。バッチリ3編。
(写真をクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大
「山本哲一・裁判長の判決一覧」
「夕刊&速報 いちおう速報順」
「りあるガクブル 傍聴記録」
その一部をこちらで勝手に転載させていただきながら、ブログの雰囲気を伝えたい。ぜひ、ご覧あれ。
なお、写真は転載でなく、直接リンクしての表示。
なお、私は今日は議会の一般質問 ⇒ 通告文など
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● 2007年06月25日 山本哲一・裁判長の判決一覧
▼所属と主な傾向
? 名古屋地方裁判所部総括判事
(02.4.1 東京高等裁判所判事:データの都合により判決一覧から除外)
05.4.1 津地方裁判所部総括判事
07.6.25現在 同上
元データは中日新聞データベースを参照のため
バイアスが無いとは言い切れない
(商用判例データベースが無償で利用できる公共施設は三重県内に存在しない!)
経済事犯は執行猶予付きが非常に多いが
これがフツーなのかどうか予備知識がないのでわからない
被害者感情に配慮したこともあり世俗的な一面がある
名高裁管内では初の公判前整理手続きを採用し積極的な面もある
(点数稼ぎ?なのかな)
罰金刑は満額認めることが多い
▼経済事犯
970902名地 鳴海カントリー登記書き換え
執行猶予
971007名地 東急トレーディング嘱託 小切手1億2300万円横領
懲役3年(求刑懲役4年)
971118名地 春日井市民病院汚職
(以下・略。リンク先をどうぞ)
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● 夕刊&速報 いちおう速報順
この辺のコンビニにおいてある夕刊には
裁判の結果は載っていませんでした
(途中・略。リンク先をどうぞ)
>会社は控訴しない方針
これは初報ネタですな
そりゃそうだろう
40億円の不当利益を得たと検察は指摘しておきながら
求刑したのは罰金0.5億円、80分の1だもの
裁判長が満額認めたとしても
ヤクザまがいの企業なら
この程度で済むのなら安い
とソロバンを弾くだろうな
(以下・略。リンク先をどうぞ)
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● 2007年06月26日 りあるガクブル 傍聴記録
▼津地裁の傍聴人新記録
某放送局が
どんだけ動員してんだよ!
おいおい独占するつもりか?
って同業者も揶揄するぐらい並ばせてさぁ
またまた恥を知れ
http://blog.livedoor.jp/mieken1876418/archives/2007-03.html#20070331
って言いたかったんだけど…
133人も並ぶもんだから
傍聴券の抽選に外れてしまった
そしたら彼ら当たり券をたくさん余らせちゃって
誰か住民の方で傍聴券要りませんかぁ?
てことで有難く頂戴しました
(途中・略。リンク先をどうぞ)
▼ガクブルな事態発生
彼は有罪を覚悟していたと思うけど
いざ言い渡されると精神的に耐えられなくなり
体が異常をきたして痙攣が止まらなくなった
(途中・略。リンク先をどうぞ)
14時25分 裁判長
最後に量刑の理由について述べます
六価クロム認識しながらリサイクル認定を受けた
自分らの会社内の保身
被告人らの個別事情について述べます
佐藤 弁護人は会社ぐるみと主張
上司や会社の方針に従ったとしますが佐藤が中心
汲むべき事情を最大限考慮しても実刑免れない
宮崎 従属的 進言したこともあった 反省の態度を示している
弁護人が主張する罰金刑が相当であるとは考えられない
会社 組織的犯行と評価
代表取締役らの指示認めるまでの証拠ない
売買代金を大幅に上回る代金を用意
正常な売買契約でなく不適切な契約であると認められます
経済的利益を追求したに過ぎません
14時35分 裁判長
それでは3者前へ出て下さい
この判決に不服があれば2週間以内に高等裁判所へ控訴できます
[閉廷]
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● 今見たら 6.27 県議会議長のコメント も出ていました。
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● これに対して、正面から斬る タカマサさん
「責任忘れ利益追求」 フェロシルト事件判決(読売)
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● 【社説】
フェロシルト 「会社ぐるみ」の犯行だ 中日新聞社説 2007年6月26日
有害物質を含む石原産業の土壌埋め戻し材「フェロシルト」を大量に野に埋めた産業廃棄物不法投棄事件で、津地裁は直接関与した元副工場長に実刑、同社にも罰金を科した。当然の判決だ。
判決はこう述べている。「会社(石原産業)の対応は、会社の社会的責任を忘れ、従業員に法令順守を徹底する責務を放棄し、被告人らに犯行の責任を負担させながら、会社の経済的利益を追求したものと言わざるを得ない」。そして「会社の刑事責任は重い」と断じた。
そもそも廃棄物処理法は、産業廃棄物の処理責任を事業者に課している。不法投棄と判断されれば、よほどのことがない限り、両罰規定による会社の責任は免れない。
一連のフェロシルト事件は、産廃不法投棄の責任の所在を論ずる上で、全体的な悪質性が極めて高い。
三重県のリサイクル認定品だったフェロシルトの材料に、別の工程から出る無届けの廃液を混入して産廃としての処理費を浮かせていたことといい、それを“販売”する際に「用途開発費」などの名目で買値をはるかに上回る金額を売り手に渡していた「逆有償」の実態といい、どう見ても「会社ぐるみ」の犯行だが、経営トップにまで刑事責任が及ばなかったことにはやはり疑問が残る。
石原産業は一九七二年、四日市公害訴訟の被告企業の一員として、津地裁四日市支部に損害賠償の支払いを命じられるなど、公害の責任を法廷で問われるのはこれで三度目だ。
かつて、産廃は闇を流れるものだった。臭いものにふたをすることも容易だったに違いない。
だが、今は時代が違う。環境問題に対する消費者の意識は格段に高くなり、汚染企業に対する住民の監視の目は厳しくなった。
廃棄物の不法投棄は国際的な問題になり、政府もアジアにおける資源循環システムの構築に意欲を見せている。
環境問題は、情報の開示と共有により社会全体で解決すべき時代になった。こうした流れを無視する企業は、早晩消えていくしかない。
石原産業は目先の利益追求に執着するあまり、罰金よりはるかに重い代償を支払った。「社会的信用の失墜」という代償だ。
企業が利益を追求するのは当然だが、ルールや法令順守はその大前提だ。ところが、北海道の食肉偽装事件のように、嘘(うそ)に嘘を重ねた揚げ句、企業の存立そのものを危うくするような不祥事は、後を絶たない。
判決は、環境問題だけでなく、企業が本来あるべき姿を問うている。
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ちょうど1ヶ月前の5月24日のブログで愛知県小牧市の新たな不法投棄のことに触れたけれど、その後、選挙ポスター代水増し請求の問題に集中していてフェロシルトの不法投棄の問題が溜まった。
春日井市にまたがることも分かり、愛知県の環境調査で基準を超えていたとも発表された。春日井市役所も公表。
順を追って振り返ります。
(先日は、京都のゴルフ場でのフェロシルト不法投棄の関連で匿名の投書がありました)
まず、 またも石原産業体質。小牧の新たな不法投棄地を知りながら隠した。刑事事件の求刑。判決は6月25日
そうそう、6月25日(月)は石原産業刑事事件の判決でした。
それとは関係ないけど、福井県の情報公開の訴訟の第2回弁論は6月27日(水)から7月25日(水)に変更になったので、福井県庁の司法記者クラブにお知らせとこちらの準備書面(2)を今日、送っておこうと思います。
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(追記 投機場所周辺の人たちは心配=桃花台新聞 ↓ )
フェロシルトが埋められていた事が判明! とか カテゴリ「地盤沈下と土壌汚染」
● 春日井にフェロシルト8000トン? 5月25日 名古屋タイムス
《新たに発覚不法投棄》
石原産業(大阪市)が製造した有害物質を含む土壌埋め戻し機「フェロシルト」が春日井市内に埋められていたことが25日、関係者の証言で新たに分かった。愛知県内では14地区中2地区を残して撤去が完了、県は解決の糸口が見えたとしていたが、小牧市で不法投棄が明らかになったばかり。相次ぐ埋設地の発覚で県、石原産業などのこれまでの調査の信頼性が疑われ、フェロシルト問題は再び“底なし”の様相を見せ始めた。
◆
■石原産業・県の調査に疑問符
関係者によるとフェロシルトが埋められていたのは春日井市神屋町、神屋団地周辺の民有地。2004年ごろに大型ダンプ数100台分が運ばれて“投棄”されたという。ダンプ800台分以上、8000トンを超えるフェロシルトが埋設されているとの証言もある。
現場は国道19号から山側に入った一角。表面はフェロシルトの赤銅色は見えないが、関係者の1人は「当時は路盤を強固にする材料として運ばれた。現場は数メートル以上の深い谷間が埋められた形。フェロシルトは粒子が細かく、風に吹き飛ばされるので表面は普通の土で覆ったはず」と言う。このほか愛知、岐阜県内にまだ公表されていない埋設地が複数あるとの情報もある。
フェロシルトは1998年に製造が始まり、2001年から販売開始。愛知県をはじめ岐阜、三重県などに埋設。03年、三重県がリサイクル品に認定したが04年に問題化。六価クロムなどによる環境汚染の懸念が広がり05年に生産中止、リサイクル品認定が削除された。
■小牧市での発覚直後
愛知県内では瀬戸、常滑、尾張旭、豊田市や名古屋市名東区など計14地区に推定計約25万6590トンの埋設が判明し、県などが石原産業に撤去を命令。これまでに周辺土砂を含め計約35万2200トンが撤去され、12地区で撤去が完了。現在は瀬戸市八幡町(推定埋設量13万7000トン)で地元の委員会による計画に基づいて4月に撤去開始。復旧を含めて14年に完了予定。小牧市大草(同400トン)は地権者と石原産業が協議中で県は一部残った分の撤去を指導。問題が最終局面を迎えた22日、小牧市上末東山の残土置き場で新たにフェロシルトが発見。埋設量は不明だが、環境基準の5倍のフッ素が検出された。
県環境部廃棄物監視指導室は「小牧市の件は現在指導中だが、まだほかに埋設地があるとすればショックだ。石原産業からは出荷量と投棄量が大枠で一致する場所としてこれまでに確認した場所の報告を受けた。さらに投棄場所があるとすれば経緯、事実関係を報告するように指導し、県としても調査しなければならない」としている。
■区切りどころか問題再燃へ
石原産業はフェロシルト問題で「一応の区切りが付いた」などとして6月の株主総会で社長が交代する人事を発表。22日の津地裁の論告求刑公判で検察側は廃棄物処理法違反の罪に問われた同社四日市工場の元副工場長に懲役3年、同社に罰金5000万円などを求刑した。
区切りが付くどころか問題再燃も予想され、解決への道が遠のく現状に関係者は「行政が(埋設場所を)知っていて隠していたら論外だが、知らなかったとしたらさらに大きな問題だ。石原産業も早く決着をつけるために(事実公表に)ふたをしたとすれば大きな責任が問われる」と話している。
【写真説明】新たにフェロシルト埋設が発覚した春日井市神屋町の土地。ダンプ800台分以上のフェロシルトが運び込まれたという。 (2007年5月25日更新)
● 春日井民有地にフェロシルト 6月6日 読売
有害物質が含まれているとして問題となっている土壌埋め戻し材「フェロシルト」が、新たに愛知県春日井市の民有地に埋められていることが5日、分かった。地権者からの依頼で製造元の大手化学メーカー「石原産業」(大阪市)が調査し、判明した。同社はきょう6日、県に報告する。同県内で埋設が確認されたのは16か所目。
県廃棄物監視指導室によると、民有地は同市神屋町の約7000平方メートルで、トラックの廃車置き場として利用されている。元々は傾斜地だったが、2002年ごろ、埋め立て整地を行ったという。
今年5月中旬、整地作業を行った業者から地権者に、「整地の際、フェロシルトを使った可能性がある」と連絡があった。今後、石原産業が、全体の埋設量のほか、六価クロムやフッ素などの有害物質が含まれていないか土壌調査をする。
(2007年6月6日 読売新聞)
● フェロシルト 埋設情報聞き取り 愛知県 きょう7日から 関与の十数業者対象に 6月7日 読売
大手化学メーカー「石原産業」(大阪市)の土壌埋め戻し材「フェロシルト」の新たな埋設地が愛知県内で相次いで見つかったことなどから、同県は7日、埋設にかかわった県内の十数業者に対し、廃棄物処理法に基づいて、埋設情報を聞き取る「報告徴収」の手続きを開始する。
県は2005年11月、当時判明していた県内13か所の埋設地のうち、管轄する6市9か所のフェロシルトについて、石原産業に撤去命令を出すとともに、かかわった9業者に報告徴収を実施した。
この時は新たな情報は得られなかったが、06年に1か所、今年5月に同県小牧市の残土置き場で、5日には同市と同県春日井市にまたがる民有地で、新たな埋設地が確認された。さらに、石原産業や愛知県にも他の埋設地についての匿名情報などが寄せられている。
このため、同県廃棄物監視指導室は、「ほかに無いとは言いきれない」として、運搬や小売りでかかわった業者に対し、独自に情報を把握していないかを確認する。
一方、石原産業は6日、春日井市でフェロシルトが新たに確認されたことを同室に正式に報告した。同室は埋設量調査や撤去計画の策定などを指導し、同社は従う意向を示した。(2007年6月7日 読売新聞)
● 小牧市大字大草・春日井市神屋町地内のフェロシルトについて 愛知県 6月6日発表
・・・・
1 埋設場所 小牧市大字大草字年上坂及び春日井市神屋町地内
2 面積 約7,000m2
3 フェロシルト埋設量 不明・・・
● 愛知県内での新たなフェロシルト埋設発見のお知らせ 石原産業 6月6日発表
・・・2. 発見の経緯
一部報道で新たなフェロシルト埋設に関する情報があり、事実関係を調査しておりましたところ、当該地にフェロシルトが埋設されていることを確認し、愛知県に報告いたしました。今後、取り急ぎ当該地の土壌調査並びに周辺の環境調査を行ってまいります。
3. フェロシルトが埋設された経緯
当社が上記箇所にフェロシルトを搬入した事実はなく、他の搬入箇所から移動されたものと考えられます・・・
● フェロシルトに関する情報 愛知県の報道発表について 春日井市のWebページ
・・・現地の地図の表示・・・
● 新たなフェロシルトの埋設地周辺の環境調査結果等について 愛知県 6月21日発表
・・・フェロシルトについては、小牧市大字上末地区ではふっ素が、小
牧市大字大草・春日井市神屋町地区では、六価クロム、ふっ素が土壌環境基準
値を超過していました・・
● フェロシルト問題:土壌から基準超の六価クロムなど 小牧と春日井で環境調査 /愛知
6月22日 毎日
◇県が環境調査
有害物質が検出された土壌埋め戻し材「フェロシルト」が、小牧市大草と春日井市神屋町にまたがる地区と、小牧市上末地区で新たに見つかった問題で、県は21日、両地区での環境調査結果を公表した。小牧市大草・春日井市神屋町の土壌からは、六価クロムが環境基準(1リットル当たり0・05ミリグラム)の約10倍、フッ素が環境基準(1リットル当たり0・8ミリグラム)の3倍検出された。小牧市上末ではフッ素が約7倍検出された。【武本光政】毎日新聞 2007年6月22日
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石原産業は愛知県小牧市にフェロシルトのあらたな不法投棄場所があるのを知りながら県にも地元にも報告せず、公表もしていなかった。
それがバレた。約5万9000立方メートルといからハンパな量じゃない。
石原産業の体質をまたも見せつけた。
刑事事件の公判では、求刑がされた。元工場長に懲役3年、会社に5000万円の罰金。判決は6月25日。
やっぱり「三重県よろずや」さんは、生々しい報告 ⇒ 第5回公判 傍聴記録
(追記。 吉川さんも 公判傍聴の感想 を書いた)
先日の社長退任のことについて、朝日・三重県版はしっかりまとめていた。
ところで、今日11時からは 岐阜県知事らの退職金返還 の住民訴訟。
岐阜地裁民事1部の裁判長はこの4月で交替。前は女性の裁判長だったが今回は男性。・・今まで私が対した裁判長の中では、一番明快。こういう方向の裁判長は私は好きだ。しかも、ざっくばらん。これは、裁判所に違う楽しみが増えた(という妙な感じ)
来週木曜日31日は、前裁判長の下で結審した 県営カラ渡船 の住民訴訟の判決がこの裁判長から言い渡されることになるはず。
岐阜地裁関係は当面一区切りついたので、これから 7月25日の福井地裁の弁論 の準備書面づくり。
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● 小牧にもフェロシルト 石原産業に愛知県が撤去指導 5月23日 読売
愛知県環境部は22日、同県小牧市上末東山の民間の残土置き場で、有害物質などが含まれている土壌埋め戻し材「フェロシルト」が見つかったと発表した。製造元の大手化学メーカー「石原産業」(大阪市)は、今年3月下旬に残土の所有者からの通報でこの存在を把握していたが、県への連絡や飛散防止対策などをせずに放置していた。同部は、安藤正義・同社常務を呼び、撤去するよう指導した。
同部によると、残土置き場には約5万9000立方メートルの残土が置かれている。フェロシルトは、約3メートル四方が地表に露出していた。埋設量などは不明。
同部が通報を受けた21日に確認したところ、同社はすでに成分分析も終えており、六価クロムは検出されなかったが、フッ素が土壌環境基準(0・8ppm)を上回る3~4ppm含まれていたという。同県内でフェロシルト埋設が確認されたのは、これで15か所目となった。(2007年5月23日 読売新聞)
● 元副工場長に懲役3年求刑=フェロシルト不法投棄事件-津地裁 5月23日 時事通信
化学メーカー石原産業(大阪市)による土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄事件で、廃棄物処理法違反(不法投棄)罪に問われた元四日市工場副工場長佐藤驍被告(69)らの公判が23日、津地裁(山本哲一裁判長)で開かれ、検察側は同被告に懲役3年を求刑した。公判は結審し、判決期日は6月25日と決まった。
元環境保安部長宮崎俊被告(59)に懲役1年6月、法人としての石原産業には罰金5000万円を求めた。
● 宮崎被告、欠陥認識 フェロシルト ◆元副工場長に中止数度進言◆ 2007年05月15日 5月15日 朝日
化学メーカー石原産業(大阪市)による土壌埋め戻し材フェロシルトの不法投棄事件の公判が14日、津地裁(山本哲一裁判長)であり、同社四日市工場の元環境保安部長、宮崎俊(たかし)被告(59)=廃棄物処理法違反(不法投棄)の罪で起訴=への被告人質問があった。宮崎被告はフェロシルトから有害物質が検出されて以降、元副工場長の佐藤驍(たけし)被告(69)=同罪で起訴=に、何度か出荷をやめるよう勧めたと主張。一方で佐藤被告以外の上司に「直訴はしなかった」と話した。
宮崎被告は被告人質問で、01年8月と12月、埋設地などから環境基準を超える六価クロムが検出されてフェロシルトを「欠陥商品」と認識し、佐藤被告に「出荷をやめたらどうですか」などと話したと主張。工場内に野積みされたフェロシルトがなくなった03年春にも「生産をやめたらどうですか」などと搬出を思いとどまるよう進言したと話した。
その上で、佐藤被告には「工場全体で目標を立てていて、簡単にやめられない。代わる案があるならできるが」などと聞き入れられなかったと主張した。当時工場長だった田村藤夫社長などへの直訴は「考えたことはあったが実行しなかった」と話し、「佐藤さんから『後から刺すようなまねはするなよ』と言われたことがあった」「上司の命令は絶対だった」などと理由を述べた。
検察側は「環境保安部長として搬出を止める立場にありながら、隠蔽(いんぺい)した」と追及。山本裁判長が「社会的影響を考えなかったのか」と問うと、宮崎被告は「はい」と弱々しい声で答えた。
● フェロシルト「終わらぬ」石原産業社長退任 5月19日 朝日三重版
◆地元住民冷ややか 県内なお13万トン◆
フェロシルト事件で元副工場長らが逮捕された石原産業の田村藤夫社長が18日、来月28日付で事件の責任をとり退任すると表明した。県警の強制捜査からは1年半、元副工場長らの逮捕から6カ月余。県内には、まだ撤去されないフェロシルトが約13万トンも残る。関係する住民らからは「社長の退任で、問題の区切りにはならない」との声が上がった。
石原産業は1967年、四日市公害の大気汚染問題で地元住民に提訴された。80年には、廃硫酸を海に垂れ流したとして2人の元工場長と法人としての同社が、公害企業として初めて有罪判決を受けた。
四日市公害で患者救済に取り組んだ「四日市公害を記録する会」代表の沢井余志郎さん(78)は、「辞めるのは当然だが、結局は任期満了まで務めた。責任をとったとは思えず、同社の無責任体質を象徴している」と冷ややかだ。沢井さんは、フェロシルト事件の公判を毎回傍聴。石原産業が「元副工場長ら一部の人間が主導した不法投棄だ」と主張していることに、「悪いことをしたという姿勢が感じられない」と話す。
「きちんと謝罪して、なぜこんな問題が起きたのかを明らかにするべきだ。社長が代わるだけでは会社の体質は変わらない。会社の責任を明らかにしなければ、問題は終わらない」。新社長に就任する織田健造氏については「無責任体質を引き継ぐのか、批判に応えて問題を明らかにするのか、注視したい」と話す。この日も田村社長は「フェロシルト回収に見通しが立った」「一応の区切りがついた」と繰り返した。
県廃棄物対策室によると、県内に埋め立てられていたフェロシルトは、13日現在で39万6749トンの撤去を終えた。だが、いなべ市藤原地区の約2万トンと亀山市辺法寺地区で、計約11万トンが残っている。
処分先の確保が難しく、県環境保全事業団が運営する三田最終処分場(四日市市)でも昨年12月までに、計21万トンを受け入れた。元々、県内の産廃や家庭ごみを2020年まで15年間受け入れる予定だったが、フェロシルトの受け入れで、10年半ばまでに満杯になる見込みだ。県は新たな処分場確保を迫られるなど、フェロシルト事件で県の産廃行政も大きな影響を受けている。
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フェロシルト不法投棄の石原産業が四日市工場に隣接して工場がある化学メーカーの日本アエロジルから、廃液処理契約を解約されて損害を受けたとして、約5億円余の損害賠償を求める訴訟を津地裁四日市支部に起こしていたこと5月の連休明けに報道されました。
一方、石原産業の田村社長は退任し相談役になることが5月18日に発表されました。
関係があるのかないのか、その日全国の株価が軒並み大幅減した中で、石原産業株は、2ケタ増と報道されています。私も一応株主ですから。
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● フェロシルト事件の石原産業を提訴 日本アエロジル「処理解約され損害」 中日 5月8日
石原産業(大阪市)の土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄事件に絡み、同社四日市工場(三重県四日市市)に隣接して工場がある化学メーカーの日本アエロジル(東京都新宿区)が、石原産業に委託していた廃液処理契約を解約され損害を受けたとして、約五億六千五百万円の損害賠償を求める訴訟を津地裁四日市支部に起こしていたことが分かった。
訴えによると、日本アエロジルは二〇〇三年六月、工場から出る廃液の処理委託契約を石原産業と締結。これに伴い、翌〇四年九月に自社の廃液処理施設を撤去した。
ところが「フェロシルト」の不法投棄事件が発覚し、石原産業の産業廃棄物処理施設の許可が取り消される恐れが出てきたため、石原産業は〇六年九月に、書面で一方的に解約を申し入れてきた。これにより、日本アエロジルは、廃液処理施設を再度設置するなど、損害を受けたとしている。
答弁書で石原産業は「一方的な解約ではない」としているが、日本アエロジルは「不法投棄事件という違法行為に起因する想定外の一方的解約。石原産業は当社の経済的損失を補てんするべきだ」と話している。
取材に対し、石原産業は「担当者が不在でコメントできる者がいない」としている。
● 東京株式市場・大引け=続落、大引け前は下げ渋る 朝日コム 05月18日 ・・・・値上がり率で2ケタのプラスとなったのは、新光商事<8141>、ドワンゴ<3715>、SANKYO<6417>、石原産業<4028>だった。・・
● 代表取締役の異動に関するお知らせ 会社の公表
平成19 年5 月18 日
各 位
会 社 名 石 原 産 業 株 式 会 社
代表者名 取締役社長 田 村 藤 夫
平成19年5月18日開催の当社取締役会において、下記のとおり代表取締役の異動について内定しましたのでお知らせいたします。
なお、正式決定は平成19年6月28日開催予定の定時株主総会及びその後の取締役会において行う予定です。
記
1.代表取締役の異動の内容
現役職 新役職
田村 藤夫 代表取締役社長 相談役
木村 史雄 代表取締役専務 相談役
織田 健造 取締役 代表取締役社長
2.代表取締役社長の異動の理由
当社は、平成18年度より「第3次中期経営計画」を推進しております。この計画は、平成17年度に起こったフェロシルト問題への対応を最重要課題とし、社会からの信頼と財務基盤の回復に取り組んでおります。
田村社長は、これらの課題に全力で取り組んでまいりましたが、各地からのフェロシルトの回収と回収資金の調達に目途が立ち、フェロシルトにかかわる刑事訴訟の審理が近々終結の予定にあること等フェロシルト問題に一応の区切りがついてきたこと、また事業収益面で「第3次中期経営計画」初年度の計画を達成するとともに経営基盤の整備も着実に進んできたことから、平成19年6月28日(予定)の定時株主総会終結の時をもって、任期満了により社長を退任いたします。
この人事に伴い、収益基盤の整備が急務となっている無機化学事業にかかわる課題への取組みを強化すべく、この分野において幅広い経験を有する現・取締役無機化学営業本部長 織田健造が社長に就任し、引続き「第3次中期経営計画」を強力に推し進めます。
3.新任代表取締役社長の氏名及び略歴
氏名(よみがな) 織田 健造(おだ けんぞう)
生年月日 昭和18年3月12日
出身地 大阪府
最終学歴 北海道大学理学部卒業
略歴
昭和41 年4 月 石原産業株式会社入社
平成17 年6 月 取締役(現任)
執行役員兼務(現任)
無機化学営業本部長(現任)
兼事業戦略室(無機化学事業)(現任)
ISK SINGAPORE PTE. LTD. 取締役会長(現任)
平成17 年7 月 ISHIHARA CORPORATION U.S.A. 取締役会長(現任)
平成18 年3 月 韓国石原産業株式会社 代表理事社長(現任)
平成18 年5 月 台湾石原産業股份有限公司 董事長(現任)
平成19 年2 月 兼機能材料営業部長(現任)
現在に至る
4.就任予定日
平成19年6月28日
以 上
● 減損損失の計上に関するお知らせ 会社の公表
平成19 年5 月18 日
各 位
石原産業株式会社
代表者名 取締役社長 田村 藤夫
当社は、平成19 年3月期決算において、下記のとおり減損損失を計上することといたしましたので、お知らせいたします。
記
1. 減損損失を認識した資産の内訳及び減損損失の金額
場所 用途 種類 減損損失
四日市工場 (三重県四日市市) 遊休資産
構築物及び機械装置等 1,006 百万円
2. 減損損失を認識するに至った経緯
当社は、減損損失の算定に当たり、事業及び製造工程の関連性により資産のグルーピングを行っておりますが、賃貸不動産や将来の使用が廃止された遊休資産など、独立したキャッシュ・フローを生み出すと認められるものは個別の資産グループとしています。また、本社、研究開発施設及び厚生施設等、特定の事業との関連が明確でない資産については、共用資産としています。
当社は、平成17年6月に完工させた石炭ボイラーの稼動によりエネルギーコストの削減を実現し、平成18年10月度にて同設備の定期修繕を終えるなど安定操業に至る一連の技術的諸元を確立したことから、予備機として稼動休止中の重油ボイラー設備等の使用を廃止することといたしましたので、遊休資産として認識し、正味売却価額により回収可能価額を測定し減損損失を特別損失に計上することといたしま
した。
3. 業績への影響
当該事象による19年3月期単独及び連結損益に与える影響額は各々6億円の損失増となる予定であります。
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5月2日の津地裁。石原産業の刑事事件の2回目の公判。
会社の上層部も了承していたことを証言した。
しかし、相変わらず社長らは否定しているらしい。
ところで、京都では、加茂町にフェロシルトが持ち込まれていた。
ニュースを見ていて、・・・加茂町は合併して「木津川市」になっていた。
木津川市は、4月に選挙の応援のことで行ったばかり。奈良市のすぐ北のまち。
トップ当選の呉羽さん
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● フェロシルト不法投棄 「上層部も了承」証言 元副工場長公判 「単独犯」を否定 5月3日 読売
石原産業(大阪市)による「フェロシルト」の不法投棄事件で、廃棄物処理法違反(不法投棄)の罪に問われた同社四日市工場元副工場長、佐藤驍(たけし)(69)、同工場元環境保安部長、宮崎俊(59)両被告と、法人としての同社の第3回公判が2日、津地裁(山本哲一裁判長)であった。
佐藤被告は被告人質問で、フェロシルト製造・販売に中心的な役割を果たしたことを認めたうえで、「フェロシルト搬出計画に関する報告書などは、上層部に説明して決裁印なども受け、予算として計上もされていた」と主張。2001年、京都府木津川市(旧加茂町)のゴルフ場から環境基準値以上の六価クロムが検出された際には、当時工場長だった田村藤夫社長(67)に報告したうえで、地元住民への対応にあたったとした。佐藤被告は、「会社ぐるみの犯行。(会社が)単独犯行と主張するのは理解しかねる」と述べた。(2007年5月3日 読売新聞)
● フェロシルト事件:「会社ぐるみだと思う」 元副工場長が証言--第3回公判 /三重
5月3日 毎日
化学メーカー、石原産業(大阪市)の土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄事件で、廃棄物処理法違反(不法投棄)の罪に問われた同社四日市工場元副工場長、佐藤驍被告(69)らに対する第3回公判が2日、津地裁(山本哲一裁判長)であった。被告人質問で、佐藤被告は「フェロシルトから有害物質が検出されたのを上(層部)が知らなかったとは考えられない。私は会社ぐるみだと思っている」と証言し、当時四日市工場長だった田村藤夫社長(67)ら同社幹部もフェロシルトの有害性について認識していたと証言した。
佐藤被告の証言によると、01年11月ごろ、京都府加茂町(現木津川市)のゴルフ場に搬出したフェロシルトから環境基準以上の六価クロムが検出され、対応に追われた際、当時、四日市工場長だった田村社長に対し「六価クロムの対応のために出張しているのを報告していた」と主張。02年に四日市市内に埋められたフェロシルトから六価クロムが検出された時も、当時の社長あてに報告書を作成。当時工場長だった田村社長から「もっと詳しく書いてくれ」と言われたと証言した。
一方、証人として出廷した同社の安藤正義常務は「05年5月に岐阜県が行ったサンプル分析で六価クロムが出たと聞き、想定しないことで驚いた」と有害物質の認識がなかったという従来の主張を繰り返した。
佐藤被告は「(自分が)中心的な働きをしたのは事実だが、当時工場長だった田村さんが佐藤単独(で行った不法投棄)だと言っているのは理解しかねる」と述べた。【飯田和樹】〔三重版〕毎日新聞 2007年5月3日
● 「会社ぐるみの犯行」 元副工場長「独断」を否定 石原産業のフェロシルト事件 5月3日 伊勢
化学メーカー石原産業(本社・大阪市)の不法投棄事件で、産業廃棄物の汚泥「フェロシルト」を土壌埋め戻し材と偽って販売、亀山市など四府県に捨てたとして、廃棄物処理法違反の罪に問われている同社四日市工場の元副工場長佐藤驍(69)、元同工場環境保安部長宮崎俊(59)両被告と、同社の第三回公判が二日、津地裁(山本哲一裁判長)であった。
佐藤被告は、被告人質問で「今回の事件について、わたしは会社ぐるみの犯行と思っている」と、首脳陣が繰り返し述べてきた〝元副工場長の独断〟を否定。その上で「わたしが中心的な役割だったことは間違いない。責任を感じており、申し訳ございませんでした」と謝罪した。佐藤被告が、公の場で事件について話すのはこれが初めて。
中部国際空港での使用を断念した平成十三年、見込み生産で工場内に堆積(たいせき)させていた産廃汚泥のフェロシルト三十万トンについて、佐藤被告は「十二年度決算の取締役会は一トン三千円、計八億数千万円の搬出引当金を計上した」と指摘した。
前提に「会社として有償で処分するというのが頭にあった」と述べ、一トン三千円を目安に引き取り先を探したと述べた。亀山や京都などへのフェロシルト搬出計画について「社長らの決裁をもらった」と話し、会社ぐるみの犯行をうかがわせた。さらに発覚寸前に「安藤(正義常務)さんに『佐藤さん、よろしく』と言われ、部下に関係書類の処分を指示した」とも。
一方で、フェロシルトに有害物質の六価クロムを含有する恐れがあると知りながら、数々の偽装工作や隠ぺい工作を主導したことを吐露。「(指摘を受けた時に)回収すべきだったが、会社に大打撃を与えることになると思った」などとし、すべて会社のためだったことを強調した。
よく似た脱塩アイアンクレーを名前を変えてフェロシルトとして出荷したことについて、佐藤被告は「宮崎さんは『こんなことをして大丈夫か』と言ったが、わたしが『代わりはありますか』と言って、了承された」。さらに、これら犯行を社内の誰かが止めたかは「今、記憶に残っているような人はいない」と述べた。
次回公判は十四日。宮崎被告の被告人質問がある。
● 株主提訴原告ら 「会社みて見ぬふり」 5月3日 伊勢
「会社は見て見ぬふりをしていたのは明らか。株主訴訟でさらに経営陣の責任を追及したい」―。石原産業四日市工場の元副工場長佐藤驍被告(69)に対する被告人質問を傍聴した市民団体「ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク」代表の吉川三津子さん(52)=愛知県愛西市=は二日、あらためて憤りをあらわにした。
吉川さんは、フェロシルト問題を最初に追及した一人で、約一年前、同社の株を一千株入手し「副工場長の独断ではできない。他の役員は未然に防止する義務があった」などと株主の立場で主張。会社側に当時工場長だった田村藤夫社長(67)ら当時の取締役二十三人に賠償請求するよう求めた。
これに対し、同社は先月十三日、佐藤被告のみにフェロシルトの撤去費用十億円の損害賠償を請求し、大阪地裁に提訴。吉川さんら三人はこの訴訟を不服として、先月二十四日、田村社長ら当時の取締役二十三人を相手取り、撤去費用四百八十九億円を賠償するよう求める株主訴訟を大阪地裁に起こしている。
この日、公判を傍聴した吉川さんらは「『当時の工場長に報告した。会社は暗黙のうちに認めていた』という佐藤被告の発言に終始ぶれはなく、うそをついているようには見えない。会社ぐるみの犯行がさらに明確になり、株主訴訟がやりやすくなる」と話した。
● 「実質40億円利益」指摘 石原産業事件公判で検察側 4月17日 伊勢
化学メーカー石原産業(本社・大阪市)のフェロシルト事件で、産業廃棄物の汚泥を土壌埋め戻し材と偽り販売、亀山市などに不法投棄したとして、廃棄物処理法違反の罪に問われている同社四日市工場の元副工場長佐藤驍(69)、元同工場環境保安部長宮崎俊(58)の両被告と、両罰規定による同社の第二回公判が十六日、津地裁(山本哲一裁判長)であった。
検察側は、産廃汚泥のフェロシルトを土壌埋め戻し材として販売した結果、石原産業は代金約一億五百万円を得る一方、約二十三億三千六百万円を支払ったことを提出した証拠で明らかにした。一方で、産業廃棄物の処理コストが削減され、実質四十億円の利益があったと指摘している。
フェロシルトは平成十三年八月に販売を開始し、十七年四月生産販売を中止した。この間、三重、愛知、岐阜、京都の四府県に計約七十三万トンが販売されている。酸化チタン製造では業界トップでありながら、製造過程で出る産廃の処理費が経営を圧迫、平成四年ごろから悪化し、数年来の赤字決算が続いていた。
当時、高騰する廃棄物処理費の削減に向けた事務局長に就いた佐藤被告は「何もやらないよりまし」との考えから、同じ産廃汚泥のアイアンクレー製造について一部変更。検察側は「表向きは商品だが、実際は不十分極まりない」フェロシルトを〝開発〟したと指摘した。運搬に携わった子会社幹部らも「商品との主張に、内心ではちゅうちょした」と述べていると明かした。
次回公判は五月二日、元副工場長佐藤被告への被告人質問などが予定されている。
● フェロシルト撤去 終了に遅れ 木津川のゴルフ場 5月2日 京都
京都府木津川市加茂町のゴルフ場に埋設され、環境基準値を超える有害物質を検出した土壌埋め戻し材「フェロシルト」の撤去について、同市は2日、搬出作業をしている製造元の化学メーカー石原産業(大阪市)から、「撤去終了は当初見通しより遅れ、早くても6月上旬になるとの報告があった」と明らかにした。同社は4月末に終える見通しを示していたが、撤去対象量が事前調査の推定より最大で約1万トン増えるのが原因という。
ゴルフ場にはフェロシルト約5万6000トンが埋められていた。府から廃棄物処理法に基づく撤去命令を受けた同社は、2005年12月に実施したボーリング調査を元に、周辺土壌を含む計7万500トンが撤去対象とみていた。だが昨年6月の搬出開始から実際に現場を掘り出していくなかで、推定以上に深い場所の土壌などを運び出す必要性が生じたという。
市は「数値の出し方が甘かった面はあるかもしれないが、一定はやむを得ない」としている。地元住民でつくる「当尾北部フェロシルト対策委員会」の前田義之委員長は「計算と同じにはいかないかもしれないが、地元としては1日も早く出すべきものはすべて出してほしい」と話している。
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あちこちの選挙に出かけているうち、フェロシルトの石原産業の刑事事件、16日に2回目の公判があったらしい。毎日新聞以外見当たらなかった。
次回公判は5月2日。
● フェロシルト:元副工場長が販売継続 津地裁公判で供述書 4月17日 毎日
化学メーカー、石原産業(大阪市)の土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄事件で、廃棄物処理法違反(不法投棄)の罪に問われた同社四日市工場元副工場長、佐藤驍(たけし)被告(69)らに対する第2回公判が16日、津地裁(山本哲一裁判長)であった。検察側は佐藤被告の供述調書を読み上げ、有害と認識していたフェロシルトの販売を継続したことについて「販売できなければ責任を問われ、解雇されるかもしれないと考えた」と具体的な動機を指摘した。
供述調書によると、佐藤被告は01年、フェロシルトから環境基準以上の有害物質が検出されたという報告を受けたが、既に販売目的で約30万トンを製造し同工場内に貯蔵していたため、製造責任者として販売の継続を決意した。一方、販売せずに産業廃棄物として処理するのは多額の費用がかかるため、「自分のせいで会社の経営が悪化することはプライドが許さなかった」と供述した。
次回公判は5月2日に開かれ、佐藤被告に対する被告人質問などが行われる。【山口知】毎日新聞 2007年4月17日 2時22分
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4月14日朝、朝日新聞の社会面を開いてビックリ。
石原産業が、元取締役を相手に10億円の損害賠償請求訴訟を大阪地裁に起こしたというのだ。
なんという・・・・・一見よさそうだが、実質、株主代表訴訟封じではないのか!!??
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● 石原産業、元取締役を提訴 フェロシルト事件に絡み 2007年04月13日 朝日 4月13日
化学メーカー石原産業(大阪市)は13日、土壌埋め戻し材フェロシルトの不法投棄事件に絡み、佐藤驍(たけし)元取締役(69)を相手どって、10億円の損害賠償請求訴訟を大阪地裁に起こした。株主から提訴するよう請求があったという。
同社によると、佐藤元取締役は、フェロシルトが有害物を含む産業廃棄物と知りながら、その事実を隠して販売、処理し、同社に撤去・回収の費用負担を負わせたという。10億円は、取締役在任期間中に不法投棄した約2万5千トン分の撤去費用の見積額と説明している。
佐藤元取締役は、同社四日市工場の元副工場長で、フェロシルトの開発から製造、投棄までの責任者だった。三重県亀山市内などにフェロシルトを投棄したとして、06年11月に三重など4府県警の合同捜査本部が廃棄物処理法違反(不法投棄)で逮捕、現在津地裁で公判中。法人としての石原産業も同じ罪で起訴されているが、佐藤元取締役の独断だったと主張している。
● 石原産業、元取締役に10億円の賠償請求=フェロシルトの不法投棄問題で 4月13日 時事通信 2007/04/13-20:30
石原産業は13日、土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄事件で逮捕・起訴された元同社取締役(四日市工場元副工場長)の佐藤驍被告に対し、10億円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こしたと発表した。提訴は株主からの請求に基づくもので、裁判で同被告が起訴事実を認めていることや社内調査の結果を踏まえ、賠償請求を行うことが適当だと判断した。
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株価は、新高値更新銘柄に格付け
● 【個別銘柄】新高値更新銘柄・東証(4月13日)4月13日18時30分配信 テクノバーン 【4月13日 17:50 テクノバーン】新高値更新銘柄・東証(4月13日)
・・・
<4023> クレハ
<4028> 石原産業
<4997> 日本農薬・・・
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石原産業の Webページ では
2007.04.13 当社元取締役に対する損害賠償請求訴訟の提起に関するお知らせ [PDF]
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うちの変わり咲きチューリップ

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フェロシルトの不法投棄問題、3月30日に三重県の津地方裁判所で刑事事件の初公判がありました。
会社や社長が不法投棄であることを知らないわけはないのに、ぬけぬけと「知らなかった」という社長。
社長や会社を守るために、またも、トカゲの尻尾きり。
今回の事件で反省して、姿勢を改めるかと思ったら昔と変わっていない。
裏返せば、ほとぼりが冷めれば、またやるということを意味しいてると思うしかないところが、哀(かな)しいこと。
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● 元副工場長、罪状認める 石原産業フェロシルト投棄 3月30日 中日
2007年3月30日 18時23分
石原産業(大阪市)による土壌埋め戻し材フェロシルトの不法投棄事件で、廃棄物処理法違反(不法投棄)の罪に問われた同社四日市工場の元副工場長、佐藤驍(たけし)被告(69)と元部長補佐、宮崎俊被告(58)の初公判が30日、津地裁で始まった。
罪状認否で佐藤被告は起訴事実を認め、宮崎被告も一部を認めたが「佐藤被告の指示でいやいややった。出荷しない方がいいと進言したが聞き入れてくれなかった」とし、従犯にとどまるとの認識を示した。
同法の両罰規定で起訴された同社も、代表者として出廷した田村藤夫社長(67)が、業務として出荷したことは認めながら「佐藤被告が廃棄物と知りつつ商品として出荷することは想像できなかった」とした。
起訴状などによると、佐藤被告らはフェロシルトを産業廃棄物と認識しながら、中間業者を通じて不法投棄。2001年から05年にかけ三重県亀山市辺法寺町の山林に計約13万1400トン、03年に岐阜県土岐市泉町の山林に計約2700トンが埋められた。
佐藤被告は02年、愛知県長久手町の山林にも、フェロシルトの類似商品約990トンを投棄した。
同社によると、フェロシルトは2001年から05年にかけて、東海3県と京都府に合わせて約72万トンが埋められた。
佐藤被告はフェロシルトの製造、開発を主導し、宮崎被告は同工場の廃棄物管理を統括。両罰規定で起訴された同社は、両被告の監督責任を問われた。
【フェロシルト事件】 フェロシルトは、石原産業が酸化チタンの製造過程で出る廃硫酸を再利用した土壌埋め戻し材として製造、販売。三重県のリサイクル製品にも認定されたが、2005年に廃液の不正混入が発覚。環境基準を上回る六価クロムが含まれていたことも分かり、東海3県と京都府の4府県警の合同捜査本部が昨年11月、佐藤被告ら4人を逮捕。津地検は佐藤被告ら2人を起訴したが、1人を不起訴、1人を起訴猶予処分とした。 (中日新聞)
● 元副工場長、不法投棄認める=石原産業フェロシルト事件-津地裁 時事通信 2007/03/30-22:46
石原産業(大阪市)の土壌埋め戻し材フェロシルトの不法投棄事件で、廃棄物処理法違反罪に問われた四日市工場の元副工場長佐藤驍(69)、元環境保安部長宮崎俊(58)両被告と同社の初公判が30日、津地裁(山口哲一裁判長)であった。佐藤被告は起訴事実を認め、宮崎被告は「嫌々ながら(佐藤被告の)指示に従った」と、共謀を否定した。
同法の両罰規定で起訴された会社を代表し田村藤夫社長(67)も出廷。「当時、フェロシルトが産廃だという認識は全くなかった」と述べた。
検察側は冒頭陳述で、佐藤被告らがフェロシルトから有害物質が出たことを知りながら、販売を強行したと指摘。「利益を優先し、コンプライアンス(法令順守)の欠如が著しい悪質な犯行」と断じた。
● 元副工場長、起訴事実認める フェロシルト不法投棄事件 朝日 2007年03月30日13時43分
化学メーカー石原産業(大阪市)によるフェロシルト不法投棄事件の初公判が30日、津地裁で開かれた。廃棄物処理法違反(不法投棄)の罪で起訴された同社四日市工場(三重県四日市市)元副工場長の佐藤驍(たけし)被告(69)=同県鈴鹿市=は起訴事実を全面的に認めた。元環境保安部長の宮崎俊(たかし)被告(58)=四日市市=は「元副工場長の指示でやったこと」と述べ、一部を否認した。
両被告のほかに起訴された法人の代表として田村藤夫社長(67)も出廷した。田村社長は行為の実行はあったと認めたが、「産廃という認識はなかった」などと述べた。
公判で注目されるのは、(1)フェロシルトの産廃性の立証(2)両被告の「フェロシルトは産廃」との認識の立証(3)不法投棄はどこまで佐藤被告の「独断」によるものか、の3点。(1)、(2)については、捜査段階で両被告とも認めており、争いはないとみられる。
(3)については、同社側が問題発覚の当初から、不法投棄は「元副工場長の独断」と主張。当時工場長だった田村社長も、三重など4府県警合同捜査本部の任意聴取に対して、「元副工場長に任せていた」「産廃との認識はなかった」としてきた。一方、佐藤被告は「工場長に報告した」「取締役会に諮り、承認を得た」などと供述している。
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石原産業が豊橋市に搬入・処理する計画は白紙撤回された。会社の説明は「地元の反対も考慮したが中止した理由はそれだけではない。(代わりの)処理計画はこれから検討する」。
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● 豊橋・処分場にフェロシルト搬入計画 「住民が阻止」申し合わせ 3月5日 中日
豊橋市東細谷町の産廃中間処分場に石原産業(大阪市)が製造した土壌埋め戻し材「フェロシルト」の搬入が計画されている問題で、処分場の近隣住民による勉強会が3日夜、地元の公民館であった。搬入阻止に向け、付近住民が一体となった活動を展開することを申し合わせた。
処分元の産廃処理業者「ミダック」(静岡県浜松市)が2日開いた「事業報告会」に出席した住民が、今週早々に石原産業四日市工場からフェロシルトが搬入される可能性がある点を報告。反対運動を展開する時間が少ないことから、住民からは「個人や1町で動いていては効果がない。3町で要望書を出すなどしないと厳しい」と連携を求める声が相次いだ。
別の町内の男性は「フェロシルトが持ち込まれれば豊橋市全体のイメージが悪くなる。近隣3町だけの問題ではない」と指摘。全市的な問題としてとらえる必要性を訴えた。 (越田普之)
● フェロシルト豊橋搬入中止 3月7日 東日新聞
石原産業(本社・大阪市)のフェロシルト(産業廃棄物)豊橋搬入処理問題で6日、
市廃棄物対策課によると、この日午後2時20分過ぎ、石原産業の安藤正義常務取締役から尾川克也環境部長に電話が入り、「総合的な観点から、ミダックへ搬入しないことを決めた」と連絡が入った。前日、尾川部長が来庁した同社社員に対し、あらためて市長名で出していた要望書の回答を求めたのに答えた。
続いて午後4時15分過ぎ、ミダックの土井社長から廃棄物対策課に電話が入った。職員が内容を聞き取り、尾川部長および加藤三男助役、早川勝市長に報告した。
「石原産業と協議の上、受け入れないことにした。このことは当方から地元町内会の代表である豊清町総代(浅井末義氏)に連絡した」という内容だった。
早川市長は「今回の両者の判断は、適切妥当なものである」とのコメントを発表した。
関係7町が断固反対を表明したほか、市議会でも反対質問(通告)が相次ぐ騒ぎに発展していた
● 愛知・豊橋への搬入を断念 石原産業のフェロシルト 3月7日 中日
有害物質を含む土壌埋め戻し材「フェロシルト」を愛知県豊橋市内の産廃中間処分場に搬入する計画をたてていた石原産業(大阪市)は6日、計画の中止を決め、豊橋市に伝えた。理由については「総合的な観点から」としている。
市によると、同日午後に石原産業の安藤正義常務から電話で市環境部に計画中止の連絡があった。処理する予定だった産廃処理業者「ミダック」(静岡県浜松市)からも同様の報告を受けた。
市への届け出では、石原産業は4日市工場で保管する高濃度の六価クロムを含むフェロシルト2000トンを豊橋市東細谷町のミダックの中間処理場に3月末までに搬入。薬剤で六価クロムを無害化する計画だった。石原産業の炭野泰男常務は本紙の取材に「地元の反対も考慮したが中止した理由はそれだけではない。(代わりの)処理計画はこれから検討する」と答えた。
● フェロシルトで地元民傍聴 3月10日 東日新聞
豊橋市議会定例会本会議は9日再開し、一般質問を続けた。尾崎義明(清志会)▽坂柳泰光(同)▽朝蔭芳治(同)▽鈴木博(公明)▽渡辺則子(市民会議)の5氏が立ち、フェロシルト問題、資源化センター新焼却炉、風力発電、ファーマーズマーケットなどの諸課題について質問。3日間にわたる代表・一般質問を終えた。フェロシルトの質疑に地元7町の総代ら約80人が傍聴した。
【フェロシルト問題】石原産業のフェロシルトが豊橋市内に搬入され、中間処理される計画が中止となった問題について、尾崎、渡辺両議員が取り上げ、市の対応などを聞いた。
尾崎氏が説明会について市が仲介するように求めたが、尾川克也環境部長は「受け入れ業者(ミダック)に対し、環境保全協定に基づき、地元住民に説明責任を果たし、情報を提供するように指導した」点を強調。「説明会は事業者が行うべきであり、排出事業者も出席するように指導した」。
尾崎氏は「市長が要らない施設だと言えないか」と指導力を迫ったが、早川市長は答弁に立たなかった。また口頭で中止を伝えてきたことに対し、「文書を要求すべきだ」と求めたが、尾川部長は「届け出であり、口頭で有効だ」との見解を示した。
傍聴した豊清町の浅井末義総代は「搬入中止となったことに対しよくやってくれたが、もう少し早く、詳しい説明が欲しかった」と感想。
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先週、石原産業が、特に重金属などが多いフェロシルトを豊橋で中間処理することを進めようとした。が、説明会で反撥が多く、当面は搬入中止に。
愛知県瀬戸市では、住民が、自衛のための勉強会。
岐阜県は、フェロシルトが県内で大量に埋められた問題の反省から、土砂などの埋め立てを監視する「専従職員を配置する」方針を固めた。
愛知県、三重県に比べて、岐阜県の古田県政は動きがいいのがありがたい。
浅野史郎さんも、こんな風にやってくれるのだろう。
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● 来週の搬入中止 豊橋で説明会、反対続出 3月3日 中日
石原産業(大阪市)が製造した土壌埋め戻し材「フェロシルト」の搬入問題で、処理が計画されている愛知県豊橋市東細谷町の産廃中間処分場の事務所で2日夜、地元住民への説明会が開かれた。処理元の産廃処理業者「ミダック」(静岡県浜松市)は来週早々に試験搬入する意向を示したが、住民側から反対意見が相次いだため、取り下げた。
説明会は近隣の3町内会の役員を対象にした年1回の「事業報告会」として行われ、住民約20人とミダック幹部や石原産業担当者が出席した。報道陣には公開されなかった。
出席した住民によると、ミダック側が計画決定の経緯や安全性について説明し、来週早々にフェロシルトを石原産業四日市工場から陸送し、試験的に処理する意向を示した。住民側からは「石原産業で処分すべきなのに、なぜ豊橋に持ってくるのか」などと反発する声が相次ぎ、容認する意見はなかったという。
● フェロシルト搬入に反対 豊橋市民が市長に要望 3月2日 中日
有害物質を含む土壌埋め戻し材「フェロシルト」が、製造元の石原産業(大阪市)四日市工場から豊橋市の産廃中間処分場に持ち込まれる問題で、豊橋市の市民グループが1日、早川勝市長あてに、市内に搬入させないよう断固たる態度を求める要望書を提出した。
要望書を提出したのは、産廃などの環境問題に取り組む「豊橋南部の環境を考える会」。要望書では「(フェロシルト問題は)石原産業の企業ぐるみの犯罪であり、同社の責任の下で自社工場内で処理すべきだ」と主張。また「(フェロシルトに含まれる)放射線の飛散による人体への影響が心配」として、市に厳しい対応を求めた。
考える会の杉浦正孝代表(64)=豊橋市東細谷町=は記者会見で「処理場の近くには民家もある。なぜ遠方の豊橋まで搬入するのか怒りを感じる」と述べた。また坂口のり子副代表(58)=同市杉山町=は「法的に搬入を拒否できなくても、市長は『NO』と言い続けて搬入を止めてほしい」と要望した。同会は2日にも県や三重県、石原産業に同様の要望書を提出する予定。
市によると、石原産業は3月末までに、高濃度の六価クロムが混入したフェロシルト2000トンを産廃処理業「ミダック」(静岡県浜松市)が所有する豊橋市東細谷町の中間処分場に搬入する計画。石原産業側は1月中旬、県外から搬入する際に義務づけられている届け出を市に提出している。廃棄物処理法上の適正な処理であれば、市は搬入を拒むことはできない。 (安田功)
● フェロシルト搬入「ダメ」 3月2日 東日新聞
石原産業(大阪市)が三重県・四日市工場で製造した産業廃棄物「フェロシルト」が豊橋市内の産廃処理場で中間処理される計画について、地元住民らでつくる豊橋南部の環境を考える会(豊橋市東細谷町、杉浦正孝代表)は1日、市役所を訪れ、早川勝市長に対し「断固反対してほしい」と要望、続いて杉浦代表と坂口のり子副代表が記者会見した。
豊橋市内でフェロシルトを受け入れる産廃企業は「ミダック」(本社・浜松市)の豊橋中間処理施設。東細谷町地内にあり、中間処理施設設置に関する環境保全協定を周辺の原町、豊清町、中原町の3町と結んでいる。
説明を総合すると、企業から豊橋市に対し今月11日、フェロシルトを運び込み、六価クロムを酸化クロムに無害化する中間処理を行う計画を伝えてきた。
これに対し、市は自粛とともに自社内で処理するよう要望したが、先月16日付で、計画変更しない旨を伝えてきた。
同会は関連グループのネットワークを通してこの事実を把握。急いで、市に対し、反対の立場を明確に打ち出すように求めた。
要望では、①石原産業が自社工場内で処理すべきだ②豊橋市までの搬入過程で放射能汚染が心配だ―などを訴えている。2日付で同社および三重県に対し、同趣旨の要望を行うという。
ミダックは2日午後7時から、同社事務所で3町住民代表らに説明会を開く。
● 業者や施設の監視が大切 瀬戸でフェロシルト問題の勉強会 3月2日 中日
有害物質を含む土壌埋め戻し材フェロシルトが瀬戸市余床町の民間最終処分場へ運び込まれていることから、同市水野地区の住民有志が1日、水野公民館で「水野川流域の環境と産廃問題を考える勉強会」を開いた。産廃問題に詳しい講師2人は「生活環境を守るために、住民が業者や施設を監視することが大切」と述べた。
フェロシルトに詳しい四日市大非常勤講師の河田昌東さんと、ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク代表の吉川三津子さん(愛西市議)が講師を務めた。河田さんは、参加者約50人にフェロシルトの製造方法や有害性を説明。「(製造元の)石原産業は、フェロシルトが毒物であることを知っていたはずだ」とした上で、余床町の処分場では粉じん調査が行われていないことなどを問題視した。
吉川さんは、各地での産廃問題などを引き合いに「全国で瀬戸市ほどごみ処分場が集中している地域はない。不法投棄された山も多い。瀬戸の豊かな自然環境が悲惨な状況になっている」と警鐘を鳴らした。各地の最終処分場で発生している有毒ガスや汚水の写真を示し、業者の問題行動を挙げながら「住民や行政の監視の目が弱い場所にごみは集まってくる」などと話した。(保母哲)
● 県が埋め立て監視員配置 フェロシルト教訓に規制条例施行へ 3月1日 中日
有害な土壌埋め戻し材フェロシルトが県内で大量に埋められた問題の反省から、県は、土砂などの埋め立てを監視する専従職員を4月から配置する方針を固めた。フェロシルトのように環境基準に合わない物質の埋め立てを禁じる「県埋め立て規制条例」が同月から施行されるのに合わせ、条例違反に目を光らせる。
条例は、環境基準に適合しない埋め立てを禁じ、3000平方メートル以上の埋め立てを許可制とする。必要に応じて県が立ち入り検査できるようにし、環境基準を満たさず県の命令に従わなかった場合などは、懲役1年以下または100万円以下の罰金を科すことができる。
不法な埋め立てはこっそり気付かれないようにやることが多く、条例が「絵にかいたもち」にならないよう、監視を専門にする職員を置く。県内5圏域にある振興局に職員各1人ずつ。さらに揖斐、中濃(美濃市)、恵那事務所の3カ所に嘱託員各1人で、合計8人が、各管内の埋め立てをチェックする。
フェロシルトは推定8万4000トンが県内13カ所に埋められた。県廃棄物対策課は「フェロシルトは当初、廃棄物でないとのことで対応に時間がかかってしまったが、これからは早めに対処したい」としている。 (藤嶋崇)
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石原産業は、愛知県知事の撤去命令の取り消しを求めて行政訴訟を起こしていた。
今年になって、突然、取り下げを表明。
先日、愛知県が取り下げに同意し、訴訟の取り下げが成立。
ところで、四日市工場内に運び込んでいた撤去・フェロシルトのうち、六価クロムが高濃度で検出されたものは特別管理産業廃棄物(特管)として特別な処理が必要な厄介者がある。
なんと、これを愛知県豊橋市に運ぶという。
驚いた吉川さんは、昨日、現地に行ってきたそうだ。
▲石原産業四日市工場のフェロシルト、豊橋へ
(3月2日に下記2つのブログへのリンクを追加)
東におさわがせの石原あれば、西にも(公害企業 石原産業関連) [2007年03月02日(金)]
2007年03月02日 そんな勝手な話が通るのか?
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● フェロシルト、豊橋へ搬入計画 石原産業 中間処分場で無害化
3月1日 中日 (詳しくは、記事を読んでください)
(写真をクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)
有害物質を含む土壌埋め戻し材「フェロシルト」を製造した石原産業(大阪市)が、埋設地から回収した特別管理産業廃棄物(特管)の基準を上回る六価クロムを含むフェロシルトを処理するため、同社四日市工場(三重県四日市市)から愛知県豊橋市の中間処分場への搬送を計画していることが分かった。特管は有害性が高いため、地元の強い反発が予想される。
豊橋市などによると、搬送先は産廃処理業「ミダック」(静岡県浜松市)が所有する豊橋市東細谷町の中間処分場。愛知県は県外から産廃を搬入する際に自治体への届け出を義務付けており、石原産業は1月中旬に2000トンの搬送計画を届け出た。
三重県によると、石原産業四日市工場では各地の埋設地で回収したフェロシルト約43万トンを仮置きしており、うち特管基準を上回るのは二千数百トン。その大半が運び込まれることになる。
特管の中間処理許可を受けているミダックは、薬剤を使ってフェロシルトに含まれる六価クロムを無害な三価クロムにする。石原産業は3月末までにフェロシルトを搬入予定で、無害化後は四日市工場に戻さず、最終処分場に運ぶという。市の要請を受け、地元説明会の開催も検討している。
豊橋市廃棄物対策課は「廃棄物処理法に基づいた適正な処理であれば搬入は拒否できない。ただ、石原産業には『自社内で処理するのが社会的責任ではないか』と申し入れている」と説明。石原産業は「担当者不在のためコメントできない」としている。
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昨日2月20日の読売新聞の全国版の特集・環境ルネッサンスは、フェロシルトをとらえていた。
文字データがアップされたら追加するつもり。
そして・・・今回のシリーズの2回目の今朝は、私の山県市のこと。
大変な問題をはらんでいる。
記事の一部に使うのかと思っていたら、全部、ここの問題。
先日から編集委員が取材に来ていた件。
興味ある人は、まず、買って、読んでみてね。
私は、今日は、岐阜県裏金の20年分の返還を求める住民訴訟の第一回弁論。
午後1時10分から。裁判所には、約30分の時間をとってもらった。
原告の2人には、法廷で意見陳述をしてもらう。
閉廷後は、近くの県弁護士会館で、弁護士の皆さんの記者会見。
被告答弁書もきたので、あらためて紹介する。
2月20日 読売
(写真をクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)
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● 訴訟の取り下げ同意 フェロシルト撤去で愛知県 2月20日 中日
愛知県瀬戸市幡中町に埋設された土壌埋め戻し材「フェロシルト」の撤去に関し、製造元の石原産業(大阪市)が県の撤去命令取り消しを求めた訴訟の取り下げを表明した問題で、県は20日、同社が名古屋地裁に再提出した取り下げ書に同意することを決めた。
県は3月下旬にも撤去計画について地元と協議し、東海3県で最大の埋設量である同所での撤去を進めたい考えだ。
訴訟取り下げをめぐっては、同社が1月下旬に同地裁に提出した取り下げ書に、県が「全量撤去以外の方法に理解を示したと読める記述がある」として、異議を申し立てたため頓挫。同社は16日付で再度、単に「本件訴えを取り下げます」とする取り下げ書を提出。県は「内容は適正と認められる」と判断し、同意手続きを進めることにした。
埋設現場では全量撤去に向け、同社が今月から、工事車両による周辺環境への影響を調べるミニアセスメントを開始している。3月中旬にも終了する予定で、県はアセス結果をもとに地元と撤去計画について詰める方針。13万7000トンのフェロシルトが地中深く埋められており、同社が県に提出した工程表では、全量撤去には開始から6年間かかる。
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石原産業が岐阜県内でフェロシルトの撤去が不調なところについて、県から再指示を受けていた。
2月になって、撤去期限を明示しない計画書を県庁に持っていったところ、県は受け取りを拒否。
石原産業のこの強気の原因は何だろう??
株価の動きは、1月の愛知県知事を訴えた訴訟を1月12日に取り下げる発表した後にどんと上昇。
ここのリンク先の右の方のグラフを見てください
有価証券も売却したとか。
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● まず株関係の掲示板のやり取りから。
Re: 知事選後はどうなる? 2007/ 2/ 2 22:59 [ No.9572 / 9573 ]
不法投棄の伝統ある常習犯だから情状酌量の余地なし、会社が儲かっているから同情の余地なし、知事も県民も徹底的に石○産業を懲らしめるだよな
投資有価証券売却益 19.91億円! 2007/ 1/31 5:42 [ No.9566 / 9573 ]
おいおい、こんなに利益がでたんならよぉ、3円配当くらいできんじゃねえのか!株主ならよぉ、それくらい要求したらどうなんだ?
だけどよぉ、この会社はほんとにダメだな。都合の悪い訴訟取り下げへの異議申し立てのニュースは載せねえでよ、いいことばっかり載っけてよぉ。だからダメなんだよ。隠蔽体質はちっとも変わってねえな。
田村社長よ、さっさと辞めろや!
Re: 投資有価証券売却益 19.91億円! 2007/ 2/ 1 15:15 [ No.9569 / 9573 ]
おそらく近々、上方が出るのではないか?。通期でも↑のはず。酸化チタンは7四半期連続の値上げだが原材料費は低減傾向だ。産廃の件を除けば単純にストロングバイだ。さて産廃の件だが当事者の県は選挙がらみもあり静かだ。愛知県も石原も裁判の進捗については口が重い、リリースも最低限しかでない。全量撤去は当然だが100年計画みたいな話で進むのではないか?全量撤去は命じたが時間は譲るみたいな話だとまるく収まるんじゃないか?34箇所はおおむね年内に終了見込みだ。両者とも嵐の過ぎ去るのを待つ・・・だったりしてね・・・。静観が妥当か?
● 石原産業のWebページから
平成19 年1 月29 日 投資有価証券売却益に関するお知らせ
当社が保有する投資有価証券の一部を売却したことにより、下記のとおり投資有価証券売却益が発生いたしましたのでお知らせいたします。
1.投資有価証券売却益の発生年月日
平成19 年1 月29 日 (約定日)
2.投資有価証券売却の理由
資産の効率化・有効活用を図るため。
3.投資有価証券売却益の内訳
(1)売却資産の種類 上場有価証券12 銘柄
(2)売却益 1,991 百万円
4.業績への影響
平成18 年11 月17 日に公表した平成19 年3 月期の業績(連結・単体)への影響額については、業績全般に関する見直しを実施中でありますので、判明次第、速やかに開示いたします。 以 上
平成19 年1 月12 日 訴訟の取下げに関するお知らせについて
当社は愛知県に対して提起した下記の訴訟の件につき、取下げることと致しましたので、お知らせいたします。
1. 取下げる訴訟
当社が、平成18 年5 月21 日、名古屋地方裁判所に対し、愛知県が平成17 年11 月21日付17 廃対第536 号をもって発出した瀬戸市幡中地区に埋設されたフェロシルトの全量撤去を命ずる措置命令の取消しを求めた行政訴訟(以下 本訴訟という)
2.本訴訟の取下げる理由
本訴訟提起の趣旨は、当該フェロシルトによる生活環境の保全上の支障を除去し、又はその発生を防止する措置としては、当該地区の地層、工期、工法、工事に伴う車両運行の周辺環境に与える影響等に照らして、全量撤去が必ずしも唯一最良の方法ではなく、他により合理的にして有効な措置があることを提示し、関係各位のご理解を得ることにありました。
当社は、その後、愛知県の意向や地元関係者等の要望をも踏まえ、訴訟外での数次にわたる愛知県との協議に基き、工期、工法、周辺環境への影響等を考慮した撤去工事方法を再検討した結果、新に幡中地区フェロシルト撤去工事計画書をとりまとめ愛知県に提出したところ、これが受理されたことから、本訴訟を取下げることと致しました。
3. 取下げによる業績への影響
本訴訟を取下げることによる当社業績への影響額については、現在、集約中であり、判明次第、速やかに開示します。 以上
● 早期の撤去計画提出を 岐阜県が石原産業に指示 1月19日 中日
岐阜県は19日、有害物質を含む土壌埋め戻し材「フェロシルト」の製造元である石原産業に対し、撤去が完了していない県内2カ所の早期全量撤去計画の提出を指示した。搬出先確保の具体的な方策と撤去計画について、2月2日までに文書で報告するよう同社に求めている。
同県内に搬入されたフェロシルトのうち、瑞浪市稲津町と本巣市早野の2カ所に運び込まれた計約1万3千トンについては、地権者との調整の難航や搬出先が十分に確保できないことなどから撤去が大幅に遅れている。2005年11月に県が、06年2月を期限とする全量撤去の措置命令を出したが、いまだに撤去のめどが立っていない。
県環境生活部の横井篤部長から、同社の田村藤夫社長あての計画提出指示書を手渡された安藤正義常務は「努力したが結果として期限を守れなかった。大変申し訳ない。早期撤去に向けて一層努力する」とコメントした。(2007年1月19日
● 石原産業が期限ない計画書提出 岐阜県は受理せず 2月2日 中日
有害物質を含む土壌埋め戻し材「フェロシルト」の撤去をめぐり、岐阜県から早期全量撤去計画の提出を求められていた製造元の石原産業は2日、同県に対し、撤去期限を明記していない回答書を提出。県は計画書とは認められないとして受理せず、速やかに再提出するよう指示した。
岐阜県内に搬入されたフェロシルトについて、同県は2005年11月に、06年2月を期限とする全量撤去の措置命令を出した。しかし瑞浪市稲津町と本巣市早野の2カ所では撤去が大幅に遅れ、いまだに完了のめどが立っていない。このため県は1月、撤去計画を2日までに提出するよう、石原産業に指示していた。
● フェロシルト撤去計画の提出期限超過 2月2日 岐阜
瑞浪市と本巣市で、有害物質を含む土壌埋め戻し材「フェロシルト」が撤去されていない問題で、製造元の石原産業は県から2日までに新たな撤去計画を提出するよう指示されていたが、期日までに提出できなかった。このため、県は同社に対し、早急に計画を提出するようあらためて指示した。
石原産業の安藤正義常務が同日朝、県庁の横井篤環境生活部長を訪ね、「瑞浪市稲津町は地元説明会を終えた2月末をめどに完了予定日を示したい。本巣市早野は地権者との調整がまとまっていない。できるだけ早く提出できるよう努力したい」などと説明。現状や見通しを示した文書を提出した。
これに対し、横井部長は「(この文書を)計画書と理解することはできない」と受け取りを拒否。「一刻も早く具体的な期限を示した計画を出してほしい」と強く指示した。
フェロシルトは同社が製造し、県内でも13カ所で約8万4000トンが不法投棄された。県は同社に撤去命令を出したが、2地区については昨年2月末の撤去期限が守られず、命令違反の状態が続いている。このため、県は先月19日、同社に新たな撤去計画を提出するよう文書で指示していた。
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